シンフォギア世界にバーチャロイド(ライデン)が参戦したようです   作:とおりすがりのふに族団長

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第二十六話 二人でなら歌ってもいい

~~ 模擬戦後 ~~

「雪音。ちょっと良いか?」

「?何だよ人気者。」

模擬戦後のお開きムードの中で急に風鳴がクリスちゃんに声を掛ける。

「立ち入るべきかどうか迷ったが、やはり一言言わせてもらう。」

「さっきの『罰ゲーム』の話かよ?」

「そうだ。恥ずかしいって気持ちは分からないでも無いが、やはり応援してくれてるファン相手に後ろ向きで歌うというのはいかがなものかと思ってな。」

「うっ!そ、それは・・・分かってるけどよ。恥ずかしい物は恥ずかしい///」

「やれやれ。なら2人ならどうだ?」

「2人?」

「ああ、いつも訓練所でデュエットソング歌ってくれる『相棒』が居るだろ?」

「い、いつからあいつが『相棒』になったんだよ!?」

「ドーモ、クリスちゃんの『相棒』の鏡音隼人です(`・ω・´)」

「いきなり出て来るな!!すっこんでろ!」

出番じゃ無かったらしく、強制フレームアウトさせられる。

「人気者に指図されるいわれは無いね!!帰った!帰った!」

「嫌われてしまったな。お暇するとしよう。」

怒りMAXのクリスちゃんを置いて、全員で退散する。

「結構怒ってたけど大丈夫かな?あれ」

「気にしてる事だからあんなに怒っているのでしょう。むしろ先生が指摘していない事が驚きでした。」

と風鳴も風鳴でツーンとしてるし、響達にレスキューを求めても

『ここは黙ってやり過ごして!』

というブロックサインが帰って来るのみ。明日以降に尾を引かなければいいけど。

~ 隼人自宅 ~

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自宅に戻るなりクリスちゃんから電話が掛かって来た。

「わ、悪いな。こんな時間に。」

「別に良いけど・・・さっきの風鳴の話?」

「さっきはあんな言い方しちゃったけど・・・お願いして良いかな?」

「もちろん、あいつらも喜ぶぜ」

「そうだといいけどな。ありがとな。アタシ隼人や皆に何かしてもらってばっかりな気がする。少しでも返せたらいいなぁ」

不覚にもここで「可愛い」と言ってしまったが為に「バーカ!バーカ!ロリ●ン!!さっさと風呂入って寝ろ!!」と怒鳴られてしまった。しおらしいクリスちゃんと話せる機会だったのに惜しい事をした。

 

~一週間後~

急ピッチで準備が行われ、いつもの訓練所の天幕前にちょっとしたステージが作られ。俺とクリスちゃんのライブが始まった。

序盤の反応はまずまず、中盤はQA形式のMCタイムが始まる。

QAその①

「Q:クリスちゃん可愛すぎます。天使ですか?」

「A:いいえ、人間です。って何だ?この質問!?」

QAその②

「Q:私は貴方にとって特別な存在ですか?」

「A:君にヴェルタースオリジナルは上げられないので、君は特別じゃありません・・・の前に誰だテメーは!?」

QAその③

「Q:ちょっと前まで大人は信じないとか尖った事言ってたクリスちゃんですが、最近で大人を信じられなくなったエピソードはありますか?」

「A:たった今、お前を信じられなくなったよ!!鏡音隼人ぉぉ!!(チョップ乱打)」

QAその④

「Q:リディアン音楽院で開かれる「秋桜祭」に行って良いですか?」

「A:良いけど、お頭に頼んでその日は隊員全員に仕事入れてもらおーっと」

『観客席:慈悲はなかった!!』

QAその⑤

「Q:傷ごと抉っても問題は解決しません。ガーゼを傷口に当てて・・・ってものの例えに茶々を入れるのが好きな中学生かぁぁ!!」

QAその⑥

「Q:クリスちゃんはミサイル通学しないんですか?」

「A:リディアン音楽院からレーザーが飛んで来るからやりません。」

QAその⑦

「Q:クリスちゃんは腕や足からミサイルは出ないんですか」

「A:そういうのはニチ●サ様にお任せしてます。ご期待に沿えず申し訳ございません。って出来てたまるかー-!!」

楽しいMCコーナーから終盤にクリスちゃんの歌をデュエットしていく方式で会場には大クリスコールが響き渡る。

ちなみに俺への声援は無い。つーか、クリスちゃんに近づくたびにブーイングが来る始末だけど俺は泣かない。(´;ω;`)ウゥゥ

~閉幕~

当然、会場からは大アンコールが響いている。クリスちゃんの衣装チェンジ次第出るべく一人待機してたら両脇を隊員に抱えられて客席に強制的に連れていかれ、お頭の横の席に運ばれる。

「よぉ、ここまでお疲れさん。お前の歌ももまぁまぁだったな」

「というか何故に俺がここに?」

「クリスちゃんの希望だよ。最後位は補助輪なしでやるってさ」

お頭の言葉と共にライトに照らされたクリスちゃんが舞台中央に進む。

「隼人、お頭、部隊の皆。今日は私の歌を聞いてくれてありがとう。最後は私一人の歌を聞いて下さい。」

「一人ぼっち 生きて来た そんなのウソっぱちだね 今の私があるのは~あなたに~出会えたから~♪」

すっげ、観客の殆どがサイリウム振る事すらせずにクリスちゃんに歌に聞き入っている。

~♪~♪

「ありがとう 今日は聞いてくれて あなたの為 このままずっと 歌うから I sing for you 」

クリスちゃんが歌い終わると同時に耳壊れるじゃないかって位の歓声が上がる。

「ありがとー、任務危険なの分かるけど、アタシの歌聞くためにケガするんじゃねーぞ!!」

『喜んでぇぇー!!』

クリスちゃんの初リサイタルは大成功に終わったと言って良いだろう。

 

~ クリスの部屋への道すがら ~

「風鳴に俺の歌を聴いてたのも驚いたけど、一人で歌ってくれるとは思わなかった」

「うん、やっぱ人気者の言う通りだった。聞いてくれてる皆の顔が見えてるっていいな・・・」

ライブの興奮が冷めやらないのか、クリスちゃん頬はの目は未だにキラキラに光ってる。

「そう言えば風鳴はなんであの時不機嫌だったんだ?」

「それなんだけどさー聞いてくれよ!『ごはん食べてるだけでファンが100人以上増えるなんてズルいって』って思ったらしいぜ。相当U-TUBEの数字の闇に囚われてるなアイツ」

「数字を気にし過ぎたらいかんと言ったのに(;´・ω・) あっちも助けてやらんとなぁ」

一難去ってまた一難である。




使用楽曲:何もできなくて
アーティスト:椎名へきる

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