呪術廻戦×「巣くうもの」(洒落コワ話より)ネタ 作:蜜柑ブタ
今回は京都との交流会前の話かも。
どうやって交流会にこぎ着けるか悩みました。
あと五条のキャラが色々と壊れているかもしれませんので、注意。
それでもOKって方だけどうぞ。
いいですね?
『巣くうもの』が特級呪霊発生現場を呪霊の生得領域もろとも謎の力で消滅させてから数日後。
悠仁はまだ眠っている。
この調子だと1週間以上眠ってしまいそうだ。悠仁から聞いた過去に2回あった1週間以上眠っていたという話が3回に更新されることになりそうだ。
「ふっっっっざけんなよ、どちくしょうにもほどがあんだろぉがゴラぁ…。」
「五条…お前の気持ちは分かりすぎる…。」
青筋浮き上がりまくりの五条が笑ってる。ただし口の端が怒りでピクピクしてて殺気もダダ漏れ。
夜蛾も胃薬の瓶を複数個置いた机で項垂れている。
二人がヤバい状態になっている理由はひとつだ。
腐ったミカンこと呪術界の上層部からのお達し。
呪術高専京都校との姉妹交流会をしろ
「マーーーーーーーーージでありえねーーーーーーんだけどーーーー!?」
「落ち着けーーーー!」
上層部からの命令は京都にある呪専の生徒と恒例になっている交流会をしろというもの。
言葉だけなら同じ専門学校との交流が出来て友好や向上心を高める刺激になるということでよっぽどの問題がなければ率先して行いたい行事だ。
だが今は、今の時代(?)は大問題がある。
虎杖悠仁、……の中に住み着く『巣くうもの』。
『巣くうもの』が大問題すぎて。悠仁自体は問題は無いのだが。むしろ悠仁だけならウェルカムだが。
「そうだもういっそ呪術界まるっと掃除していいんじゃないかな! そうだそうしよう! 悠仁には悪いけど寝てる間に更地になるよう誘導して…。」
「気持ちはよーーーーーーく分かるが落ち着け! 老いぼれ揃いの上はともかく若い子供らは見逃せ!」
「いやいやいやいや保守的思想で染まりまくった腐ったミカン候補の矯正より更地からやり直した方が圧倒的に効率的で安上がりで確実じゃ~~ん!」
「呪術界の改革の思想はどーーしたーーーー!?」
呪術師の教師になり呪術界の改革のために若い世代を育てるという思想をぶっ壊すほど五条が壊れてしまった。それぐらい五条のストレスがMAXらしい。
このままだと本当に寝ている悠仁を利用しかねないと警戒され、悠仁の周りでは呪術が使えないため人海戦術で五条を近づけさせないように必死に動いた。伏黒達も全面協力で。呪術無しでも五条を相手にするのは厳しいだろうが特に伏黒と釘崎はそれぞれ釘バットなどの物騒な武装で固めて対応している。
「………………そもそもの話で、なんで今なのかな?」
「……………大体想像はできる。『巣くうもの』の動きを今度は呪術師で試すためだ。」
「アホか!! 分かりきってることだろ!」
呪霊の破壊され方、そして何より呪術師最強の五条悟が手も足も出ず殺されかけている段階で呪術師をぶつけたらどうなるかなど分かりきっているはずなのに。
呪い絡みの件で呪いごと巻き添えで一般人が巻き込まれて酷いことになった現場も確認されているのに。レンジでチン生卵状態にされていたのに。
現在確認されている呪術師で1名が相対していた低級の呪霊への攻撃に巻き込まれたのか身体の前側だけを押しつぶされて失うという異常現象で殺害されたというのを組んでいた他の呪術師が報告したことも。
特級呪霊の巣になってしまった少年院を建造物ごと呪霊と中に取り残された生存者を潰してクレーターと瓦礫だけにしたことも。
その後に夏油が仕掛けた思われる特級呪霊を発生させる仕掛けによって発生した生得領域を謎の破壊の力で完全消滅させたことも。
悠仁を呪術界に連れてきてから明らかに『巣くうもの』の攻撃力と攻撃方法が増えていて凄まじい成長をしていることが分かることも。
「どこを取ってみてもさ~~~。京都の卵達を利用してまで試す必要性ある~~~?」
五条が首をわざとらしく限界まで回して六眼かっぴらいた無表情で聞く。
疲れ切っている夜蛾はもう返答する気力も失せていた。五条と同意見という気持ちもあったからだ。
すると五条が目を細めてボソッと呟いた。
「京都のジジイ殺してくる。」
