最強提督物語〜大海原を駆ける戦士達〜   作:鬼武者

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第六十六話日本本土同時攻撃

港湾棲姫と戦艦棲姫の合流より1ヶ月後 江ノ島鎮守府 執務室

『全く、お前の所には何でそう厄介事が降り掛かるのだか…』

 

「それは俺が聞きてぇよ。ホント、ウチの鎮守府はどこを目指してんだか。のっけから極秘の特殊部隊が常駐する異端中の異端だったってのに、気付けば別世界の艦娘というか、何か数百隻単位の大艦隊を率いて、今度は人類の敵まで味方になる。もうこれ、カオス通り越した何かだぞ」

 

この日、長嶺は東川に例の深海棲艦が仲間になった件を報告していた。流石に驚かれたが、少し経てば「まあ、雷蔵だから仕方ない」で片付けられてしまった。

 

『それで、各鎮守府への説明は?』

 

「その事なんだが、敢えてしない事にした」

 

『何?』

 

「親父、落ち着いて聞いてくれ。人類にはどうやら、裏切り者がいるらしい。彼女達も誰が裏切ってるのかは知らないらしいが、人類側に深海棲艦の協力者がいるのは確実だ」

 

東川もこれには驚いた。確かにこれまで深海棲艦との戦闘は、稀に腑に落ちない事があった。何より長嶺からも深海棲艦の襲来と同時に、バーサーカーが襲撃してきたという報告も上がった事がある。偶然とも言えるが、もし協力関係にあったのなら証明にもなる。

 

『.......お前は疑ってるのか?海軍の、あの提督達を』

 

「流石に疑ってる訳じゃない。だがこの問題は、ご承知の通りデリケートすぎる問題だ。ちょっとの衝撃で爆発する不安定な水爆も同然。だが同時に希望でもあるんだ。もしそれを逃してしまえば、この戦争は闇に真っ逆さま逆戻りする。ならば爆発の可能性は少しでも遠ざけたい」

 

『確かにな。それに幸いにして、拿捕されたのはお前の江ノ島鎮守府だ。そこは霞桜やKAN-SENの特性上、機密性が高い。隠すにはお誂え向きかもしれん』

 

もしこれが他の鎮守府なら、こうはならなかっただろう。『邪魔者』や『人類の敵』というレッテルを貼って、すぐに殺してしまっていたかもしれない。だが長嶺の場合、深海棲艦に対してそういった感情を募らせてる訳ではない。敵は敵だが長嶺は例え相手を憎んでいようと、価値があれば冷静に物事を見極める冷静さを持っている。なので長嶺の場合はレッテル貼りをせず、人類の敵だろうが親の仇だろうが相手を知る所から始める。故に東川としては安心なのだ。

 

「取り敢えず、今は親父も知らない事にしておいてくれ。最悪は俺に罪をおっ被せていい」

 

『お前をスケープゴートにしていいと?』

 

「あぁ。それで罪に問われても、どうにかしてアンタが無実にしてくれるだろ?」

 

『.......分かった。いつものように、お前の好きなようにやれ』

 

「了解、大臣閣下」

 

そう言って電話を切った。そしてソファーで寛ぐ、珍客に向き直る。

 

「でさ、なーに寛いでくれちゃってんの?」

 

「オ構イナク」

 

「そうはならんわ!いや、あのね、お前一応捕虜だよ?分かる?深海棲艦の捕虜とか聞いた事ないし、条約もないから捕虜と定義していいか微妙だけど捕虜みたいな物だぞ?それが何で最高指揮官の執務室で、ソファーの上でゴロゴロしてくれてんの。しかも相方は…」

 

「スー.......スー.......」

 

「めっちゃ寝てるし」

 

そう。なんと戦艦棲姫と港湾棲姫が執務室に来襲し、2人してソファーでゴロゴロしてくれてるのだ。しかも港湾棲姫は普通に寝てる始末。完全に馴染んでいる。

檻に閉じ込めるとかはせずに自由にさせているのは、この方が心を開いてくれるかもしれないからという考えだったのだが、開きすぎてる気がする。

 

「ソレニシテモ、オ前、コウシテ見ルト、イケメンダナ」

 

「敵に褒められる日が来るとは思わなかったよ.......。アンタも美人なんじゃないの?」

 

「子供、作ル?」

 

「アホか」

 

この1ヶ月で2人の性格も、ある程度分かってきた。まず戦艦棲姫は小悪魔みたいな性格で、他人を揶揄うのが好きらしい。悪の女幹部らしい性格で、最近は長嶺を誘惑するのがマイブームらしい。オイゲンと近いだろう。なので意外と対応は楽。

一方の港湾棲姫は見た目の割にお淑やかというか、余り感情を表に出さない。駆逐艦に人気で、元気の良い奴、例えばダブル夕立とかKAN-SENの雪風とかに絡まれるとオドオドしたりしている。逆に電やユニコーンなんかとは、結構一緒にいる事が多い。

