シンフォギア世界にバーチャロイド(ライデン)が参戦したようです 作:とおりすがりのふに族団長
①お料理レベル0→1
それはまだ、クリスが半ば無理矢理に隼人の部下となったばかりの頃。夜に少し小腹が減ったので冷蔵庫の中を確認した時の事。
「冷蔵庫にリンゴあったな。わざわざ切るの面倒だから齧ってもいいか」
と軽い気持ちで芯のみになったリンゴをゴミ箱に放り投げて寝室に向かった。
翌朝リビングに入るとテーブルの上にイラストで「リンゴ丸かじり(×)→綺麗に切られたリンゴ」のメッセージカードと新品の果物ナイフが設置されていた。
「馬鹿にするなー!リンゴ位剥けるわーー-!!それよりテメーらの不法侵入の方が問題だろーが!!」
他に誰もいない部屋でクリスは一人絶叫した。
~二期開始直前~
「クリスちゃんて、この部屋で果物切る役絶対譲らないよね」
響と未来が持参したリンゴをクリスが切ってテーブルに置くなり、響がそんな事を言い出す。
「そ、そうか?偶々だろ?」
「いやいや、クリスったらお料理師匠の私にもこの果物ナイフ触って欲しく無いみたいだし。誰か大切な人からのプレゼントなのかな?」
「未来まで!?いーや、そんな事はない。元々前の部屋からあった備品だ。」
「ソファーの上で寝そべってる時でも果物真っ先に切りに行く癖に」「クセにー!」
「うっさい!一言多いバカのリンゴは没収だ!」
「あー無体な~、未来も言ったのに~~」
②お料理レベル1→2
最初のうちは出来上がった料理がラップ掛けされていたが、最終決戦が終わって以降少しずつ変化が出来た。
まずは、後はフライパンで加熱調理するのみ状態の食材が提供され始めた。
「フライパンで焼くだけなのに消火器もって待機してんじゃねーよ!肩がはみ出してるぞ!ミニライデン!!」
その後、徐々にレシピ通りに一から調理することに成功。成功した一品をリビングにラップ掛けて置いた結果・・・
「聞いてくれよ未来!女の手料理への感想が『イマイチ(´-ω-`)』って事があるか!?」
「鉄のプレートにレーザーでコメントって犯人が一人しか居ない・・・」
「頼むよ。この屈辱は夕食会で完璧な料理を食わせて『美味しい』って言わせないと収まらねぇ!」
「私は良いけど、何時もの自衛隊さん達は?鰻のタレとお新香の味からして、あそこの人たちのほうが料理の腕上だと思うんだけど?」
「街の復興作業で忙しいに決まってるだろ。とても頼めねぇよ」
「そう言う事なら師匠役を引き受けましょう。クリスの可愛い勝利条件達成の為に!」
「か、可愛いって何の話しだ?」
「だってクリスっていつも『ぶっとばす』とか物騒な事を勝利条件にしてたのに、今回は『美味しいって言わせたい』って言うからそう思ったの。絶対にあの腹黒教師をぎゃふんと言わせようね」
「お、おう『美味しい』って言わせた後に模擬戦でぶっ飛ばして完全勝利してやる」
「クスクス、無理して『ぶっ飛ばす』を付け加えないの。」
③お料理レベル2→3
小日向未来の助言により、下ごしらえするとで質の向上にも成功。
「美味しい。美味しいよ!!クリスちゃん!!」
「少し手間でも全然違うでしょ?」
「雪音もやるようになったものだ」
「お褒めの言葉ドーモ。で?そこの粗探しをしようとしてる腹黒教師からは何かないのかなぁ?」
「・・・参りましたぁぁぁ!」
「勝ち負けじゃなくて一言『美味しいね』とは言えんのかこの馬鹿!馬鹿!馬鹿!(チョップ連打)」
「もう、先生も潔く『美味しい』って言ってあげて下さい。クリスが可愛そうですよ」
冷たい女子の視線に突き刺され、鏡音隼人は美味しかったと素直に宣言とイマイチって言ってゴメンねと謝罪した。
クリスはニカッとした笑顔で謝罪を受け入れて「分かれば宜しい。もっとレパートリー増やして毎日食わせてやるから待ってろよ・・・」
とまで言った所で顔を真っ赤にして寝室に引きこもってしまった。
「どうしたんだ、クリスちゃんは?」
「えーと、無事クリスちゃんの任務も達成した事だし、お皿洗ったら今日はお開きにしましょう」
「そ、そうだな」
いそいそと片づけを始める3人を隼人は不思議そうに眺めていた。
次回「翼:絶許! 天羽々斬」
その次「響:鏡音隼人、破れたり!」
の順番でお届けします