今回はちょっとしたネタ回なんですが、色々1話にまとめたら思ったよりも執筆時間と文字数が増えました。
ちなみにネタは某テニス漫画です。
他にも少し独自設定盛りました。
尚、自分はテニスにわかなので細かいルールのミスとかあったらすみません。
「天野、頼む!」
5月の半ば、新しいクラスに馴染み始めた頃の事。
クラスメイトの
「どうかテニス部に力を貸してくれ!」
「どうしてこうなった………」
事の発端は体育の授業で行なったテニス。
そこでペアでの打ち合いとなったのだが、雪兎のペアになったのは静那で、普通に打ち合うのはつまらないと雪兎は前世で読んでいた某テニヌ漫画の技を再現してみせてしまったのだ。
それに目を輝かせた静那との打ち合いが加熱してしまい、次々と再現技を使う羽目になった雪兎。
それを目撃してしまったテニス部の立真は雪兎にテニス部の指導をしてくれと頼み込んできたという訳である。
「指導って言われてもなぁ………」
「そこを何とか!」
テニスの知識はほぼその漫画で得た知識程度の雪兎が指導と言われても困るのは当然ではあるが、立真からしたら藁にすがる想いなのだ。
「わーったよ………」
「!?」
「けど、あんまし期待はすんなよ?」
「ああ!よろしく頼む」
こうして雪兎は一時的にテニス部に手を貸す事となった。
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「認めるしかないようだな………魔王というのは噂に違わぬようだ」
「いや、どんな噂だよ………だけど、まあまあ楽しめそうだな」
立真から頼み込んできたとは言え、テニス部の上級生達が雪兎の指導を素直に認めると言われたらそんな訳もなく、「実力で認めさせてみろ!」とレギュラー陣と試合をする事になったのだが………やはりテニヌの技の数々は恐ろしく、バーテックスの襲撃に備えて鍛えていた雪兎の身体能力も相まってレギュラー陣を一蹴してしまった。
それでも流石は上級生とあって何人かは雪兎に食らいついてくる実力を持っていて、実は何人か顔見知りもおり、初めは退屈な依頼かと思っていた雪兎も笑みを浮かべていた。
立真も2年生ながらレギュラーに選ばれているらしく、同級生ながらちゃんと雪兎に食らいついてきたメンバーの1人であったのも雪兎としては高評価だった。
「レギュラー陣の得意分野は大体判ったし、鍛えりゃ何個かは技習得出来そうだな………」
聞けば近い5月の連休も部活を行なうそうだ。
「となると………」
そこで雪兎はある所へと電話をかける。
「爺さん、今いいか?」
『お主がかけてくるとは珍しいな?で、要件は何じゃ?』
それは祖父である徹心の番号だった。
「うちの施設を1つ借りたくてな」
『施設?どの施設じゃ』
「確か慰安施設にあったよな?テニスコートのあるとこ。次の連休にそこを借りたいんだが」
『あ〜、彼処か………今のところ利用予約も無いから構わんが、いきなりじゃな?』
「ちょっとうちのテニス部を鍛える事になったからな」
『お前が部活動とはなぁ………』
格闘技全般の大会から出禁を食らっており、雪兎が何に備えているかを知る鉄心からしても雪兎が運動部に関与するのは意外であった。
「成り行きだ、成り行き」
『学校への通達はこちらからしておいてやろう………やるなら徹底的にやるが良い』
「サンキュー」
「………天野、今何処に電話してたんだ?」
「うちの爺さん。言ってなかったっけ?INABAの稲葉徹心って言えばわかるか?」
「INABAグループのトップじゃねぇか!?何、お前んとこ金持ち!?」
「まあな………で、グループの慰安施設の1つを借りた」
「慰安施設!?」
「えっ、それって………」
すると、顧問の教師の端末に連絡が入り、慌てた顔で雪兎へと駆け寄ってくる。
「あ、天野、お前何をしたんだ!?学校に次の連休と夏休みに合宿を行なうって通達が来たんだが!?」
「相変わらず手回しはえよ、爺さん………しかも夏休みの分まで」