 

「子供、嫌イ?」

 

「あのね、好き嫌いの話じゃないの。分かる?」

 

そんな話をしていた時、鎮守府中にサイレンが鳴り響いた。このサイレンは敵の襲撃時に流れるサイレンである。

 

「何ノサイレンダ?」

 

「アンタらのお仲間が来た事を知らせるサイレンだ」

 

この時はいつもの様に散発的な襲撃の1つで、ちょっとした艦隊が攻めて来るだけかと思っていた。だが、このサイレンは長い一日の幕開けを告げるサイレンだったのだ。

 

「提督!!!!」

 

「どしたよ長門」

 

扉をぶち破る勢いで入ってきたのは、艦娘の長門である。長門どころか、ここの艦娘、KAN-SENは長嶺の下にいるだけあって並大抵の事では動じない。だがこの焦り様、何かある。のだが、長嶺はそんなこと思いもしていない。

 

「何故そんなにまったりしているのだ!!」

 

「いやそりゃ、これまで何度もある恒例の威力偵察だろ?別に慢心はしちゃいないが、いつもの様にお前達の方でサクッと倒せるんだ。今更大騒ぎするほどでも無い」

 

「これを見ろ!!」

 

長門が見せて来たのは敵の位置や編成などの情報が表示されるタブレット端末なのだが、表示されてる物が明らかに可笑しかった。何せいつもなら基点となる鎮守府から、赤い矢印で進路が表され、その周囲に編成が表示される。縮尺も鎮守府の近海しか表示されない。

だが今回の縮尺は日本全土が見えてる状態で、敵の進路を示す赤い矢印が日本列島を取り囲まん勢いでグルリと張り巡らされていた。

 

「なんじゃこりゃ!?!?!?!?同時侵攻、いや!そんな行儀のいい代物じゃねぇ!!日本という国家その物を攻め滅ぼす気か!?!?!?」

 

恐らくこの規模、深海棲艦との最初期の戦いすらも軽く凌駕する大戦力。これまで相対して来た凡ゆる艦隊が可愛く思えるほどの大物量である。

 

「提督、指示を!!!!」

 

「んなもん決まってる。おう、テメェら2人。外に出ろ。これから外部とテレビ通信する。テメェらがいるんじゃ、余計なゴタゴタが起きる」

 

「良イダロウ。オイ港湾、来イ」

 

案外すんなり2人は従ってくれて、戦艦棲姫が港湾棲姫を起こしてすぐに部屋を出て行った。それを確認すると長嶺は自身のデスクの机に隠されている装置に指紋をスキャンさせ、声紋とパスワードを入力し緊急用通信装置の電源を入れる。

 

『長嶺!!』

 

「大臣。先程、深海棲艦の大艦隊を捕捉しました。その規模は集計不可能であり、これは日本全土への同時侵攻です。いえ、同時侵攻なんて生易しい物じゃない。この国を殺しにかかってます」

 

『わかった。現時刻を持って長嶺司令長官に、緊急時指揮権を譲渡する。以降、深海棲艦の迎撃に全力を尽くせ』

 

「了解」

 

この『緊急時指揮権』とは連合艦隊司令長官にのみ特別に許された、国内法と国際法で定められた特権である。深海棲艦の大規模襲撃時に連合艦隊司令長官が凡ゆる軍事組織と公的機関を強制的に指揮下に加える事ができ、必要に応じた対応を柔軟に取ることが出来る。これが国内法で定められており、国際法では『深海棲艦襲撃時に支援要請を受けた場合は、最大限の支援を行う義務がある』と明記されている。つまり事実上、世界中の凡ゆる組織を支配下に置けるチートなのだ。

東川との通信を切ると、今度は各省庁の大臣、長官クラスと自衛隊各方面群の指揮官、在日米軍の各指揮官、海軍基地の司令への回線へと切り替える。

 

「諸君!既に知っている者も多いだろうが、先ほど、深海棲艦による超大規模侵攻が確認された。正確な規模は今も分かっていないが、少なくとも最初期の戦いと同規模かそれ以上の規模だ。奴らは日本自体を消し飛ばさん勢いで迫って来ている。ここに緊急時指揮権の発令を宣言し、事態解決までは現在通信が繋がってる組織は私の指揮下に入って貰う。

各海軍基地は直ちに所属艦娘を出撃させ、迎撃行動を開始せよ。資源もケチケチせず、存分に使って欲しい。空自、海自、米軍についても部隊を出撃。深海棲艦の前線基地及び駆逐艦などの軽装甲目標の撃退をお願いしたい。陸自は万が一敵が上陸した際に食い止めて欲しい。

警察、消防は対象地域の住民の避難をお願いしたい。国交省、総務省も全力で支援に当たってもらいたい。また総務省は防衛省と協力し、インフラの維持をお願いしたい。

厚労省は後方にて野戦病院を展開。緊急時については、自衛隊などを最優先で治療して貰いたい。

以上だ。絶対に日本を、ひいては世界を守るぞ!!!!」

 