「やめろ!!」
六眼で何を見たのか、もしくは賢い頭で察したのか、交流会を推したのが京都校の学長である楽巌寺(がくがんじ)であることに気づいた五条が今から殺しに行くと上着を脱ぎ捨ててマジモードで出て行こうとしたため夜蛾がさすがに全力で止めた。
「だってあのジジイのやろとしてることなんて分かりきってんじゃん。」
絶対交流会に乗じて悠仁のこと殺す気だろと五条がブーブー文句を言う。
「なんで自分から藪蛇すんだろアホとかバカとかの問題じゃ内だろ…、これだから凝り固まった腐りきった保守派ってさ……。」
「分かる、分かるから…。頼むから落ち着け…。マドレーヌ、いるか?」
「いる。」
パンダがお土産で買ってきたというマドレーヌを箱ごともらいモッシャモッシャと食べ尽くす五条。
「あー……悠仁のご飯食べたい…。」
「虎杖が食事を?」
「早く起きないかな~。悠仁。」
いまだに悠仁は起きない。起きたという連絡は入っていない。
「……交流会についてはもう押印はした。」
「…知ってる。」
「今のままだと虎杖の世話ができる人間が少なすぎる。できる人間を増やす目的だけだ。」
「それは僕も考えてた。恵達と、特に順平への負担がでかすぎるしそろそろ過労で倒れそうで冷や冷やだからね。クソムカつき過ぎてグダグダ言っちゃったけど、うちの子達のためにも京都の方の人材も寄越してもらいましょ。」
「うむ…。」
何人犠牲者が出てしまうことになるか……。
そこだけが不安だ。下手すると全滅の恐れがある。楽巌寺も魂すら残らずやられるかもしれない。
そうなってくれたらいいな~っと五条がマジの顔でふざけた口調で言っていて夜蛾は頭を抱えた。
せめて犠牲者が少なく済むことだけを祈るしか無かった。
***
「交流会か……。そりゃいい。」
呪専の校内から五条達の話を盗み聞きしていた甚爾はニヤリと笑った。
「爆弾と電場妨害装置の設置は完了。あとは……、当日を待つだけだ。」
呪専と呪術界のあちこちに仕掛けた現代兵器。
「ったく五条の坊が余計なことしたせいで悪食ガキを殺し損ねたんだ。そのお返しは後に回して…、悠仁を拉致るのを最優先しねーとな。ったく…、忙しすぎてパチンコにもまともに行けねぇじゃねぇか。マジで余計なことしてくれるぜ。」
甚爾はブチクサ文句を言いながら交流会当日に向けて備えをすることにした。
悠仁さえ呪術界から引き離せれば、夏油一派を潰すのに専念し、それから呪術界からの干渉を1個づつ潰していって悠仁と『巣くうもの』の情報が入らないように徹底的に動く。
それは悠仁が伏黒と五条に出会うまで、『巣くうもの』に関する情報を掴むことが出来ずにいた理由。夏油らですら見つけられなかった。
悠仁を一般社会に戻すことこそが悠仁と彼の身の中にいる『巣くうもの』を隠し通す最高の方法だったから、伏黒甚爾はもう一度その状態にするために行動する。
すべては虎杖倭助と交わした仕事の契約を遂行するためだった。
交流会をする理由を考えて考えて……、上層部から呪術師への『巣くうもの』の動きの観察と、五条達からは悠仁の身辺の世話係を増やすことを目的にと色々と理由付けをしました。
さすがにないな…とは思いつつ、東堂とかとの交流をどうするか、そして京都校側に『巣くうもの』のヤバさを身をもって味あわせるか……を考えたら結果こうなってしまいました。
現段階での予定では、モブ生徒やモブ補助監督とか、あととばっちりで禪院が巻き添えになります。
あとパパ黒も乱入予定。ただし正体を隠して。
どのエピソードを希望しますか?
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夏油が巣くうものを探す理由になった過去
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乙骨と里香を高専に帰還させるには?
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京都との交流戦でひと悶着
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悠仁の両親の死と、倭助の行動