呪術廻戦×「巣くうもの」(洒落コワ話より)ネタ 作:蜜柑ブタ
すごく悩みながらどう展開させるか大変だった。
本誌の方も大事になってるし……。
今回は交流会1日目の団体戦開始。
しかし…………?
グロ表現、流血、モブの死に描写もろもろ。
それでもOKって方だけどうぞ。
いいですね?
どう考えても何も起こらないはずがない今年の交流会の日がついにやってきた。
教師陣と補佐監督達と生徒達の胃が死にそうだと家入のところで薬を処方して貰っているのが絶対秘密で恒例化していた。もちろん悠仁には絶対秘密で。
「花の十代で胃薬常備ってないわ~…。」
ストレスから来る胃の症状で若人なら問題なく食べれる物を控えないといけないことに別の意味でイライラを募らせる釘崎。
伏黒は何も言わないが彼も彼で胃腸の変調を感じていた。
ついには交流会で行われる姉妹校生徒との戦闘でイライラをぶつけようかと本気で考え出す始末で、危うく呪力が燃え上がるように垂れ流しになりそうになりギリギリで正気に戻って抑えたほどだ。
『巣くうもの』が過敏に反応してこちらが殺されないようにするには、とにかく呪力をはじめとした神秘や超常を悠仁に近づけないことだけだ。おかげで呪術の専門学校なのに悠仁が住所をここの寮に移してからほぼ呪力を使う授業が中止している状況だ。呪力を使う訓練の際には悠仁を遠ざけるか、他の生徒が離れた場所に移動するかしないといけなかった。
『巣くうもの』の経過観察と監視目的とは言え、呪術の専門学校として機能できないのはいかがなものかと不満不平を言う者がいたとしても『巣くうもの』の攻撃を実際に目撃してしまうと恐怖と緊張による嫌な汗ダラダラでこれは絶対地雷を踏めないという感じで何も言えなくなる。
さて………、そんな感じである意味最悪の時期の在校生となった姉妹校の京都から今年の交流会に参加する呪術師達が来た。
彼らの運命や如何に………。
***
「これ、ここに置けばいいんですか?」
「はい、ありがとうございます!」
「力仕事なら任せてくれよ! またなんかあったら手伝うから。」
「有り難いですね。でも、力仕事は以上ですからまた機会があれば…。では、失礼します。」
「またね。」
交流会の当日準備で忙しく動いている人々を見つけた悠仁が重たそうな荷物を運ぶのに難儀している人の助っ人になり重たい荷物を手際よく軽々と運んでしまった。
引っ越し業者でも経験値を積んだ人間でないと辛くなる荷物をいとも簡単に持ち上げて運ぶ姿に、他のスタッフ達はついポカンとしてしまったほどだ。
こうして通りがかりに助っ人をして、力仕事を終わらせた悠仁のところへ補佐監督が近づく。
「虎杖悠仁ですか?」
「えっ? 俺?」
その補佐監督は女性だったが張り付けたような冷たい顔で悠仁に声を掛けてきたのだ。
「五条様より指示を伝えるよう賜っています。こちらへ。」
「えっ? 五条先生が? 俺、不参加だからってことで見学席に行くって聞いて…。」
「急遽変更ということだそうです。」
「そうなん? じゃあ分かった、どこ行けばいいの?」
「では、私が案内しますので、こちらへ。」
悠仁は疑うことなくその補佐監督についていった。
悠仁がいた場所に少し遅れて順平が来た。
周囲を見回し悠仁の姿を探す。だが見つからず近くにいたスタッフに訪ねるとさっきまで手伝ってくれたが、スーツ姿の女性に呼ばれて行ったと話してくれた。
順平はそれを聞いて猛烈に嫌な予感がし、震える手で携帯端末をポケットから取り出しながらその場から走って離れ、移動しながら五条に電話した。
『もしもし? 順平? どうしたの?』
「せ、…先生! マズいです! 悠仁が…悠仁が…!」
『落ち着こうね。ゆっくり話して。』
五条に落ち着くよう言われ、順平は立ち止まってから必死に呼吸を整えようと深呼吸を繰り返した。
泣きそうになりながらなんとか落ち着きを少し取り戻し通話を続けた。
『それで? 悠仁がいなかったんだね? 誰かが連れて行ったって話なのかな?』
「…はい!」
『やっぱり…。』
「えっ?」
『ごめん。こうなることは予測してたんだけど、まさか実行に移すなんてって……ほんっっっと腐りきった老害には困るよね~~~?』
「せ…せんせい…?」
電話の向こうの五条の怒りを感じた順平が青ざめて震えた。
『順平。こっちにすぐ来れる? もうすぐ団体戦が始まるから、たぶんそこに……。』
直後、電話の向こうで誰かが慌てている声が聞こえ、五条が携帯を離してその相手と会話しているようだったが携帯ではハッキリした会話は聞き取れない。
『………アハ…。』
「先生?」
『……………………うん………………………………、手遅れ!!』
直後、団体戦が行われる指定された区画の方で凄まじい破壊音と共に呪物やそれ系統の諸々が破壊される音と共に、順平はもう何度も体感したアレの波動が濃く広がったのを肌身で感じて全身から血の気が引く思いだった。
