平沢姉妹と真鍋和の幼馴染みは軽音部でのんびり日常を過ごす。(完結)   作:春はる

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遅くなりましたが、第3話です。

今回はバイトを探すところからスタートです。原作同様、作中の皆はスマホではなくガラケーを持っており、雑誌などでバイトを探すのは一緒です。

では、本編をどうぞ。



第3話

 

 

~晴視点~

 

 

唯のギターを見に行った休日……土曜日から一日跨いだ月曜日の放課後。

 

俺は軽音部の部室で、唯達とチョコ味のクッキーを食べながら、バイト雑誌を見ていた。

 

バイト雑誌を見ている理由は、唯が欲しいギターが25万と高いギターだったので、バイトしてお金を貯める話になったので、自分達が出来るバイトを探している所だ。

 

律「それにしても食べたの2回目だけど、やっぱり晴のクッキー美味しいな。ムギ、晴にクッキー作りのお願いしたの……ナイス!」

 

律にそう言われたムギは微笑んでいた。そんな中、しばらくバイトを探してると、律が声をあげた。

 

律「これはどうだ?」

 

律が提案してきたバイトは、ティッシュ配りだった。皆は大丈夫そうな反応だったけど、澪だけいい反応じゃなかった。

 

澪「声をかけて渡すのは無理……」

 

理由を聞くと、そんな返事だった。他にも律が提案をしてきた。ファミレスのバイトなど色々提案してきたが、澪は、"オーダーを聞きに行けない"とかの理由で、"無理"と言っていた。

 

晴「本当に苦手なんだ……」

 

澪「そうなんだよ……」

 

澪の反応をみて、"恥ずかしがり屋なの本当なんだ"……と思った。苦手なんだ……と呟くと、澪から"そうなんだよ"と呟くように返事をされた。

 

唯から聞いていたけど、唯の話し方が大げさだったから、そこまでじゃないだろうと思ってたが、あながち間違ってないって分かった。そんな事を思ってると、また律が声をあげた

 

律「お、これなんかどう?交通量調査っていうやつ」

 

晴「確か、道路を通る車や人の数を計るやつだったよな」

 

律「あぁ、晴の言う通りの内容で合ってるよ。雑誌にもそう書いてあるからさ」

 

律が言ってきたバイトに反応すると律がバイト内容を肯定してくれた。雑誌を見てみるとその通りだった。

 

その後に澪に確認すると、大丈夫と言っていたので、交通量調査のバイトに決まり、その日は解散した。

 

 

 

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家に帰った後に平沢家に向かった俺は、憂に休みの日にバイトをする事とその理由を教えた。

 

憂「お姉ちゃんのためにバイトしてくれるんだ。軽音部の人優しいね」

 

晴「唯が欲しい言ったギターが25万するギターだったから、全然お金が足りなかったんだ」

 

憂「同じので安いのなかったの?」

 

晴「同じギターで5万で買えるのあったんだけど、そっちより高い方に釘付けになってたんだ。一目惚れってやつだね」

 

憂「お姉ちゃんって気に入ると、それ以外に目がいかなくなっちゃうもんね……」

 

そんな会話をしながら晩御飯を作っていた。

 

憂「ねぇ晴くん。そのバイトって一日なんだよね?」

 

晴「うん。そうだけど……」

 

憂「じゃあ、お昼ご飯分のお弁当を作ろうよ。軽音部の皆さんのお礼ってことで」

 

晴「そうだね。唯のギターの為にバイトしてくれるもんね」

 

憂とそんな話をしている内に晩御飯を作り終えたので、お皿に料理を盛ってテーブルに置いて唯と憂と俺の三人で晩御飯を食べた。

 

 

 

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~バイト当日~

 

 

 

朝早くに唯の家に来た俺は皆で食べるお昼を、憂と一緒に作っていた。

 

 

出発する時に憂は唯にお昼のお弁当を渡した。そして二人で行こうとした時に、憂が声をかけてきた。

 

憂「晴くんの好きな卵焼き、多めに作っといたからね」

 

晴「お、ありがと。憂」

と、言って頭を撫でてあげた。

 

憂「えへへ~。良かった、喜んでくれて……」

と、言った憂は照れながらも大人しく撫でられたままでいた。

 

撫でた後に、唯と集合場所に向かった。

 

 

 

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バイトをする場所に着いて説明を受けてから、まず俺と澪がペアでやることになった。

 

 

横並びのパイプ椅子に座ってバイトを始めた。

 

しばらくしていると、澪が話しかけてきた。

 

澪「一つ気になってた事聞いて良い?」

 

晴「うん。いいけど……」

 

