仗助と育朗の冒険 BackStreet (ジョジョXバオー)   作:ヨマザル

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スタンド図鑑


スタンド名:アカツキ
本体:コバ
外観: 小型のゾウ
タイプ:遠隔操作型
性能:破壊力 -D/ スピード -D /射程距離 -A/ 持続力 -A/ 精密動作性 -C/ 成長性 - A
能力:特定の相手の『ニオイ』や『気配』、『存在』を、周囲から一瞬だけ忘れさせる。



スタンド名:ヴェリー・ビースト
本体:ステイン
外観:毛皮の中に仕込まれている針
タイプ:一体化型
性能:破壊力 -D/ スピード -B /射程距離 -B/ 持続力 -D/ 精密動作性 -D/ 成長性 -D
能力:完全に恐怖に屈服された相手を、自分以外の命令はすべて無視する『獣』に変身させることが出来る。


空条貞夫の孤闘 -2000- その3

『なっ、なんだとォッ』

「遅いぜッ」

ゲンぺーは、驚いてぼう立ちになったステインの首筋めがけて駆けのぼり、その首を一撃で切断した。

バシュッ!

「へっ」

血沫を上げて崩れ落ちたステインを尻目に、ゲンペーは華麗に着地を決めた。

自慢げにあごを上げるゲンペーの元に、チョコやコバ、スー達が駆け寄ってきた。

「ほっ、若いの……さすがじゃな」コバが笑った。「我がスタンドでお前をここに隠した作戦勝ちじゃの」

「ちょっと、コバさん、アンタ無謀だよ。アンタが奴らの注意をひく必要なんてないんだ」ゲンぺーが言った。

「はっはっは」

コバは満足げに笑った。

「だが、うまくいったじゃろ?」

「いや……オッサンにはまいったな」

ゲンぺーは自分の首筋を掻いた。

「爺さん、あとは任せてくれよ」

ゲンペーはそういうと、残る一匹、スカーストラックに向きなおった。

ワッハハハハハ

ピクリとも動かないステインの体を見て、スカーストラックは笑っていた。だが、その目はまったく楽しそうに見えなかった。

『ステインまでも……チビ、貴様、死にたいのだな?』

「うるせーおめー、お前こそさっさと消えやがれッ」

問答無用と、ゲンペーが必殺の回転切りを放つッ!

マトモに当たれば、間違いなく巨大なスカーストラックをも絶命させうるゲンペーの一撃ッ

分厚い毛皮を持つクズリと言えど、その牙爪の鋭さには抗う術は無いッッ

だがその攻撃は

『空中』で

何かの障害物にぶち当たった。

バゴォォッ

次の瞬間、ゲンペーのどてっぱらに風穴があくッ

「ゴッ……ゴブッ」

ゲンペーは腹と口から血を吹き出し、まるでぼろ雑巾のように捨てられた。

「おいッ、お前ッ」

「キャアあああああッ」

スカーストラックが悲鳴を上げるスー、ユイ、モアをジロリと見た。

『ハッ……食前の運動にもならなかったな……だが、デザートはいつだって別腹だからな』

ペロリ

スカーストラックは、まさに舌なめずりした。

「こやツ……恐ろしく強力なスタンドを持っておるッ! 」

コバが呻く。

『コバよ……我がスタンド、オーバーキルのパワーを体感したか?』

スカーストラックがクスクスと笑った。

『こそこそ隠れるだけの、貴様の貧弱なスタンドとの能力差に絶望したか? 』

「バルッ」

うなり声が背後から聞こえる。

「てっ……てめぇ―――」

チョコがブルブル震えながらも、スー、ユイ、モアの前に立ちはだかる。

コバが自らのスタンド、アカツキを出現させるッ。

『ハハハ、お前は喰わんぞ、ションベン臭くてまずそうだからな。そうだ、お前は我が親愛なる友コバの食事にしてやろう』

スカーストラックがペロリと自分の鼻先をなめた。

「バル……バル」

「何だとォォコノヤロー」

チョコは真っ赤な顔になり……やられる前に飛び掛かろうと、まるで猫のように姿勢を低くした。

「バルバルバルバルバルッ」

その時、背後から再びスカーストラックに襲い掛かる影があった。

「バルッバルバルバルッ」

それは……それは、バオーだッ

ゲンペーの中に潜む三匹の寄生虫バオー、それがゲンペーの生命の危機に反応しゲンペーの体を戦闘生物に変えたのだ。

ガズンッ

バオーが飛び込むッ

その突撃はまたしても、見えない衝撃(スタンドによる防御)に阻まれた。

グラリ とスカーストラックが揺れた。

『小僧、貴様……どてっぱらに穴をあけてやったというのに、本当に何者だ?生身で我がスタンド、オーバーキルを揺らすパワーとはな』

スカーストラックは首をかしげ……笑った。

『だが貴様、実はスタンドが視えてないのだろ?ならば我の敵ではないわ』

バゴッ!