この回線での指示は終わった。次は我が江ノ島鎮守府への指示出しが待っている。回線を鎮守府内一斉放送に切り替えて、命令を伝達する。

 

『江ノ島にいる家族達よ。どうやら深海に住まう鉄屑の出来損ない共は、まーた自分が何処に居るべきなのか忘れて大軍勢を率いて侵攻してきている。しかも恐らく過去最高レベル。というか多過ぎて正確な数が掴み切れて無いと来たもんだ。オマケにマップを見た感じ、どうやら深海共は我々の熱烈なファンらしい。ファンクラブの数は他方面よりも頭3つは多いな。

だが、俺の家族はたかが数百や数千の敵に臆するか?いや違う。その程度では止まらない。何より国堕としだのBIG CATASTROPHEだのと言われた、煉獄の主様がいるんだ。止まるわけがない。さぁさぁ!楽しい楽しい戦争の時間だ。碇を上げ、魚雷を装填し、航空隊を青空に羽ばたかせ、砲を構えろ。ミサイルのピンを外し、エンジンの火を入れ、花火の中目掛けて飛び立て。マガジンを差し込み、スライドを引き、銃を構えろ。俺達の前に立ちはだかる障害は、何であろうと破壊と死を持って排除する。殺ろうぜ野郎共!!!!!!思う存分暴れるぞ!!!!!!!!!!』

 

既にデータリンクで全員に今の状況は伝わっている。艦娘、KAN-SEN、霞桜の隊員達は緊急時の出撃を想定した訓練の通りに戦域殲滅VTOL輸送機『黒鮫』に乗り込み、敵艦隊目指して順次離陸していく。更に江ノ島鎮守府に所属しているメビウス中隊、グレイア隊、フォーミュラー隊、カメーロ隊、レジェンド隊も離陸。迎撃の準備を整える。

 

 

 

数十分後 江ノ島鎮守府近海

「間も無くです」

 

「よーし、そんじゃ行くぞ。降下開始!!!!」

 

横一列に並んだ『黒鮫』から続々と艦娘、KAN-SEN、隊員達が飛び降り、ついでに水上装甲艇『陣風』と水上バイクも投下し隊員達が乗り込む。

 

「機動部隊、直掩機を上げろ。攻撃隊は後回しでいい。戦艦と重巡で前衛を固め、取り敢えず後衛は水雷戦隊だ。側面は霞桜で固めろ!バイカーは偵察に出るんだ!!」

 

「おい指揮官!」

 

「なんだ白龍?何か問題か?」

 

「この白龍が問題を抱える訳が無かろう!我のように近接特化の者は、お前の横に付いた方が良いだろ?」

 

KAN-SENなら白龍、瑞鶴、三笠、高雄、愛宕、綾波、その他諸々。艦娘なら天龍、龍田、木曽、実は最近改二になって改二戊と改二護の両方の特性を得た赤城と加賀なんかは刀や槍などの近接兵装を持っている。他にも格闘が得意な者なんかもいる。そういう連中を横につけろと、そう言っているのだ。

 

「それもそうだな。機を見て殴り込むし、俺の周りに付かせるか。よし。艦娘は長門、天龍、龍田、木曽。KAN-SENはウォースパイト、ウェールズ、ヨーク、シリアス、モナーク、ヴァンガード、ジョージ、三笠、出雲、伊勢、日向、白龍、瑞鶴、三笠、高雄、愛宕、綾波、江風、ザラ、ポーラ、ヴェネト、Z46、ダンケルク、アルジェリー、ジャンヌ、サン・ルイは俺の近くにいろ。機を見て突っ込む」

 

今名前の上がった30人は艦娘とKAN-SENの中でも、特に近接攻撃に優れた者である。勿論他にも近接特化はいるが、その中でも特に強いのがこの30人だ。

 

「ボス!居るわ」

 

「釣り上げて、おろしてやれ」

 

「ふふっ、了解よ」

 

次の瞬間、カルファンが無数のワイヤーを海中に入れていく。そして腕を上げると、ワイヤーに絡まったヨ級éliteが釣り上がった。それも1隻ではなく、8隻もである。

 

「ハァッ!!」

 

そのままワイヤーを細くして、艤装ごと肉を切り裂いてしまった。カルファンのワイヤーは、こんな感じに対潜兵器にも早替わりするのである。どうやら他にも居るらしく、駆逐艦による対潜攻撃と一部隊員による対潜グレネード弾による潜水艦狩りが行われた。

 

「おーい、その辺でいいぞ。流石にこんだけ叩き込まれたら、潜水艦も逃げる他ないだろ。ってか何か、残骸浮かんで来たし」

 

「うわっ、マジだ」

 

「.......グロい」

 

