平沢姉妹と真鍋和の幼馴染みは軽音部でのんびり日常を過ごす。(完結)   作:春はる

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本編です。



本編
第1話


 

 

~晴視点~

 

 

今日は、数年前から女子高から共学になった桜ヶ丘高校の入学式がある。

 

学校に向かう前に幼馴染みの平沢唯を、迎えに行っていた。行ってると言うより、お隣さんなのですぐに家に着いた。

 

晴(中学の時はいつも和と登校してたのに、何で今日は俺なんだろう?)

と考えながら唯の家のインターホンを押した。でも出てきたのは唯の妹の憂だった。

 

晴「憂、おはよう。唯は起きてる?」

 

憂「晴くん、おはよう。それがお姉ちゃん慌てて学校に行っちゃった…」

 

晴「そうなの?」

 

憂「うん」

 

晴「唯の事だから時間を見間違えたってことかな……」

 

憂「うん。慌ててた時に、"時間が~"って言ってたからそうだと思うよ」

 

晴「分かった。行ってくるね」

 

憂「いってらっしゃい」

 

憂に唯の事を聞いてから学校に向かった。

 

しばらく通学路を歩いてると、後ろから声をかけられた。

 

和「晴、おはよう」

 

晴「ん。和、おはよう」

 

声を掛けてきたのは、幼馴染みの平沢姉妹、そして三人目の幼馴染みである真鍋和だった。

 

挨拶を返すと、和は唯の事を聞いてきた。

 

和「聞かなくても分かるけど、唯は?迎えにいったんでしょう?」

 

晴「和の予想通りで、迎えに行ったらもう学校に行ってたよ。それで憂に聞いたら、慌てて家を出たって言ってたから時間を見間違えた感じだと思うよ」

 

和「やっぱり…。全く変わらないわね、唯は」

 

晴「確かに。……でさ、何で俺に唯を迎えに行かせたの?。中学の時は和と一緒に登校してじゃん。なのに何で今日は…入学式の日に俺なの?」

 

和「それは、唯が言ってきたのよ。"久しぶりに晴くんと学校に行きたい"って言ってたから晴にお願いしたの。それが高校の入学式の日だったわけよ」

 

俺は、唯の迎えに行く事になった理由を聞いて"なるほど"と呟いた。その後も話しながら登校してると学校が見えてきた。下駄箱辺りで人だかりがあり、そこに向かうと新入生のクラス分けが載ってたので、自分の名前を探した。

 

俺の名前は、井島 晴(いじま はる)なので『い』を探した。それで見つけたので、唯と和の名前も探すと同じクラスだった。

 

和「同じクラスなのね」

 

晴「だね。じゃあ唯はもう教室にいるって事か」

 

和「そうね、教室に行きましょう」

 

そう言って教室に向かった。教室に着き中に入ると、俺達を見た唯が和に抱きついていた。

 

唯「和ちゃん、時間見間違えちゃったよ~。晴くんごめんね」

 

晴「大丈夫だよ。そんなの慣れてるから」

 

唯「そんなの⁉️和ちゃん、晴くんがそんなのって言ってきたー」

 

和「でも、いつもの事でしょう。だから言われても仕方ないわよ。特に今日は唯が言ったのに、忘れてたんだから」

 

唯「和ちゃんまで、ひどいよ~!」

 

そう言われた唯は和に"ひどいよ~"と言っていた。しばらく、和と唯のやり取りを見ていると、教室に先生が来た。

 

"そろそろ入学式が始まる"と言われたので、先生の案内された講堂に向かった。

 

入学式が終わった後は、解散となり三人で帰った。

 

 

 

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入学してから翌日、部活の勧誘チラシをたくさん貰ったのを、教室で見ていた。

 

見てみると一枚のチラシに目が行った。

 

晴(料理部……。週二日が活動日で基本的に作るのはお菓子……凄くいい……)

 

俺は料理を作るのが好きで、特にお菓子作りが好きなので料理部に興味が出てきた。

 

料理部の活動日が今日なので、放課後向かうことにした。

 

 

 

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その後、放課後に職員室で部室の場所を聞いて向かった。そこでクラスは違うが、同じ学年の七瀬 萌(ななせ もえ)という女子と仲良くなった。

 

