呪術廻戦×「巣くうもの」(洒落コワ話より)ネタ 作:蜜柑ブタ
東京観光中に『巣くうもの』が……?
グロ表現あります。
あとモブの呪術師がひとり死にます。
五条が酔っ払ったり、ヤバい発言と行動をしています!!
見ようによっては腐向け!!(そんな意図は無い)
それでもOKって方だけどうぞ。
いいですね?
頭の悪そうな根っこの明るいゴリラ。
釘崎野薔薇という呪術師の少女の虎杖悠仁に対する第一印象が上記である。
遠い田舎の地方から東京の高専への入学で上京した釘崎は、悠仁の高専への転校と同時期に高専へ来た。悠仁が寮に住むことになって1週間せずの頃に彼女が高専にやってきた。同じ高専の1年生の同級生として顔を合わせて伏黒も含めて自己紹介とかもして、担任の五条にセクハラギリギリのスキンシップされたりしてつい金槌で殴ろうとして異様なまでに高い身体能力で避けられた失敗し挙げ句に初授業ということで五条vs1年生3人による体力限界測定名目の呪力無し鬼ごっこ開始したりそれで散々走り回されてそれでキレたりして暴れるのを悠仁に止められたりして何だかんだで早い内に打ち解け合ったりと初日から色々とあった。
ドタバタな初日の終わり頃、寮の部屋のレイアウトに勤しんでいた釘崎は、伏黒に呼ばれ、寮から移動途中で五条も合流してそのまま学長室まで連れてこられた。
妙な緊張感の中、更にこの場に3人しかいない1年生の内の2人がいるのに、なぜか悠仁がいなかったことを不信に思いながら釘崎は五条らと話をすることとなった。
話の内容は、まとめると悠仁のことについてだ。
正確には悠仁の中にいる『巣くうもの』についてだが。
「野薔薇の印象はどう?」
「まだ見てないから分からないです。」
「そういえば今日は出てこなかったね。知らない方が幸せだろうけどそれは無理な話だし、今日は試しに呪力無しで鬼ごっこしてみたけど『巣くうもの』は反応しなかったから呪いが絡まなければ『巣くうもの』の弦に引っかからないのかな?」
「五条…。」
「このまま遠巻きにしてビクビクしてるだけじゃダメでしょ? いつまでも県外にパンダを待機させとくわけにもいかないですし。」
「爆発すると分かっていて爆弾のボタンを押し込むバカがどこにいる?」
「核弾頭超えの超危険物かつ無差別破壊凶獣な寄生虫の地雷踏みたくないのは分かりますよ。でも永遠に息子さんに会えなくていいんですか? メンテナンスもしてあげないとヤバいでしょ?」
五条がそう言うと夜蛾は言葉を詰らせた。
「それに京都のジジイだって現物を見てないから上の腐ったミカン共と同意見で、コッチでの悠仁の扱いに不満タラタラらしいし。いっそのこと悠仁を着払いで送って……。」
「やめろ!! 京都高専どころか京都府が滅びる!!」
「京都は歴史の宝庫ですからね~。あー、でも生物の郵便は無理だから僕が車のトランクに寝てる悠仁を積めて京都を通り抜けるだけでいいかな? 中国地方か四国九州にでも悠仁を観光させてサプライズ観光旅行ってことで誤魔化して行き帰りで台風が通り過ぎたみたいに……。」
「やめんか!!」
ヤバい提案をヘラヘラと、だが割と本気で実行したがっている五条に怒る夜蛾。
そんな大人達を横目に釘崎は伏黒に話を振った。
「あのさぁ…、虎杖が絡むとこんな状態なわけ?」
「ああ…。」
イカれぽんち目隠し最強呪術師と、東京の高専の最高責任者である夜蛾の様子に、これから過ごすことになる高専での生活環境を心配して聞いてみたが伏黒は死んだ魚の目みたいな遠い目をして単調な返事をした。その伏黒の表情に釘崎は絶句し、自分が思い描いていた東京での生活にならないことをすぐに思い至ってガックリとした。
「虎杖のせいじゃないからな?」
「んなこと分かってるわよ!」
伏黒が訂正するように言ってきたので釘崎がイラつきながら言った。
『巣くうもの』による被害は悠仁自身が引き起こしていることじゃない。それは悠仁と出会ったばかりの釘崎でも分かったことだ。むしろ悠仁は『巣くうもの』の一番の被害者だ。勝手に『家』にされているのだから。