「回収班、回収してくれ」

 

因みに戦闘で発生した深海棲艦の残骸はこの様に回収され、戦闘後に対深海棲艦用徹甲弾や装甲服へと加工が施される。霞桜の隊員が本来なら被弾すれば肉片になってしまう深海棲艦の攻撃でも、多少は耐えられるのは深海棲艦の装甲を流用しているからなのだ。

 

『提督。制空隊が敵航空隊と接敵、空中戦に移りました』

 

「よーし、良いぞ。そのまま制空権を確保するようにしろ。この間に攻撃隊発艦だ。護衛はこっちの戦闘機を使うから、そっちからの護衛は要らない」

 

『了解しました』

 

機動部隊の旗艦である艦娘の赤城からの報告を受け、長嶺の脳内の戦場も駒が動く。そのまま敵の動きを予想しつつ、小鴉を使って久し振りに空中超戦艦『鴉天狗』を呼び出して身に纏う。

 

「総隊長殿、偵察に出していたバイカーから報告。その、敵艦隊の編成は…」

 

「どうした?勿体ぶらず教えてくれ」

 

「戦艦棲姫10、戦艦レ級flagship23、戦艦タ級flagship45、戦艦ル級flagship56、空母棲姫15、装甲空母姫25、空母ヲ級flagship37、重巡棲姫43、軽巡棲姫61、駆逐棲姫83、その他重巡、軽巡、駆逐のflagshipとéliteを確認しましたが、数が多過ぎて集計不可能だと」

 

思ってた規模よりも遥かに質量共に上であった。既に判明している艦の数の合計だけでも400隻近くあり恐らく集計不可能ということは、1000隻にも到達する勢いなのかもしれない。

 

「おいおいおいおい、聞いてねぇよ。なんだその数.......」

 

「総隊長殿、どうしますか?」

 

グリムは流石にこの数では無理だと、そう考えてしまっていた。何せ今いる現有戦力の頭数では、こちらの方が圧倒的に上。何せ霞桜は六個大隊、約3000人。これに艦娘とKAN-SENが500人いかない位いる。

だが頭数で勝っていようと、姫級の相手は霞桜でも数十人しか相手にできない。雑魚相手でも出来なくは無いが、やはり1対1ではキツい。正直、不利ではある。実際、今の話を聞いて士気は一瞬の内に下がった。てっきり長嶺もそうかと思ったが、コイツの場合は違った。

 

「そいつは、そいつは良いじゃないか。やはりパーティーはこうでないと!!ここ1年近く、深海棲艦相手に暴れてなかった。復活戦でこんなにも大所帯で来てくれるとは、嬉しい限りだ」

 

「え、総隊長殿?まさか、楽しみになってたりしま」

「楽しみに決まってるだろ!?」

 

(あー、そうでした。この人、頭の思考回路がぶっ飛びまくってましたね.......)

 

まさかの長嶺、クソ楽しみにしていた。普通なら絶望でしか無いが、コイツの場合は楽しみで楽しみで仕方がない。思考回路が普通の狂人をも困惑するレベルで狂っているのだ。

 

「そんじゃま、深海共に挨拶に行くとするか。行くぞ、前進!!」

 

「よっしゃ野郎共!!総長に続け!!!!」

 

空母の一部と護衛に水雷戦隊、霞桜一個小隊を残して、残りは敵艦隊に向けて前進を開始する。戦闘は勿論長嶺。そのすぐ後ろには近接特化の突撃隊が続き、戦艦、重巡、水雷戦隊が続く。右翼には第四、第二大隊。左翼には第五、第三大隊。背後には第一大隊が展開し、周囲を完全に固める。更に上空には多数の『黒鮫』もおり、鉄壁の布陣であった。

 

「そんじゃ1発決めるぞ。各戦艦、砲撃用意!!この速度を維持しつつ、砲撃開始!!!!弾種は任せる!兎に角奴等にプレッシャーを与えろ!!!!撃てぇ!!!!!!!」

 

「全主砲薙ぎ払え!」

「全砲門、開けっ!」

「行くぞ、主砲一斉射!て――ッ!!」

「選り取り見取りね、撃て!」

「バアァァァニングゥ、ラアァァァァァァブ!!!!!」

「榛名!全力で参ります!」

 

「時は来たれり!」

「ファイアコントロール、頼むわよっ!」

「勇気による成功のため.......全艦、撃て!」

「虚無の交響とともに、跡形もなく消え去るがいい――!」

「アリーヴェデルチ!!」

「天の裁きを受けよ!」

「兵装起動、火力全開」

「吹っ飛べ!」

 

長嶺の『鴉天狗』を除けば、最大なら大和型の51cm、最小でもネルソン級の283mmの砲弾が一斉に発射される。それも江ノ島鎮守府には戦艦が何だかんだで、100隻以上も所属している。100隻の戦艦から放たれる砲弾は「砲弾の雨」なんて物ではない。単純に各戦艦が4基の連装砲を装備していると仮定しても、800門という数が敵に向けられているのだ。

