錦が如く   作:1UEさん

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最新話です

今回が原作でも印象的だったエピソードを語ってくれるあの人が登場します

それではどうぞ


第十章 信頼
警告


2005年12月9日。

時刻は午前11時。

眠りから覚めた錦山はセレナと隣接している潰れた店のシャワーを借りて汗を流し、諸々の支度を済ませていた。

 

「すぅ……すぅ……」

 

錦山がバックヤードに戻ると、遥が規則正しい寝息を立てて深い眠りについていた。

年端も行かない少女にとって、この街で過ごす日々は過酷そのものだろう。

慣れない街や環境。それに自分を狙う連中に対する恐怖に連日晒されているのだ。

そんな状況になれば並の大人であったとしても、とても平静を保ってなど居られない。

それほどの重圧を、彼女はその小さい身体で懸命に背負っているのだ。

 

(起こさねぇようにしねぇとな)

 

なるべく物音を立てずに、着替えなどの準備を進めていく。

遥には少しでも、休める時に休んでもらいたい。

それが錦山の本音だった。

 

「痛っ…………」

 

左手の包帯を巻き直す最中に痛みが走り、錦山は顔を顰めた。

傷口は縫合により塞がっているので流血こそ無いが、依然として油断ならない大怪我である。

 

(一応、マシにはなってきてるな……)

 

柄本医院での処置や処方された薬の効果により、多少は指を動かせるようになった錦山。

何かを軽く握ったり摘んだりする事は可能だが、何かを掴んで持ち上げたりといった、強い力を要する事は出来ない。

軽くなら拳も握れるが、殴打するのは難しいだろう。

 

(まだしばらくは右手でやるしかねぇが……)

 

己の右手を見つめる。

左手が使えなくなってからというもの、彼は右手を酷使していた。

度重なる闘いや揉め事に巻き込まれる中、頼り続けていた右手。どうやらまだそこにムチを打つしかないようだ。

だが、状況はそう悲観ばかりすることでも無い。

 

(昨日だけで結構な収穫があったからな。まだやりようはある)

 

とある親子のお節介を焼いた結果、その礼として貰った二つの武器。業物の長ドスと手製スタンバトン。

それに加え、錦山は昨晩東城会の三次団体である松金組と同盟を結ぶ事に成功したのだ。

これで少なくとも一連の事件が終わるまでは、松金組は協力をしてくれるという事になる。

松金組の人員や金を一時的に借りる事も可能という事だ。

 

(よし……今日も気合入れて行くか……!)

「錦山、ちょっといいか?」

 

準備を終えた錦山の元へ現れたのは一緒に事件を追っていマル暴の刑事、伊達だった。

 

「どうした、伊達さん」

「こいつを見てくれ」

 

伊達は錦山に一枚の写真を渡した。

映っていたのは服を着た女性の胸元から胴にかけての部分だった。

肌の色には生気がなく、血痕らしきものも確認出来る。

 

「今朝、東京湾に上がった女の水死体だ」

「これって……まさか…………!」

 

錦山は桐生から預かった美月の写真を取り出し、見比べる。

顔こそ確認出来ないが着ている服や僅かに見える顔の輪郭、そして胸元にある華の模様の刺青が一致していた。

 

「死因は頭部挫傷及び出血多量によるショック死。死体はコンクリートの重石を付けられて海に沈んでいた。かなりの暴行を受けている。錦山……この女は……?」

「あぁ…………"美月"の可能性が高い。クソっ、なんてこった……」

 

錦山は頭を抱えた。

もしも写真の女が美月なら、彼が桐生とした約束は果たせない。

そして母親に会いたがっていた遥の願いもまた、潰えてしまう事になるのだ。

 

「ん……?ちょっと待て」

「どうした?」

 

錦山は水死体の写真を再び凝視する。

花模様の刺青が着ている服で隠れるギリギリの位置に、錦山はあるものを見た。

 

