シンフォギア世界にバーチャロイド(ライデン)が参戦したようです 作:とおりすがりのふに族団長
スタートの合図と共に器具を用意して卵3つを素早く器用に割って溶きほぐしてこし器で何回かこしていく。
ついついすぐに焼きたくなってしまう物だが、このひと手間がふわっとした卵焼き作りには必要なのである。
「つーか、両方ともうっま!!卵の割り方の時点でついて行けないんだけど(汗」
「えー、おにいちゃんぶきっちょ。私できるもん!」
「HAHAHA、誰かさんみたいに玄人ぶって一定確率で卵をダメにしたくないからな・・・ってなぜ頬を引っ張る!?」
兄妹喧嘩してる間も、二人の工程は止まらない。卵焼き器を温めた上で3回に分け丁寧に気泡を潰して、焼いて折って次の液入れての工程を繰り返して完成形に近づいて行く。
最後に側面を焼くことも忘れない。そのまま切って皿に盛りたい所だが、そこはグッと我慢してペーパータオルで包み、まきすで巻いて熱を取る。
ここまで工程スピードはほぼ互角。最後の熱が取れたと判断して皿に盛るタイミングの見極めが勝負・・・と調は考えているのか包丁とお皿を用意して身構えている。
(あれ?父さんは何でなんの準備もしてないんだ?)
調と違い、包丁こそ手にしているが、動きの無い隼人を不思議に思うが、調は集中しているのか全く気付いていない様である。
先に動いたのは調だった。素早く卵焼きを切り分けて皿に盛り、子供たちが座るテーブルに向かう・・・が
「ほい!怖い顔してないで一口食えよ」
横槍ならぬ横玉子焼きを喰らって活動停止する調。険しかった表情が見る見るうちに柔らかくなっていく。
「ん・・・美味しい。もっとちょうだい」
キッチンから切り分けた卵焼きを持って出て来た『ミニライデン(512N2)』が差し出した皿から次々と卵焼き手に取って食べていく調。隼人も調の皿から卵焼きを取って食べている。
「あ、あれ?お母さんの機嫌が直ったのは良いんだけど、俺達に食べさせる勝負じゃないの?」
「そんなこと一言も言ってないぞー。それにしても調も上手くなったもんだ。差なんて無いんじゃないの?」
「最初っからそれだけ言ってくれれば良いのに。隼人は何時も一言余計。お仕置きするから付いて来なさい」
皿の上の卵焼きを全て食べ終えると、ガシっと隼人の腕を掴んでリビングから連れ出そうとする。
「ちょっと!母さん!?俺達のごはんは?家族水入らずの夕食は!?」
「明日から本気出すから今日は『ジェネリックご飯』で我慢して」
調が指さした方向にはキッチン前で『おさんどん担当』という手持ち看板を掲げる『ミニライデン(512N2)』がやる気満々で待機していた。
「あー、まぁ母さんの決定なら仕方ない。ちゃんと明日相手してやるから」
「ちきしょー何時もこのパターンだ!母さんに搾り取られてミイラになってしまえ!!」
「ぶー、今日は譲るけど明日はネズミーランド行きたーい!」
「おう、お父さんにまかせーい!」
子供達に背を向けたとたんに二人の世界に入ってリビングから出て行く。
『お客さん。ご注文は?隼人の旦那が残した卵焼きもあるけど食うかい?』
「・・・食べる。後、生姜焼き定食」
「あたしもたべるー」
『へいへい、ちょっと待ってな~』
スィーっとホバー移動でキッチンに去って行く『ミニライデン』を見送りながら、テーブルに突っ伏す長男。
「はー、疲れた。最初っからイチャイチャしてくれればダメージ少なくて済むのに」
「お兄ちゃん。一ついい?」
「何?」
妹からの質問に何とか顔を上げて応える。
「お父さん、お仕置きなのに何で嬉しそうなの?出張から帰ってくると初日はいつもみんなで寝れないし・・・」
「とうとうこの時がきたー-『ミニライデン』助けてー!!」
レスキューを求めるも『403 Forbidden』と書かれた看板をキッチン前に設置して応えてくれず、黙々と食事を作っている。
「変な所で権限設定してるんじゃないよー-!!」
翌日、ネズミーランドに着いた時点で、長男はかなり疲労の色が濃かった。よほど追及が厳しかったらしい。
それでもちょっと調に甘えて優しい言葉かけて貰った途端に元気になる辺りは隼人の息子らしい。
結局、鏡音家に新しい家族が増えたかはまた別のドタバタ劇で語るとしよう。
「隼人、何処に向かって喋ってるの?」
「物語締めてるんだって!」
「???」
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閲覧&アンケート回答ありがとうございます。未来IFが好評なので早めに全キャラ分出したいと思います。