待たせたのぅ?お前ら
拳を活かす道
1995年。11月某日。
堂島組長射殺事件から約一ヶ月が経ったこの日。
天下一通り裏にある小さな児童公園のベンチに桐生一馬は座り、頭を抱えていた。
彼は今、非情な現実を突き付けられているのだ。
(クソっ……どうすりゃいいんだ……)
それは、渡世の親である風間新太郎が提示してきた優子を救う為に定められた期間までに金を用意する事だった。
その額、7000万円。
(親っさんの言う通り、手段を選ばなければ届かねぇ額じゃねぇだろう……)
風間は桐生に告げた。
それだけの額を稼ぐ為には汚いシノギを容認し、己の筋や信念を曲げる必要があると。
その言葉は正論だ。短期間の間にそれだけの金額を用意するにはそれこそなりふり構ってなど居られないだろう。しかし、桐生にはそれでも折れてはならない理由があった。
(だが風間の親っさんは、俺が"極道"としてあり続ける事を前提に松重を預けた……その俺が極道としての筋を誤れば、親っさんの期待を裏切る事になっちまう)
桐生にとっての極道のルーツは風間にある。
風間の反対を押し切って極道になったからには、風間の為にどんな事でもやってみせる。それが桐生の根底にあるものだ。
しかしこのままでは、風間が当初自分に対して求めていた事に応えることが出来ない。
何せその風間本人が、己の思惑を妥協して汚いシノギに手を染めるように言ってくるくらいなのだ。
(それは出来ねぇ……それに優子だって、自分の命が助かったのが誰かの悲しみの上なのだと知ったら…………)
カタギを食い物にし、泣かせ、時には命さえ奪う。
そんな人の道を外れた方法で手に入れた金で手術を成功させたとして、果たして優子は喜ぶだろうか。
自分の命の為に何人もの人間が悲惨な目に遭う。
そんな事になればきっと彼女はこう思ってしまうだろう。"私なんか、助からない方が良かった"と。
(それじゃ何の意味も無い……優子にも、ムショにいる錦にも顔向け出来ねぇ……)
なればこそ、桐生は道を外す訳には行かなかった。
風間の期待に応え、優子に余計な不安を負わせず、兄弟に胸を張れる。
誰もが望む最高の結末を、絶対に諦めない。
それが桐生一馬。"堂島の龍"と称された伝説の極道の生き様なのだ。
(だが、今の俺には手段がねぇのも事実だ…………)
しかし、それは実力が伴ってこそ。
この場における実力とは何も腕っ節の事だけでは無い。
取れる手段が多いことも含めての実力だ。
それが無い以上、桐生の掲げる極道はただの青臭い理想論に過ぎないのだから。
(どうすりゃいい……どうすりゃスジを違わず金を稼げる……?)
どこかで手段を手に入れるしかない。
しかしその手段とは一体何なのか、桐生自身にも検討が付かない。
思考が袋小路に陥って、堂々巡りを繰り返す。
こうしている今も、優子のタイムリミットは迫っていると言うのに。
(何か……何か手はねぇのか……!?)
