天の川の王子と召し使い狼   作:狼沢 噛斗

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 戦闘が長引くとわかったので、ここだけ先に投稿。後は少し待ってて欲しいなぁ……って


前編

 ここは地球より離れた星の群生帯。通称『天の川』。その星達の輝きの中、一際目立つ光が存在する。その存在は、【天の川のプリンス MilkyWay】継承者だけが名乗るのを許されたその名を使う男ががいた。本名は天詠みるら【あまうた みるら】(今後はみるらと呼称)彼こそ、天の川を束ねる一族の現トップ。一族の希望の星なのである。

 

 

 「はぁ~なんか暇だよねぇ………みーちゃんもあまあまも忙しそうだし……鵺も鵺でなんかやってるし………どーしよっかな~?」

 

 

 彼はぐだぁ~とした感じにだらける。最近、ようやく自分の仕事が終わり、後はのんびり次の仕事が来るまで遊ぶつもりだった。

 

 

 しかし、いざ暇になってみれば、他の人は忙しく、一人ポツンと天の川の自室に籠ってる日々を送っていた。

 

 

 「なんかなぁ……配信して気でも紛らわすか……?いや、後少しでご飯かも知れないしなぁ………あー、気軽に話せる人………」

 

 

そう言いながら部屋でゴロゴロとしている。みるらは

 

 

 「………!そうだぁ!かみとっちに連絡してみよー。」

 

 

 

 『かみとっち』とは、先日、暇潰しの配信をやっている時に偶然出会った狼獣人のことだ。【地球に降りて探索してみた】という企画をした際に、偶然森のなかで出会い、みるらが気に入り、交流してる地球亜人だ。

 

 

 「《かみとっちー聞こえる?》」

 

 

 「《うん。聞こえるよ。どしたん?急に連絡して……》」

 

 

 みるらは声を聞き、少し癒され、どんどん話を進めていく。『かみとっち』とは、狼獣人の【狼沢 噛斗(ろうざわ かみと)】狼にしては珍しく、草食で、良く皆に野菜の良さや食べる大切さを説いている。

 

 

 「《どう?孤児院は?》」

 

 

 「《皆元気にしとるよー。》」

 

 

 噛斗はとある村の最後の生き残りの子供だったので、孤児院に入れられ、育った。そして今は一人暮らしをしながら、孤児院にお金を入れているらしい。その関係上、孤児院の子供達からも好かれている。そうして、他愛のない話がどんどん繰り広げられていく。

 

 

 「《でさー。そこから………あ、みるママからごはんだって連絡来たや。ありがとねぇ。かみとっち》」

 

 

 会話が弾む中、彼の端末に連絡が入り、食事の時間の連絡が来た。会話を中断する事を悔やみながら、お礼をいう。

 

 

 「《いいよ?僕も今暇だったし。仕事の時以外はいつでも待ってるで。》」

 

 

 「(んん!かわいい。素直だし。まじで方言とかもう聞いてていいんだよなぁ)」

 

 

 という感じで既に堕ちて語彙力を失っているみるらではあるが、惜しむように通話を切り、食事を食べに行く。

 

 

 「Milkyway様。お待ちしておりました。」

 

 

 「ありがと。………下がっていいよ」

 

 

 待機していた従者を下がらせ、食事に手を付ける。Milkyが少し食べ進めている時に、みるパパから声を掛けられる。

 

 

 「みるら。今日は少し遅かったな。」

 

 

 「え?あぁ、友達と話し込んでさ。」

 

 

 「友達………いつもの妖怪さん?」

 

 

 みるママの問いに首を横に振る。

 

 

 「最近、面白い子と知り合ってさ!」

 

 

 Milkyが目を輝かせながら喋る様を見て、微笑む二人。そして、食べ終わると、部屋に戻り、眠る。

 

 

 「(明日も暇だなぁ……かみとっちとまた話すかな……?楽しみだなぁ………)」

 

 

 

 

 

 

 

 

 そうして夜が明ける。変わらない日常を過ごし、いつも通りの朝が来る。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 「ふぁ~良く寝たわ~。さて、……かみとっちなら……まだ仕事中かな?」