いつから『巣くうもの』が悠仁の中に住み着いてしまったのかは一切不明だが五条達から聞いた悠仁の経歴からすると少なくとも物心つく前から『巣くうもの』を抱えていたらしい。もし母親の腹にいる頃からだとしたら寄生されている状態が常であり寄生されていない状態を知らないのだ。そんな状態では『巣くうもの』による異常状態に無自覚なのも仕方が無いだろう。例えば手や足がない五体不満足の身体で最初から生まれてきたのなら、その障害があることがその者にとって普通だということと同じだ。そういった最初からそれが無いことが普通の相手に、あることが普通である者が無いものを強要して自分と同じ普通にしようとしても出来ない。無い物ねだりをしても無茶以外の何者でもない。
釘崎は、再度五条と夜蛾の方を見た。伏黒と話をして自分がガックリしている間の彼らの会話内容は聞いてなかったが、たぶんあの様子だと京都の高専に『巣くうもの』の恐ろしさを直に教え込もうという歴史の宝庫の都道府県への大災害確実をやりたがっている五条と、そんな五条を止めるために頑張っている夜蛾、そろそろ生徒の自分達も口出ししないと五条がこっそりと悠仁を連れ出してうまいこと言いくるめて京都滞在か京都横断をやりかねない。
釘崎野薔薇は、楽しい都会生活ではなく、強制的に虎杖悠仁のセコムとして伏黒と一緒に頑張らないといけないことを知ってガックリした。
しかし後日、五条のポケットマネーでの東京観光で気分も良くなり、ついでに五条が悠仁と伏黒がトイレで離れている間にスマフォ画面に闘犬か大型犬用の頑丈な首輪の通販サイトの画面を見せて『どれが悠仁に似合うと思う? 女の子目線で聞きたいな~?』とウキウキした様子で言ってきたので首輪の写真と説明文と値段の項目のスマフォ画面でびっくりしすぎて一瞬思考が停止したがすぐに意識を戻して即座に金槌で五条の頭ごとスマフォを殴り、五条は無傷でスマフォはぶっ壊れたが悠仁の目に首輪カタログは知られずにすんだ。遅れて戻って来た伏黒に釘崎がヒソヒソと告げ口し、血管浮かせた伏黒が悠仁が背中を向けた隙を狙って五条をしばきにかかるがパンチも蹴りもあしらわれて逆にコブラツイストされてやんちゃな子供をあやすようにやんちゃで可愛と言われたりして鳥肌立ったり、悠仁の知らないところで修羅場が起こっていた。
こうして釘崎は本気で悠仁のセコムとして色んな魔の手から守らなければと決意したのだった。もちろん悠仁には『巣くうもの』のことを含めて五条のイカれぽんち行動も発言も絶対秘密である。
***
高専1年生と担任による東京観光は、そろそろ帰る?っという時間帯になったことで終わろうとしていた。
釘崎は、まだ『巣くうもの』を見ていないが高専の同級生として悠仁と共に過ごしていればいずれは目にすると考えられていた。
しかしその機会はすぐに巡ってきた。
高専への送迎車の到着場所まで移動中に、急に悠仁が寝たのだ。
横に並んで歩いていた伏黒が慌てて支えるが、緊迫した空気がたちこめる。伏黒も五条も顔色悪い。
釘崎がなにかを察したが、直後に悠仁の身体の表面の空間というか、そういう見えない物が熱された水面のように揺らぎ音も無く黒い影のようなモヤがニョロニョロと出てきた。
フワフワと風に揺れる稲穂や、海の中で海流で揺れる海藻みたいに穏やかな動きをするソレだが、美味しい米粒が詰った稲穂や美味しく食べれる食材になる海藻なんて可愛いものとはまるで違う。なにが違うのかは分からない。だが呪術師として、生命としての危険察知能力がものすごい警報を鳴らしている気がしたのだ。
揺れていた黒いモヤは3、4メートルほどの高さまで伸びると、人間の視力では認識できない速度でムチのように横へ動き、360度回ると再び音も無く悠仁の中に吸い込まれるように戻って消えた。
その場には、近くの道を走る車の音や人の営みの音が聞こえる。ついさっきの異変などただの気のせいだと思えてしまうほどいつも通りに感じる。
それを打ち破ったのは五条の仕事用携帯の着信音だった。
五条が携帯に出て手短に報告を受け、チラリッと寝ている悠仁を見てからあとで報告することを携帯の通話相手に伝えてから携帯を切った。