「伊達さん、ここのところ見てくれ。小さく"歌"って文字が見えないか?」

「あ、あぁ……」

 

錦山はこの刺青に。

いや、正確にはこの仕事そのものに見覚えがあった。

 

「おそらくこれは……二代目歌彫の仕事だ。この彫り師は、必ず何処かに自分の銘を入れる。俺や桐生の背中を掘ったのもその人だ」

「じゃあ、この死体の刺青も?」

「確証はねぇが……確かめる価値はあるな。10年前と店の場所が変わってなけりゃ、龍神会館って所に居るはずだ」

 

伊達の持ってきたこの写真を手がかりに、水死体が美月であるかを確かめる。

錦山の今日の目的が定まった。

 

「もしも写真の女が美月なら、遥には酷だ。この事は一旦伏せておこう」

「ああ」

 

錦山は伊達と頷き合うと、バックヤードを出て裏口へと向かう。

店内では麗奈が何かの雑誌を読み耽っていた。

 

「麗奈、ちょっと出てくる。遥の事頼んだ」

「あ、うん。いってらっしゃい」

 

麗奈の声を背中に受けて、二人はセレナを出る。

 

「伊達さん、俺は今から例の彫り師の所に行ってくる。この写真 預かってもいいか?」

「あぁ、分かった。俺は署に戻ってもう一度死体の件を洗ってみよう。後でセレナで合流だ」

「おう、頼んだぜ」

 

二人はお互いに目的を明確にし、それぞれの場所へと向かうのだった。

全ては、真相を暴いて事件に決着を付けるために。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

神室町は決して広大ではないが、その分ビルや通りなどで入り組んだ"濃い街"だ。

だからこそ、不自然に出来た路地裏や謎の空き地が随所に見られる。

俺が訪れたそこもまた、それの内の一つなのかもしれない。

 

「確かこの辺に……あった」

 

風俗店を中心に栄えたピンク通りと、カラオケやテレクラなどが軒を連ねる千両通りの間。

そこの裏路地で、ひっそりと看板を掲げるテナントがあった。

 

「"龍神会館"……ここはあの頃と変わらねぇな」

 

場所が変わっていない事に安堵しつつ、俺は中へと足を踏み入れた。

狭い階段を降りて、その先にあった錆び付いたドアを開ける。

 

「先生、お久しぶりです」

「おぉ、錦山か」

 

中に居た老年の男性に頭を下げると、その人は俺を快く迎え入れてくれた。

長い白髪を後ろでまとめあげて甚平を着こなしたその人物こそ、俺や桐生の背中を掘ってくれた彫り師。"二代目歌彫"その人だ。

 

「はい。先日、出所して参りました」

「で、世良の葬儀であの大暴れか。フッ、桐生ならいざ知らずまさかお前まであんな無茶をやらかすとはなぁ。意外だったぜ」

「あの時はやむを得なかったんです。俺だって好きで暴れたんじゃありません」

「フッ、そうかい。それで?今日はどうした。墨でも入れ直しに来たか?」

 

久しぶりに会った先生は相変わらずだったが、今日は世間話をしに来たわけでも色を入れ直しに来た訳でもない。

 

「いえ……今日は、先生に見てもらいたいもんがあって来ました。コイツです」

 

そう言って俺は懐から水死体の写真を取り出し、先生に手渡した。

 

「どれどれ……」

 

先生は渡された写真をまじまじと見つめる。

以前聞いた話だが、先生は彫った刺青は全て覚えているという。

もしもここでこの刺青が先生の彫ったものであると分かれば、この女が美月かどうかも分かるはずだ。

 

「この紋様は……胡蝶蘭だな。祝い事なんかでも頻繁に見る花だ」

「胡蝶蘭……」

 

その花の名を聞いて、俺はふと昔の事を思い出した。

俺がまだ中学生くらいの頃、桐生が優子に見舞いの品としてその花を贈ったのだ。

当時、ふとした経緯から優子と桐生が好きあっていると勘違いした俺は桐生と殴り合いの喧嘩をする事になった。若気の至りと言うやつだろう。

 