またしても見えない拳の攻撃!

今度はバオーの超強力なプロテクターがオーバーキルの拳を止めた。だが、そのパワーをまともに受けたバオーは、柔らかい地面に踏ん張り切れず、吹っ飛んだ。

不幸にも、吹き飛ばされたバオーが飛んでいった先には……チョコがいた。

「きゃあッ」

バオーはチョコを巻き込み、さらに後方に吹っ飛ばされるッ!

グオォオオオッ

その先にはクズリ二頭が寝そべっていた大木が……

「ウッあんなのにぶつかったら……マズイッ!」

チョコが狼狽した声を上げた。

「バルバルバルッ」

とっさにバオーは、チョコをかばって背中から大木に激突したッ

「ごぉぶっ」

大木を背にしたバオーにぶつかったチョコは、腹からすっかり空気を吐き出してしまい、せき込んだ。

ベキッ

ボゴォオオオオッッ

そんな二人の上に大木が倒れるッ!

「ボケッとすんなよ!このださ坊ッ」

チョコは、バオーを崩れ落ちる木の下から弾き飛ばし……

べシュッ

チョコは、『崩れ落ちた木』の下敷きとなった。さらにその上に、何本もの枝が落ちていく。

「えっ……」

目の前で実際に起こったことが信じられず、ユイ・スー・モアの三犬は呆然としていた。

「何?どうしたの……」

ユイが戸惑ったように言った。

「ちょっと、ふざけてるんでしょ。早く出てきてよ。面白くないよッ」

モアが言った。

「馬鹿な」

コバが首を振った。

「老犬を置いて……お前みたいな先行き明るい犬が……どうしてだ」

「……いやッ」

ようやく状況を理解したスーが叫んだ。

「いぃやぁあアアアアア―――――ッ」

泣き叫ぶスーの声につられたのか、ユイとモアも大声で泣き始める。

その横で、すんでのところで大木の下から弾き飛ばされたバオーも、哭いていた。

「スウォ――――ムゥ!」

『ハハハハハッ、お前たち全員、すぐお友達の所に行かせてやるワッ』

スカーストラックが『愉快でたまらない』と言った風に、笑う。

ベリィッ

その時、バオーのこめかみから白い触角が二つ、現れた。

すでに額に現れていたバオーの触角と合わせ、都合3つの触角がゲンペーの額にざわめく。

同時に、バオーの背中からはまるでゴジラの様な背びれが盛り上がり、尻尾が長大に伸び、その先端が複数に分かれた。

頭部、首、腹、背中、手足にはそれぞれカッチュウの様な装甲が現れ、全身からごてごてととがった角や、刀状の突起等が現れる。

それはッ!それはッ、まさに野獣ッッ!

現れた……『バオー・ビースト』は、スカーストラックに向けて低くうなり声を上げた。

『なんだ?この化け物は……』

スカーストラックは一瞬たじろぎ、だがすぐに平然とした表情に戻った。

『ワッハハハハハッ貴様がどんな化け物だろうが、このオーバーキルの敵ではないわッ』

スカーストラックは再びスタンドを出現させた。それは、いびつなほど巨大な頭部を持つクマの様なスタンドだ。そのスタンド:オーバーキルはその巨体からは想像もつかないほどのスピードでバオーに襲い掛かるッ

『全力だッ貴様がどんなに固くとも、食いちぎってやるわッ』

オーバーキルは前足をバオーに向かって振り下ろした。

だが……

バシュッ!

スタンドが見えないはずのバオー・ビーストが飛び、スタンドの攻撃を避けた。

もちろんバオー・ビーストには『スタンド』は見えない。だが、元々バオーに視覚は必要ないのだ。バオー・ビーストはクズリのスカーストラックと、スタンド:オーバーキルの『殺意のニオイ』に反応する事ができたのだ!