こうして放課後の指導に加えて連休と夏休みの合宿が決定したのであった。
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そして夏休み。
「お〜し、今回もビシバシいくぞ〜」
「「おー!!」」
連日の指導と連休の短期強化合宿で力をつけた事を実感したテニス部の面々はさらなるパワーアップを目指して再度INABAの慰安施設へとやってきた。
この慰安施設、慰安施設と言うだけあって天然温泉を有する温泉施設や各種運動施設、キャンプ場等のレジャー施設をも内包した場所で、連休や長期休暇時にはグループ社員の家族等でも賑わう人気施設でもあった。
今回と前回はその一部を貸し切りで使わせて貰っており、部員や顧問の面々からも高評価であった。
尚、この合宿を経てINABAグループでは一般開放のレジャー施設やスポーツ施設にも手を伸ばそうと考えており、そのモデルケースとして讃州中学テニス部の面々は歓迎されていたという裏側もあったりする。
「宿泊部屋は前回と同じ場所だからわかるな?各自部屋に荷物を置いたらコートに集合。いいな?」
「「押忍!」」
こうして合宿が始まった。
雪兎も部屋に荷物を置きコートへ戻ってくると、コートには既に1人の部員がいた。
「よぉ、雪の字」
「炎士先輩、また白河先輩に荷物丸投げしてきましたね?」
この讃州中学テニス部副部長にして、かつて雪兎や静那と同じ仙道道場の門下生だった3年生だ。
中学に入ってからはテニスに転向してはいるが、中学生にして握力70オーバーというパワータイプで、そのスマッシュは受け止めようとした相手のラケットを弾き飛ばすレベル。
そのパワーに相手は勿論自身のラケットも壊れる事が多々有り、『ラケットブレイカー』の二つ名を与えられている。
「今回こそは“アレ”を習得してお前にも一泡吹かせてやるよ」
「“波動球”は先輩向けですからね………」
そんな炎士に雪兎が教えたのは“波動球”等の某テニヌ漫画のパワー系統の技。
ちなみに前回の合宿では雪兎に某カウンター使いの技等を使われて翻弄されたのが相当悔しかったそうで、それを破るさらなるパワーを身につけようと励んでいるそうな。
「僕としては例のカウンターをモノにしたいね」
「きたか、黎也」
「白河先輩、案外早かったですね」
「炎士の世話は慣れてるからね」
そこにやってきたのは
炎士の幼馴染にして彼も仙道道場の門下生だった1人である。
彼は炎士とは真逆の技巧派であり、雪兎が炎士に対して使ったカウンター技等に興味を示し、その習得に励んでいる。
「後でお嬢*1や銀坊も来んだろ?」
「へぇ………剣では遅れを取ってたけど、
「先輩らも負けず嫌いですね………」
この2人、仙道道場でも割と負けず嫌いであったが故に雪兎らとやり合っていた数少ないメンバーなのだ。
「先輩ら、ほんとに天野と仲良いですよね………」
そうこうしていると立真もコートへとやってきた。
「おう、タツもきたか」
「人数的にも丁度ダブルスが出来るし、僕と炎士、雪兎と立真のダブルスで軽く打とうか」
「いいッスね」
「あのぉ………先輩らと天野みたいなのに凡人の俺を混ぜないでもらってもいいですか?」
「凡人?初見で俺のツイストスピンに反応して返してきやがったくせによく言う」
立真の持ち味はその反射神経とジャンプ力。
初見だったツイストスピンショットにも反応して打ち返した程の反射神経と高いジャンプ力で相手が打ち上げてしまったボールを叩きつけるように打ち返すのを得意としており、2年生で唯一雪兎がカウンターショットを使わされた相手でもある。
「やるのは構わんが、ウォーミングアップ程度にしておけよ?」
「わーってるよ、犬飼」
「了解だよ、部長」
負けず嫌い2人が大人しく言う事を聞く中学3年生にしては体格の良い男*2は
この讃州中学テニス部部長で、雪兎がテニヌ技を使っても少し危うかったレベルのテニスプレイヤーである。
