シンフォギア世界にバーチャロイド(ライデン)が参戦したようです 作:とおりすがりのふに族団長
~ 鏡音家リビング ~
つい最近、鏡音家に大きなニュースが飛び込んだ。妻キャロルの妊娠である。
双子ちゃんに煽られた時は『7歳ならいざ知らず、中学生になろうかという年齢でペット感覚でほざくなぁぁ!!』とマジギレしていたキャロル。
だが、今そういう結果になってるてことは・・・ねぇ?
鏡音家のリビングには鏡音家4名と『チンドン屋軍団・・・じゃなくてオートスコアラー4体』とエルフナインの9名が揃っている。
何故かホワイトボードが設置されており、その前に立つエルフナインはやけに気合が入っている。
「皆さんに集まってもらったのは他でもありません!キャロルの妊娠は喜ばしい事ですが・・・キャロルは狙われています!!」
『ΩΩΩ<な、なんだってー!?』
キャロルを除く一同がお決まりのリアクションを取るが、当のキャロルは白けた顔。
「俺や隼人、ガキどもを狙う輩からの脅迫文なんて毎日の様に来てるだろうが!実際に実行する奴一人も居ないのに何を今更」
「その油断が命取りなの!でも大丈夫!!科学と錬金術が交差した鉄壁のセキュリティを誇る家を用意しました。鏡音家の皆さんにはここに住んで頂きます!」
ホワイトボードに一軒家・・・というには随分とでかい家の写真が張り出されてる。
『いやいやいや、広すぎて維持が大変だろ!?』
思わず大声てツッコむ。なんというか、街中で偶に見かける「地主さんの家かな?」って思う広さがある。
家が広くなるという事は掃除や庭の草刈りだけでも結構な労力が必要になる。
「念願の一人部屋!」
「それ以上に豪華な家!!」
その辺を考えてない双子ちゃんは目をキラキラさせてるけど絶対お掃除の苦労で泣くと思うね。
さらに言えば、セキュリティの維持管理は誰がやるんだ?
「そこは普段研究所住まいのオートスコアラーとボクを常駐させて解決します。最低でも出産後キャロルが万全になるまで24h勤務で家とキャロルを護ります!!」
『24h勤務とか聞いて無い!!』
俺の疑問に対するとんでもないブラック企業発言にキャロルの『愉快な仲間達』・・・じゃなかった、オートスコアラーも流石に悲鳴をあげる。
「やれやれ、前もそうだったが、張り切り過ぎてから回ってるぞ。前回みたいにまだ入院しなくて良いのに病室に缶詰はご免だ」
椅子から立ち上がってエルフナインのおでこをツンツン叩いて横にずらして家の間取り情報を熱心に見ている。
「この警備システムは要らんけどこの家は良いな。双子共もそろそろ一人部屋が欲しいだろうし。問題は維持か・・・」
ちらりと4体のオートスコアラーに視線を向けるが全員手で大きなバッテン印出したり、『労働環境改悪反対!!』とかプラカード掲げて抗議している。
さすがに家の掃除と草むしりだけが仕事は嫌らしい。
「マスターってば隼人が私たちの事をギャグキャラ扱いするから忘れてるかもしれませんけど、結構私達忙しいんですってば」
ガリィが必死にアピールして『ル●バ』扱い回避を狙う。
「ふーむ、やはりこれは広すぎか・・・そもそもこれはどういう素性の物件だ?」
「旧風鳴機関のセーフハウスだったそうです。現当主の翼さんが無償で提供してくれると・・・」
「いやいやいや、受け取れるかぁ!!」
さすがに申し訳なさすぎるので受け取れません。
半分最初から分かっていたオチが付いたところで、家はまた今度考えようということでこの場はお開きになった。
「というか、俺を心配する前に即座に『休暇』を取れエルフナイン。総務から苦情が出てるぞ!!」
「ギクッ!!」
自発的に有給休暇を取ろうとしない困った人種のエルフナインの両脇を双子ちゃんががっしりとホールドする。
「とりあえず、今週は夏休みでヒマなウチの娘達と遊んでろ。」
キャロルの言葉とともに『アイアイサー』とばかりにエルフナインを連れ出す。
「やれやれ、やっと騒がしい連中が居なくなった」
そう言ってタブレット端末を開いて物件情報を検索し始めるキャロル。どうやら鏡音家のお引越しの日は近いらしい。
ちなみにこの日夕飯に同席したエルフナインは、なぜか双子ちゃんから『妹』扱いされまくった事に不満を申し立てていたが、顔はめっちゃ笑顔だったことをここに記しておく。
次回こそは2期を進めます(;^_^A