澪「憂って子はどんな子なんだ?前に晴が入部する時に唯が言ってたけど。その時から気になってたんだけど……」

 

カウンターを"カチカチ"と押して答える

 

晴「あぁ~……、憂は唯の一個下の妹なんだ。それで俺の片想いの相手だよ」

 

澪「唯の妹……(唯と似た性格の妹かな?)」

 

晴「澪の想像と違って、憂はしっかり者で真面目でいい子だよ。唯とは正反対の性格なんだよ」

 

澪「何で私の考えが分かったの?」

 

晴「今まで、唯や俺とかの知り合いで、唯の妹って言うと必ずって言って良いほど、唯と一緒の性格って思い浮かべる人がほとんどだったからだよ」

 

"カチ"と押す。

 

澪「あ、そ…そうなんだ……。何でその憂ちゃんの事が好きになったんだ?」

 

 

晴「平沢姉妹と、あと真鍋和って幼馴染みの女子がいるんだけど、和と唯の二人、憂と俺の二人で一緒にいることが小さい頃から多かったんだ。それで一緒にいる内に好きになった感じかな…」

 

澪「そうなんだ…」

 

澪とそんな会話をしながら時間になるまでカウンターを押していた。

 

 

 

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~お昼~

 

 

 

晴「はい。今日は俺と唯の妹の憂が一緒に作ったお弁当を持ってきました。皆どうぞ~!」

 

律「おぉ~、スゲー美味しそう!」

と、律が言ってから皆が食べ始めた。

 

ムギ「唯ちゃんの前に言ってた通りで、凄く美味しいね」

 

澪「確かに、唯が力説してたの分かるほど美味しい」

 

食べ始めると皆は"美味しい"と笑顔で言いながら食べてくれてるから、作った側の俺は凄く嬉しかった。それを見ながら俺は卵焼きを食べた。

 

晴「ん~、やっぱり憂の作った卵焼き美味しい……」

 

憂が作った卵焼きや、他のおかずを食べたりして時間が過ぎて言った。食後に、ムギが持ってきていたお菓子を食べた。

 

晴「……!めっちゃ美味しいんだけど……!これどこのお菓子!?」

 

ムギ「毎回貰うお菓子が多くて、それで家にあったのを持ってきただけだから何処の銘柄までは覚えてないの。晴くんごめんね……」

 

晴「(沢山お菓子とか貰うって凄いな……)……ううん。大丈夫だよ。……高級なお菓子なのは確実だと思うけど、スーパーとかお菓子屋の材料売ってるお店回って作りたいな……

 

ムギ「晴くん?」

 

晴「ねぇ、ムギ。この同じお菓子ってまだ家にある?出来ればお菓子の箱とかに材料書かれてるラベル?とかあれば助かるけど……」

 

ムギ「え、うん。お菓子自体あるし、材料が書かれているのもあったと思うけれど……。それがどうしたの?」

 

晴「ちょっと再現というか、当然完全とはいかないと思うけど、似た感じのこのお菓子作ろうと思って……」

 

唯「ほんと、晴くん!?」

 

ムギ「そんなことが出来るの?」

 

晴「材料的に用意できない物もあると思うし、代わりになる材料も用意できないかもしれないけど、ちょっと作るのを挑戦したいなって」

 

唯「楽しみだな~」

 

俺がお菓子の事を言うと、唯が凄い笑顔で楽しみしていていた。

 

ムギ「じゃあ週明けに持っていくわね」

 

晴「うん。ありがとう」

 

持ってきてくれると言ってくれたムギにお礼を言った。

 

 

 

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午後になり、午前との組み合わせを変わってバイトをして1日が終わった。

 

晴「明日もバイトもあるんだよね」

 

ムギ「ええ。だから明日も……「お菓子宜しくね!」……」

 

ムギの言ってる最中にお菓子宜しくと大きな声で唯が言って皆に苦笑いしてしまった。

 

ムギ「頑張ろうって言おうと思ったんだけど」

と、ムギに言って唯も"あはは……"と苦笑いしていたが、唯と一緒に歩いて帰り始めた。

 

帰る時に唯が皆に"ギターを買ったら毎日練習頑張る"と宣言していた。それを言って唯は先に歩いて帰っていたので、俺は律達に手を振ってから唯を追いかけて帰った。

 

 

そして次の日もバイトをして、最終的に一人八千円のバイト代を貰った。全員分を合わせても唯の欲しい値段のギターには届かないので、また別のバイトを探すかとなってると静かになってた唯が口を開いた。

 

 

唯「このバイト代はみんな自分のために使って!自分で買えるギターを買って、それで早く練習して皆と演奏したいんだ。だからまた楽器店に付き合って貰ってもいい?」

 

唯の言葉を聞いた俺と皆は承諾した。

 

