今回は幕間という事で、断章とは違いますがサイドストーリー的なのを考えてみました。
また、一部で性的な表現が含まれていますが直接の描写は避けています。
本編には関係が無い話なので、不快に思われる方は読み飛ばして頂いても結構です。
どうか自己責任でお願い致します
それではどうぞ
2000年12月26日。
クリスマスの空気が終わりを告げ、世間が正月へ向けて仕事納めに奔走し始める頃。
一人の男が神室町のとあるビルへと訪れていた。
エントランスも何も無い殺風景なビルの階段を上がり、一つのテナントの前へと辿り着く。
そこに掲げてあったはずの看板は、もう無い。
「…………」
男は無言のままドアノブに手をかけると、鍵が掛かっている事に気づいた。
予め所持していた鍵で解錠して中に足を踏み入れる。
「やっぱり、誰も居ない、か…………」
男の脳裏には、ほんの数日前までここで繰り広げられていた日常が脳裏を過ぎっていた。
シノギの報告と相談にやってくる、二次団体の組長。
地回りから帰ってきて成果を報告するも、腕っ節と人情ばかりでまるでダメな舎弟や若い衆。
そんな彼らの始末を厳しく諌める若頭代行と、それを宥める自分自身。
そして、他組織への挨拶回りや上納金納め。加えて自らも行うシノギの最前線から帰ってくる親分。
今日も一日疲れた様子の子分達を見て、彼は決まって言うのだ。
"お前ら、今日は飲みに行くぞ"と。
「…………っ」
そんな当たり前だった日常は、一晩にして崩れ去った。
何故。どうして。
そんな言葉が男の頭の中で木霊する。
「……?」
そんな時、男はデスクの上の電話が鳴っている事に一拍遅れて気付いた。
男の身体に染み付いた習慣が、足早で彼を電話のところまで向かわせる。
「あ……」
かかってきていた番号は、男の所属していた組織の親組織"だった"組事務所の番号を表示していた。
男は意を決して受話器を取る。
「はい。桐生組です」
『桐生は何処だ!?今すぐ代われ!!』
出た瞬間、電話越しに響く怒声が男の鼓膜を強く叩いた。
僅かに顔を顰める男だったが、電話相手の声に聞き覚えがあった男は直ぐに問いただす。
「あの……柏木さん、ですか?」
『あぁ!?その声……お前、シンジか?』
男───田中シンジがいるのは、桐生組の事務所。
昨日、組長の桐生一馬が東城会からの離脱と絶縁を宣言した風間組の傘下組織である極道の根城だった場所だ。
「はい、そうです」
『桐生は?アイツは今何処で何をしてんだ?』
厳しい口調でシンジを問い詰める電話の相手は、柏木修。
風間組の若頭であり、桐生の直属の兄貴分だった男だ。
「桐生の兄貴はもう神室町を出ました。組のヤツらも、自分以外は残っちゃいません」
『なんだと……!?』
その返答に激高した柏木が、再び電話越しに怒鳴りつける。
『ふざけるな!今すぐ連絡してこっちに連れ戻せ!!』
「柏木さん……ですが──」
『テメェ今の状況分かってんのか?このままじゃホントに桐生達は東城会と戦争する事になるんだぞ!?』
「っ……!」
桐生一馬が、東城会を相手に戦争。
もしもそんな事になれば取り返しの付かない事件に発展するだろう。
東城会のヤクザや旧桐生組の男たちだけでは無い。
下手をすれば、シンジの知人や友人すらも巻き込んだ惨劇になってしまいかねないのだ。
『お前は俺や親っさんに、桐生を殺させたいのか?それとも………桐生と一緒に東城会と殺り合う覚悟でもあんのか?あ?』
「そ、それは……!」
言葉に窮するシンジ。
何故なら今の彼にとっては、東城会と旧桐生組。どちらも捨てられない物だからだ。
『…………今夜一晩だけ、時間をやる。それまでに選べ。桐生を神室町に連れ戻すか、それとも腹ァ括ってどっちかとコトを構えるかだ。良いな?』
「……分かりました」