バオー・ビーストは空中で身をよじり、右に、左にオーバーキルのスタンドラッシュを避ける。

そして……

「バルバルバルッ」

バオー・ビーストの全身から飛び出した刀が、オーバーキルを切り裂いた。

『ば……ばかな』

スカーストラックは目を丸くしたまま、倒れた。

「ヴァルンッ」

戦いを終えたバオー・ビーストは、危機に瀕した生命の発する臭いを感知した。

そして、バオー・ビーストはチョコが下敷きになった大木におもむろに近づき、その大木を『破壊』した。

その下には、チョコと、そしてインピンが奇妙にぐにゃりとした姿で倒れていた。

「イヤッ」

「チョコ姉さんッ」

「どうして……」

泣き叫ぶスー、ユイ、モア。そしてコバもがっくりと頭を落とした。

と、ピクリともしないチョコとインピンの近くへ、バオー・ビーストがゆっくりと近寄って行った。

「ヴァルッ……」

バオー・ビーストは、警戒している三匹にはまるで注意を払わず、チョコの前にかがみこむ。

「アンタ……何なの?何でそんな格好になっちゃったワケ?どうしてなにも言わないの?」

バオー・ビーストの異様な姿を見て、ユイが震え声で尋ねた。

「ブルッ」

バオー・ビーストの三ヶ所の触毛がザワザワ揺れ、初めにインピンの体を、次にチョコの体を探っていく。

バオー・ビーストは二匹の中にまだ命の匂いを感じていたのだッ。その体が熱を発し、燃えていることを確かに感じていた。

だが、その命の匂いは、今にも消えそうなほどかすかであった。

バオー・ビーストは思った。この匂いを止めさせない!と。

「バル……」

バオー・ビーストが、チョコの口元に鼻を近付ける。

「止めてッ」

スーがバオー・ビーストに噛みつく。だが、どんなに強く噛んでも、硬質化したバオーの肌に牙を突き通す事は出来なかった。

バオー・ビーストは、噛みついてるスーに気がついてもいないように、ただチョコを見つめていた。

そして、バオー・ビーストは自分の舌を噛み切り、その血を二匹に振りかけた。

まずはチョコを自分の血で真っ赤に染め、次にインピンにも同じようにする。

「なっ、アンタ……」

バオー・ビーストに噛みつくのを思わず止めて、スーがおぞましげに身を震わせた。

「……チョコ姉さんの体をこれ以上汚すな」

モアがバオー・ビーストを蹴飛ばした。

「バルッ……」

バオー・ビーストは無表情のまま振り返った。そしてまるで赤ん坊にするように、モアの首根っこをひょいっとくわえ、放り投げた。

なにすんのよッ

モンクを言おうとしたスーとユイは、バオー・ビーストの無表情な瞳を見て、思わず湧き上がる恐怖に、言葉を飲み込んだ。

その時………

「ごぶっ!」

「ぷぅっ!」

息絶えたかに思われたチョコが、インピンが、力強く咳き込み始めた。

「うぇっ。なんだこりゃ?」

チョコは、自分の身に降りかかった血を振り払った。

「こっこりゃあ……や、ヤローのカエリ血か?やったのか?」

「チョコ姐ッ」

ユイがチョコに抱きついた。

「アンタ……ユイか?良かった。アンタが無事でなによりさ」

「グスッ、お姉さまッ」

モアはチョコの足をペロッと舐めた。

「ちょッ……止めろッ、くすぐったい」

チョコが身もだえた。

戦いを終えたバオーは、そんな4人の様子を見つつ、急速に元のゲンぺーの姿に戻っていく。

だが三体の寄生虫バオーからの高濃度の体液から解放されたゲンペーは、気持ちが悪くなりしゃがみこんだ。

体中の力が抜けて、立ち上がることが出来ない……

いつの間にか、インピンがゲンペーの背中にしがみついていた。そして、インピンの首には、まるでシルバーの首輪の様な『モノ』が巻かれていた。それは、時に現れ、時に消え、チカチカと瞬いている。

と、その首輪がパチンコ玉の大きさに分裂した。

その分裂した玉が、複数の小さなリスの姿になり、四方に飛んで行った。

チョコが、そんなゲンペーの様子に気がつき、心配そうに眉をしかめた。

「?こりゃあ、どうしたんだ?」

「チョコ……オメ――ヨォ」

「なっ……なんだよ」

と……笑いあう5匹の背後で悲鳴が上がった。

スー、ユイ、モアの三匹の目には、ステインと呼ばれていた小柄なクズリの体が、まるで透明な肉食獣にバリバリとむさぼり喰われていくように見えた。

「なになによ、あれ……」

ステインの体はどんどんと削れて行き、やがて無くなった。すると、そのそばにいたそばにいた野犬の一匹の頭が悲鳴と血しぶきと共になくなり、そして同じように体が削れていった。

「!?何?あの化け物はッ」

チョコは、傷ついているわが身も顧みず、走り出した。

嫌、チョコは一匹ではない。

一匹ではない。

ギンぺーの目に、チョコの体からもう一匹、白銀色の毛皮を持つキツネがグンッと姿を現したのが見えた様な『気がした』。チョコとキツネは足並みをそろえ、生きながら削られている野犬の下へ走っていく……様に感じる。

なぜかゲンペーにも、その野犬の死体に覆いかぶさるようにしている『何か』が感じられるような気がした。

チラチラと出たり消えたりするそれは、巨大な牙をもつゴリラの様な姿であった。

「何だぁ?あれ?」

ゲンペーは気が付いていなかった。ゲンペーの額、三か所から触毛が出現しているのを。

三体のモデュレイテッド寄生虫バオー、その三体のバオーのパワーの相乗効果か、触毛がゲンペーにスタンドのニオイ ――正確にはスタンド本体の殺気―― を感知させていたのだ。

