平沢姉妹と真鍋和の幼馴染みは軽音部でのんびり日常を過ごす。(完結) 作:春はる
今回で最終回です。
文字数は前回より少ないです。
では、本編をどうぞ。
~昼休み~
~晴視点~
朝、学校へ憂と一緒に登校している時に唯が風邪を引いて熱も出した事を教えてもらった。
学校に着いた後に軽音部の皆に教えてあげた。
そして昼休みになった時に律達に連れられて、憂と梓がいる一年のクラスへと入った。
この時に律は澪に叩かれていたけど、いつもの事だから無視しといた。
律「それにしてもこんな時期に風邪引くなんて弛んでる」
澪「いや律のが移ったんだろ」
律「え?」
晴「それもあると思うし、あとは時期的に風邪とか引く時期でもあるから、そういうのもあるかも」
律「そういう感じ?」
晴「多分」
澪と律と俺で、その話をしていると憂が"あ"と声をあげた。
澪「何かあったの?」
憂「つい最近、軽音部の皆が衣装を選んでましたよね?」
澪「あ、うん。先生が持ってきた衣装の中で選んだけど……」
憂「それで浴衣みたいな感じのを選んだじゃないですか」
律「確かに、あれを選んだのは選んだけど関係あるの?」
憂「はい。お姉ちゃん、相当気に入ったみたいで、休みの日に一日中、しかも寝る時もそれを着てたんです。もしかしたら風邪を引いた一番の理由はそれかなって……」
晴「俺、その休みの日に唯にちゃんとパジャマに着替えてから寝ろよって言ったと思うけど、着替えてなかったんだ」
憂「……うん」
律「小学生かよ」
澪「……晴」
憂の説明に律がそうツッコミを入れてた後に、話を聞いている間に考えていた澪が俺の名前を呼んできた。
晴「澪、何?」
澪「ギターの演奏は一通りは出来る?」
晴「え、まぁ出来るよ。梓が軽音部に入部してから色々と教わって練習してきたから、人並み程度には出来るよ」
澪「じゃあ、唯が引くリードギターの練習しといてくれないか」
晴「唯の風邪が長引く可能性があるから、念のためってこと?」
澪「うん。そういう事だからやってくれるか?」
俺の質問に頷いて確認してきたから、俺は"分かった"と言って頷いた。
梓「み、澪先輩。でも……」
澪「まぁ、晴の言った通り念のため……万が一っていう事だよ。当日までに唯が風邪を直して来てくれれば、当然唯にお願いするから」
梓「……は、はい」
澪「じゃあ、また放課後で」
という澪の言葉を最後に澪達は自分のクラスへ戻った。
俺は教室から出る前に憂に声をかけた。
晴「あ、憂」
憂「ん?」
晴「今日の放課後はギターの練習するから、軽音部に行くよ」
憂「分かった。練習頑張ってね」
晴「うん」
と頷いてから、自分のクラスへと戻った。
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~翌日の放課後~
~軽音部・部室~
昨日からリードギターの練習を始めた。
今日の放課後も軽音部にやってきた。
今日も今日とて梓に教えてもらいながら練習をしていた時だった。
部室の扉が開いたから扉の方を見ると、唯が"やっほー"と言って部室の前に立っていた。
晴(……唯……じゃない。憂が髪を下ろして声のトーンとか喋り方とかを唯に似せてるだけだな)
梓を筆頭に皆は唯に変装した憂に集まっていた。
晴(憂って髪を下ろすと唯に瓜二つだから、皆は騙されてるって感じだ……)
と、憂に皆が集まってる所を見ていると練習を始めた。
曲を一回合わせると皆は違和感を感じたようだ。……そう、演奏にミスが無かったんだ。唯は何処かしらに演奏のミスをするけど、今の唯は本人じゃない。
ちょっとでもやれば他の人よりも上手いという天才なんだ。
そして皆はもう一度確認の為に演奏をしたが、やっぱりおかしいという気付いた様だった。
梓は皆とバッチリあった演奏が出来るから、いい事だと言っていたが、そろそろネタばらしをした方がいいと思い、憂に声をかけた。
晴・さわ子「そろそろいいんじゃない、憂(ちゃん)」
憂に声をかけた時に先生と声が被った状態になった。
憂(唯)「わ、私は憂じゃないよ」
梓「私のあだ名は?」
憂(唯)「あずさ2号!」
梓「偽物だー!」
俺と先生の言葉に皆が"え?"となっている間に、梓が自分のあだ名について憂に聞いて、全然違うあだ名を言ってきた為に、唯じゃない事だと理解した。
あだ名を間違えた事で唯になっている事がバレた憂は、観念して唯の代わりになっていた事を自白した。
澪「憂ちゃんが髪を下ろすと、本当に唯にそっくりだったのに、先生と晴はどうやって見破ったんだ?」
さわ子「え、だって憂ちゃんの方が胸が大きいでしょう。それで分かったわよ」
律「どこで判断してんだ、この先生は……」
澪「晴は?」
晴「俺は単純に小さい頃から一緒にいたから分かっただけだよ。見た目はそっくりだけど、声とかは頑張って似せてたからそれで気付いたって感じだね」
梓「恋人同士だとそこまで分かるの……?」
晴「いや恋人云々は関係ないよ。……それで、憂はどうして唯の代わりになってまで軽音部に来たの?」