八方塞がりの現状に桐生が思わず歯噛みした。
その時だった。
「桐生ちゃん、めーっけ!」
まるで小学生の子供のような素っ頓狂な声で、自らの名前を呼ぶ誰か。
その声の主を、桐生は嫌という程知っていた。
「チッ……またアンタか……」
「なんや桐生ちゃん、つれないのぉ?なんか嫌な事でもあったんか?」
気さくに話かけてくるその人物は、あまりにも奇抜な格好をしていた。
テクノカットの髪型と、左目の黒い眼帯。
冬を目前にした季節でありながらインナーを着用しておらず、素肌の上から金色のジャケットを羽織っている。
その胸元には刺青が見え隠れしており、彼がカタギの人間でない事を如実に表している。
「今忙しいんだ……放っておいてくれないか。"真島の兄さん"」
東城会直系嶋野組内真島組組長。真島吾朗。
その破天荒で荒々しいやり口から"嶋野の狂犬"と恐れられ、桐生一馬の"堂島の龍"と並び称された伝説の男である。
「なんやねん、忙しいってお前……ベンチで項垂れとるだけやないか。どこが忙しいっちゅうねん」
「今、考え事をしているんだ、アンタに構ってる余裕はない。放っておいてくれ」
「そうはいかんで桐生ちゃん」
「なに?」
気さくなトーンだった真島が、不意に真面目な口調で話し始める。
「言うたはずやろ?俺はお前を四六時中見張るってな。そんで、スジが通っとったら俺との喧嘩を買うてくれる。そういう約束やったやないか」
それは、堂島組長射殺事件の前日の夜に遡る。
桐生がセレナの裏で真島の部下と揉め事になり、真島がその仲裁に入るという出来事が起きた。
それだけなら良かったのだが、その後真島が躾と称して執拗に部下を痛めつけ始めたのだ。
見かねた桐生が逆に真島を止め、自分であれば筋の通ったやり方を貫くと宣言した事で、桐生は真島の怒りを買ってしまう。
何度か殴打されても"筋の通らない喧嘩をしない"と決してやり返さない桐生を気に入った真島は"筋さえ通せば喧嘩が出来る"と解釈し、それ以降真島は街の至る所で桐生にちょっかいをかけて闘いを挑んで来る厄介な男になったのである。
「えぇ、そうでしたね。ですが今、真島の兄さんと喧嘩をする理由はありません」
「ワシがここでちょっかいかけ続けてもか?ワシの読みによれば、こうしてればその内桐生ちゃんからイラついて喧嘩したくなると踏んどるんやが」
「徹底的に無視します。今の俺は、そんなことをしている時間すら惜しいんだ。分かったらさっさと帰ってくれ」
「ふぅん……そっかぁ、残念やわぁ」
真島はどこか間延びした声を上げながら、わざとらしく落胆する。
その芝居がかった動作に苛つきを覚える桐生だったが、ここで乗ってしまうのは真島の思う壷である。
そして桐生が再びベンチで考え事に没頭しようとした、そんな矢先だった。
「あーあ、せっかく桐生ちゃんにピッタリなシノギを教えてあげようと思っとったのになぁ〜、ホンマに残念やわぁ〜……」
「……………………なに?」
聞き捨てならないその単語に反応する桐生に、真島は実に楽しげなしたり顔を浮かべる。
まるで、獲物が掛かった瞬間の釣り師のような表情だ。
「ヒッヒッヒッ……せやから言うたやろぉ?桐生ちゃん。ワシは四六時中お前を見張っとるってな。お前が今何に悩んで何を探し求めてるかも、ぜーんぶお見通しや!」
「なんだと……?」
「桐生ちゃんは今、病院に入院してる誰かを助けたい。そのためには莫大なカネがかかる。せやけど汚いシノギには手を染めたくない。大まかに言えばこんな所やろ?」
「っ!?」
桐生の顔が驚愕に染まる。
真島の持っている情報は、桐生の置かれた現状をほぼ正確に言い当てていた。
「ワシはそんな桐生ちゃんにうってつけの話を持ちかけに来たんや。せやのにそんな風に言われるんやったらもう知らん、ずっとそこで足りない脳みそ振り絞っとればええわ。ほなな」
「…………待ってくれ、真島の兄さん」
「なんや?」
「そのシノギ……俺に教えてくれませんか?」
真島は実に愉快な笑みを浮かべながら、桐生に歩み寄る。
