鉄道公安隊 疑惑の旅路   作:新庄雄太郎

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次の事件は、富山県の新湊を舞台に書いてみました。


北陸新湊連殺行

11月3日、文化の日。

 

東京都内で、殺人事件が起きた。

 

午前10時15分ごろ、東京都内の児童公園で女性の毒殺死体が発見された。

 

被害者は、夏目真紀子さん29歳、東京でOLをしている。

 

夏目は、缶コーヒーを飲んだとたんに苦しみながら差使いされたと思われるが、缶コーヒーの中には青酸系の毒が混入されていたのだ。

 

東京中央鉄道公安室・公安特捜班

 

「この毒殺された夏目さんは、帰宅途中に毒殺されたとみて考えられますね。」

 

と、水野は言った。

 

「缶コーヒーに混入されたのは、有機青酸系の毒物と判明した。」

 

「この女性に恨みを持つ犯行とみて考えられますね。」

 

「うん、実は私もそう思ってたところだよ。」

 

そして、第二の事件が起きた。

 

大阪駅を8時40分に発車した北陸本線L特急「雷鳥15号」は終着富山へ向かっていた。

 

12時06分、特急「雷鳥15号」は富山駅に到着した。

 

そこへ、車掌がグリーン車に客を起こそうとした。

 

「お客さん、終点の富山駅ですよ。」

 

と、声を掛けたが。

 

「えっ、この人死んでるよ。」

 

何と、男はナイフに刺されて死んでいたのだ。

 

「えっ、富山行の「雷鳥」で殺人。」

 

と、高山は驚く。

 

「ああ、死因はナイフによる出血死だ。」

 

「それで、被害者の身元は。」

 

「ああ、名前は東京在住の深瀬 健也さん、25歳です。」

 

「と言う事は、東京と北陸を結んで殺人が起きたって事か。」

 

「ええ、犯人は東京から富山へ行ったって事は考えられますね。」

 

「犯人の手口からだと、村見の犯行とみて考えられますね。」

 

「ええ。」

 

「よし、南、高山、小海は富山へ向かってくれ。」

 

「了解。」

 

と、言って南と高山と小海は富山へ向かった。

 

次の日、南と高山と小海は10時08分発の上越新幹線「あさひ309号」に乗り、長岡で11時49分発の北陸本線特急「かがやき4号」に乗りかえて富山へ向かった。

 

富山へ到着したのは13時42分である。

 

富山県警察本部

 

「これが東京で起きた毒殺。」

 

「そして、これが今日未明起きた殺人の写真です。」

 

「と言う事は、手口が違うからには何かの恨みによる犯行ではないかと。」

 

「恐らく、トラブルによる犯行と考えられますね。」

 

「わかったよ、場所が。」

 

「高山、本当か。」

 

「新湊ですよ。」

 

「なるほど、犯人は新湊にいる可能性があるのか。」

 

と、富山県警捜査一課の竹中警部は言う。

 

「よし、その線で捜査してくれ。」

 

「わかりました。」

 

その頃、桜井達は特捜班で事件の事を話した。

 

「やはり、犯人は東京から京都で新幹線に乗ってそこから特急に乗って富山へ行ったのでしょうか。」

 

「もし、乗るとしたら犯人は高岡で下車したって事は。」

 

「それも考えられるな。」

 

「もしかしたら、特急に乗って高岡で下車して、駅前で車に乗って新湊へ向かったって事は。」

 

「それも考えられるな。」

 

特捜班の桜井と鶴岡の推理では、次の通りだった。

 

東京発6時14分 東海道新幹線「ひかり101号」に乗車

 

京都着8時58分 下車

 

京都発9時09分 北陸本線特急「雷鳥15号」に乗車

 

高岡着11時53分 下車

 

「そこからは、誰かに車を乗せて新湊へ向かった。」

 

「それは、考えられますね。」

 

「ええ。」

 

「今頃、高山達は富山へ行って捜査してるでしょ。」

 

と、高杉班長は言った。

 

南と高山と小海が乗った、富山県警のパトカーがサイレンを鳴らして新湊の海王丸パーク付近へ向かった。

 

「こいつが、犯人なのか。」

 

「まさか、新湊で口封じされるとはな。」

 

「小海、被害者の身元は?。」

 

「免許証からだと、尾崎 源田さん51歳です。」

 

「住所は。」

 

「住所からすると富山県の富山市ですね。」

 

「すぐに班長に報告してくれ。」

 

高山は電話で高杉に報告した。

 

「何、尾崎が消された。」

 

「はい、新湊の海王丸パーク付近ででき死体で発見されました。」

 

「そうか、わかった、高山達は引き続き捜査を続けてくれ。」

 

「わかりました。」

 

と、携帯を切った。

 

「犯人は東京と北陸を結んで犯行に及んだ。」

 

「なるほど、被害者は京都から特急「雷鳥」に乗って新湊で殺害された。」

 

「なるほど、犯人は高岡駅で尾崎を待ってたって事か。」

 

「はい。」

 

そこへ、富山県警捜査一課の芹沢刑事がやって来た。

 

「警部、高岡駅のロータリーで被害者の尾崎が車に乗るところを目撃されています。」

 

「そうか、やはり犯人はあの人か。」

 

「調べたところ、犯人はこの男と思われます。」

 

「やはり、この人か。」

 

「えーと、えーと、木村一郎、あの男だ。」

 

「主任、どうしたんです。」

 

「あの男、前から怪しいと思ってたんですよ。」

 

そして、南は富山県警に連絡して犯人は木村を確保せよと指示した。

 

新湊のでは木村が乗った車は誰かと待っていた。

 

「ン、何だあれは。」

 

と、言って木村は車を発進した。

 

暫くすると、後ろからパトカーと覆面パトカーが追いかけてきた。

 

「しまった、警察だ、なんでここがわかったんだ。」

 

と言って、南と高山は木村を確保して錠をかけた。

 

「おい!、木村もう逃げられねぇぞ。」

 

と、南は言った。

 

逮捕された木村は夏目と深瀬と尾崎を殺害したことを自供した。

 

 

 




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