しかも艦娘、KAN-SENというのは基本的に360°、あらゆる方角に砲撃ができる。艦艇の様に敵にデカい腹を見せつけながら撃つ事をせずに、素早く全門斉射という最大火力の攻撃に移れる利点がある。故に基本的に攻撃する時は、全砲門で相手を狙えるのだ。

 

「いいぞお前達!!さぁ、もっともっと撃て!!!!兎に角撃て!!!!」

 

幾ら全艦flagshipで大量の姫級がいても、雑魚艦は所詮雑魚艦にすぎない。確かに普通よりも性能は上だが駆逐艦は駆逐艦であり、戦艦も戦艦なのだ。éliteだろうがflagshipだろうが、軽巡、駆逐、空母は戦艦の砲弾はまず防ぎ切れない。重巡と戦艦だって無事では済まない。

長嶺は狂っているし戦争を楽しむが、戦場に立っている時は常に冷静で戦局をしっかり見極める。確かに今回数は多いが、恐らく半数は駆逐と軽巡で構成されてる。確かに全隻がflag shipという精鋭かつ性能も高いが、戦艦の砲撃の前には無力である事を瞬時に見抜いたのだ。

 

「敵艦発見!!!!」

 

「目視圏内に入りましたね。指示を、総隊長殿!」

 

「このまま突っ込むぞ!!戦艦、重巡は目標を姫級に変更し砲撃を続行!霞桜と水雷戦隊は残ってる雑魚を一掃しろ!!!!掛かれ!!!!!!!!」

 

「総隊長殿、私もそちらに行っても宜しいですか?」

 

そう声を掛けてきたのは、珍しい事にグリムだった。グリムは基本的に裏方担当であり、長嶺の右腕。そしてその能力は元伝説のハッカーという経歴でも分かるように、ハッキングや兵器のソフトウェア開発といったネット関連の物なのはご承知の通りである。

その為、戦闘力は大隊長としては最弱であり、霞桜の隊員達と比べても戦闘力は下から数えた方が早いレベル。勿論並みの兵士よりも強いが、少なくとも前線に立ってどうこうする事は緊急時と初期の人数が少なかった頃を除けば無かった。その彼が前に出るというのは、中々に珍しい。

 

『総隊長、心配はありませんよ』

 

「マーリン?」

 

『グリムはずっと隠してましたが、裏でコッソリ新たな戦闘術を会得してるんですよ。腕の方も我々と同格になってますのでご心配なく』

 

「という訳です。総隊長殿、どうか」

 

「なら、お手並み拝見だ。取り敢えずそこら辺の人型、それを2、3人殺してみせろ」

 

この返答にグリムは大きく頷いて、腰に装備してあった拳銃を抜いた。だがその拳銃は、普通の物とは毛色が違う。大きさは普通の一般的な拳銃と大差ないが、トリガーの位置がP90のように前に来ている。フォルムとしては中々に特異である。

 

「行きます」

 

まずはある程度の距離から銃撃を加えて怯ませ、一気に懐まで飛び込んだ。そして銃を押し当てると、リ級が空高く打ち上げられた。てっきり散弾でも仕込んでいたのかと思ったが、銃声はしなかった。代わりに重い「ドゴッ!」という鈍い音がしたので、多分銃以外の何かで相手を吹き飛ばしている。

次にグリムは背中に背負っていた、細長い箱状の物に銃を差し込んだ。どうやら箱状の物体はスコープとバレルの付いた物らしく、そのままスナイパーライフルとしても使えるらしい。銃声とレールガンの発射音のような「バシュン」という静かな音共に、600m先のタ級の頭を撃ち抜いた。

 

「クリア」

 

「おいおい、マジか」

 

元よりグリムはハッカーでも異色で、現場型のハッカーだった。家からパソコンをカタカタ操作してハックするのではなく、実際に現場に赴いてハッキングするタイプで、ウォッチドッグスシリーズのハッカーを想像して貰えれば1番分かりやすいと思う。その為、霞桜でもやっていける身体能力があったのだが、まさかここまで化けるとは思わなかった。

 

「どうですか総隊長殿。これなら、私も戦闘でお役に立てるでしょうか?」

 

「お役に立つどころか、いやもう、マジで驚いたぞ。そんじゃその調子で殺しまくれ」

 

「了解!」

 

そのままグリムは攻撃を続ける。一方、他の霞桜だって深海棲艦を狩りまくっていた。

 

「久し振りに大暴れだ!!」

 

「うっしゃぁ!!!!親父に続け野郎共!!!!!!!」

 