「先生。この刺青に覚えはありませんか?」

「……なるほどな。お前はこの刺青の"歌"って文字を頼りに、俺が彫ったかを聞きに来た訳だな」

「はい。その刺青の主を、どうしても知る必要があるんです」

「ふむ……」

 

先生は渡された写真を再び凝視した後、短くため息を吐いた。

 

「いや……こいつは俺じゃねぇ。確かにこれは俺の紋様だが、最近は真似する奴も多くてよ」

「そうでしたか……」

「悪かったな、いい返事が出来なくて」

「いえ、そんな」

 

俺は水死体の写真を受け取って懐にしまった。

正直、一番のアテが外れてしまった。

状況はあまり芳しくない。

 

(花屋に依頼しようにも、今は手持ちの金がねぇ。松金組の奴らに頼んで聞き込みでもさせるか……?)

 

俺が内心で頭を抱えていると、事務所の固定電話がコール音を鳴らした。

先生が受話器を取って電話に出る。

 

「もしもし……おう、お前か…………あぁ、居るぜ」

「ん……?」

 

先生は電話で二言三言話すと、俺に受話器を差し出してこう言ってきた。

 

「桐生からだ」

「な、なんですって!?」

 

予想だにしない出来事に俺は驚きを隠せなかった。

桐生が?何故ここに電話を?

そして何よりどうして俺がここに居ると?

様々な疑問が浮かぶ中、俺は先生から受話器を受け取って耳に当てた。

 

「……もしもし」

『錦、聞こえるか?俺だ、桐生だ』

 

電話越しに聞こえる渋い低音の声は、紛れもなく桐生のものだ。

俺は胸中に抱いた疑問をそのまま口にした。

 

「桐生……お前、どうして俺がここに居ると分かった?」

『そんな事は良い。お前に伝えなきゃ行けない事がある』

 

桐生は有無を言わせぬ口ぶりでそう言うと、いきなり本題に入っていった。

 

『お前に探して貰っていた美月が、死体になって上がった。かなりの拷問を受けて殺されている』

「……あぁ。俺もその情報は掴んでたよ。それを確かめる為に俺はここに来てたんだ」

『そうか……』

 

結果としては空振りに終わったので、俺は花屋の情報網か松金組の人海戦術をアテに話を進めようとしていた。

桐生がどこでその情報を仕入れたか知らないが、もしかしたら何か他にも情報を掴んでいるかもしれない。

 

「話を聞いた所、あの墨は先生のものじゃ無かったらしい。お前、何か知ってんのか?」

『…………錦』

 

尋ねる俺に対して、桐生は電話越しにこんな事を言い放った。

 

『頼む、錦。やっぱりお前は手を引いてくれ』

「……なんだと?」

 

桐生のその言葉に、俺は苛立ちを隠せない。

先日、関東桐生会の前で俺の覚悟は見せたはずだ。

だが桐生は未だにそんな事をのたまっている。

 

『……美月を殺ったのは嶋野組だ。"穴倉"とかいう拷問部屋に連れ込まれたって情報が回ってきている』

「何?嶋野組が……!?」

『あぁ。確かな筋の情報だ、間違いねぇ』

 

桐生の言葉には一切の迷いがない。

おそらく桐生の言う情報は正しいのだろう。

美月という女性は、既にこの世に居ないのだ。

同時に、新たな疑問が生まれる。

 

(だが、なんでコイツはそれを知ってる?)