一方、チョコの体から飛び出た白銀色のキツネは、チョコを追い越して、そのゴリラに飛び掛かるッ

思いのほか素早いキツネの攻撃ッ

だが、ゴリラのスピードはキツネよりもさらに素早かった。

超スピードで振り向いたゴリラが、宙を舞うキツネに向かって拳を放つッ

だが、ゴリラの拳は宙を切った。

キツネの姿は消え、そこには宙を舞うフクロウがいた。フクロウはゴリラの頭を突っつくッ

ゴリラはうるさそうに頭をかきむしった。

避けそこなったフクロウがゴリラにつかまるッ

だが、またしてもフクロウの姿が消え、代わってそこには蛇が姿を現れしていた。

シュルルルッ

蛇はつるりとゴリラの手をすり抜け、チョコの足元に戻っていくと、またキツネの姿に戻った。

「なんてことよ……」

チョコがうめいた。

┣¨┣¨┣¨┣¨┣¨┣¨┣¨┣¨┣¨┣¨

チョコの目の前では、スカ―ストラックが再び立ち上がっていた。

真っ二つに斬られたハズのスカースストラックの上半身から、ウネウネと肌色の肉が増殖している。

その肌色の肉は急速に量を増していき、恐ろしいほどの速さでスカーストラックの体を再生していく……

『ガブッ』ゴリラが足元に横たわっていた野犬の死体に喰いつく。すると、ゴリラが肉を喰らうたびに、スカーストラックの体がグングンと再生していく……

「貴様、スタンド使いになった……という事か。だが、そんなパワーとスピードでは我がスタンド、オーバーキルの敵ではないな」

復活したスカーストラックがチョコを睨みつけ、言った。

「いや、貴様だけではないのか?」

スカーストラックはゲンペーの方も振り向いた。

「キキキ――ッ」

インピンがうなる。

ふと気が付くと、銀色の小さなリスが、インピン、チョコとスカートラックの近くに潜んでいた。よく見ればゲンペーの肩にも、同じリスがちょこっと止まっているように『感じる』。

ゲンペーはクズリの言葉がわかるのは、何故かわからないがそのリスのおかげだと感じていた。

「ゲンペー、キをつけてッ!」

リスが……いや、インピンがしゃべった。

「お前?インピンか?何だそりゃ、何してるんだ?」

ゲンペーはすっかり困惑しながら、インピンと同じ『魂』のニオイがするその『リス』に話しかけた。

「このリス(The Call)はボクのチカラ:スタンドさ。スミレやイクロウとおんなじチカラが、ボクにもあったんだ」

インピンは、得意そうに答えた。

「何だってぇ?」

スタンドってなんだ。

混乱するゲンペーの背中に、インピンが飛び降りた。

「ボクのは、ザ・コールは ダレとでもハナシをできるチカラを持ってるみたいだ……タタカウためのチカラじゃない――でもこのチカラを貸すよッ、きっと何かの役にたてるよ。たぶん、ゲンペーの中の『イソウロウ』タチとも話せると思う」

『イソウロウッ?』

ゲンペーは一瞬首をかしげた。だがそれよりももっと聞きなれない言葉があった。

「それより、おまえスタンドって言ったか?なんだそりゃ?」

『……そうか、見えないんだね。見せてあげるよ』

リスはそう言うと、そっとゲンペーの額をさわった 。

すると、ゲンペーの視界の中に、見慣れないキツネに似た不思議な動物が見えた。その動物は、チョコの横を寄り添う様にして走っている。良く見ると、そのキツネは時々チョコの体の上に『覆いかぶさった』り、チョコの体に『潜り込んで』首だけを外に出している様にも見える。

「なんだ?あれが その チョコの《スタンド》って奴なのか?」

「そうだよ。あのキツネが傷つけばチョコちゃんも傷つく……あのコを守ってあげなよ」

『面白いッ』

スカーストラックが吠えた。

『貴様の貧弱なスタンドを喰らい尽くしてやるわッ』

チョコが危ない……

そう思った瞬間、ゲンペーの中の寄生虫モデュレイテッド・バオーが再び活動を開始した。

寄生虫バオーは、ゲンペーの体を強化するための体液を放出し始める。同時に麻酔液を抽出し、ゲンペーの意識を失わせた……

寄生虫バオーの施した麻酔によって意識が闇に堕ちた直後、インピンが出した『リス』が、ゲンペーの意識に飛び込んできた。『リス』は意識不明の海に沈んでいたゲンペーの『意識』を拾い上げ、浮かび上がらせ、そして、ゲンペーの目から闇を払った。

突然ゲンペーの身の回りの景色が、晴れて行く。そしてゲンペーは、意識が無いときに自分の身に何が起こっているのかを明確に認識し、驚愕した。

(こっ……これはッ!……)

ゲンペーの体は自律的に動き、ものすごい速度とパワーで敵に向かっていた。

『これは、君の本当の力だよ』

ゲンペーの意識の目から闇を払っているリスが、そういった。それが、意識の目から闇を払う事、そして相手との完璧な意思疎通能力。それが、インピンの心の力だった。

(なんだってぇ?)