電話が切れ、その事を知らせる無機質な電子音がシンジの耳朶を打つ。
同時に受話器から手を離したシンジは、その場で両膝をついて項垂れた。
バネのような形状の有線で繋がれた受話器が目の前でぶら下がるのを眺めた途端、シンジの瞳から滂沱の如く涙が溢れ出した。
「なんで……なんでこうなっちまったんですか……兄貴……!!」
この場にもう居ない桐生を呼ぶシンジ。
彼の言葉に応える者は、誰も居なかった。
柏木からの電話を受けた後、シンジは街へと繰り出した。
馴染みの定食屋で食事を摂り、行きつけのバーで酒を呑む。
だが、原因不明の桐生組脱退は既に街中で噂になっており、定食屋の店主やバーのマスター達もよそよそしい視線を投げかけてくる。
それに居心地の悪さを感じたシンジは、足早に店を出てしまった。
(知っている街なのに、知らない街みてぇだ……)
つい数日前までは神室町で最も幅を効かせている極道の舎弟頭としてシンジも名が通っており、街を歩けば下手なチンピラや不良達は避けて通り、世話をしていたカタギ達は一斉に頭を下げていた。
しかし今は、ただ街を歩いているだけでも他の東城会系のヤクザ達からは疑惑や軽蔑の視線を向けられる。
中には心配して声をかけてくれる兄貴分も居たが、シンジはその場をはぐらかす事しか出来なかった。
それだけならまだ幸運だったかもしれないが、長年風間組とライバル関係にあった嶋野組系のチンピラ達に因縁を付けられて襲われそうになる事態にも発展した。
(畜生、何だってこんなことに……!!)
だが、今のシンジにはいつものように睨みを効かせる事も出来ない。
今の状況をこれ以上悪くしない為にその場から無様にも逃げ出すしか無かった。
夜が更け 街が本来の輝きを出す時間帯になると、シンジは迷いなくとある店へと足を運んだ。
(……逢いたい)
太平通りとチャンピオン街の狭間にある大型ソープランド、"桃源郷"だ。
シンジが心底惚れた女がいるその場所へと訪れたシンジは、迷いなくその女を指名すると彼女の部屋を目指して一目散に駆けていく。
そして。
「あ、シンちゃん!いらっしゃい」
「アケミ……」
「もう、来るなら来るって連絡してくれればいいのに……って、どうしたの?」
その瞬間、シンジの中で堰き止めていたものが一気に溢れ出した。
何もかもが変わってしまった日常の中で、彼女だけが唯一変わらず彼に接してくれたからだ。
「……アケミィ!!」
「えっ?ちょ、ちょっと!?」
衝動に駆られてアケミを押し倒すシンジ。
胸の中で子供のように泣きじゃくるシンジを、アケミは優しく撫でる。
それから程なくして、彼らは行為に及んだ。
その界隈では"豪傑"と噂される程のシンジだったが、その日は今までで一番激しく乱れたと言っても過言ではなかった。
ありとあらゆる感情を滝のようにぶつけてくるシンジに、アケミもまた身体の関係を越えた愛の心で応え続けた。
「………………汗、流そっか」
「…………あぁ」
やがて行為を終えた二人は身体を清め、白いベッドに並んで腰掛ける。
互いに煙草に火をつけて一服していると、アケミが切り出した。
「……それで?何があったの?シンちゃん」
「あぁ……やっぱり、分かっちまうよな」
「当たり前でしょ?だってシンちゃん、今まで一番凄かったし」
「ごめんな。痛くなかったか?」
「別にいいよ。それより聞かせて?一体何があったの?」
「……………………」
シンジは滔々と、これまでの事情を語り出した。
東城会三代目世良会長が自身の部下に命じて由美と優子を拉致した事。
護衛役だった若い衆にも死傷者が出て、桐生組総出で街中を駆けずり回って二人を探した事。
そして、由美が攫った連中に強姦された末に殺された事。
激高した桐生がその場で男達を抹殺し、翌日に東城会本部へと殴り込んだ事。