そして部活終わりに、萌(名前を呼び合うことになった)の彼氏で、同じクラスの佐竹 守(さたけ まもる)とも仲良くなって、その日は終わった。

 

 

 

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部活に入部してからしばらく日が経ち、あと一週間で四月が終わる頃になった。

 

 

~昼休み~

 

 

お昼を守と一緒に食べて過ごしていると、唯が大きい声を出しながら俺の所に来た。

 

唯「晴くーん、軽音部の部室に一緒に付いてきてー!」

 

晴「え…え?いきなり何、軽音部?」

 

いきなり唯がそう言ってきたので理由を聞いた。

 

聞いてみると、唯は軽音部に入部をすることに決めたらしい。それで軽音部の部室に向かうのに通る廊下に、オカルト研究会とかの不気味な部活の部室があって怖いため、"付いてきて欲しい"と俺にお願いしてきた。

 

晴「和にお願いしたの?」

 

唯「"用事で行けないから無理"って言われたから、晴くんにお願いしたの」

 

晴「(あ、今日は生徒会があるって言ってたな)分かった、一緒に行くよ。今日は部活はないから」

 

唯「ほんと!ありがとうー、晴くん❗」

 

唯がお礼を言って、俺に抱きついてこようとしてきたので、頭を押さえても動きを止めた。

 

唯「ぶ~、頭押さえないでよ~」

 

晴「だったら抱きついてこないでよ」

 

唯「……憂の抱きつきは止めてないくせに

 

晴「憂のなんだって~」

 

唯「憂ばっかりずるいもん。私だって晴くんに抱きつきたいもん」

 

晴「和に抱きついてばっかりの唯に言われたくないよ」

と、言い返しながら過ごしていると、昼休みが終わる前の予鈴がなったので、自分の席に座った。

 

 

 

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~放課後~

 

 

放課後になり、軽音部に向かうために唯と一緒に廊下を歩いてた。

 

晴「唯は何で軽音部に入部したの?軽音部ってバンドを組んで、ギターとかの楽器を使って演奏するのに。(……まぁ唯の答えは予想できるけど……)」

 

唯「実は……先生から軽音部を聞いたら軽い音楽って言われたから、口笛とかをするだと思ったんだ」

 

晴「(やっぱり)…なるほどね」

 

唯「それでね、ギターとか出来ないから"入部するのやめます"って、伝えようと思ったんだ」

 

向かってる間に、昼休みに聞けなかった軽音部に入部した理由を聞いた。口笛とかをやる部活だと思ってたらしい(唯らしい考えだった)。それでギターとか楽器をやる部活だと思わなくて自分は出来ないから、入部するのをやめるという事を伝える為に行くと、唯から言われた。

 

 

話してると、職員室で山中先生に教えてもらった部室の音楽室に着いた。先に唯が入ろうとしてるけど、なぜか怖がって入ろうとしなかったので、俺が先に音楽室に入ったが誰もいなかった。

 

晴(誰もいない。……もしかしてとなりにある広めの準備室にいるのかな?)

そう考えて、準備室の方に入ると中に三人の女子がいた。三人の内の一人が俺の方に来た。

 

律「もしかしてあなたが平沢唯さん?…いや男子だし、唯って女子っぽい名前だから違う人なのかな?でも男子でも女子っぽい名前の可能性も……

 

俺に名前を確認してきた女子は途中から小さい声で独り言を呟いていたが、聞こえていたので声をかけた。

 

晴「俺は井島晴だよ。その平沢唯って女子は俺の後ろにいる子だよ。俺は、唯に頼まれて一緒に来たんだ」

 

律「あ、そうなんだ。後ろの女子……あ、どんくさい子だ。……とりあえず二人とも中に入って」

 

そう言われたので中に入り、机とイスがあるところに向かいイスに座った。

 

座ってから女子三人から自己紹介をしてもらった。さっき相手してくれた女子が田井中律で、黒髪のロングヘアーの女子が秋山澪、そしてお嬢様みたいな雰囲気を出してる女子が琴吹紬とのこと。

 

三人がしてくれてから唯が自己紹介を始めてその次に俺が自己紹介した。

 

晴「俺は井島晴です。俺の事は晴でいいよ。……軽音部に来た理由は、隣にいる唯にお願いされてきました」

 

律「平沢さんとはどういう関係なの?」

 