『わかってる。ゲンペーには、この《本当の姿》をジブンの考えで動かすことはできないんだよネ……でも、ゲンペーが《彼ら》に君の意思を伝えられれば……彼らは君に協力してくれるはずだよ』

(ちょっとまて、インピン、お前の言ってる事はさっぱりわからねぇーゾ)

『そんなことないさ……もう感じてるだろ?君の体にすむ三匹の《イソウロウ》を……』

ゲンペーは黙り混んだ。

そう、知っていた。

しかも、そのイソウロウ達が懐かしい、心あたたまるにおいを持っていることも知っていた。その匂いのひとつは自分が生まれたときから傍らにいた匂い。残る二つは……それは父と母の匂いだった。

その匂いは温かくゲンペーを包み……そして彼らの存在を意識するたび、ゲンペーの心を寂しさがチクリと刺した。だから、思い出さない様にしていたのに………

(そうだ……コイツラは父さんと母さんの形見でもあるんだ……)

ずっと、父さんと母さんにまた会いたいと思っていた。

一度だけ、施設から外に出て父さんと一緒に森を探検した事があった。一人でいるとき、相棒と散歩しているとき、その記憶を何度思い返したことか。

誰にも知られるわけにいかない秘密だが、実は毎晩、空想の母親に話しかけて母の隣で寝ているツモリで寝ることにしていた。実は、そうしないと眠れないのだ。

『Duvuaaa!』

オーバーキルの叫び声が、ゲンペーを物思いから引き戻した。そのスタンドは、凄まじいスピードでゲンペーに襲い掛かるッ。

だがッ、

だがッ、

だがッッ、

バオーの速度は、そのオーバーキルのスピードをはるかに上回っていた。

バオーは軽々とオーバーキルの拳を避け……背後にいたスカ―トラックを『溶かし』始めた。

『ギヤアアアアアッ』

本体が攻撃を受けたために悲鳴を上げるオーバーキルの喉笛を、チョコのスタンド:メギツネが噛み千切った。

だが、まだオーバーキルの能力『他者の血肉を喰らって本体を継続的に回復させる能力』は、まだ生きていた。

「おっ、俺は不死身だッッ!」

溶かされたスカーストラックの体が、また回復し始める。

「だ……誰にも俺を殺す事はできねー」

再び姿を表したスカーストラックが、バオーとチョコを睨み付けた。

「貴様らも、かならず喰らってやるぞ」

「くっ……」

再び死体を喰らって、甦ろうとしたスタンドの動きが、止まった。

「遅いぜ、相棒………」

伝わらないとは思っていたが、ゲンペーは思わず相棒:橋沢育郎に話しかけた。

スカーストラックのスタンドに、相棒が手をかけ、その動きを封じていたのだ。

『ゲンペー、少し手伝うよ』

何時ものと同じように、相棒は落ち着いた口調で言った。相棒、自分と同じような新たなゲンペーの家族……

相棒がオーバーキルを押さえ込んでいるうちに、ゲンペーはビーススシュティンガーを放ち、スカーストラックを燃やし尽くした。

――――――――――――――――――

ゴ ゴ ゴ ゴ ゴ ゴ ゴ ゴ

「まだ、生きていたのか」

崖を登り切り、山頂を目指すべく山に入り込んだ空条貞夫は衝撃をうけていた。

山道などまったくない人気の無い山。そんな山中でであった目の前にいる女に、確かに見覚えがあった……

そこには、中年の白人女:オーテップが、目をいからせて立っていた。

「ハッ!アンタに組織をつぶされてから、アタイが味わった苦難を思い知るがいいッ!」

DRESSを貞夫がつぶしてからもう10年がたっていた。

この10年の、これまでの苦労がいかなるものだったのか、女はがりがりに痩せこけ、シワだらけになっていた。かつての美しかった見た目も、すっかり荒れ果てている。

だがそれでも、眼だけはギラギラと光っていた。

「もうあきらめろ……DRESSは無くなったんだ。……話してもらおうか。DRESSの残党がここで何をしていたのか、お前のクダラナイたくらみを」

「うっ……うるせぇッ!アタイをあざけるんじゃねェ――」

叫んだオーテップが、スタンドを出現させた。

「あの時アンタたちにかなわなかったのは、スタンドが見えなかったからさッ!だが今は違うよッ!!この、悪魔の切株の力で、アタシにもスタンドが身についたのよッ!くらぇッ ブッチャーズ・フック!!」

現れたのは、ぶくぶく肥った巨漢のスタンドッ!