「…………なに……? 今の…。」
「あれが『巣くうもの』だよ。」
ダラダラと汗をかく釘崎に五条がニコッと笑って答えた。
「なにかいたんですか?」
伏黒が聞くと、五条は携帯をポケットにしまいながら、んーっとわざとらしく言いにくそうにする。
「んー…、なんか四級程度のが出たらしいけど、派遣された呪術師数名が対応している最中にいきなり呪霊が死んだってさ。ひとり巻き添えくって。」
それを聞いた伏黒も釘崎も言葉を失う。
巻き添えをくった。それは……、そういうことだ。
「音も気配も何もないのに呪霊に一番近いところにいたのが身体の前側だけが、綺麗に切り取られて一瞬でプレス機にでも潰されたみたいに消えたって言うんだよ? 器用なもんだよね? あっ、もちろん四級の方もしっかり染みになったんだって。呪いの欠片も残らずね。」
呪いが呪いとして形を保てないほど破壊されてただの染みになる。呪術師もひとり巻き添えになった。破壊のされ方からおそらく射程距離内に入っていたため身体の前側だけが染みにされただけで前側以外が残る結果となったらしい。爆弾の爆発に巻き込まれたようなものだろうか。
「僕達の責任じゃないからね~。2人とも気にしなくていいよ。もちろん悠仁に教えちゃダメだからね?」
呪霊案件の近くに来たためうっかり『巣くうもの』の弦を引いたかと少しでも考えた2人に五条がそう言った。
「…………間抜け面。」
額の汗を腕で強引に拭った釘崎は、ムスッとした顔で伏黒に支えられたままスヤスヤ寝ている悠仁の頬をムニムニと指でつついた。
「あっ、柔らかい。」
ゴリラの癖にと思えるほどだが、五条も便乗して爆睡している悠仁を触ろうと伏黒から奪おうとしたが、伏黒が器用に喧嘩キックをかまそうとして五条を追い払っていた。
悠仁はそのまま高専に帰る途中の送迎車でも、高専の寮に戻されてからも爆睡しっぱなしで起きたのは夕食の時間直後だった。
「寝起きでよくそんな喰えるわね。」
「んー? いつも通りだけど? 腹減ってるし。」
夕食メニューをガツガツ食べる姿は健康優良児そのものだ。
「あれだけ寝て夜寝れるわけ?」
「俺、なんぼでも寝れるタイプだからモーマンタイ!」
「寝過ぎて腐らないようにしなさいよ。発酵食品じゃないんだから。」
「俺、味噌とかと同列?」
「発酵食品は味噌だけじゃないだろ。」
「じゃあ漬物!?」
「ゴリラ漬けなんていらないわよ。水分抜けてしょっぱ固そうだし。」
「浅漬けならマシだろ?」
「浅漬けは却下!! そもそも喰いたかないっつーの!! 漬け具合云々じゃない!!」
「あっ、そうだ。今度ぬか漬け作ろうかな?」
「はぁ? ぬか漬けなんて寮で作れないでしょ?」
「冷蔵庫でタッパーで作れるけど? マメに混ぜれば臭いの心配もそこまでないし。むしろちゃんと混ぜて発酵したぬかって乳酸菌で良い匂い。」
「へ~。」
「そういや、ぬか漬け面倒なら、パン床(どこ)ってのがあるって近所の元漬物屋の人言ってた。」
「何それ? ゲテモノ臭そうじゃん?」
「えーと…、確か、パンとビールを混ぜて作れるって言ってたかな? ぬか漬けほどマメな面倒がないって聞いた。味は……ほのかに粕漬けだったっけ?」
「ビール使うなら酒臭くて当たり前だな。」
「虎杖、ぬか漬けだろうがなんだろうが漬物がしっかり漬けて食べ頃になったら教えなさいよ。茶碗持ってくから、白米だけ炊いときなさい。」
「たかる気満々かよ。」
「なんか喰いたい野菜のリクあったら漬けとくけど?」
「虎杖…。」
食べ頃の漬物を狙う釘崎に呆れる伏黒だったが、あっさりOKを出す悠仁。
この後、釘崎が瓜とニンジン、伏黒が大根とキュウリをリクエストしたのだった。
夕食後に五条に今度生ぬかを買いに行きたいと強請った悠仁から生ぬかが欲しい野理由についてぬか漬けを作ると聞いた五条は、伏黒と釘崎がすでに野菜のリクエストを出していると聞いてみんなズルい!っと駄々こねて、見かねた悠仁がぬか漬けより早く作れるパン床を先に作り、半日で食べられるぐらいに漬かるパン床漬物を食べやすいサイズに切った物を弁当箱みたいなタッパーに詰めて五条に差し入れしたところ感激した五条がその場でパン床漬物を一口食し、フリーズ。