唯「ありがとう。晴くん帰ろ!」

 

晴「うん。皆、じゃあね」

 

唯と一緒に帰ろうとした時に、唯が変なダンスをして律達を見たら苦笑いしていた。俺は唯の手を引いて家に帰った。

 

 

 

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~平日~

 

 

~放課後~

 

 

バイトした休日から日が経ち、平日の放課後になり楽器店に着いた。

 

唯が買える金額のギターが置いてある場所に向かってると、唯が一目惚れした高いギターの前で止まってしまった。

 

晴「唯、やっぱりそのギターの方が買いたい?」

 

唯「うん……」

 

俺が"買いたい?"と聞くと頷いていた。

 

澪「よっぽど欲しいんだな、唯は」

 

晴「唯って気に入ると、それ以外に目が行かなくなっちゃうのが殆どだからね。まぁそれだから今も諦めきれないって事だと思うよ」

 

律「なるほどな。じゃあまたバイトするか」

 

ムギ「ちょっと待ってて」

 

律が"またバイトをするか"と言った時にムギが"待ってて"と言って店員さんの方に向かっていった。

 

 

しばらくしてると、値段が五万になり唯は欲しかったギターを買えた。安くなった事に驚いてると、ムギの家の系列のお店だからと言われた。

 

晴(やっぱり、ムギはお嬢様なんだな……)

と思いながら、唯がギターを買えた事でその日は解散となった。帰る前に、ムギからバイトで話していたお菓子とその材料が書いてあるラベルを貰ってから、家に帰った。

 

 

 

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~翌日~

 

朝、唯は和と一緒に学校に向かってたので、俺は途中まで憂と一緒に登校していた。

 

憂「それでね昨日の夜、お姉ちゃんが嬉しそうに声を出してたから、ちょっとうるさかったんだ。しかも、今日の朝お姉ちゃんを起こしに行ったら添い寝してたんだよ……!」

 

晴「まぁ喜ぶのは分かるよ。昨日ギターを買った時の唯は凄く笑顔だったからね。でも添い寝は予想外だね」

 

憂「うん。添い寝はビックリしたよ!」

 

憂と一緒に唯の話題で盛り上がりながら通学路の分かれ道についたので、そこで憂と分かれて学校に向かった。

 

 

 

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~学校・放課後~

 

 

授業が全て終わって放課後になったので、軽音部の部室にいた。部室では澪と唯がギターの事で話していた。

 

澪「まだ練習してないの?」

 

唯「うん。キラキラしてピカピカしてるから触るのが怖くて~」

 

澪「それは分かるよ。……それにギターについてるフィルム外してないもんね」

 

二人が話してるのを聞いていた。澪が言ったフィルムを見てみた。

 

晴(初めて買った時のガラケーの画面についてるフィルムみたいなやつかな。……唯は外すのに踏ん切りが付かない感じだろうけど)

と、思って唯のギターのフィルムを掴んだ。

 

唯「晴くん?……あぁー!?」

 

唯が俺の名前を呼んだが気にせずフィルムを剥がした。剥がすと、唯が大きな声で叫んだ。涙目になってる唯に伝えた。

 

晴「今日の晩御飯は、唯の好きなおかずいっぱい作るし、明日クッキーを持ってくるから」

 

澪「それで機嫌が直るわけないと思うけど」

と、澪が俺が言った事に突っ込んできたが唯の機嫌が直り"やる気が出た"と言ったのを見て澪は驚いていていた。

 

澪「うそ……機嫌が直った……」

 

晴「唯はこうでもしないと踏ん切りが付かなくて練習とか何かしらの行動がつかないと思って剥がしたんだから」

 

澪「な、なるほど……。さ…流石、唯の幼馴染みだな」

と、澪は俺の言葉にそう呟いていた。

 

その後に、唯がライブのみたいな音の出し方などを聞いて、澪がアンプというのを使うことを教えていた。

 

唯が試しにアンプにコードをさして音を出していた。

 

唯と俺はそれを聞いて、一緒のタイミングで"おぉ~"と言ってしまった。

 

唯「かっこいい……」

 

澪「やっとスタートだな」

 

晴「まぁ皆で頑張って活動しようよ」

と、俺が言うと律が"目指せ武道館ライブ!"と言っていた。

 

 

その後に、唯がコードをアンプから外した時に大音量の音が出てきたのでビックリして耳を塞いでしまった。

 

"音量を下げずに、アンプからコードを抜いたのが原因"と、澪が教えてくれた。

 

それを聞いた唯は"早く教えて"と言っていたのを見て、俺も凄く共感して頷いた。

 

そんなこんながあった今日はそれで終わった。

 

 

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