日本代表に選ばれる予定だったのに、なんで俺は小学生なんだ… 作:とうふ
なんか続けて欲しい人とかいたら続くかも。設定とかも全然だから、続くなら深く考えてくかなぁ。
『イナズマイレブン』
それは超次元サッカーの物語であり、熱く少年心をくすぐる最高の作品だ。アニメの第1シリーズが始まったのは2008年とかなり前にもかかわらず未だファンの熱は冷めない。
で、俺は正直に言ってもろイナズマイレブン世代であって。豪炎寺きゅんとかまじ大好きだし。吹雪きゅんとかまじ大好きだし。ヒロトきゅんとかまじ大好きだし。あ、円堂きゅんは殿堂入り。
そして何より、ストーリーで一番心を打たれたのは初代イナズマイレブンだとはいうまでもないが、キャラクターなどを総合して一番好きなのは『イナズマイレブンGo』からなのだ。
太陽きゅんはめっちゃ大好きだし、霧野きゅんとか、神童きゅんとかはもう尊い。何より、黄菜子ちゃんは天使!!!!異論は認めない!
これで俺の愛が伝わっただろうか。
語り足りないがここは自制する。言いたいのはイナズマイレブンが最高ということではない。なぜならイナズマイレブンが最高なのは全人類の共通認識だからだ。ネット民、俺は知ってるぞ。五条きゅんをおもちゃにしたのも愛故にだろ?三国きゅんや信介きゅんだってネット民は愛しているんだ。
おっと、また話が逸れてしまった。俺が言いたいのは俺が転生者だってことだ。
高校生にもなって3DSをしながら歩いてたら、あら不思議。気づいたら赤ちゃんになっていた。赤ちゃんだぜ?喋れないんだ。すぐ眠たくなるし尿意には逆らえないしで大変だった。
でもまぁ両親には愛されて幸せ。ただ思うところがあれば、なぜ俺は生まれ変わったのかということだ。ここはどう見ても日本で現代。親は日本語で喋ってるし、テレビやラジオだって日本語だ。
でも俺はあるとき気がついた。あ、ここイナズマイレブンの世界やん。
親が買ってきたであろう雑誌には『円堂守、海外のプロリーグからスカウトか⁉︎』みたいな感じで円堂くんについての話が取り上げられていた。同姓同名の別人じゃねーのって思うじゃん?まさかの写真付きよ。まんま円堂くん。
でも俺、頭弱いから円堂くんとかがいつ海外のプロリーグで活躍してたとか知らないし、いつから天馬くん達の話が始まるとか分からないわけ。
でもさぁ、転生してるんだからそんなの気にしなくても天馬くんとかと関わり持てるでしょ!なんとかなるでしょ!って思って、新生イナズマジャパンに選ばれるくらいまではサッカー上手になろうという計画を立てました。
まぁ、正直そこそこ才能あったよね。サッカーは親も好きでやりたいって言ったらすぐやらせてくれたよ。
稲妻町に住んでたし、稲妻KFCの入団試験やって入ってめちゃめちゃ上達して、まこちゃんや半田くんの教えもあってオリジナルの技もできるようになったよ。
言ってしまえば、不安定だけど化身も出せるよ。
そこで思いました。あ、これ余裕で新生イナズマジャパンに選ばれるわ。早く雷門中に入りたいなぁ〜って思ったよ。
はい、ざんねーん。俺見ちゃいました。
『全中学校一を決めるホーリーロード開催‼︎』
ねぇ知ってる?俺まだ小学生だよ?小学四年生だよ?なにホーリーロード編始まっちゃってるの?ふざけんなよオラ。間に合わないじゃん!!
過去回想終了。これが現段階だよ。俺は終わったんだよ。
「雷門中に行くか?」
「え?」
俺が部屋で地団駄を踏んでいるのが聞こえたのだろうか。父さんが部屋をノックしてから入るとそんなことを言ってきた。
マイファザーマイファーザーと魔王の歌詞の様に俺の頭の中で流れる。本当かいマイファーザー。行かせてもらえるのかい?
「本当!?行きたい!!」
「じゃあ進級して、落ち着いてから行こうか」
そんときゃ小学5年生。もしかしたら新生イナズマジャパンに選ばれるかもしれないな。いや、あれはホーリーロードで活躍した選手を中心に集めてるんだっけ?まぁそんなことはどうでもいいか。
「楽しみにしてるっ!」
「そうだね」
俺の父さんは神か何かかな?うん、素晴らしい。嬉しいねぇ。
「響木さん、お久しぶりです」
「言っても半年ほど前に会いませんでしたっけ?」
「いえ、二ヶ月前です」
父さんと雷門サッカー部の久遠監督が挨拶をしている。
どうにも2人は知り合いらしい。ちなみに俺はレジェンドイナズマジャパンのメンバーや旧雷門中のメンバーと何度か会ったことがある。みんなが言うには、おじいちゃんにお世話になっているらしい。その時はサインをもらったよ。幸せだったなぁ。また会いたい。
「今年の入部希望者は例年に比べて少ないですね」
「そうですね」
俺はグラウンドのベンチに座らせてもらった。なるほど、今日は入団テストの様だね。天馬くん達が並んでいる。
神童くん達も居て俺のことを見ているが特に気にしてなさそうだ。多分父さんと会ったことがあるのかな?