そのスタンドの髪から、指から、体中から無数の血に塗られたフックが出現し、貞夫を襲った。

銃弾と同等の速度で雨のように降り注ぐ無数のフック。

そのフックの一つが、近くの立ち木に引っかかった。すると、瞬時にフックが引っ張られ、その立ち木が根こそぎ引き抜かれて空中に放り投げられた。

恐ろしい威力だ。

だが、空条貞夫は剣の鯉口を切り……

襲い掛かるフックをすべて切り落とした。

「ハッ!引っかかったねッ」

オーテップが笑い……ブッチャーズ・フックがロープを引いた。

引いたロープの先は、貞夫の周囲の立ち木に、岩にかかっている。

グウォオオンンッ!

無数の立ち木が、岩が、宙を舞ッた。そして、同時に高速で貞夫に叩きつけられるッ

「ヒャッヒャッッ 油断したな、このボケッッ この質量ッ 叩き斬っても無駄よッ 切断されたすべてのピースがアンタを襲い続けるッ!」

オーテップが狂ったような笑い声を上げた。

「アタイの10年の思い、しっかり受け止めな」

ドガッ

ドガッ

ドドドドガッ!

貞夫の上に、立ち木と岩が次から次へと降りかかり、山積みになった。まるでピラミッドだ。

ヒャヒャャヒャッッ

オーテップの笑い声は、しかし唐突に止まった。

貞夫の刀が、ピラミッドを切り裂いて現れたのだ。

貞夫は冷静に降り落ちる立ち木や岩を切り裂き、自分一人が何とか隠れることが出来るだけの隙間をピラミッドの中に作っていたのだ。

「本当にヤレヤレだ……でも、これで終わりにしよう」

貞夫は右手で柄を、左手で鞘を持ち、自分の目の前にかざした。そして、ゆっくりと女に向かって近づいていく。

「ひゃっひゃっひゃっ」

老いぼれッ!お前には追い付けまいッ

このままではかなわない、そう判断した女の行動は素早かった。

ブッチャーズ・フックを木々にひっかけ、そのフックを伝って女が宙に飛び上がった。

「バルバルバルッバルッッ」

同時に、オーテップは自らの瘤に注射針を突き立て、レディ・バオーに変化させるッ

そして空中から、レディ・バオーが貞夫に襲い掛かるッ!

同時に、その背中からブッチャーズ・フックが姿を現す。そのフックは周囲の石を次々にひっかけ、4方から貞夫に向かって投げつけた。

さらに同時に、レディ・バオーのビースス・シュティンガーが発射されるッッ!!

「オオオオオおおおおッオラオラァッッ!!」

貞夫が叫び、めまぐるしく刀と鞘を回転させ、石と、ビースス・シュティンガーとを叩き落としていった。

「ヴァルッ!」

鞘にビースス・シュティンガーが突き刺さる。

たちまちその髪の毛は炎上し、鞘に燃え移る。

「クッ」

貞夫は鞘を放り投げ、両手で刀を振り上げざま、目の前のレディ・バオーに振り下ろすッ!

『ヴァルッ』

レディ・バオーはリスキニハーデン・セイバー・フェノメノンを振り上げるッ!

バシュシュッッ!

ぶつかり合った二つの刃は、一瞬せめぎあい……リスキニハーデン・セイバーが折れた。

そして、貞夫の刀がレディ・バオーの右手を切り落とす。

『ヴォアオオオムンッ』

レディ・バオーは自分の右手を掴むと、再びスタンドを出現させた。

ブッチャーズ・フックを遠くの木にひっかけ、そのフックを引き寄せる事で、素早く移動する。

「フン」

貞夫はすかさずフックの方向へ走った。

どれだけ早くとも、その移動はフックをかけた場所に向かう直線的なものだ。読むのはたやすい。その移動方向を読んでしまえば、斬るのもんたやすい。

「オラァッ」

だが、貞夫がレディ・バオーを斬りすてようとしたまさにその時、レディ・バオーが不意に移動方向を変えた。

気が付くと、ブッチャーズ・フックは周囲のあちこちにかけまくられていた。これでは移動方向を読んで先まわりすることが出来ない……

「ヤレヤレだね」

貞夫はため息をつくと、懐からパチンコを取り出して引き絞った。

「ジギー・スターダストッ!」

貞夫の背後に、神話の英雄の様な姿の、小さなスタンドが現れた。

そのスタンドがパチンコに手を触れる……

バシュッ

パチンコから放たれた小石は、まるでマグナムから打ち出された銃弾のようにレディ・バオーの肩を砕き、貫いた。

貞夫は、撃ち落としたレディ・バオーめがけて走った。貞夫は走りながら懐に手をやり、小さな脇差を取り出した。

ザッッシュウウウウウウウッッ!

貞夫が引き抜いた脇差が光るッ

貞夫が振るう脇差は、地に墜ちたレディ・バオーを肩口から袈裟懸けに斬りおろすッ!!