 

桐生が今話した内容は、警察でさえ掴めていない極秘情報だ。

神室町中に情報網を敷いている花屋ならいざ知らず、神室町に入る事すら出来ない桐生がそこまでの情報を掴んでいるとは考えにくい。

桐生のことを信頼していない訳では無いが、それだけではどうにも腑に落ちない。

 

『優子の居所を知る美月が殺されて、錦はマトにかけられる身だ。こうなった以上、東城会はもう形振り構わねぇ。いずれ神室町にいる限り、お前の逃げ場所は無くなっちまうぞ』

「だったらなんだ。向かってくる奴は片っ端からぶっ潰してやるだけだ。あんまり俺を見くびるんじゃねぇ」

 

俺は桐生の要求を突っぱねた。

間違いない。コイツは美月の件で俺に何かを隠している。

それを言うつもりが無いのなら、こっちで調べるしかない。

引く訳には行かないのだ。

 

『錦、頼む!俺はもう……誰も失いたくねぇんだ……!』

 

電話越しの声が震えて聞こえる。

その言葉はきっと、桐生にとっての本音なのだろう。

昔からそうだ。決してお喋りなわけじゃないが、伝えたいことはいつもダイレクトに言ってくる。

どんな時でも正直、かつ本音で生きているのだ。

 

「……だったら、尚更引く訳には行かねぇな」

 

だからこそ、こっちも本音で応える。

桐生に譲れないものがあるように、俺にも護らなきゃいけないものがある。

 

「俺は今、一人の女の子を保護している」

『女の子……?』

「あぁ。名前は……澤村遥」

『なっ……!?』

 

桐生が電話の向こうで言葉を失うのが分かった。

流石の桐生も、まさか俺が自分の娘と行動を共にしているとは思わなかったらしい。

 

『なんでお前が、遥と一緒に……!?』

「遥は母親である美月を探していたんだ。それで、贈られてきた手紙を頼りに、たった一人で神室町に来た所を偶然出会ってな。まさか、お前と美月の娘だとは思わなかったがよ」

『…………』

「お前、なんで最初から美月が自分の女だって事を言わなかったんだ?」

 

遥の話が確かなら、アイツは桐生と美月の娘って事になる。

ならば最初から美月を"俺の女だ"と言っても良かった筈だ。だが桐生はそうせずにわざわざ"優子の居所を知る女"として紹介してきた。明らかに不自然だろう。

 

「それに……そんな状況だってのにいやに冷静じゃねぇか?組織の長としての自覚が芽生えたってんなら立派なもんかもしれねぇが……お前がそんなタマかよ」

 

こうしている今も、桐生はのうのうと俺に電話をかけてきている。

本当の身内。ましてや自分の女が拷問されて殺されたとなれば、桐生は怒り狂って神室町に攻め込んで来たっておかしくないのだ。

 

「桐生……お前は俺に話してねぇ事、話さなきゃいけない事が多すぎる。にも関わらず手を引けだって?その辺の義理も果たさねぇで、よくそんな事が言えたもんだな」

『…………』

「これで言うのは三度目だがな、俺は引く気はねぇ。それにもう、引くには遅過ぎる所まで来ちまってんだよ」

『……………………分かった』

 

桐生も腹を括ったのだろう。

電話越しに聞こえる声から、震えが無くなっていた。

 

『お前とサシで話がしたい。明日、ある場所に一人で来てくれ。詳細は追って連絡する』

「……あぁ」

『それじゃ、またな』

 

電話が切れ、無機質な機械音が流れる。

俺は覚悟を決めた。

いよいよ、桐生の口から真相が語られる時が近付いてきたのだ。

 

「錦山」

「先生……?」

 

受話器を戻したタイミングで、先生が俺に声をかけて来た。

 

「脱ぎな。背中の"鯉"に色を入れ直してやる。弱っちい鯉じゃ、今の桐生には勝てねぇぜ?」

「先生……!」

 

それは願ってもない申し出だった。

カタギの人間には当然理解出来ないだろうが、入れ墨というのは己の在り方を示す為のものだ。

それがくすんでいたりしていれば、それはそいつ自身の在り方がくすんでいるという事に他ならない。

 

「ありがとうございます。よろしくお願いします」

「おう」

 