思わず雪兎が「こいつがいても制覇出来ないってこの世界のテニス界は魔境か?」と思った程だ。
そんな人物がテニヌ技を習得してしまえばどうなることやら………
ちなみにこの男、雪兎との対戦中に1つ技を模倣したばかりか、前の短期合宿でオリジナルの技まで編み出している正真正銘の天才である。
「じゃあ、やりますか」
そうしてテニス部の強化合宿は過ぎていった。
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そうこうしている間に大会の日を迎えた。
雪兎も大会が終わるまではテニス部に所属している扱いになっており、顧問の教師等に混じって観戦していた。
合宿の成果か、団体戦では地区大会を難なく制し、県大会に出場を決めた讃州中学テニス部。
個人戦にいたっては誠、炎士、黎也の3名が表彰台を独占する快挙を果たした。
続く県大会では準決勝で四国大会*3常連校と当たり、接戦の末に勝利したのだが、その試合でレギュラーとして出場していた立真が足を捻挫してしまい決勝へ出場不可能となってしまった。
「先輩方………すみません」
「謝るな。お前のあの1打が無ければ俺達はここで敗退していた」
謝る立真を誠が宥めるが、次の決勝の相手も県内有数の強豪校。
控えのメンバーでは荷が重い。
そこで立真は意を決して雪兎に声をかける。
「天野、散々手間掛けさせておいてあれなんだけどさ………俺の代わりに」
「何の為に俺がテニス部に所属扱いでここにいると思ってんだよ………そもそも俺にあんだけ手を貸しておいて県大会すら優勝できませんでしたとかないから………“立真”、ラケット借りるぞ」
「………ああ!頼む、“雪兎”!」
雪兎が着ていたジャージの上着を脱ぐと、ユニフォーム姿となり立真のラケットを握る。
立真は雪兎に苗字の城田ではなく立真と呼ばれた事で雪兎を名で呼び返す。
その後、顧問がオーダーの変更を運営に報告し、決勝戦が始まる。
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讃州中学テニス部のオーダーは………
D2 草薙峻、宍戸乱馬(2年生ペア)
D1 白河黎也、結城浩太*4(3年生ペア)
S3 穂村炎士
S2 天野雪兎
S1 犬飼誠
となり、相手中学はライバル校を破った見慣れぬ中学の決勝進出に警戒を顕にしている。
D2は健闘はしたのだが、やはり強豪校とあって負け、続くD1は浩太のどんな態勢からも力強いショットを放てることを活かしたアクロバットテニスとそれを返したとしても様々なカウンターショットが飛んでくる黎也のペアが勝利をもぎ取る。
そしてS3の炎士は大会直前にモノにしたた波動球を使い相手を粉砕*5し勝利、あとは雪兎が勝利すれば優勝となった。
「相手も後がねぇからやる気だわなぁ………」
相手は副部長らしく、絶対にS1の部長に繋ぐのだと気迫すら感じる状態である。
雪兎のサービスからとなり、両者がコートにつくと、雪兎はフェンス越しに声援を飛ばすある人物に気付く。
「天野〜!負けんじゃないわよ!」
「………犬吠埼?何でアイツがいんの?」
その人物とは何故か応援団のチアリーダーに混ざっていた風だった。
よく見れば友奈や東郷美森の姿も有り、勇者部として応援団の助っ人でも頼まれたのだろう………多分、浩太が応援団に従妹の友奈がいる勇者部のことを教えたに違いない。
「というか、ウチのチアリーダーのユニフォームって結構際どくないか?」
普段から「女子力」と口にするだけあって風のスタイルは中学にしては良い方であり、そんな風のチアリーダー姿は割と刺激が強かった。
「(そういやチアリーダーの助っ人したってエピソードもあったんだっけ)」
それでモテたとか言う武勇伝を語っていたのを思い出し、普段から色々と付き合いのある雪兎は少しムッとした。
「(何でこんな時にこんな気持ちになんのかねぇ!)」