悠仁は不味かったかと焦って五条に話しかけると、白い顔をほんのり赤らめた五条が目隠しを自ら指でずらしてトロンとした目つきになった美しい青い目で悠仁を見つめると。
「ゆぅうひぃいい~。」
「うおっ!?」
「アウトーーーー!!」
呂律が回ってない口調でそのまま悠仁に抱きついてもたれかかってきたところを、夜蛾が裸絞めを後ろから五条にかけて床にホールドして悠仁から引き離した。
「…ヒック。」
「五条、酔ってるな? 虎杖、何を食べさせた?」
「えっ!? パンとビールで作った漬物で!? 一口しか喰ってないのに!?」
「ビール…。元々酒嫌いなうえにあらゆる害悪を防げる無限を常時発動させているのが当たり前で、それを解いているから回りが早かったのか…。」
「五条先生…、酒ダメなのか…。知らなかった…。」
「今の体調もあるだろうから虎杖の責任じゃない。普段なら酒粕の甘酒は平気な奴だ。」
食べ物の好みとしてアルコール食品を苦手としているだけで、アレルギーだったり、アルコール耐性がないという体質ではないのだという。今日は体調的に酒の回りが悪くてこうなっただけだった。
しょんぼりする悠仁にフォローした夜蛾は、ウ~ィヒックと酔っ払い全開の五条を引きずって保健室まで運んだのだった。
家入の診察で五条が激務とストレスから来る軽い免疫落ちだと診断し、ペットでも飼って癒せばいいんじゃないか?と冗談混じりに家入が言ってしまい。
真顔になった五条が。
「飼うなら、悠仁を飼いたいな……。」
そう五条が真顔で発言した途端、言葉を脳で認識した家入は即座に緊急事態を伝えるためのマジの装置を稼働させて夜蛾達に五条の問題発言を発信した。
五条が拘束されて連行される中で、五条はどこ吹く風でブツブツと悠仁を室内飼いするに必要であろう必要項目をまとめるために口に出していて後で連絡を受けて駆けつけた伏黒と釘崎がドン引きしたのは言うまでもない。そして事態を重く見た釘崎が夜蛾に東京観光中に五条が通販で大型犬用首輪を調べていることを報告しておいた。
なお、五条が悠仁を犬猫みたいにペットとして飼育したい理由について尋問された際に。
「だって悠仁の身の安全を生涯保障しつつ外に害がないように監視できるし、飼い主の僕も癒されてWin-Winでしょ?」
っと、至極真面目に答えていて悠仁の扱いに悩まされている者達全員を悩ませる種を投下したのだった。
恋愛感情は無いですよ? 無いですよ!?
五条は自分への損得、様々な要素を考えてペットというイカれた答えに行き着いています。
釘崎はそのうち胃薬案件?
今回五条が酒を使った漬物で酔っているのは、普段呪術界の要人として無限で身を守っている状態が『巣くうもの』の逆鱗に触れないように悠仁の前では緩めていて、そこに日々の疲労とストレスで免疫落ちが加わり微量のアルコール成分の影響を受けてしまったということにしています。
なお、家入のところに連れてこられた頃には回復しています。
そろそろパンダを含めた2年生を出そうかと迷っていますが、どうしようかな……。
乙骨の里香が『巣くうもの』にとってパンダ以上に確実に相性が悪いと思うので………、乙骨もパンダ同様に戻ってこれるかどうか考えないといけない…………。
次回辺りは、パンダを高専に帰還させた上で『巣くうもの』の逆鱗に触れない方法を考えて書きたいと思います。
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夏油が巣くうものを探す理由になった過去
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乙骨と里香を高専に帰還させるには?
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京都との交流戦でひと悶着
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悠仁の両親の死と、倭助の行動