ガッ……

レディ・バオーが変身を解き、元の中年女に戻っていった。

「なっ……」

オーテップが薄れる意識の中、貞夫を睨みつけた。

その両肩の瘤が、きれいに切断されていたのだ。

にゅりょぉおおオン

切り落とされた瘤の断面から、人の手のひら大のゴカイの様な、ヒルの様な生き物が這い出てきた。

これが、オーテップに移植されていた寄生虫……モヂュレイテッド・バオーであった。

「ジギー・スターダストッ」

貞夫はその瘤と寄生虫に石油をかけた。そしてスタンドの力で持っていたライターの炎を強化し……石油に火をつける。

ボォオオオ―――――ッ

爆炎を上げて燃えていく寄生虫を、貞夫は奇妙な思いで見ていた。

これが、このちっぽけな虫が、DRESSの切り札だったのだ。そのちっぽけな虫が、貞夫を何年にもわたる戦いの日々に連れ込んだのだ。

やがて、寄生虫が燃え尽き、チリになった。貞夫は、大量の出血を起こして死にかけているオーテップに目をやった。

この女をどうすべきか……家族に再会もできず、無残にも殺されたジン・チェンの事も頭をヨギル……

だが考えるまでもない。貞夫は大きく一つ、うなづいた。

「……ジギー・スターダストッッッ」

貞夫はフトコロから止血パッチを取り出した。その止血パッチをスタンド能力で『強化』し、オーテップの背中に貼りつける。

傷から流れる血がその止血パッチで止まった。心なしか、オーテップの様子も少し楽になったようだ。

「お前も……犠牲者なのだ。やり直せ」

止血をしたオーテップを、貞夫は担ぎ上げた。

「……今更…」

オーテップがポツリとつぶやいた。

「今からだ。《今更》じゃあない。まだやり直す時間はあるさ」

貞夫が言った。自分でも驚くほど、優しい声であった。

「いつからだってやり直せる」

「……」

貞夫の背におぶわれながら、オーテップは一言も言葉を発しなかった。

オーテップをかついで下山していた貞夫は、ふと気配を感じ、足を止めた。

どこからか、貞夫に話しかけてくる声が聞こえたのだ。

『なぜ殺さないんだい?』

この女は、君を殺そうとしたんだよ?

その声の主は、貞夫のすぐそばにいた。

「君は?」

貞夫は首をかしげた。

貞夫の足元に、銀色のリスが立っていたのだ。しゃべりかけたのは、そのリスであった。

――――――――――――――――――

「あなたはッ」

橋沢育朗は、ゲンペーとともに山から下りてきた初老の男をみて目を丸くした。

この男は空条貞夫。空条承太郎の父で、死亡扱いされていた育朗の戸籍を復活させてくれた男であった。

そして8年前、スミレを助けるためにDRESSの基地への侵入口を教えてくれた『恩人』でもあった。

「久しぶりだね、育朗クン……スミレちゃん」

貞夫は顔をほころばせた。

貞夫はふと、泣きながら自分に殴りかかってきた昔のスミレを思い浮かべた。あれからもう8年がたったのか……

あの時は『間に合わなかった』と思った。

だが、こうしてみると、結局は自分は『間に合った』のかもしれない。

「サダさんッ お久しぶりですッ」

スミレが、貞夫を見て満面の笑みを浮かべた。

スミレの戸籍を改ざんし、DRESSの残党に怪しまれること無しに六助爺さんと暮らせるように便宜を図ったのも、貞夫であった。その後も、なにくれなく生活のサポートをしていたため、スミレは貞夫の事をよく知っていたのだ。

元気そうだね? 貞夫はにこやかに笑った。息子の承太郎とは違う、穏やかな話し方であった。

だが、ホル・ホースは冷や汗を浮かべ、貞夫から可能な限りの距離を取っている。

貞夫とホル・ホースは一瞬だけ互いに視線を交え、短く目礼をした。だが互いにほとんど口は利かない。

「どうしたんですか?突然」

「いや、別件で来たんだけどね……ちょっとした調査をする必要があってね」

元気か?貞夫は、ゲンペーののどをくすぐった。

「その調査場所に行ったら、何故か彼らにあってね。ついでだから、一緒に君たちのところに顔を出すことにしたのさ」

貞夫が笑った。

「それで、これからの君たちの事だけど……」

腹は決まったかい?

「ええ……杜王町に戻らせてください」育朗が答えた。「新しい場所で、あの時から、高校生からまたやりなおそうと思うんです」

「わかったよ、喜んで手配しよう」

貞夫は微笑んだ。

――――――――――――――――――

一方、ニンゲン達の話し合いの陰で、動物同士でも話し合いがもたれていた。

「じゃあ、黒幕はニンゲンだったってワケ?」

インピンから事の顛末を聞かされたチョコは、怒りに体を震わせた。

「そうみたい。あいつラ……スカーストラックたちは、DRESSの残党によってこの地にかり集められていたらしいよ」

インピンが気取って言った。その後ろには、彼のスタンド、ザ・コールが作り出した小さなリスたちが、同じように気取ったポーズでついていく。

「オイラが聞き出したところによると、ヤツラ、かり集めたイヌや、サル、カラスなんかを自分の部下になるように『作り変える』つもりだったらしいよ。それで、自分の兵隊を作ろうとしてたんだって」

「……なんてこと」

あの、不思議な切株もヤツラの計画の一部だったのかしら?

