ギャラクシーポリス   作:橘 花道

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【おまけ ギャラポリ放送局 第五回】
『独占スクープ!  あの皇女様が、地球で初××!?』


「宇美と」

「佳和の」

「ギャラポリ放送局!」

「前回のエイプリルフールの放送は大変失礼いたしました。海よりも深く反省しております。ギャラクシーポリス広報課の星乃宇美(ホシノウミ)です」

「前回の放送では各方面にご迷惑をおかけしてすみません。モロコシフラワー星出身の永遠の17才。天野佳和(アマノカワ)です」

「放送の前半部を聴いて、本当に地球が占領されると勘違いなされた方がかなりいらっしゃったみたいです」

「今はSNSですぐに拡散されますからね。ましてやソースがギャラーポリ放送局という公共の放送ということで、本当に信じてしまったらしいです。銀行に解約手続きをする人や、空間ゲートに他星へのチケットを求める人々が続出、またスーパーでは買いだめをされる方々もいらっしゃったようです」

「すぐにエイプリル放送だと判明したそうですが、一度拡散した情報はなかなか収まらず、説明してもなかなか信じてもらえないこともあったようです」

「ギャラクシーポリスの相談窓口もすぐにパンクして、これが一層混乱を招いたという話も」

「でもあれで瞬間聴取率が一気に上がったみたいですね。これが炎上商法という物でしょうか?」

「そうそう、ギャラポリ放送局始まって以来の…って、佳和さんっ!」

「しっ、失礼いたしました。決して故意にやったわけではございません」

「なお、前回の放送を利用した悪質な詐欺もあるようです」

「みなさま、情報にはくれぐれもご注意ください」

「我々は今回の件を反省して、嘘、紛らわしい、誇張、婉曲した情報は放送致しません」

「ギャラポリ放送局は安心で安全で信頼できる情報をお伝えしてまいります」

「どうぞこれからもよろしくお願いします」

 

~ギャラクシーポリスからのお知らせ~

 ピロリロリ♪

 「環境破壊で地球にはもう住めない、宇宙移住で快適で安心な生活を」

 「地球のお金が間もなく大暴落、今すぐギャラクシーマネーに換金を!」

 「気づいたときにはもう遅い、地球を脱するなら今すぐに。当社が安全に貴殿を安全な星に脱出させます」

 「ちょっと待って!そのメール、本当に大丈夫?宇宙詐欺が増えてます。おかしいな?と思ったら#○○110のギャラクシーポリス相談窓口へ。尚、緊急時には110をご利用ください」

 

「それでは参りましょう」

「週刊ギャラクシーニュース!」

「さて、先日来星されたシューバーリ星のティンク・カールベル皇女が本日、無事に帰星されたそうです」

「まるで絵本から飛び出した妖精のようなお姿は、世界中の人々を一気に魅了しましたからね。日本滞在時にはご病気の報道もありましたが、無事にお帰りになられてなによりです」

「各旅行社などにシューバーリ星観光の問い合わせが殺到しているようですが、まだ国交の手続きはこれからとなりますので、一般の方々が行ける日が来れるかは、これからの外交次第ということになります」

「尚、ネットではシューバーリ星への観光ツアーを装った詐欺が横行しているようです。みなさま、ご注意を」

「詐欺と言えば、世界中で大人気となったカーベル皇女の等身大ドールはまだ製作が追い付かず、入手困難となっており、ネットでは高額取引がなされているようです。こちらも偽物や詐欺等が頻発しておりますので、入手ルートには重々ご注意ください」

「そして今回のギャラポリ放送局では、なんとゲストにあの方が!?」

「まさに独占インタビュー、放送はそのまま。乞うご期待!」

 

「お隣の異星人さんって、どんな人?」

「こちらのコーナーでは地球で生活している異星人さん達の生活や習慣、特性をお聞きしております」

「なんですが、今回はなんと特別ゲスト!」

「先日来日されたカールベル皇女と星間通信でお話しすることになりました」

「何でも、皇女様からの直々のご依頼ということで、ギャラクシーポリス一同、恐悦至極に存じます」

「それではさっそくお繋ぎいたしましょう。皇女様、カールベル皇女様!?」

「もぉ~、ずいぶん待たせるわわねぇ」

「すみません。何分生放送なもので」

「な~んてね、時間通りよ。気にしないで」

「帰星したばかりで、お疲れのところすみません」

「平気よ。宇宙船では寝てただけだから。本当は宇空船から通信したかったんだけど、電波は安定しないし、計器に支障が出るからって許可してもらえなかったのよね。船の中は退屈だったからむしろちょうどよかったのに」

「移動中は確かに退屈ですよね」

「あっ、やばっ。今のは内緒。お暇でしょうからって、勉強勉強うるさいのがいるから」

「ええっ、大変」

「もう放送されちゃいましたよ」

「まっ、いいわ。もう済んだことだし」

「皇女様ったら、ずいぶん気さくな方ですのね。これが人気の秘密なのでしょうか?」

「堅苦しいのが嫌いなだけよ。気楽にいきましょ」

「そう言っていただけると私たちも助かります。さて、この度は地球へのご訪問、ありがとうございました。地球をお立ちになられる時にもいろいろお答えいただいていたかと思うのですが、母星に帰還されて、改めて地球のこと、どう思われましたか?」

