平沢姉妹と真鍋和の幼馴染みは軽音部でのんびり日常を過ごす。(完結)   作:春はる

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遅くなりましたが、続きです。

では、本編をどうぞ。



第12話

 

 

~晴視点~

 

 

晴「どういう状況?」

 

"確保ー!"という言葉が聞こえた軽音部に入り、律がツインテールの子に抱きついてる光景を見た俺はそう呟いてしまった。

 

澪「えっとこれは……」

 

俺の呟きに澪が俺の側に来て、今の状況を澪が説明してくれた。

 

話を聞くと、ツインテールの子が軽音部に入部してくれるらしく、それを聞いた律が抱きついたと教えてくれた。

 

澪から話を聞いた俺は、律の方をもう一回見てみた。未だにツインテールの子に抱きついたままだった。

 

晴「律。いい加減、その子から離れてあげて。凄く迷惑な顔してるからさ」

 

律「えー、やだ」

 

晴「じゃあお菓子作ってこないし、家に遊びにきてもあげない」

 

律「分かった!」

と、律はツインテールの子からすぐに離れた

 

晴「……律が迷惑かけてごめんね」

 

梓「あ、いえ大丈夫です」

 

晴「えっと、皆は自己紹介した?」

 

俺がそう聞くと首を横に振って、澪が"してない"と教えてくれた。

 

晴「じゃあ、自己紹介しようよ。律たちもいいよね?」

 

俺がそう言うと皆は頷いてくれたので、俺から始めた。

 

晴「まず俺は、井島晴です。軽音部と料理部の二つに入部してます。本職は料理部だけどね」

と、俺が自己紹介を終えると、澪と律と唯とムギの順番に自己紹介が進んでいった。

 

皆が終わると、ツインテールの子の番になった。

 

梓「私は、一年二組の中野梓です。パートはギターをしてます」

 

澪「じゃあ唯と一緒だな」

 

晴「確かに」

 

梓「そうなんですね!唯先輩、よろしくお願いします!」

 

俺と澪の言葉に、梓がそう言った。

 

唯「!……唯、先輩……。唯先輩……!」

 

梓の先輩発言に、唯は噛み締めるような感じで繰り返し自分で言い始めた。その状態の唯に律が声をかけて、唯を元に戻していた。

 

そこから、梓が入部を決めたきっかけなどを聞いたりして、梓のギター演奏を聞くことになった。

 

梓は初心者でまだまだと言っていたが、演奏を聞いてみると、凄く上手かった。

 

梓の演奏の上手さに皆は静かになってしまった。

 

梓「もしかして、聞き苦しかったですか……」

 

晴「……そうじゃないよ。スッゴく上手くてびっくりしちゃったんだ!」

 

梓「上手かったですか?」

 

俺の言葉に梓は嬉しそうにしながら、聞き返してきた。

 

皆は梓の言葉に頷きながら、律が唯に声をかけた。

 

律「唯はどうだった?」

 

唯「ま、まだまだだね!」

 

律に梓の演奏の事を聞かれた唯は、強がっている言葉を言ってしまった。

 

梓「私、唯先輩のギター、また聞きたいです!」

 

唯「え!?」

 

梓にそう言われた唯は目を泳がしながら慌て始めた。

 

唯「あ、あー、ちょっと文化祭の後にぎっくり腰になって、弾くのが難しいんだー……」

 

晴「うわー……まさかの強がりから言い訳まで言っちゃったよ」

 

律「……と、とにかく、軽音部に入部してくれるんだよね?」

 

律がそう聞くと、梓は頷いてくれた。

 

そして梓が部室から出ていくと、唯が大声を出した。

 

唯「み、皆っ!ど、どうしよう!?」

 

澪・律「「練習しろ」」

 

唯の言葉に澪と律がハモってそう伝えて、この日は解散となった。

 

 

ーーーーーーーー

 

 

~晴の家~

 

 

家に着き、ただいまーと言いながらリビングに入ると、お母さんがギターを持って待機していた。

 

晴「え?……なんでギターを持ってるの?てか、なんで家にギターがあるの?」

 

母「今日、私が買ったからね。晴がギターを弾く姿を見たくてね!」

 

晴「え……?」

 

母「お父さんとも相談したんだけど、晴ってギターのコード?って言うのを勉強というか覚えているでしょう?」

 

晴「う、うん」

 

母「唯ちゃんのギターを借りながら、そうやるのは不便だと思ったお父さんとお母さんが、唯ちゃんと同じギターを買いました!同じギターの方が使いやすいだろうしね」

 

お母さんの堂々とした言ってきた発言に、何も言えなかった。

 