晴「唯とは幼馴染みだよ」

 

澪「あ、じゃあ私と律と一緒だ。私達も幼馴染みなんだよ。は…晴は…、部活は入ってるのか?」

 

晴「うん。料理部に入ってるよ」

 

律「へぇ~、なに作るんだ?」

 

晴「特にお菓子を作る部活だよ」

と、俺が入ってる部活の事を聞かれたので、料理部に入部しててお菓子を作ってる事を伝えると、唯が俺の説明を始めた。

 

唯「晴君の作るお菓子は凄く美味しいんだよ!それに料理も美味しくてね。休みの日に作ってくれるからいつも食べてるんだ~」

と、唯の説明に皆は興味津々で聞いていたが、そもそも唯の入部の事を話にきたので、俺は声をかけて話を止めさせた。

 

晴「俺の話は置いといて、唯の入部の話をしないといけないでしょ」

 

そう言うと、律達三人が唯に好きな音楽やギタリストなどを、聞き出したりしていた。俺は質問責めをされてる唯を見守りながら机にあるお菓子を食べていた。

 

 

見守っていると、唯が入部をやめることなどを三人に伝えて、三人はやめさせない為に色々と唯に試していたりと、色んな事が起きた。それでも何も進まなそうだったので、俺が一言だけ皆に声をかけた。

 

晴「軽音部なんだから、一曲ぐらい何か披露したら?」

 

俺がその一言を言うと、三人が"それだ!"と叫んで演奏の準備を始めた。

 

 

そして最終的に、唯は三人の軽音部をやめるのをやめると決めた。なので、俺は先に帰ろうと思い唯に声をかけた。

 

晴「唯、俺は帰るから」

 

唯「え、晴くんは軽音部に入らないの?」

 

晴「…え?」

 

帰るのを伝えると、そんな事を言われた。言われた事に驚いていると、律達も便乗してきた。

 

律「晴も入ってくれよ~」

 

澪「うん。一人でも多く部員がいてくれた方が、ありがたいし」

 

紬「それに晴くんのお菓子を食べてみたいもの」

 

律「あ、確かに。唯が凄く熱弁してたから、私も気になってたんだ。ムギの持ってくるお菓子も美味しいけど、晴のお菓子食べてみたい」

と、唯の一言で皆が入ってくれオーラを向けてきたが、俺は断った。

 

断ると唯が会話に入ってきた。

 

唯「憂に、"晴くんが私のお願い聞いてくれなかった"って、言っちゃうよ。そしたら憂に嫌われちゃうよ。好きな人に嫌われるのは傷つくってどこかで聞いたよ」

 

晴「(それは……、こういう時に憂の名前を出すのは、無いよ……)…唯、そのやり方はないよ…。……はぁ…分かった。入部するよ。帰る前に職員室に行って入部届けだしてくるから」

 

俺がそう言うと、四人は喜んでいた。そして唯以外の三人が、憂の事と俺との関係を根掘り葉掘り聞いてきたが、頑なに答えないようにした。唯も答えようとしたので口を手で塞いで言わせないようにした。

 

律「あ、写真撮ろう。二人の入部記念に!」

 

唯から、憂の事を言わないようにしていると、律が写真を撮ろうと言ってきたので、写真を撮った。

 

その後は俺は職員室に向かった。四人は逃がさないように見張っていたので書きづらかったし、担任の先生も不思議そうに見ていた。

 

担任「掛け持ちになるがいいのか?」

 

軽音部への入部届けを書き終わると、先生にそう言われた。

 

晴「一応、大丈夫です。料理部は週に2日の活動ですし、軽音部の方も入部しても大丈夫と思ったので」

 

俺がそう答えると、先生は"分かった"と言って受理してくれた。そのあと職員室を出て、皆で途中まで一緒に帰った。

 

晴「言っとくけど、俺二つの部活の掛け持ちだから軽音部に毎日行くのは無理だからね。料理部は週に2日の活動があるからそれ以外だったら行けるから」

と、皆に伝えた。それを聞いた皆は"分かった"と、二つ返事で言ってくれたので安心した。

 

 

家に帰った俺は、ご飯を食べお風呂に入ったあとはすぐに寝てしまっていた。

 





3作目です。次の話の投稿は未定ですが、出来上がり次第投稿するつもりです。
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