「えぇ〜?だって桐生ちゃん暇や無いんやろぉ?」
「さっきの事は謝ります。だからどうか、その話を俺に教えてください。お願いします」
桐生は己のプライドをかなぐり捨て、真島に直角に頭を下げた。
優子の命がかかっている以上、筋の通らない事以外はなんだってやる覚悟の桐生にとって、頭を下げる事など造作もないことだ。
「せやなぁ……どないしよっかなぁ……」
「頼みます……真島の兄さん……!」
「…………ほんなら、ワシと喧嘩せいって言うたら、どないする?」
「!」
桐生は目を見開いた後に、自分が罠にかかったと実感する。
これでもう、桐生には立派に喧嘩する理由が出来てしまったのだから。
"真島から、筋の通ったシノギの情報を力づくで聞き出す"という立派な理由が。
「良いでしょう……それで兄さんが納得するなら、受けて立ちます」
「よっしゃ!ほな早速、そこの空き地で喧嘩しようやないか!」
大いに喜ぶ真島は辛抱たまらないと言った様子で、公園前の空き地へと足を運ぶ。
四方をビルで囲まれているその場所は、人目を遮るにはうってつけの場所なのだ。
桐生も不本意ながら空き地へと足を踏み入れる。
「さぁ、始めんで……!」
真島は懐から愛用のドスを取り出し、鞘から抜き放つ。
それに対し桐生もまた、ファイティングポーズを取る。
「あぁ……来い、真島!」
「行くでぇ、桐生ちゃん!」
東城会直系嶋野組内真島組組長。真島吾朗。
嶋野の狂犬との命をかけた喧嘩の幕が上がった。
そして、その喧嘩を物陰から覗く"ある男"がいた。
その人物はこの近辺をシマとしている東城会系組織の極道だ。
本来、自分のシマで起きている揉め事は早急に仲裁、解決しなければならない。
地域住民に警察に通報された場合に、シノギ等の動きが取りづらくなるからだ。
しかし、男はその喧嘩に見とれてしまっていた。
「うぅりゃァ!」
"嶋野の狂犬"がドスを片手に襲いかかる。
その華麗なドス捌きはまさに変幻自在で、どこから斬撃が来るのか予測するのは非常に難しい。
「ふっ、はっ!」
しかし、その目にも止まらぬ斬撃を"堂島の龍"は正確に見切って躱している。
並外れた反射神経と動体視力が無ければ成せぬ技だ。
「どりゃァ!」
そして反撃と言わんばかりに堂島の龍が右の拳を振り抜く。
空気を引き裂きながら突き進むその拳を嶋野の狂犬が紙一重で躱して、再び刃を振りかざす。
(なんという闘いだ……!)
拳と刃。パワーとスピード。荒々しさと精錬さ。
相反する二つが見事なまでに調和しているその光景は、命のやり取りと言うにはあまりにも美しすぎた。
そして。
「オラッ!」
堂島の龍の蹴りが、狂犬の刃を弾き飛ばした。
「なっ!?」
「でぃやァ!はぁッ!!」
その事実に反応が遅れた一瞬の隙を突き、そのままの勢いで軸足を入れ替えた後ろ前蹴りを狂犬の腹にねじ込まれる。
そして吹き飛ばされた所に胴回し回転蹴りの追い打ちを叩き込んだ。
「げはぁっ!?」
逃げ場の無い状態でモロにそれを受けた狂犬は、為す術なく地面に叩き付けられる。
「ハァ、ハァ、ハァ……これで満足か、真島の兄さん」
「ぜぇ、ぜぇ…………あぁ、やっぱりゴツイのぅ、桐生ちゃんは……」
大の字に寝そべる真島と、息を切らす桐生。
闘いは、決着した。
「さぁ、約束だ。シノギについて教えてくれ」
「そいつは……その仕切りをしている本人の口から聞いてくれや」
「なに?」
真島のその発言で、男は自分が呼ばれている事を理解した。
「見とったやろ?九鬼のおっさん」
「あぁ、見ていたとも」
呼び掛けに応じ、いよいよ男が二人の前に姿を現す。
現れたのは紫色のジャケットを身にまとい、坊主頭と髭を生やした壮年の男。
「初めましてだね?桐生くん」
「アンタは……?」
「私は九鬼隆太郎。これでも、直系の組長をやらせてもらってる」
東城会直系九鬼組組長。九鬼隆太郎。
それがこの男の名前と肩書きだった。
「いやいや素晴らしい……実に見応えのある喧嘩だったよ……」
「覗き見ですか……趣味が良いとは言えませんね」