憂「風邪で寝込んでるお姉ちゃんを見てるとどうしても……」
晴「……憂は本当にいい子だね」
と、俺はそう言いながら憂の頭を撫でたが。その時にまた部室の扉が開いた。
唯「やっほ~……」
今度は箱のティッシュを持ちながら本物の唯がやってきたが、調子良さそうではなかった。
皆が心配して声をかけると、"大丈夫"と言った瞬間に大きなクシャミをしたせいで、全然大丈夫ではないと皆の中で結論付けられた。
そんな風に皆が思ってる事を知らない唯は自分のギターが部室にあるのを見ると、ギターの元へ駆け寄り持とうとしたが倒れてしまった。
晴「……全然、大丈夫じゃないじゃん。無理しちゃ駄目だよ」
澪「唯。しばらく軽音部に来るな」
唯「まさかの出禁!?」
澪「違う。今はしっかり休んで、学園祭までに風邪を治すこと!風邪が長引いて、皆と一緒に学園祭に出られない……は、絶対に嫌だろ」
澪の言葉に唯は一瞬だけ静かになったが、すぐに頷いた。
唯「うん。私、皆と学園祭に出たい。だからしっかり休んで風邪を治すよ」
唯がそう言った後、憂と一緒に帰っていった。
俺含めた残ったメンバーは練習をして、放課後の時間が過ぎていった。
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~学園祭当日~
唯が風邪を治す宣言してから時間が経って、学園祭当日になった。
朝、平沢家に寄ると体調面は大丈夫だと言っていたが、今日の朝は唯と一緒には行っておらず、憂と学校へと向かった。
まぁ、一緒に来ていないのは単純に料理部の役割があるからだ。
午前中の学園祭が始まる直後からの部室の出し物の店番兼レジ担当に俺と憂がなったからだ。
普通に店番をして交代の時間になったので、萌と双子に店番を任せて、俺は軽音部の部室に憂は自分のクラスへと向かった。
部室に着いたが、まだ唯だけは来てなかった。和も確認の為に部室に来たが、その時に唯の昔話をしてきて、律達は"いきなり何の話?"と言い返していた。
そんな時に扉が開く音がした。
さわ子「ちょりーす」
唯かと思ったが、先生だったので皆から文句を言われていたが先生は気にせずに話を始めた。
先生は衣装を改良してたみたいで、それが完成したから見せに来たと言って、"その衣装がこれよ"と言って扉の方を指差した。
扉の方を見ると、改良された衣装を来ている唯がいた。
いつの間にか学校に来ていたようで先生に捕まってたらしい。
皆に色々と言われていたが、"よし講堂に行こう"となった時に、唯が"あ"と声をあげた。
唯「そういえば、ここにギー太を置いてたよね。どこに置いてたっけ?」
澪「それなら憂ちゃんが唯と帰る時に持って帰ったぞ」
唯「え?そ、それって本当なの、晴くん」
晴「うん、本当」
唯「ど、どうしよう。ギー太、持ってきてない!」
晴「じゃあ、俺のギターを使う?唯が使ってる奴と同じタイプだから弾けると思うけど」
慌てた唯に俺はそう言ってギターを渡すとら唯は試しに弾いていた。
唯「あ、大丈夫……弾ける」
晴「良かった。じゃあ、皆ライブ頑張って」
唯の確認の後に、俺は皆にそう言うと頷いてくれた。
俺は講堂の入り口近くで見ているという事も伝えて、皆で部室を出た。
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~講堂~
講堂の入り口付近に行くと、憂が友達といたので声をかけて友達に挨拶をした。
そうしていると唯達のバンド、放課後ティータイムの演奏の時間になった。
最初は唯のMCから始まった。
唯「初めまして、放課後ティータイムです。……実はライブをやるのにギターを忘れてきちゃいました。けど、私の幼馴染みの晴くんが自分が使ってるギターを貸してくれたので、それで演奏します!」
晴「言わなくてもいいのに……」
憂「ふふ」
唯の言葉にそう思ってしまったが、唯はまだ話を続けていた。
唯「……練習に打ち込んできたなんてとても言えないけど、今ここが……この講堂が私達にとっての武道館です!」
唯のその言葉の後に、"ふわふわ時間"と叫んでふわふわ時間の演奏が始まった。
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ふわふわ時間こサビの所をもう一回演奏して、ふわふわ時間の演奏が終わった。時間的にもう演奏は出来ないけど、唯達も観客達もまだ盛り上がっていた。
そんな盛り上りの中で、ステージにいる唯達の声が聞こえてきた。
唯「りっちゃん!もう一曲!」
律「よっしゃー」
和「唯」
唯「あ、和ちゃん!」
和「もう時間だから無理よ」
唯「えー!」
そんな声が聞こえて、"最後まで唯達らしい"と思って笑ってしまった。
こうして災難もありながら楽しい学園祭が盛り上がって終わった。
今回まで読んでいただき、ありがとうございました。
執筆途中で書く内容の範囲をアニメ1期だけに変えたり、内容のクオリティが低くて雑な部分もあったりしたのに、最後まで読んでくれたのは感謝しかありません。
ありがとうございました。