その状態でいると、お母さんがギターとケースなどの付属の諸々を強引に差し出してきた。

 

晴(……親二人とも行動力凄いし思いっきりさがあるから、誕生日でもないのに何かしら買ってきて、俺にくれるから反応に困るんだよな……)

 

そんなことを思いながら、折角買ってきてくれたので貰わないとお母さん達の気持ちに失礼になるから、ギターを貰った。

 

ギターと諸々を受け取った俺は部屋に戻り、部屋の隅にギターを置いた。

 

晴(明日、ギターを持ってて……唯は絶対に人に教えるのは無理だから、梓に教わろう)

 

部屋でギターを見ながら、俺はそう決意した。

 

 

ーーーーーーーーー

 

 

~翌日~

 

 

翌日になり、ギターケースを背負いながら学校に行くと、同じクラスである和と澪、守と萌の四人に驚かれて理由を聞かれた。俺は昨日家で起きた事を伝えた。

 

そして昼休みには律達にも伝わり、軽音部全員にも驚かれて色々と聞かれたので、澪達に説明した内容をそのまま伝えた。

 

 

そんなこんなで時間が過ぎて、ホームルームが終わり放課後になった。

 

ギターケースを背負いながら廊下に出た俺は軽音部の部室へに向かった。料理部は今日は休みだからだ。

 

廊下を歩いてると、憂の姿が見えた。

 

晴「憂ー」

 

憂「?……あ、晴くん!」

 

晴「憂は帰り?」

 

憂「うん、そうだよ。晴くんはこれから軽音部に行くの?」

 

憂の質問に俺は頷いた。

 

憂「……その背負ってるのってギターだよね!?なんで!」

 

少し話した後に、憂が俺がギターを持ってるのに気がついて質問してきた。

 

俺は、朝と昼休みに澪達に話した事を伝えた。すると憂は苦笑いしながら"晴くんの両親は凄いもんね……"と呟いていた。

 

憂「あ、晴くん。軽音部に一年生の子が入ってくれて良かったね」

 

ギターの話の後に、憂が梓の事を言ってきた。

 

晴「唯から聞いた?」

 

憂「聞いたのもあるけど、それ以上に軽音部の部室まで案内したのは私だよ」

 

晴「そうなの!?」

 

憂「うん。部活勧誘の時から、凄く軽音部を気にしてる感じだったんだ。だから声かけて案内したんだ」

 

晴「憂のお陰なんた。ありがとう」

と言いながら頭を撫でてあげた。

 

憂「えへへ~、そうでもないよ~」

 

俺に撫でられている憂はそんな事を言いながらも、嬉しそうにしていた。

 

晴「……じゃあ、部室に行くね」

 

憂「うん、頑張ってね」

 

晴「まぁ、やることはほとんどないけどね」

 

軽く話してから、俺は憂と別れて部室へ向かった。

 

 

ーーーーーーーーー

 

 

~軽音部・部室~

 

 

ギターケースを背負いながら部室に着くと、梓以外の皆が集まっていた。

 

晴「梓はまだ来てないんだ」

 

俺の言葉にみんなが頷いた。その直後にドアが開いた。

 

梓「こんにちわー」

 

晴「言ってる側からやってきた」

 

澪「噂をすればってやつだな」

 

梓「あれ?晴先輩、ギター持ってたんですか?」

 

晴「えっと、これはね……」

 

梓の質問に皆にした説明を伝えた。

 

梓「晴先輩の両親って決断が凄いですね。どんなギターか見せて貰っても良いですか?」

と、梓が言ってきたからギターケースを開けてギター見せた。

 

梓「これって唯先輩と同じギターですね」

 

晴「母親曰く、俺が前まで唯のギターを借りながら、コードとかを覚えてたから、別のギターより唯が使ってるギターの方が使いやすいだろうってのも言ってた」

 

梓「へぇ~」

 

少しギターの事で梓と話をしていると律が声をあげた。

 

律「じゃあそろそろ……」

 

梓「あ、練習ですか!」

 

律「お茶にするか」

 

律の言葉に皆はいつものように椅子に座って雑談を始めた。俺もお菓子を出しといた。

 

その様子に梓が戸惑っていたから、声をかけようとした時に、先生がやってきた。

 

梓「あ、こ、これは……!」

 

お茶をしている事を怒られると思った梓が慌てたが、先生は普通にムギに"ミルクティーをお願い"と言った。

 

その光景を見ていた梓は困惑してしまい動かなくなったが、少しして梓が動き出してギター取り出した。

 

晴「練習するの?」

 

梓「あ、はい。自主性が試されてると思うので」

 