第五大隊は大隊長のベアキブルを先頭に、深海棲艦へ近接戦闘を仕掛けていた。戦闘の仕方も無茶苦茶で、使える物はなんでも使えのタイプであり沈んだ深海棲艦の破片を目に押し込んだりとか、生きてる奴だろうが死んでる奴だろうが深海棲艦の攻撃を深海棲艦で防いだりと、何処か長嶺に近い戦い方を繰り広げていた。

 

「死んどけワリャ!!!!」

 

「あぁん!?タマ付いてんのかゴラァ!!!!」

 

「コイツら女だからタマ付いてちゃ、ふたなりっすよ兄貴!!」

 

元構成員の隊員達も大暴れである。ナイフで内臓かき出したり、至近距離で竜宮ARのフルオート射撃喰らわせたり、果ては無理矢理口を開けさせてグレネードを捩じ込み、そのまま別の深海棲艦に蹴り渡したりしている。

 

「舐メルナ!!!!」

 

「おっと!はっ、その程度かよ戦艦様よぉ!!」

 

レ級がベアキブルに殴りかかるが、基本的に砲撃戦などの遠距離でしか戦わない深海棲艦。かたや相手はステゴロ最強の男。パワーこそ深海棲艦が遥かに勝るとは言え、格闘初心者の拳が当たる訳ない。

 

「これが本物のパンチじゃ!!!!」

 

「グフゥ!!」

 

そう言いながら、しっかり顔面に右ストレートを叩き込む。だが、レ級もタダでは終わらない。中隊長にして、かつて組の若頭だったクザンを人質に取った。

 

「オ前、ソノママ死ネ。デナイト、コイツ殺シチャウヨ?」

 

「おいバカ!」

「はあぁぁぁぁぁぁ、セイッ!!!!ヤァっ!!!!!!!」

 

クザンは自らを拘束しているレ級に対してまず肘で腹を殴り、スルリと腕から抜け出した。そして振り向きざまにゼロインチパンチをお見舞いし、距離をとった。

 

「ソイツさぁ、空手と柔道と截拳道と少林寺拳法と古武術の有段者なんだよね」

 

「アハハ、強イ。デモ、コッチノ方ガ上ナンダ!!!!」

 

「ジャグ!!」

 

殴り掛かるレ級をジャンプで回避しつつ、レ級の頭を掴んで固定し軸にしつつ背後にグルリと回転して着地。そのまま元若頭補佐のジャグが、レ級の顔面目掛けて巨大ハンマーを叩きつける。

 

「パワァー!!!!!」

 

なかやまきんに君の声真似をしながらハンマーを空中で振り下ろし、完全にレ級の顔面をぺったんこにした。ベアキブルもエゲつなすぎて少し引いてる。

一方、カルファン率いる第四大隊はこんな感じに戦っていた。

 

「姉さん!!レ級とル級の群れですぜ!!!!」

 

「あらそう?それなら、狩りを始めましょう」

 

「野郎共、一斉撃ち方!!」

 

カルファンの周りにいた隊員達がスモークグレネード弾を装填した、ダネルMGLを撃ちまくる。着弾すれば深海棲艦の周りは濃霧の中にいるかのように、視界が全く効かなくなる。そこをカルファンがワイヤーで絡め取って、全く身動き取れなくさせて少し持ち上げる。

 

「今よ」

 

「撃て!!」

 

後は的と化した深海棲艦に、対深海徹甲弾を叩き込むだけだ。とても楽ちんなお仕事と言える。

 

「ふぅ、やっぱりこれいいわね」

 

「我々も仕事がやり易くて助かりますよ」

 

「あら、上司に仕事させといて自分達は楽するなんて悪い部下ね」

 

「そうイジメんでください」

 

中隊長のホプキンスと軽口を叩く。だがここは戦場で、敵はまだまだいる。すぐにまたカルファンが絡め取ったり、他の隊員達が狩りまくる。

 

「オラオラオラオラァ!!!!撃って撃って撃ちまくれ!!!!

Barrage junkie(弾幕ジャンキーこそ)!?!?」

 

「「「「「「is the messenger of peace(平和の使者なり)!!!!!!」」」」」」

 

一方第三大隊は、なんかもう凄かった。バルクが専用武器のハウンドで弾幕を貼り、隊員達が横一列になって竜宮ARやら軽機関銃やらを撃ちまくる。

 

「弾幕はパワー!!!!!」

 

「弾幕こそ至高!!!!!」

 

「火力は正義!!!!!」

 

「火力こそ救い!!!!!」

 

もう無茶苦茶である。コイツら何言ってんだと思うかもしれないが、多分コイツらも特に分かってないので問題はない。取り敢えず「弾幕はパワーで至高であり、火力は正義であり救いである」と思ってくれれば大丈夫である。

まあこんな謎発言の割に、敵水雷戦隊を蜂の巣にして倒しまくっているので仕事はしている。その姿を見ていたマーリンは、もういつもの事なので平常運転であった。

 

「皆さん暴れてますね」

 

「特に第三大隊ですね。アレなんです?」

 

「仕事はしていますから、我々がとやかく言わずとも良いでしょう。それにああやって周りを巻き込んでバカやって、笑ってやれる輩が組織には必要です。我々も我々の仕事をしますよ」

 

スナイパーのマーリンとスポッターのビーゲンという、いつも通りのコンビが狙撃準備に入る。狙うは敵艦隊から孤立とまで言わずとも、少し離れてしまっている重巡リ級三姉妹。

 

「目標、60。重巡リ級、3体」

 

「センターに捉えた」

 

「aim、Fire!」

 

ズドォン!ズドォン!ズドォン!