直系組長ともなれば自分より格上だ。
一応言葉を正す桐生だが、本来見世物では無い自分の喧嘩を覗き見されるのは気分が良いとは言えなかった。
「悪く思わないでくれたまえ。私に君たちの喧嘩を見ろと言ったのは、そこの真島くんなのだから」
「……どういうことですか、真島の兄さん」
そんな話は聞いていない、と睨みつける桐生。
しかし真島は、必要な事だったと弁解した。
「桐生ちゃん、これは俺が喧嘩したい為の口実であるのと同時に、テストでもあったんや」
「テスト?」
「せや。俺がこれから教えるシノギは、決して善良なカタギを食い物にするモンやない。その代わり……人死にが出ることも珍しくない過酷なモンや」
真島は跳ねるように起き上がると、真剣な眼差しで桐生を見つめた。
そこに桐生を貶めようという意思は微塵もない。
「本気のワシと直接やり合えるくらいじゃなきゃ、このシノギは務まらん。せやからシノギの仕切りをしとる九鬼のおっさんに、桐生ちゃんがどれくらい強いのかを見てもらう必要があったっちゅうわけや」
「そういう事だったのか……」
桐生は納得する。
確かに命の危険が伴う過酷なモノなのであれば、真島を御しきれないようでは務まるはずがない。
「で、九鬼のおっさん。桐生ちゃんはどうやった?アンタのお眼鏡にかなう男やったか?」
真島の問に対し、九鬼は大いに頷いた。
「正直、想像以上だったよ。先程は二人の闘いに芸術性すら見出せそうだったくらいだ。流石はあの"堂島の龍"と言った所だね」
「ヒッヒッヒッ、せやろ?桐生ちゃんが来れば、おっさんのシノギも大盛り上がりやで!」
「盛り上がる、だと?」
話が読めない桐生をよそに、九鬼は桐生に対し太鼓判を押した。
「桐生くん、君には早速うちのシノギに参加して貰いたい。今から時間はあるかね?」
「……えぇ、よろしくお願いします」
「よし、そうと決まれば善は急げだ。私について来てくれたまえ」
九鬼はそう告げると踵を返して歩き出した。
桐生と真島もまた、その後に続いていく。
(一体、何が始まるって言うんだ……?)
その先に待っているものは、天国か地獄か。
桐生一馬は今、己次第でその全てが変わる欲望の巣窟へと足を踏み入れようとしていた。
1940年代。
日本が戦争に負け、神室町が今のような繁華街では無く闇市だった頃の時代。
とある空き地に進駐軍払い下げのテントと、粗末な四角いリングが立てられ、そこで賭け試合が行われる事になった。
当時、物資の少ない東城会にとってその興行は数少ない収入源で、ゴロツキやヤクザと言った荒くれ者から、空手家にプロボクサー、力士にプロレスラー、果ては戦争上がりの軍人や米軍兵士に至るまで、数え切れない男たちが最強の称号を求めてそのリングに上がったという。
己の意地やプライドを賭けた男達の闘いの中に大戦直後の大衆は希望を見出し、心を躍らせた。
そしてここは、そんな場所をルーツとする神室町のとある場所の地下深く。
暇と金を持て余した人間達が、極上のスリルを求めて集まる禁断の場所。
『Ladies&Gentleman!!』
暗がりの地下空間に、大勢の歓声とスピーカーを通したアナウンサーの声が響き渡る。
そして中央には六角形のリングがあった。
『Welcome to The DRAGON HEAT!!』
非合法地下格闘技カジノ。"ドラゴンヒート "
それこそが、九鬼隆太郎の仕切るシノギの正体だった。
『さぁ、待たせたな会場の皆ァ!!地下格闘場 ドラゴンヒートォ!旗揚げ戦の開幕だァー!!』
アナウンサーの声に、会場がどっと湧く。
スリルと刺激を求めてやってきた選ばれし者たちは、早く血を見せろと歓声を上げる。
『ルールは至極簡単!TKO、ドクターストップ無し!時間無制限、テンカウント完全ノックアウト方式!武器使用以外はルール無しの、ガチンコタイマンバトル!!流血、失神、何でもありの極上格闘スペクタクルだァァァ!!』
試合開始前から会場の熱気は最高潮。
動く単位の金も、億は下らないだろう。