チョコは傍らに自分のスタンド:メギツネを出現させた。

このスタンドは、あの切株にチョコが『埋もれた』時の衝撃で、チョコのスタンドとして出現したものだ。

「そうみたいだね……あの切り株があったから、DRESSの残党がここに来たらしいよ」

「ふぅんん。でも、これでなんとか一件落着だ」チョコが言った。

「幸い、長は無事だった。あの裏切り者共もみんな反省してるし……俺達は奴らを許すことにしたよ」

「そっか、良かったな」

「そうさ、それで……ポツポツとだけど、逃げていたほかの仲間たちも戻ってきてるんだ」

クズリ共がいなければ、ここはスゴク暮らしやすいところなんだぜ。チョコは胸を張った。

「全部、お前が頑張ってくれたおかげだぜ」

「イヤ、俺はただ暴れたかっただけだ……頑張ったのはお前達だろ」

ゲンペーの言葉に、ヘッ とチョコが笑った。

「なあ……オマエ、ここに残れよ」チョコが言った。「オ……オマエの様な男なら、みんな歓迎するぜッ 長もお前を認めるといってくれたし……」

チョコは、ちょっともじもじしていた。

「俺……アタシもそうしてくれたら、う……嬉しいぜぇ」

ゲンペーは、顔を真っ赤にした。

隣で黙って聞いてるインピンがピュッと冷やかしの声を出した。

「イヤ……嬉しいけどよ…でも、俺はまだ『俺が属してる群れ』を離れられねぇーんだよ」

アイツら、まだほっとけねぇーんだ。

ゲンぺーは、チョコが泣きそうな顔になったのを見て、あわてて付け加えた。

「だけど……いつか、またここに戻ってくるぜ」

ホントか?

ゲンペーの返事を聞き、パーっと花が開いたようにチョコが微笑んだ。

「おっ……おう…よろしくな」

「ウン。こっちもね」

「はぁ~〰ぁ」

微笑むチョコと、少し後悔したような?こわばった笑みを浮かべるゲンペー。

そんな二人を見て、インピンは『見てられないよ』と首を振った。




スタンド&クリーチャー図鑑

スタンド名:オーバーキル
本体:スカーストラック
外観:いびつなほど巨大なクマの頭部を持つ、巨大なゴリラ型の体躯
タイプ:近距離パワー型
性能:破壊力 -A/ スピード -B /射程距離 -B/ 持続力 -A/ 精密動作性 -D/ 成長性 -C
生物を『喰って』その生命エネルギーを奪い、本体を回復させる能力。
スタンドの基本性能も高い。


スタンド名:ブッチャーズ・フック
本体:オーテップ
外観: ぶくぶくと肥った巨人
タイプ:近距離パワー型
性能:破壊力 -B/ スピード -B /射程距離 -B/ 持続力 -C/ 精密動作性 -C/ 成長性 -E
複数のフック付きロープを出現させ、ありとあらゆる物を釣り上げる能力

スタンド名:The Call
本体:インピン
外観: リス
タイプ:群体、長距離[半]自動型
性能:破壊力 -E/ スピード -C /射程距離 -A/ 持続力 -B/ 精密動作性 -D/ 成長性 -C
能力:取りついた相手の意思を翻訳し、次の相手に連絡できる。糸電話の様な能力。人と犬等、異なる生物間どうしでも意見の交感が可能。


スタンド名:メギツネ
本体:チョコ
外観: メカニカルな外見のキツネ(本体) 他、森の動物たち
タイプ:近距離パワー型
性能:破壊力 -C/ スピード -C /射程距離 -B/ 持続力 -A/ 精密動作性 -C/ 成長性 -C
能力:森の動物たちに姿を変え、その姿だけでなく、変身したさいに発現した動物固有の能力を使って戦う。



クリーチャー名:バオー・ビースト
本体:ゲンペー
外観:白い鬣の生えた巨大な狼。ゴジラの様な背びれが盛り上がり、尻尾が長大に伸び、複数に分かれている。前足、後ろ脚は蟹の甲羅の様なプロテクターで覆われている。
性能:破壊力 -B/ スピード -A /射程距離 -C/ 持続力 -D/ 精密動作性 -C/ 成長性 - A
能力: 三体の『モデュレイテッド』寄生虫バオーが同時に活動した姿。発現する武装現象はほかのモデュレイテッド・バオーと変わらない。ただし、その威力は桁違いであり、かつ発達した触角の力でスタンドの『ニオイ』をかぎつけることが出来る。

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