シンフォギア世界にバーチャロイド(ライデン)が参戦したようです   作:とおりすがりのふに族団長

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最近の日常話の時系列からは随分戻りますが、アニメ最終回のシーン直後のお話です


第三十七話 クリス:皆からの『お帰り』

ルナアタックの事後処理終了後、正式に二課所属となったクリスちゃんには新しい部屋が手配された。

以前使っていた部屋は最終決戦の被害をモロに受けたので、いずれ解体される予定らしい。運よく部屋の電化製品はほぼ無事だったらしい。

響と小日向の百合ラブを見た後に、弦十郎さんから聞いた住所に車を走らせている。

「よくあの被害で家電無事だったな。せっかく貰った小遣いを纏めて使う羽目になるかと思ってたぜ」

助手席に座るクリスちゃんが自分の通帳を眺めながらホッとした表情でそんな言葉を漏らす。

結局、独断で俺が雇った彼女の初任給は、スタート時点から二課所属とみなして給与が支払われる事になった。

その金額に最初は目を白黒させて「これ、円か!?インフレ国の通貨とかじゃないよな!?」とか錯乱してたクリスちゃん。ちょっと宥めるのが大変だった。

「そろそろ着くぞって・・・前も結構いい部屋用意したつもりだけど。今回はまた1ランク上がってるな」

「え!?まだ部屋入って無いのに分かるのか?」

「建物の横幅はそれほど違わないのに、部屋の数が前より少ない。つまり広い部屋だってのがぱっと見でわかる。駐車場の細かい整備具合もこの前のマンションより行き届いてる気がするしな」

この辺は個人と組織の力の差だなーっと思いながら駐車場に車を置いて。部屋に向かう。

「家電は設置済みなのか?」

「うん、物は殆ど前と同じ。家電じゃないけどベッドだけダメだったから新品が入ってるらしいよ」

「有難いけど・・・何か悪いな。もう稼いでる身なのに」

「じゃあ今度歌で返してあげたらって痛い!痛い!蹴らないで!!」

「余計な事言うからだ!ったく入るぞ」

入ってみたらビックリ。広いキッチンにリビング。流石本編でも女子会会場になってた部屋だ!(また曖昧な原作知識)

早速寝室を確認しに行ったクリスちゃんの珍しいテンション高めの声が聞こえて来る。

「さて、俺はキッチン周りの荷ほどきをするか!」

順調に段ボールから荷を取り出してキッチンの戦闘態勢を整えて行く。

クリスちゃんはひとしきりベッドを満喫して洗面所をセッティングしてるかと思ったら、めっちゃシャワー浴びてる音が響いて来たので、誘惑に負けたらしい。

しばらく経って部屋着にバスタオルを装備して入って来た彼女にちょっとだけ文句を言う。

「ちょいとクリスさんや。人が作業してるのにシャワーとは酷いんじゃないかね?」

「悪かったって。だってバスルームに使ってくださいと言わんばかりにタオルが設置されてたからついつい///代わりにリビングやるからみてろって・・・?」

ちょっとばつが悪いのか俺に背を向けてリビングテーブルに向かうクリスちゃん・・・だがテーブルの上を見るなり動きが止まる。

「なんだこりゃ?手紙じゃなくて『メッセージカード』か?」

し、しまったー!!あの連中(自衛隊)これだけ前回の置き方を踏襲して設置してやがる。

次々とメッセージカードを読み、元栓を締め忘れたかのように涙を流すクリスちゃん。その上にいきなり俺の胸に突撃してきて泣き続ける。

女子高教師としてそこそこ心が鍛えられている俺でも唐突にレベル90のモノを押し付けられて、珍しくドキマギしてしまう。イカンイカン!早く立て直さないと。

それからしばらくしてやっと落ち着きを取り戻したクリスちゃんを引き剝がす事に成功する。

「終盤ドタバタだったから忘れてたけど、そーいやアタシ、部屋飛び出してフィーネとケリ付けに行ったんだよな。成果は無かったけど。」

「その時に皆、示し合わせた訳でもなく同じことしたんだ。『クリスちゃんにお帰りって』伝えようって」

「また泣くから止めろよ~//でも、ありがとな隼人。ちょっと強引だったけど、あの時にアタシの手を取ってくれて」

「ネットで捕獲しただけだったけどね」

「そ・れ・で・も!たまに人が素直に感謝してるんだからちゃんと受けとれバカチン!」

額を指で突っつきながらそう言ってくるクリスちゃん。立ち上がると洗面所に向かっていく。

「あー、泣き過ぎて目が真っ赤。夕食会までに直るかな?後でお返しの言葉も考えないと・・・」

「いやいや、ちょっと待って!なぜに俺のカードを開いてくれないの?」

「これは隼人の前では絶対見ない。」

そう言うと振り返らずに洗面所に消えて行った。

~洗面所~

「とても今は読めねーよ」

そう、呟いて鏡台の収納スペースにメッセージカードの束を入れる。

『拝啓 雪音クリス様』

直筆の宛名を見ただけで、今まで感じた事無い程に高鳴る鼓動。この先を読んでしまったら・・・隼人に抱く自分でもまだ理解しきれていない感情が爆発してしまいそうで、読みたいのに読まないという行動を取ってしまった。

一先ずこの場は、何とか顔を洗って頭を冷やそうと試みるのであった。




次回は響:「仮設本部の食堂グルメツアー」です。
はよ二期のお声もあるので今週中には二期を開始したいと思ってます。
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