「
「あ、春奈ちゃん。久しぶり!」
俺の座ってたベンチの横に腰を下ろした春菜ちゃんこと音無さんに声をかけられた。もちろん彼女は交流のある人物の1人で俺のことを覚えてくれていた様だ。
「音無先生、知り合いですか?」
「えぇ、彼は響木成結くん。かつて雷門中で日本一になった時に監督を務めていてくれた人のお孫さんよ。あそこにいる男の人は何度か見たことがあるでしょ?」
「なるほど!すごいおじいちゃんなんだね」
「————あっ……あ、あ、あぁ。ぼ、僕のおじいちゃん…す、すごいでしょ……」
めちゃめちゃ動揺してしまった。
えぇ?知らないんだけど。おじいちゃん響木監督だったの?確かに雷雷軒にはよう行くけど、えぇ?嘘ーん。俺にベタ甘なおじいちゃんが、あの威厳の溢れる響木監督ぅ?
確かにおじいちゃんがなんで円堂くん達と関わりあるのかなって思ってたけど、嘘ーん。だって響木って苗字、そこまで珍しくないよねぇ?えぇ?
「あ……にゅ、入団テスト始まるね!」
「天馬たち、合格するといいな」
そして始まる入団試験。実践形式で行われて雷門メンバーに新入生ら5人がどんな方法でも攻め込むと言うもの。
「どこ蹴ってんだよ」
「お前のトラップが下手なんだよ!」
「ほらっ」
「てめぇ、強さ考えろ!」
見てたら、まぁ下手くそだった。まだ俺の小2くらいの方が上手いだろってレベル。アニメでも観てたときはあまりわからなかったが、実際に見てみると団結力が全くない。相手のことを考えてないプレーだから上手く連携ができていない。
「僕の方が上手いかなぁ」
「へぇ、お前サッカーできるのか!」
俺が独り言を呟くと水鳥さんが答えてくれた。ここで俺めちゃめちゃ上手いですよ、と答えるのは簡単だが果たしてかっこいいのだろうか。
やはり、原作キャラにはかっこいいと思われたい。
ナルシストの様になるのはごめんだ。ここは少し謙遜をして応えることにしよう。
「サッカーは楽しいから」
笑いながら答えると春菜ちゃんが頭を撫でてくれた、優しい。
そんで気づいたらフィールドでは神童くん無双が始まってた。なんでこうなったん。
えっとー、「本当に入団できると思っているのか」だったっけ?新入生5人をボコボコ中。てか、めちゃめちゃ神童くんサッカー上手。かっけぇよ。
————かれこれ一時間。
なんか新入生で参加してるのはほぼ天馬くんと信介くんだけになって、手を抜かない雷門メンバーとバチバチにやり合ってる。
天馬くん達は何度も転んで、その度に立ち上がって。その諦めない心に神童くんは心がだんだんと動かされている様だった。
「そこまで、入団テストを終了する」
全員が整列して久遠監督の言葉を待つ。俺が正直に言えば現段階の実力的に全員不合格。天馬くんや信介くんは頑張っていたけど今の実力では2軍にですら足手まといなレベル。
「合格者は、松風天馬。西園信介。以上だ」
2人はお互いほっぺをつねり合い夢じゃないかを確認している様だった。
「おめでとう!天馬っ!信介!」
「「うんっ!!」」
うん、めでたいめでたい。いやぁー面白かったねえ。思ってたより天馬くんたちはサッカーが下手くそだったけど、ここからの成長が楽しみだなぁ。
「成結。帰ろうか」
「うん!」
そして、家に帰る。これからも定期的に原作を見ていきたいから父さんにまたお願いをしよう。俺は現実でアニメを観ているんだ。
それに、俺は小学生で原作には関わりようがないから原作崩壊もない。初めて原作に参加できないのを知った時はショックだったけどポジティブに捉えれば、超リアルなアニメを目の前で見れるようなものだ。
「これが今の雷門サッカー部だよ。どうだった?」
「ここから何か変わるだろうね!」
「それは面白い意見だねー」
原作に参加できない。この時の俺は自分で立てたフラグは全く気がついていなかった。