ある日
優斗は大学にて選択科目に講義を受ける準備をしていると隣に誰かが近づいてきた
???「やぁ、隣失礼するね」
優斗「まぁ、構わないけど」
その人物は優斗の隣に座るとノートを開いた、優斗は隣の人物に話しかける
優斗「なぁ、アンタ一体誰なんだ?」
???「ん?あぁ自己紹介がまだだったね、僕は
蒼汰と名乗った人物は笑顔でそう伝え手を差し出してくる、優斗は握手をする
優斗「俺は風鳴優斗、よろしく」
蒼汰「風鳴......あぁあの風鳴夫婦の長男だったんだね」
優斗「ん?親父達って有名なのか?」
蒼汰「・・・君本気で言ってる?君の両親ってかなりの大物なんだよ?」
優斗はあの家族が居ても自然にイチャイチャとしている両親が大物に見えず絶えずクエスチョンマークを浮かべることしか無かった。蒼汰はため息をするとスマホで記事を見せる
蒼汰「君の母親.......了子教授はバイオ燃料の開発と新たなエンジンの開発、更にはオゾン層を戻す為に今研究の真っ最中。父親.......弦十郎はその研究機関のトップ、更には日本を昔から支えてきた風鳴家の十男坊。」
優斗は記事を見つめ両親の偉業を目の当たりにする
優斗「そうだったのか、家じゃ基本仕事の話はしないし基本イチャイチャしてるからな」
蒼汰「ははは、まさかあの夫婦のプライベートがそんな感じだったとは........そろそろ講義が始まるよ」
蒼汰はスマホをしまい前を見る
優斗は今度電話する時にでも聞こうと思った。
龍樹side
龍樹と鏡香の通う
そんな中龍樹は悩んでいた
龍樹「うーん.......どうしよう」
彼の目の前の紙には『公開授業の説明』つまり授業参観なのだ、どうするか悩んでいる龍樹の元へ2人の少女が近づく
???「りゅうくんどうしたのそんな難しい顔して?」
???「もしかして公開授業の事?」
龍樹「あぁ響に未来.........そうなんだよね〜父さんと母さんは今海外にいるから無理なんだよね。」
立花響と小日向未来、小学校からの付き合いである。
龍樹がうねっていると、響は思いついた様に手を叩き
響「じゃあ優斗さんに来てもらったらどうかな?」
龍樹「うーーーん......」
龍樹はさっきより更に悩む
未来「響それは難しいと思うよ、優斗さんは大学生だし」
龍樹「いやそれは良いんだよね、問題は姉さんの方で........」
2人『あぁ〜確かに........』
2人は龍樹の言葉に納得し同意した、風鳴優斗は学生時代特に何かを成したりした訳ではない、彼は優しくそれがよく見られたのだ。
例えば体育での授業で体調不調者が出ればすぐに駆け寄り保健室におんぶで連れて行ったり、委員会の仕事では手伝いや気配りは当たり前、ボランティアには積極に参加し地域の人とも交流が盛んである。
故にその人徳と人柄で人が集まるのは必然、中には告白を考えていた人が居るとか。
しかし優斗自身は兄弟の世話などで彼女を作る気が無かった、と言うより鏡香が牽制していたのだ。
龍樹「多分俺の方は来てくれるけど姉さんの方はどうだろう.......」
響「流石に鏡香お姉ちゃんも公開授業では自制するでしょ」
未来「でも絶対って言えないのが鏡香さんなんだよね.........」
龍樹はその後もどうするか悩んでいた。
鏡香side
鏡香「やったー!公開授業だーー!」
クリス「うるせぇぞ!鏡香!!」
一方で鏡香は公開授業の紙を受け取ると歓喜を上げていた、それを隣の雪音クリスが叱責する。
鏡香は不貞腐れた顔をするとクリスと話しをする
鏡香「ぶぅー!クリスはなんでそんな事言うの〜嬉しいから良いじゃん〜」
クリス「私の真横で叫ぶからだよ!ていうか自習中なんだから少しは自重しやがれ!!」
鏡香「クリスのケチ〜」
クリス「ケチもヘチマもあるか!!」
大人しくなった鏡香は自習をしながらクリスに話しかける
鏡香「クリスは両親どっちがくるの?」
クリス「多分ママだと思うぜ、パパはコンサートの舞台の下見やらなんやらで忙しいし。その分ママは空いてる時間が多いからな、そう言うそっちはどうなんだ?」
鏡香「ん〜両親は無理だね、今海外で仕事してるし」
クリス「じゃあ今回は見に来ない感じなのか?」
クリスが聞くと鏡香はニヤけ面になり嬉しそうに答える
鏡香「んふふ〜♪今回は優兄に来てもらうつもりなんだ〜」
クリス「あ〜優斗さんか、でもあの人大学生だろ大丈夫なのか?」
鏡香「1日くらい大丈夫でしょ〜、優兄の性格だよ?向こうの教授の人もわかってくれるって〜」
クリス「んなバカな事........ってあの人だから出来そうで怖いな」