 

 

 Milkyは起きてから、時間を見る。まだ午前中であり、予定がないMilkyにとっては、相手が居ないと暇な時間である。早速、昨日連絡を取れなかった知り合いに連絡する。

 

 

 「《みーくん?どうしたの?ぼく、いまからちょっと予定があるから……少しの間しか会話できないよ?》」

 

 

 まず、連絡をとったのは冒頭にも出てきたみーちゃん……【久遠 深依(くおん みより)】みるらが配信で知り合った内の一人であり、教会で育った吸血鬼。信仰心が強く、大きな十字架をいつもではないが持っている。

 

 

 「《あ、そうなんだ……最近、みーちゃん忙しそうだなぁ……って、だからちょっとだけ話したくてさ。みーちゃん!ファイト。頑張ってね。》」

 

 

 「《わぁ~ありがとうみーくん!後もう少しで暇になるからまた遊ぼうねぇ~!》」

 

 

 そう言って会話が終了する。みるらは会話をが終わると少し微笑む。

 

 

 「……短い会話だったけど、みーちゃんの元気な声を聞けたし、後は………鵺はどうだろう……?」

 

 

 そう言って、みるらは鵺……【七星 鵺(ななほし ぬえ)】に連絡をする。鵺は地球の妖怪という種族で、その中でも大妖怪、上の方の妖怪である。暇潰しの配信で知り合ったその2である。

 

 

 「《ん?みるきーか、息災であったか?我は今、手が離せぬ用件があってな、そちらに対応しておる。すまぬが、少しの会話しか出来ぬ。》」

 

 

 

 「《いいよ、いいよ。別にさ。ちょっと声聞きたかったぐらいだからさ》」

 

 

 他愛のない会話をする。鵺とみるらはいわゆる悪友的な関係で、気の許した仲である。

 

 

 「《すまぬな、さて、我は変わらずの調子だ。故に心配は無用だ。……ただ、付き合える時間が減ったのは申し訳ない。この用事が終わればまた暴れようぞ?》」

 

 

 「《あぁ待っとるわ。》」

 

 

 通話を終えると、タバコを咥え、一服する。そして次の人物に通話をする。

 

 

 「《……みるみる?どうしたの?》」

 

 

 「《あまあま今少し話せる?》」

 

 

 「《今のうちは出来るけど……少しだけだよ?》」

 

 

 彼女は【詩月姫 あまね(かぐや あまね)】月の姫様で、歌声で月のすべての人類を魅了した実績を持ってる驚異の歌姫。戦闘も出来るお姫様だ。こちらも配信で知り合ったその3である。

 

 

 「《いや、忙しいのわかってるからさ、応援だけしておくわ。頑張ってね。あまあま》」

 

 

 「《わぁ~ありがとー。もう少し頑張れるわ。もう少し待っててねみるみる!》」

 

 

 そう言って通話が終わる。終わったら時間をみて、まだ時間があることを理解する。

 

 

 「配信するかな~………ん?かみとっちから?こんな時間に?」

 

 

 暇潰しを考えていると、ふと、端末から文字が浮き出る。その名前は『かみとっち』昨日話していた彼からだ。

 

 

 「《みるくん………少しええかいな?》」

 

 

 重苦しい雰囲気で第一声をこちらに投げ、嫌な予感がしたみるら、その予想が当たるように、次の言葉が繋がれる……

 

 

 「《明日から、もう、みるくんに電話出来んくなるからさ………その前に話しとこっかなぁ……って思ってさ………》」

 

 

 「《………え?何で!?》」

 

 

 みるらは咄嗟の事で頭が追い付かず、聞いてしまう。暫くの沈黙の後、話し出す。

 

 

 「《………どうやら、僕は今は絶滅した……ニホンオオカミの血を引いてるらしい……村の人間は、その価値を隠すために、皆殺しにされたらしい………院長はそれを知っててわざと匿ってくれたらしいんさ……》」

 

 