丁度を発散出来そうな場にいるという事で雪兎は初めから飛ばしていく事にする。
「ふっ!」
そうして放たれたサービスは相手コートに着弾すると、相手の予想に反してかけられた凄まじい回転から逆サイドへと弾け飛んでいく。
「15−0」
「つ、ツイストサーブ!?」
次のサーブはツイストを警戒する相手を嘲笑うかのような超高速サーブでサービスエースを取り、そのまま相手を翻弄してサービスゲームを制する。
「まあ、あの野郎からサービスゲームは取れんわな」
「いきなり飛ばしてると思えば例の“勇者ちゃん”が来てるみたいだね」
「そりゃあ無様な姿は見せらんねぇよなぁ」
炎士と黎也は色々と察してニヤニヤしている。
「こっちのサービスなら!」
2ゲーム目、相手サービスとなり相手も力強いサーブを繰り出すがあっさりと逆サイドに打ち返される。
それでも強豪校の副部長とあってそれに反応しラリーとなる。
「あっ」
「打ち上げちまったなぁ………」
だが、相手が打ち上げてしまったのを雪兎は見逃さず、容赦の無いスマッシュを叩き込みポイントとする。
「な、何なんだよアイツ!?アイツほんとに無銘校の控え選手なのかよ!?」
「………天野、雪兎?………!?あ、ああああ!?」
すると、相手校の2年生の1人がガタガタと震え始めた。
「ど、どうしたんだよ!?」
「………思い出した、アイツは………仙道道場の白鬼*6だ………」
「そ、それって………あのバケモノみたいに強くて大会出禁になったってあの!?」
どうもこの生徒、元は空手をしていたようで、雪兎にコテンパンにされてからそれがトラウマとなってテニスに転向したという経歴の持ち主だったようだ。
「まだだ!」
「へぇ~、これにも食らいつくか………ならもう少し本気出しても問題無いな」
副部長としてのプライドで必死に食らいついてくる相手に雪兎の闘志にも火がついたようで、ここで新たな技を繰り出す。
相手のコーナーショットに打球を打ち返したのだが、やや外へと向かう球。
「ミスショットか?」
「よく見ろっての」
しかし、その打球は審判台の下を通って大きくカーブを描き、コートラインギリギリを通って雪兎のポイントとなる。
「な、何だよそれ!?」
「出たよ、ブーメランスネイク………」
「相変わらずエグいカーブしやがるな」
ポール回しと呼ばれるネットポール横を通って相手コートに入れるというショットの一種なのだが、このブーメランスネイクはそのカーブ変化量が尋常ではない。
このブーメランスネイクによりコーナーショットを下手に打てなくなった相手だが、センターに打ち返せばツイストスピン等を叩き込まれるというえげつないやり方で2ゲームを先取。
「まだやれますよね?」
「こ、こいつ………」
そこからは相手も粘り強さを発揮してゲーム数は5−1となった。
「あと1ゲームか」
「雪兎、もう終わらせてやれ」
「いいんスか?犬飼部長」
「俺に気を使わんでもいい、やれ」
「あいよ………なら終わらせますか」
炎士や誠に言われ雪兎はこのゲームで終わらせると宣言する。
ここで相手は思い知る………まだ雪兎は本気ではなかったと。
「ほっ」
「なっ!?」
トスを低くして行なうクイックサーブにギリギリ反応した相手だが、それは浮かせ気味のボールとなってしまい、それを読んでいた雪兎は高く跳び上がり上から叩きつけるようなスマッシュを“相手ラケットへと”叩き込む。
「がぁ!?」
それを堪えて打ち返すも、再びボールは上へと上がる。
「それ、もう一発!」
そこから更に強力なスマッシュを放ち、相手は打ち返そうにも先程のラケット直撃弾のせいで手が痺れてしまいラケットがすっぽ抜けてしまう。
このショットも某漫画で皇帝様が得意としていた技のアレンジである。
「あんなのありなのかよ!?」
「ちなみに今の本家はラケットじゃなくて相手の手首に打つやつだから」
「それ、普通にスマッシュした方が早くね?」
「それな」