「とてもいい星ね。規律は正しいい、建物もしっかりしてきれいだし、技術的にはこれからなのかもしれないけど、とても発展途上星とは思えなかったわ」

「ありがとうございます。中でも日本をずいぶん気に入っていただいたとか?」

「最後だったということもあるけど、色々と体験できたのがよかったわね。ショウテンガイとか、コンビニとか、キモノとか…」

「ショウテンガイ?コンビニ?そんなのスケジュールにありましたっけ?」

「さっ、さすが皇女様。そのような庶民的な所もしっかりと観察なされていたんですね」

「まあね。あ~あ、もっと時間があればな。また行きたいな」

「ぜひお願いします。地球の人々は皇女様の再訪を待ち望んでいますから」

「その時は私たちの放送局にも遊びに来てくださいね」

「そうね。面白そうだし、考えとくわ」

「さて、時間も押してますし、質問コーナーに行ってもいいでしょうか?」

「皇女様の秘密、教えてくださいね」

「あはは。お手柔らかにね」

 

「質問コーナー!」

「このコーナーは、皆様から寄せられた異星人やギャラクシーポリスに関する質問にお答えいたします」

「今回は皇女様とお話ができるということで、シューバーリ星と皇女様関係の質問のみ選定しました」

「最初の質問はリスナーネーム・シューバーリ星に移住したいさんから。先日は地球の訪問ありがとうございます。皇女様の訪問をきっかけにシューバーリ星のことに興味を持ちました。シュバリー星への観光はどのようにしたら行けますでしょうか?」

「この方以外にも、今最も多く寄せられている質問ですね」

「でも残念ながら、シューバーリ星とはまだ国交がないんですよね」

「皇女様、今後は行けるようになりますよね?」

「そうね、今回の訪問で地球のことはわかったし、ぜひ来れるように尽力するわ。ただ、一つ大きな問題があるのよね」

「と、いいますと?」

「サイズよ、地球人のサイズ。あのサイズの宿泊施設もなければ、空港だってありゃしない。国内の移動も困難だし、食事だって十分な量を用意するのにどうしたらいいのか」

「サイズ変換装置を使えば何とかなりそうですけど」

「でもそれじゃあ、シューバーリ星の魅力が半減しますね」

「そこなのよ。私も地球ではこのサイズだから驚きや感動もあったし、地球の人たちにはできればそのままのサイズで楽しんで欲しいと思っているのよね」

「地球でも極端にサイズが異なる種族がそのまま入星することは禁止されていますからね。悩ましいところです」

「では次の質問です。リスナーネーム・アイラブチキュウさんから。先日は地球の訪問お疲れさまでした。終盤ご病気になられたと聞いた時は心配でしたが、帰星時の元気なお姿を見て安心しました。さて、今回の訪問で地球で最も印象に残った物や食べ物は何でしょうか?よろしくお願いします」

「こちらも多くの方から来ていますね。いかがでしたでしょうか?」

「そうね、印象的なところが多すぎて簡単には答えられないわね。景色も各国多様性に富んでるし、お料理も国ごとに異なっていて、おもしろかったわ。でも結局、思い出として残っているのはショウテンガイとコンビニベントウかしら?」

「ショウテンガイ?コンビニベントウ?そんな観光地、あったかしら?」

「あ、今の無し、無し、これは私たちだけの秘密なんだから」

「私たちだけの秘密?な~んか怪しいですね」

「佳和さん、時間もないですし、次の質問に行きましょ」

「えっ、でも…」

「皇室の秘密は絶対です」

「はっ、はい。それでは最後の質問です。リスナーネーム・観光大使さんから。地球訪問お疲れさまでした。今は無事にシュバリー星に帰星されていることとは思いますが、先日のご病気は何だったのでしょうか?また今は完全に回復されておりますでしょうか?大変心配しております」

「この質問も多数寄せられています。あの時はちょっとした騒ぎになっていましたからね」

「報道では疲れがたまっていたということでしたが…」

「まあ、そんなところね。今はこの通り元気そのものよ」

「それはよかったです」

「ネット上ではリアル『ローマの休日』とのうわさも飛び交っておりましたが…」

「そっ、そんなことあるわけないじゃないですか。ねっ、皇女様」

「そうね。まっ、色々と面倒そうだからそういうことで」

「佳和さん、そういうことですよ」

「はぁ…」

「あっ、でも一つ問題が!」

「えっ、何でしょう?」

「それが…、今頃になって何故か地球に戻りたくて仕方ないのよ。ああ、あのわくわく感と自由と食事が…」

「それはぜひいらして下さい。地球のみんな、大歓迎です」

「そうするわ。今度はお忍びでね」

「その時はこっそり連絡くださいね」

「さあ、どうしようかしら」

「ええ~」

「まあまあ、皇女様がお元気そうで何よりです。来星もいいですけど、また放送にもご参加ください。今回のご出演ありがとうございました」

「ありがとうございました」

「それじゃあ、またね。…ユウトとシュズ、聞いてくれたかな?」

「んっ?」

 

「いやあ、相変わらず、お元気でかわいらしい方でしたね」

「ユウト?シュズ?」

「さあさあ、お時間も押し迫ってはおりますが、警視庁では職員募集中です…ほらっ、佳和さんっ!」

「あっ、えっと…もしかすると、次のご訪問時、皇女様の警備を任されるかも」

「そんな正義心にあふれた方を警視庁は募集しております」

「詳細につきましては警視庁のホームページまで」

「ではまた次回の放送でお会いしましょう」

「まったね~」

「確か会見の時に…怪しい…」

 

~♪エンディング~

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