俺は服を脱いで半裸になると、敷かれていた布団の上にうつ伏せになった。

先生が俺の背中の汗を軽く拭き、いよいよ背中に針が刺されていく。

 

「っ…………」

 

腕の悪い彫り師だとかなりの痛みを伴う入れ墨だが、二代目歌彫は数多いる彫り師の中でも達人と呼べる程の腕前。痛みもほとんど無い。

俺や桐生もそうだが、彼に世話になった極道者は両手の指では足らないだろう。

 

「もう、二十年近く前になるか……お前は"鯉"を。そして桐生は"龍"を背中に入れた」

「……えぇ」

 

この道に入って間もない頃。

俺と桐生は当時の兄貴分の紹介で、歌彫先生に世話になる事になった。

風間の親っさんは反対していたが、親っさんに逆らって極道になったからには生半可な覚悟では無いと証明したい。

そう考えていた当時の俺たちに、入れ墨に対する抵抗は一切無かった。

 

「先生、前に話してくれましたよね。入れ墨は背負ったそいつ自身が光らせるものだって……」

「あぁ、そうだ」

 

入れ墨に対する考え方は人それぞれだが、極道社会においては自らの名前をもじったものや己の目指すべき姿、在り方などをテーマに墨を入れる人間が多い。

桐生の背負う応龍は名前のき"りゅう"から取っているし、俺は錦山の"錦"という文字から錦鯉を連想させる緋鯉を背中に入れた。

 

「最初はなんだか自分が桐生に劣っているようで、正直あまり良い気はしませんでしたが…………今となっちゃ、どこか納得してしまう自分がいます」

 

カラの一坪事件を筆頭に、桐生は様々な厄介事や抗争の渦中に身を置き、俺はその巻き添えを喰らうような形で関わっていった。

しかし、桐生はどんな事件に巻き込まれたとしても必ず生還して実績を作っていく。

対して俺は名前を売る為に奔走したりシノギを回したりはしていたものの、到底アイツには敵わなかった。

だが俺も男だ。昔から同じ釜の飯を食って育ち、対等だと思っていた兄弟分に差を付けられたままでは終われない。

そんな俺が"滝を昇る緋鯉"を入れたのは、運命だったようにさえ感じてしまう。

 

「だが、お前は未だ止まるつもりは無いんだろう?」

「当たり前ですよ。俺が"龍"になる為には……桐生が待っている所まで昇らなくっちゃ行けないんですから」

 

古来の中国の話で、鯉の滝登りという逸話がある。

黄河を泳ぐ鯉が長く険しい山脈を経て、やがて龍門と呼ばれる滝へと至る。

そこは水の流れが激しく、通る事は愚かまともに泳ぐ事すらも叶わない。

そんな水の流れに抗って泳ぎ続けて滝を昇り切ったその鯉は、龍へと生まれ変わる事が出来るという逸話だ。

今の俺にとって、この神室町は滝そのもの。

数多の敵や困難が激流となって襲いかかってくる。

 

「フッ……そうか。なら俺も気合い入れて色を入れ直さねぇとな。何せ今の桐生の背中は、すげぇ色に輝いている筈だからよ」

 

桐生が待っている"龍門"は、未だ遠い場所にある。

まだまだ俺には、足りないものが沢山あるだろう。

それでも、俺は絶対に桐生の隣に立つ。

そしていつしか、俺が目指して憧れていた"龍"を超えてみせる。

 

「はい、お願いします」

 

決意を新たに、俺は先生の施術に身を委ねた。

身体を鍛えた訳でも、闘いを経験した訳でもない。

それでも今この瞬間、俺は強くなっている。

そんな確信が、不思議と胸に満ち溢れていた。

 




というわけで印象的なあの人こと、歌彫先生でした

先生の手によって、少しでも錦山の背中の鯉が龍と張り合えるようになれれば……そんな思いを抱きながら書いていました。

次回もお楽しみに
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