 

素早くリロードを行い、ほぼ同時に3体を倒た。第一大隊の隊員達も竜宮に高倍率のスコープを取り付けて、艦載機や戦っている味方の背後を取ろうとする水雷戦隊を中心に援護射撃を行っていた。第一大隊の隊員はマーリンがシゴきまくっているので、他の大隊の中でも射撃能力が高い者が多い。故に全軍出撃の時などは、後方からマークスマンによる集団戦法の様な戦闘スタイルを好む。

 

「やはり、敵は背後を取りたい様だな」

 

「挟撃、奇襲、背後に回り込む。これ戦闘の基本ですからねー」

 

「だがそれを防ぐのが我々だ。ここに我々が布陣している限り、味方の背中は取らせはせん」

 

後方からの絶妙な支援射撃を受けつつ、第二大隊は重巡リ級とネ級を中心とした打撃部隊の相手をしていた。

 

「コイツら中に入り込まれたら面倒。通すな」

 

「勿論です大隊長!!」

 

「バーリはあっちを頼む。俺はこっち」

 

レリックは隊を二つに分け、挟み込む様にして迎撃する様に指示を出した。その動きに気づいた第一大隊が、展開するまでの時間を稼ぐべく適当に殺して牽制する。

「撃ちまくれ」

 

その間に展開したレリックとバーリの部隊が射撃を開始。弾幕を貼りつつ、ジワジワと深海棲艦を削っていく。

 

「良いぞ、敵が減っていってる。これな、うおっ!」

 

「気は抜くなよ?」

 

第二大隊の隊員、ナートゥの背中をバーリが引っ張る。次の瞬間、ナートゥの前には水柱が上がった。もし引っ張られなかったら、砲弾が直撃していただろう。

 

「ありがとうございます!バーリ中隊長!」

 

「気にするな。さっ、もっと撃て撃て」

 

霞桜が雑魚艦であるflag shipを蹴散らしまくっている間、艦娘とKAN-SEN、そして長嶺は姫級相手に戦闘を繰り広げていた。

 

「大和!艦娘武蔵!!戦艦棲姫の動きを止めたら砲撃よろしく!!」

 

「はい!」

 

「心得た!!」

 

基本は長嶺が先頭に立ち全てを指揮している。目まぐるしく変わり続ける状況を五感全てで感じ取り、素早く脳内で変換して動かし続ける。常人ならまず出来ないが、長嶺には神授才による知能アップの恩恵がある。この程度、造作もない。

 

「近接部隊、切り込め!!!!」

 

「釣瓶縄井桁を断ち、雨垂れ石を穿つ。鍛錬を我が剣に、斬れぬ物などない!!」

 

「高雄ちゃん!右から来るわよ!!」

 

「ぱんぱかぱーん!吹き飛ばしますから、高雄ちゃんはそのまま突撃してくださ〜い」

 

「流石よ愛宕ちゃん!」

 

切り込みと同時に我先にと飛び出したKAN-SENの高雄。その右から重巡棲姫が攻撃しようとしたが、それをしっかり艦娘の愛宕が妨害。艦娘とKAN-SENと言えど、同じ高雄型。そのコンビネーションはしっかりしている。

 

「ナンドデモ.......シズメテ.......アゲル.......」

 

「そのセリフ、そっくりそのままお返しするわ。ティルピッツ!」

 

「えぇ、姉さん」

 

「「主砲発射!!」」

 

規模的に姉妹で攻撃する事が多いが、この七人衆の様にバラバラの艦級で組む者もいる。

 

「やっぱり敵が多いなぁ。しかも相手」

 

「駆逐棲姫、強い」

 

「でも、私達ならやれるっぽい!」

 

「そうだよ!私達の連携なら倒せるよ!!」

 

「みんな一緒なら、どうにかなります!」

 

「綾波達は最強、です!」

 

「うん!!みんな、やろう!!!!」

 

アニメ版艦これの主人公格である吹雪、睦月、夕立。そして同じくアニメ版アズールレーンの主人公格であるジャベリン、ラフィー、綾波、ニーミの7人である。この7人は駆逐艦の中でもトップクラスの実力を誇り、駆逐棲姫であっても遅れは取らない。

 

「ヤラセハ.......シナイ.......ヨ..............ッ!」

 