『さァ、オーディエンスもお待ちかねのようなので、早速始めていこうかァ!ドラゴンヒート旗揚げ戦、記念すべき最初の一戦に立ち上がったのはァ……コイツだァァァ!!』
白いスモークがゲート付近から吹き出し、観客をより一層盛り上げる。
そんな中、いよいよ最初の男がリングインした。
『OH~THE HEAD!!神室町で知らぬ者は居ないとされる伝説の極道がァ、旗揚げ早々ドラゴンヒートにカチコミをかけてきたぜェ!!"伝説の龍"!桐生ゥゥゥ、一馬ァァァ!!』
背中の龍を衆目に晒しリングへと足を踏み入れる桐生。
彼は真島の言っていた意味を、ここに来てようやく理解していた。
(なるほど、非合法の賭け試合か……確かにカタギを食い物にはしてないが、下手をすれば死にかねない過酷なシノギだ。真島の兄さんの言った通りだな)
理想論や道理を掲げていても、実力が無ければ事を成せない。
だが、桐生には類まれなる腕っ節がある。
シノギを回す知恵や知識が無いのであれば、己が得意とする分野で勝負をする。
結局のところこういったやり方が、桐生一馬の性に合っているのかもしれない。
『さあ、カチコミをかけてきた最強のヤクザに真っ向勝負を挑むのはァ……コイツだァ!!』
桐生とは反対側のゲートからスモークが吹き出す。
そして、その選手の名前を聞いて桐生は思わず声を上げる事になった。
『OH~THE TAIL!!こちらもまた、神室町じゃ知らない奴は居ないクレイジー野郎だァ!東城会の中でも武闘派として知られた狂犬がァ、ドラゴンヒートに獲物を求めてやってきたぜェ!"隻眼の魔王"!!真島ァァァ、吾朗ォォォ!!』
「なんだと!?」
直後、煙の中から姿を現した真島は側転やバク転、バク宙などと言ったアクロバティックな動きで入場し、観客を大いに湧かせた。
「イーッヒッヒッヒ!驚いたかァ桐生ちゃん!!記念すべき最初の相手は、このワシや」
「何やってんだ兄さん……!」
「お前もこの状況なら、筋の通らない喧嘩がどうこう言えんくなるからなァ。これで思いっきり殴り合いを楽しめるっちゅうもんや!!」
そう宣言する真島もまた、その上半身の墨を晒している。
背中の般若と両肩の白蛇。相対するふたつの墨が、彼の混沌さをより一層際立たせていた。
「そういう事か…………言っとくが、ここは武器使用は禁止だぜ?お得意のドスは無くてもいいのか?」
「ドアホ!ワシの喧嘩がドスだけやと思うとるんなら大間違いや!あんまし舐めとると……死ぬで?」
「ふっ……穏やかじゃねぇな。面白ぇ……!!」
桐生は背筋を張ったいつもの構え、真島はドス持ちの時とは異なった腰の低い独特の構えをそれぞれ行う。
お互いに、闘いの準備は万端だ。
『記念すべき最初の試合は、東城会のヤクザ同士による代理内部抗争だァ!!オッズは50/50!どっちが勝つのか、誰にもわからねぇぜ!!』
(俺はここで勝ち続けて、必ず優子を救ってみせる。待ってろよ、錦……!!)
己に気合いを入れ直し、桐生が闘気を滲ませる。
全ては、獄中にいる兄弟に朗報を届けるために。
「よっしゃ行くでぇ……桐生ちゃぁぁぁぁん!!!」
「来やがれ、真島ァァァァ!!!」
隻眼の魔王。真島吾朗。
運命のゴングが鳴り響き、ドラゴンヒートでの初めての闘いがついに幕を開ける。
しかし桐生にとってこれは、これから続く長い闘いの序章に過ぎなかった。
というわけで、皆さんお待ちかねの兄さんが本編に先んじて登場してくれました。
本当だったらもっと遅い登場の予定だったんですが、あんまりにも楽しみにする声が多かったので急遽出張ってもらいました。
そして桐生が挑む事になる過酷なシノギ、ドラゴンヒート
クロヒョウシリーズでお馴染みの地下格闘技カジノです。いかに大変かは是非クロヒョウシリーズをプレイまたは動画を視聴してみてください。
果たして桐生は優子の手術代を稼ぐ事が出来るのか?
次回は再び本編です。
是非お楽しみに
追伸
初めて活動報告に投稿をしました。
ぜひご一読頂き、皆さんの意見を頂けると嬉しいです。