晴「自主性?……まぁ、それはいいとして、梓にお願いがあるんだ」

 

梓「お願いですか?」

 

俺は頷きながら、"ギターを教えてほしい"と伝えた。

 

晴「一応、コードとかは覚えてはいるんだけど、実際弾くのとは感覚は違うでしょ?」

 

梓「確かにそうですね。イメージ、想像で弾き方とかが分かってても指がうまく動かせなくて弾けないとかよくありますしね」

 

晴「それに自分一人でやるより教わりながらの方がうまくなると思って」

 

俺がそう言うと、梓は納得してくれた。それで梓が説明しながら”じゃーん”と弾いた時だった。

 

さわ子「うるさーい!!」

 

いきなり先生が大声で文句を叫んできた。その声に驚いて、梓は泣き出してしまった。

 

律「さわちゃんのアホー!!」

 

晴「なんで大声を出したんですかー!」

 

さわ子「だって静かにお茶をしたかったんだもん」

 

律「もっと言い方ってもんがあるでしょ!」

 

俺と律は先生と話をしている間に、澪が梓に声をかけていた。

 

すると、梓が立ち上がった。

 

梓「……こんなんじゃ駄目ですーー!!」

 

晴「怒りはじめた……」

 

俺の一言は気にせずに梓は"ティーセットを片すべき"と言ったりして、先生が"やめて!"と言ったりする光景が広がったが、唯が梓に抱きつき頭を撫で始めた。

 

澪「それで収まるわけ……」

 

梓「……は~」

 

澪「収まったー」

 

唯の行動によって梓が収まったので、そこから少し話をしていった。皆が先生との会話に一区切りがついた後に俺が先生に声をかけた。

 

晴「とりあえず、先生は明日から一週間はお菓子は禁止です」

 

さわ子「晴くん、そんな事言わないでよー!」

 

俺がそう言うと先生は泣きながら叫んできた。

 

晴「……じゃあ、他の人が練習しても文句は言いませんよね?」

 

さわ子「お菓子を食べれるなら、文句は言わないわ!」

 

晴「じゃあ、今ここでギターの練習をしても問題ないですよね?」

 

さわ子「問題ないわ!」

 

先生から許可を貰った俺は梓の方を見た。……見てみると、唯がお菓子を使って梓を遊んでいた。

 

その光景を見て苦笑いしたけど、声をかける事にした。

 

晴「梓。オッケーだから、もう一回ギターの弾きかた教えて」

 

梓「……あ、はい」

と、梓は返事をしてさっきまで座っていたソファーの所でギターをやることになった。

 

練習を再開しようとした時に、先生から俺が唯と同じギターを持っている事に気が付いて、なんでギターを持ったいるのか質問してきた。

 

俺は皆にした理由を教えてから、すぐに梓にギターを教わった。

 

今日は、それで一日が終わった。

 

 

ーーーーーーーーー

 

 

ーーーーーーーーー

 

 

~翌日・放課後~

 

 

今日は料理部の活動があるので、憂と一緒に料理部部室に向かっていた。

 

憂は今日の料理部が初めての活動だったが、部室に着くまでは昨日あった軽音部での出来事を話をしていた。

 

晴「……で、昨日の軽音部がそんな感じだったんだ」

 

憂「軽音部、凄くワイワイしてて楽しそうだね」

 

晴「料理部も和気あいあいしてるから楽しみにしててよ」

 

憂「うん!」

 

そんな話をしながら歩いていると、料理部部室の家庭科室に着いた。

 

部室に入り挨拶した。

 

晴「晴と憂が来ましたー」

 

萌「晴っち、憂ちゃんが来たー」

 

部室内に入ると萌のそう叫んだのを横目に見ながら、部活が始まった。

 

それぞれ好きなように作ることになって、1年双子達は先輩や萌が教えて、俺は憂と一緒に作った。

 

そんなこんなで時間が過ぎていき、部活が終わり下校時間になったので、帰る事になった。

 

 

その帰り道に、唯達と会ったので軽音部の今日の出来事を聞くと、澪から梓にあだ名がついたと教えてくれた。

 

なんでも、先生が猫耳を持っててそれを梓がつけたので、あずにゃんというあだ名になったそうだ。

 

皆は一様に凄く可愛かったと言ってきたので"ちょっと見てみたいな"と、俺と憂が言うと部室に来たら見れるよと言ったので、憂と一緒に見る事に決めた。

 

 

そんな話をしながら帰路についた。

 





次回も、今回のように三ヶ月も期間が開くかもしれませんので、気長に待っていただけたら幸いです。
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