「そんなこと言うキャラは雑魚って、ゲームではお決まりパターンなのです!!」

 

そう言いながら綾波が斬り掛かる。だが正面から正直に攻め込んでるので、避けられてしまう。だがそれで終わりではない。

 

「甘いのですっ!!」

 

「ナニ!?」

 

「瑞鶴と高雄にならった燕返し、受けてみろです!!」

 

「チィ!?!?」

 

まさかの第二撃に堪らず後ろへ下がった。だがそこには、既にコイツらが回り込んでいる。

 

「パーティ始めよ?」

 

「当たれっ!」

 

夕立とニーミである。更に右には吹雪と睦月、左にはラフィーとジャベリンがいる。

 

「誘イ込マレタカナ?デモ、私ノ方ガ強イ!!」

 

「重装形態!」

「殲滅形態!」

「強襲形態!」

「鬼神演舞!」

 

そう駆逐棲姫が意気込むと、返答代わりにアズールレーン4人はスキルを発動。艤装を変化させて攻撃に備える。

 

「甘イナ。後ロヲ見テミロ」

 

「吹雪ちゃんアレ!!」

 

「そうだった!まだ駆逐棲姫はたくさんいたっぽい!!」

 

なんと他の駆逐棲姫がいて、逆に囲まれてしまった。この状況、結構ヤバい。

 

「形勢逆転、ダナ?」

 

そう勝ち誇る駆逐棲姫だが、次の瞬間、周りを取り囲んでいた駆逐棲姫が爆撃と雷撃の餌食になった。

 

『大丈夫、みなさん!?』

 

『怪我はない?』

 

「赤城先輩!!加賀先輩!!」

 

『ちょっとアンタ達、弛んでるんじゃないかしら?』

 

『そうだぞ、お前達』

 

「赤城さんに加賀さん!」

 

なんと艦娘とKAN-SENの一航戦が助けてくれたのだ。駆逐棲姫と言えど、開戦当初に無敵と言われた最高練度を誇る一航戦が相手では堪らない。

 

『だけじゃないぜ!!』

 

『対艦ミサイルのデリバリーです。お代はアンタらの命で着払いしやがりくださいコノヤロー!!』

 

江ノ島鎮守府の基地航空隊、カメーロ隊とレジェンド隊によるASM3の攻撃も加えられる。駆逐棲姫も中破相当の被害を受け、さてここからどう動くかと思っていたが、なんと撤退を始めたのだ。しかも駆逐棲姫だけではない。他の艦も引き上げていった。

 

「指揮官!アレ見て!!」

 

「どうした瑞鶴って、あれ?なんか深海共、撤退してね?」

 

KAN-SENの瑞鶴に言われて長嶺も気付いたが、一斉に敵が引き上げていく。この状況での撤退はよく分からない。確かに深海棲艦自体は結構な数倒しているが、それはあくまで雑魚艦。幾らflagshipの量産が難しくとも、姫級は沈んでないどころか大きなダメージも与えられてない。精々中破止まりであった。まだ撤退を決断するには早過ぎる。

 

「どういうことでしょうか指揮官様.......」

 

「サディアの総旗艦として、何か意見はあるか?」

 

「いえ、検討もつきません。撤退するには被害が少なすぎます」

 

全員が困惑していると、インカムに東川からの無線が入った。

 

『雷蔵!やられた!!』

 

「どうした親父!」

 

『深海棲艦が千葉県に上陸した!!たった今、衛星でも確認した。奴ら、房総半島を前線基地にするつもりだぞ!!』

 

「そういう事か.......。恐らく、奴らの狙いはそれだ。この大規模侵攻も、千葉への侵攻を誤魔化すフェイク。上陸を果たした今、戦力を失うリスクを犯す理由もないからな」

 

全てが繋がった。だが深海棲艦は、一つだけ犯してはならないミスを犯した。江ノ島艦隊を釘付けにしてないのだ。

 

「全部隊、これより千葉県に向かえ。艦娘とKAN-SENについては霞桜と共に、千葉に上陸した深海棲艦を掃討する。それから親父」

 

『なんだ!?』

 

「千葉県を滅菌室にしてくれ。適当な理由つけて、中に人を入れるな」

 

『分かってる!そっちは任せるぞ!!』

 

この襲撃はまだ終わらない。次の戦場は千葉である。

 

 

 

 




プライマス

新たにグリム専用に開発された、可変拳銃という特殊な銃である。素体はSIG SAUER P226で、そこにSRU P320 PDWコンバージョンキットの様なパーツを組み合わせている。だがストックが存在せず、更にトリガーガード前面にスタンガン機能と相手に衝撃を与える小型のパワフルパンチマシン装置が搭載されている。
この銃をレールガンの加速レールと多機能光学スコープがセットになっている専用装備に差し込む事で、マークスマンライフルとして使用できる様になっている。電磁加速により、拳銃弾だも安定した弾道と強力な威力を手に入れている。
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