 「《ニホンオオカミ……絶滅してるじゃん!?その狼の血を……!まさか!?》」

 

 

 ニホンオオカミ………既に絶滅種として記録されてるそれは、もう地球上には存在しない種族らしいのだが、彼、噛斗には、ニホンオオカミとしての血が交わった獣人らしいのだ。

 

 

 それを知った村の人は何とかして守ろうと、村から離れさせ、孤児院に匿ってもらうよう頼み、貴族の怒りを買ったことにより、村は滅ぼされてしまったらしい。彼は拾い子だったので、元々親は人間の夫婦が育てていたらしい。

 

 

 そして、現在まで捜索中であった彼を見つけた貴族は、直ぐ様包囲し、監視をさせ、オークションの手続きをしている。ここの領主は金の亡者で、金になることは何でもやることで有名な貴族だからだ。手元に置くより、高く売って金にする。そういう貴族だったのだ。

 

 

 「《………貴族にバレたらしいんさ………孤児院で盗み聞きしてた一般人が密告したらしい……あそこもぼろぼろだから、まぁ仕方無いわな……》」

 

 

 「《………つまり、かみとっちは………》」

 

 

 「《そうやね、明後日にはオークションに出される。大人しく付いてくれば怪我はせんって言っとるから、………そもそも怪我はなんてされたら商品価値は下がるからやらんやろけどな……》」

 

  

 空笑いをしながら、苦しみに耐えながら、話す様を聞き、悔しさで歯を噛み締めてしまうみるら。

 

 

 「《……今は、監視の目を誤魔化して通話しとるけど、もう戻らなあかんし……最後にみるくんに伝えられて良かったわ。仲良ぉしてくれるて、ありがとぉなぁ。》」

 

 

 「《ちょ……まっ……》」

 

 みるらが何かを伝える前に通話を切った噛斗。折り返しをするが、全く出ず、言い表せない感情がみるらの心を渦巻く。

 

 

 「そんな……かみとっちが……売られる………?………絶対に、そんなことはさせない。俺が食い止める。」

 

 

 状況を理解したみるらは直ぐ様用意をする。まず、Milkyが向かったのは、両親の居る部屋……王の間である。

 

 

 「……ごめん、入って良い?」

 

 

 「ん?みるか?良いぞ?………珍しい。どうした。そんな顔をして。」

 

 みるらがこんな時間に訪問するとは思わず、不思議に思いながら入室を許可し、入らせる二人。みるらの顔を見ると、凄く真剣な表情でこちらをみて、話しかけてくる。

 

 

 「お願いが有ってきたんだ………ちょっとさ、友達を助けたくて、一のための資金が欲しいんだ。」

 

 

 「……説明出来るか?」

 

 

 説明を求め、先ほどの通話の内容を事細かく説明する。そうすると、みるパパは表情を険しくする。

 

 

 「……なるほど、それは許せんな……私利私欲では良き君子などとは言えん。みるらよ、お前に任務を課す………財政など気にするな!友を救いにいけ!」

 

 

 「みる。お友達に私も会わせてね?そんなに気に入るなんて、私気になっちゃった。」

 

 

 「ありがとう!パパ、ママ。行ってくる!」

 

 

 

 二人ともの激励を受け、気合いが入ったみるら。そして、ここから救出作戦が開始する。

 

 

 みるらは自分が出来る最大の用意をする。それは、噛斗が売られる。その当日まで掛かった。

 

 

 

 噛斗が売られるまで、残り7時間。すべての準備が終わり、後は時を待つのみとなった。

 

 

 

「待っててね。かみとっち。絶対に助けるから。」

 

 

 そう決心し、味方の集合を待つ。どれだけの人が来てくれるかわからない。だけど、それでも、自分の心は気付いたはずだ。だから、みるらは信じて待つ。彼らの到着を。

 

 

  




 自己満足で書いてるから多少はね?戦闘楽しみに。あんまり上手じゃないからちょっと遅くなってる()

 出来たら投稿していくよー

追記 MilkyWayは継承者によってプリンセスにもプリンスにもなる。ということにしました。
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