今回はタイトル通りわすゆとゆゆゆの空白期のお話となります。
原作キャラもちょっとずつ増えていきますのでお楽しみに。
今回は皆さんお馴染みの彼女が登場です。
空白〜手折られぬ心
銀の転院が済んで暫くして大橋が崩壊する事件が起きた。
つまり須美と園子が満開を乱用して様々なものを喪ったのだ。
望経由でそれを知った雪兎はそれを銀に伝えるか迷ったものの、須美については讃州中学に来てしまえばバレる事であった為、包み隠さず二人の現状も含めて説明することに。
伝えて直ぐは流石にショックだったようで二日程寝込んでいたが、三日目には「死んだ訳じゃないんだからまた会える」と元気を取り戻し二週間後の今はリハビリに励んでいる。
「この分だと入学にはなんとか間に合いそうだな」
先程もチラッと書いたが、銀はリハビリが済めばそのまま讃州中学に入学する予定となっている。
これは私生活で異常があった時に直ぐに対応出来るようにというのと、神樹館から離れる為に知り合いがほとんど居ないのでせめて雪兎達と同じ中学の方が良いだろうという配慮。
そして、裏を知る者達*1からすると鷲尾須美から東郷美森へと戻った彼女や後に編入してくる乃木園子と一緒になれるようにという思惑が絡んでいる。
「
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その一ヶ月後。
雪兎が登校すると何故かクラスメイト達がソワソワとしている。
そこで雪兎は幼馴染でもある仙堂静那に訊ねる事にした。
「よっ、静那」
「あっ、雪兎だ。おはよ〜」
「で、何かあったのか?」
「う〜ん、何か今日このクラスに転入生が来るんだって………強い人かな?」
「いきなり勝負挑むなよ?」
「え〜」
「え〜、じゃありません」
そうこう話している間に朝のHRが始まり、件の転入生がやってきた。
「犬吠埼風です。よろしくお願いします」
転入してきたのは後の勇者部の発起人となる犬吠埼風その人だった。
「(あ〜、
知っていて黙っていたっぽい望には後で制裁を加える事を決め、雪兎は“いつものように”昼寝を開始する。
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Another Side 犬吠埼風
転入したクラスには変わり者が三人いた。
一人は自称情報通の雨宮望。
情報通というだけあって私が転入してくる事も事前に掴んでいたらしい。
これは後に知った事なんだけど、どうやら大赦の情報部門の一族の出なんだとか。
もう一人は仙堂静那。
運動神経抜群で運動部に引っ張りだこなのかと思いきやどうも剣道や空手の大会で出禁になっているらしく、特に部活動には入っていないそうだ。
何故か転入初日から気に入られてしまい、そのまま何となく友人となってしまったが、どうやら私が運動神経が良いのを知って相手になってくれそうだと認識されてしまったからのようだ。
彼女も勇者候補なのかと大赦に問い合わせてみると、彼女は適性値が低いらしく候補ではないらしい。
彼女が勇者だったら心強かったんだけどなぁ………
そして、最後の一人………天野雪兎。
コイツが一番問題だった。
上の二人と幼馴染のような関係でよく三人でいる所を目撃され、授業中は寝ているか他事をしているのがほとんどなのに教師に当てられれば直様回答してしまい、試しにと中学生では答えられないような問題を出した教師もいたそうなのだがこれまた即答されて轟沈したらしい(クラスメイト談)。
その上、運動神経も静那レベルでコイツも大会出禁になっているんだとか(静那談)。
それでも部への勧誘は多いのだが、それら全てを「興味無い」とバッサリ断っているらしい。
それ故に付いたあだ名は“魔王”。
勇者候補である私に対する皮肉にも感じたが、コイツとの縁はそれだけでは済まなかった。
「え〜っと、今日のお買い得品は………」
「卵がお一人様1パック半額、鮮魚コーナーの半額シールは後五分待て」
「あ、ありがとうございま………って、天野!?」
「声がデカい。あと、そのキッチンペーパーだが、駅前のドラッグストアの方が安いぞ」
「………ありがと」
何故か買い物に出ればその行先で出くわし、日によっては特売品を取り合う敵か、お一人様〇〇までという商品を協力して手に入れる戦友のような関係になっていた。
そのせいか、学校でも自然とコイツとの対比で“勇者”と呼ばれるようになっていた。
風の転入時期が調べても詳しく出てこなかったので捏造しました。
次回はとうとうアレが!?