その後も黎也のものより更に低空にしかバウンドしないカウンターショットやブーメランスネイクの元となったスネイクというバギーウィップショットが炸裂し、40−0のマッチポイントとなる。
「トドメはどうすっかな………よし、アレでいくか」
回転の強いサーブで相手の打ち返す方向をある程度コントロールするという絶技から返ってきた絶好調球を雪兎は更に高回転をかけるドロップショットで返球。
相手は急いで駆けつけバウンドした直後を狙うも………
「残念、そいつ、跳ねねぇんだわ」
コートに落ちたボールはバウンドぜすにそのままネットに向かってバックスピンで転がっていきネットへとぶつかる。
他の技に比べると地味には見えるが、バウンドしないドロップショットというのがえげつない。
「最後は零式かよ………跳ねないドロップとかほんとえげつねぇ」
「最後の最後にアレは心折れるよ」
練習で被害にあった炎士と黎也は苦笑である。
「俺の出番を奪った配慮か?味な真似を………」
ちなみに誠が試合中に盗んだ技というのはこの零式ドロップショットで、今では彼の得意技となっている。
「思ったより相手が上手かったから色々技使えたわ」
「お前、俺がやっと習得した波動球のバリエーションまで使いやがって!当てつけかよ!」
「カウンターショット、3つだけじゃなかったんだ………」
「あのクイックサーブのコツ教えてくれよ!」
「ラケットへの直撃弾、アレどんな意図があったんだ?」
「お前達、浮かれ過ぎだ」
「そういう部長も顔ニヤけてますよ?」
雪兎がベンチに戻ると他の部員達から揉みくちゃにされる雪兎。
その一方で………
「………」
「ふ、副部長!?」
「駄目だ燃え尽きちまってる!」
「何だよあのドロップショット………落ちる前に拾わねぇと駄目とかやばいだろ」
「拾えてもあのスピンじゃコントロールは難しいな」
「他の技もはっきり言ってレベルがちげーわな………他の連中も何かしら必殺技みてーな技持ってたし」
「あの白い2年が元かもしれんな………試合の映像は記録しているな?帰ったら研究だな」
「1つか2つは技を盗んでやろう。それだけでも来年のチームは強くなるだろう」
相手ベンチは真っ白になった副部長を心配する組と雪兎達の使った技に興味を持っていかれた組で分かれていた。
こうして讃州中学テニス部は無事に四国大会へと駒を進めたのであった。
また、この大会を機に各テニス部で大幅なレベルアップが発生し、数年は四国で最も盛り上がる球技となるのだが、これはまた別のお話。
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「お疲れ様」
「犬吠埼か………というかまだその格好してたのかよ」
大会も終わり、帰り仕度をする部員達から一足早くバスへと向かっていた雪兎の前にチアリーダー姿の風が現れる。
「着替えに行こうと思ったらアンタを見かけたのよ」
「で、何か用?」
「アンタね………せっかく美少女が労いに来てやったってのにそんな反応なわけ?」
「自分で美少女言うか、普通………まあ、似合ってはいるが」
「珍しく素直ね………もしかして、私のチア姿に惚れた?」
「………寝言は寝て言え」
「キー!」
そうしていつものように言い合う2人を少し離れた所から友奈や美森、途中で出会した静那と銀が苦笑しながら見つめていた。
「またやってるよ………」
「いつもの事ですね」
「飽きないよなぁ………」
「だね」
そうこうしている間にテニス部員達も集まってくる。
「雪兎と犬吠埼は相変わらずだな………」
「魔王と勇者ねぇ………俺には痴話喧嘩に見えるがね」
「「誰がこいつと夫婦だ!」」
「息ぴったし………」
尚、立真は四国大会までには回復し、大会成績は準優勝という初出場にしては凄まじい快挙を果たしたんだとか。
もう1つか2つ2年生編のネタ入れてから3年生のゆゆゆ本編に入るつもりです。
他のも書きながらの不定期投稿なので気長にお待ち下さい。