それが何を意味することか……。
つまり……。
***
うっそうとした森となっている区間で、ソレは動いた。
京都校から東京へはるばるやってきた呪術師の卵達は、眼前の光景にただただ動けなくなっていた。
理性を凌駕する肉体に宿る生物としての本能が叫ぶかのように体が動かない。
それは絶対的恐怖と例えられるものなのか、それとも人間の頭では理解できない不可解な存在に遭遇したことで脳みそが現実を拒否しているからなのか。
いずれにしても彼らはついに遭遇したのだ。
『巣くうもの』
ひときわ大きな木の根元。
土から露出した根っこの隙間や凹凸を枕にするように横になってぐっすり眠るひとりの少年。
ツートンカラーの短髪と15歳にしては発育が良すぎる体。
あどけない成長中の少年の寝顔。
その体から染み出るように出てきたソレ。
少年のすぐ近くには、肉片というには形を失いすぎた潰れた肉だったものと血の海。
それが今回の交流会に参加していた京都校の生徒だったことは、この場にいる他の同行の生徒しか目撃していない。
少し離れた場所には、悠仁を誘導してきた補佐監督だった残骸が残っていたがまだ誰にも気づかれていない。
「あ…、…ぁ……ダ…ジ…ゲ…ぇえ……。」
まだ息がある京都校の生徒が今にも倒れそうな有様で必死に助けを求めてくる。
だが誰が見ても、もう……無理であることは分かっているためなにもできない。
その生徒はもう何も見えていないようだが気配で近くにいる人間を捜し当てて近づこうと更に動くと、『巣くうもの』が目にも止まらぬ速さで伸びてきてすでにボロボロのその少年の体の腹を背後から貫く。
何が起こったのか理解できない少年は次の瞬間には刺さった箇所から『巣くうもの』が体内を進み、穴という穴を貫き、最後には血管にさえも侵入してすべてを貫きながら少年の全てをバラバラに破壊して地面に崩して落とした。
血も体液に触れても汚れることがない『巣くうもの』の体は一見すると真っ黒いモヤのように実体がないように見えてしっかりと実体を持つ。
一瞬にして数名の京都校生を無惨に殺したのを目の当たりにし、他の生徒達が動けなくなった。
呪術師として世界の闇を知り尽くしていると言って良いほど醜悪なモノに耐性があるはずだが、真の恐怖というものを彼らは真に理解させられてしまったのだ。
絶対に触れてはいけない
絶対に遭遇してはいけない
絶対に 戦うなんて愚かな選択をしてはいけない
学長の命で、交流会に乗じて虎杖悠仁という生徒の命を奪うという目的を持って交流会に参加することになった今年の京都校生達は、『巣くうもの』の真の恐怖に触れてしまった。
それこそが今回の交流会の真の目的であったのだが、果たして生きて帰ることができるのだろうか?
『巣くうもの』は木の根元でスヤスヤと爆睡している悠仁の体から伸びて、悠仁の周りを囲うように何本にも分かれ、編み目を作るように動きながらユラユラと煙のように宙で揺れて漂う。
まるで悠仁に近づこうとする不届き者を近づけないぞゴラァっと言わんばかりに見えるのは気のせいか?
実際悠仁を殺すために来た京都校生達は、あり得ないほど嫌な汗をかいていた。
呪術がまったく使えないのだ。
先に死んだ仲間は呪力を使った瞬間に一瞬にして血の海と肉片以下の酷い状態にされ、もうひとりは遅れて呪力を使おうとしてまず体中をズタズタにされてからバラバラに崩された。
呪力を引っ込められた他生徒達はギリギリだった。あと少し対応が遅れていたら先に死んでいった者達と同じ道を辿っていただろう。
事前情報で虎杖悠仁とその体内に巣くう存在については教えられていた。
その危険性についてもしっかり情報を与えられ、その危険性からすぐに処刑すべしと学長が進言し、こうしてここへ来た。
だが……。
「………………どう…しろって…いうの…………?」
ショートカットの女子生徒が絞り出すように堪えきれないどん詰まりへの焦りから悲痛な声を漏らしてしまった。
その女子生徒の顔立ちは、東京校の2年生である真希に非常によく似ていた。
京都校のキャラの個性をまだ把握できていなくて…、早く原作コミック買いたいけど……。
本誌の展開が地獄過ぎてかなり躊躇してる!
最終回が終わってからにしようか迷ってる!
今回はとうとう『巣くうもの』と京都校のキャラ達(モブ生徒も複数)が初エンカウント。
モブ校生が2名ほどお亡くなりなりました……。まだ原作キャラ達は無事。
あと悠仁に嘘をついて誘導したモブの女性補佐監督も犠牲になっています。
誘導するよう指示したのはもちろん京都のあのジジイ学長です。
次回は、しっかり京都校のキャラ達と伏黒達やパンダ達や五条達も頑張る姿や、甚爾が覆面して潜入してくるなど、書きたいことが多いので時間がかかるかもしれません。
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