クリスと鏡香は軽い話しをしながら自習をしていく
高校組side
授業を終えホームルームを終了した龍樹は慎重な足取りで下駄箱までやってきた、その間も龍樹は辺りを見ている
響「ねぇ〜りゅうくんそんなに早く帰りたいなら急いだ方が良いんじゃ?」
龍樹「響甘いな、姉さんはそれを逆に利用して捕まえてくるんだ、だから遅くても慎重に動いて向こう側が探しに動くまで粘るんのが良いんだよ」
未来「・・・って言ってますけど」
未来は誰かに話しかけるそれは龍樹の真後ろの存在
鏡香「甘いな〜龍樹は、私は別に龍樹の待ち伏せなら何時間でも待てるよ?」
と言う鏡香の声、龍樹はすぐに走り出す、しかし鏡香は龍樹が動くより先に足を払い転ばせる、龍樹は倒れながら両手で地面を押し新体操の様に前へジャンプ、しかし着地と同時に背中から鏡香がホールド、詰みである
龍樹「ふぬぬぬぬ!!」
鏡香「龍樹ゲット〜!」
必死にホールドから抜けようとする龍樹だが、鏡香のホールドは中々抜け出せない。家族の中でも鏡香のホールドを抜け出せるのは優斗だけだ(弦十郎はホールドされる前に対処できるのでカウントされない)
未来「結局いつもの光景だね」
響「ね〜」
響と未来が話しているとクリスが廊下の向こう側からやってくる
クリス「おう、お前らか.......ってまた鏡香の奴は」
響「クリスちゃんお疲れー!」
未来「お疲れクリス」
3人は挨拶を交わす、結局龍樹は抜け出せず鏡香にホールドされたまま5人で下校する事になった。話しは最近のニュースやアイドルのツヴァイウィングとツインアップルの事他にも様々
やがて分かれ道まで来ると響と未来とクリスは学校の寮へと龍樹と鏡香は家の方へと別れる
響「それじゃあまた明日!!」
未来「またね」
クリス「鏡香、ちゃんと明日宿題持ってこいよ!」
3人はそう言って寮の方へと向かって行った、龍樹と鏡香は再び道を歩いて行く
大学side
優斗は講義を終え教科書やノートをしまい資料を纏め終えると鞄になおす、帰ろうとした時蒼汰が話しかけてくる。
蒼汰「あれ?優斗はサークル入ってないの?」
優斗「ん?あぁ弟と妹から絶対にサークルには入らないでって釘を打たれててな?何故か理由は教えてくれなかったんだ。」
蒼汰(あぁ〜絶対この性格で兄妹達は苦労してただろうね.........)
優斗はそう言いながら駐車場までやってきた、後ろの荷物入れにカバンやらを入れヘルメットを被る
優斗「じゃあ俺は先に帰るわ」
蒼汰「お疲れ、また明日」
優斗「おう」
優斗はバイクを始動させ大学を後にして行く。
途中で切れかけだった洗剤やシャンプーを購入して野菜とパンを購入後はサイドに載せて家に直行する。
家に着くと同時に龍樹と鏡香と合流する
優斗「おっ今帰ったのか」
鏡香「優兄ただいま〜」
龍樹「兄さんおかえり」
優斗「おう」
バイクを車庫に収納し荷物を持って家へと入る優斗、リビングでは鏡香と龍樹が珍しく騒がしくしておらずテレビを見ていた。
優斗「気になる芸能人でもいたか?」
優斗が聞くと龍樹はテレビを指差しながら
龍樹「兄さん!翼さんテレビ出てる!」
鏡香「翼さん歌手になってた〜」
テレビを見れば従姉妹の風鳴翼がテレビに映っていた、暫く見ていないと思ったらまさか歌手になってテレビに出てたとは
優斗「親父とお袋は知って.........るだろうな、特にお袋なら」
優斗はあえて黙っていようと目論んだ了子の姿を想像しながら荷物を出し補充をする。
優斗「今日は俺が作るからお前らはゆっくりしてろ」
2人『はーい』
優斗はキッチンに向かうとすぐに食事の準備をする、その途中龍樹が思い出したように話しをしてくる
龍樹「そう言えば俺と姉さん公開授業が来週あるんだけど」
鏡香「あ、龍樹に抱きついててすっかり忘れてた」
優斗「龍樹は兎も角オイ鏡香.........」
優斗は呆れつつも煮込みの時にスマホを取り出しカレンダーを見る、来週の時間割では1日なら抜けられる日程だった。
優斗「ん〜、まぁ行けるぞ」
鏡香「やった!じゃあ忘れないでね!」
龍樹「ありがとう兄さん」
優斗はスマホをしまうと料理を再開した、その後は料理を食べ
優斗「龍樹先入れ、鏡香は俺が見とく」
龍樹「いつもありがとう兄さん......」
鏡香「ムグググーーー!!」簀巻き&口封じ
といつも通り優斗が鏡香を見張り
優斗「明日は俺午後からだから朝はパンも買ってるから適当に済ませてくれ」
鏡香「りょうかーい」
龍樹「俺宿題しよ〜」
と言って優斗は部屋に篭るとゲームをした。鏡香と龍樹も部屋に戻りそれぞれのプライベートを過ごす。