世良会長を半殺しにした後に、風間新太郎の制止を振り切るように東城会脱退と宣戦布告を宣言した事。
その影響で街に留まっている桐生組構成員は全員が横浜の支部へと移動してしまい、自分以外には誰も残っていない事。
「うそ…………………………」
シンジが全て語った後にアケミから出たのはその一言だけだった。
あまりの事態の深刻さに、アケミもそれ以上の言葉を失ってしまう。
「今の俺は東城会と桐生組の板挟み状態だ。明日までに答えを出さなきゃ、いよいよ戦争が始まっちまう」
「そんな……!」
「もう……ここに来れるのも、最後になるかもしれねぇな」
悲嘆に暮れるシンジに、アケミはかける言葉が見つからない。
彼女に出来るのは、弱りきった彼の心を少しだけ癒すので精一杯だったのだ。
「なぁ、アケミ……俺はどうしたらいい?」
「えっ?」
「風間の親っさんと桐生の兄貴……お前なら、どっちを選ぶよ?」
「……………………………………………………」
答えられない。答えられる訳が無い。
心から慕い、一生をついて行くと決めた兄貴分と。
父として仰ぎ、渡世のイロハを教え込んでくれた親分。
どちらかを選択しなければならないこの状況下において、正解などあるのだろうか。
シンジですら見いだせていない。
「…………いや、悪い。こんな事聞かれても、答えられねぇよな」
「シンちゃん…………」
「…………帰るよ」
バスローブから馴染みの紫シャツと黒いコートの格好に着替えたシンジは、ドアノブに手をかけた。
「シンちゃん!」
「…………」
思わず呼び止めたアケミ。
今の彼女に、シンジの求める答えを出す事は出来ない。
それでも。
それでも、アケミは愛する男に向けて言葉を投げかけた。
「私は、どんな時でもシンちゃんの味方だよ!シンちゃんが風間さんと居るならこの街に残るし、桐生さんと行くなら私も横浜までついて行く!だから……だから明日、もう一度ここに来て?私、待ってるから」
「…………………っ」
シンジは返答する事なく、そのまま部屋を出ていった。
唇を、血が出るほどに噛み締めながら。
そして、時刻は午後23時。
ネオンの明かりが眩しい神室町に存在する桐生組の事務所の光源は、そんな外からの光だけだった。
「……っ……っ……っ………っ、はぁ………………」
薄暗い部屋の中でソファに背中を預けながら、何本目かも分からないカップ酒を飲み干して無造作に床に放り捨てる。
酔って全てを忘れ去ってしまいたい。
にも関わらず、シンジの意識はこれ以上ないほどに冴えていた。
今の彼はもう、酒に酔うことすら出来ないのだ。
「もう…………これしか、ねぇよな………………」
そんなシンジの目の前には一枚の紙とペン。
そして、シンジの取り扱っていた拳銃が置かれていた。
「…………」
シンジはペンを手に取り、紙に文字を書き記していく。
程なくして出来上がったそれは、田中シンジの遺言状だった。
そこには東城会と旧桐生組。二つの組織へと宛てた内容が示されている。
東城会には矛を収めて貰う嘆願を。そして旧桐生組には今一度会合の場を設けて謝罪の意を示し、この騒動を終息させる事をそれぞれ記した。
その代償を今、彼は払おうとしている。
「っ…………!」
安全装置を外し、銃口をこめかみに近づけた。
指に力を込めて引き金が引かれれば、その瞬間にシンジの人生は終わりを告げる。
彼は自らの命と引き替えに、この戦争を終わらせようとしていたのだ。
(兄貴……親っさん……アケミ…………みんな、すまねぇ……!)
目を瞑って、指に力を込める。
その直前。
「!?」
ポケットに入れていた携帯電話が振動を始めた。
拳銃を机に置いて携帯電話を取り出す。
表示されていた番号は非通知。
一体誰からだと思いつつも、シンジはその電話に出た。
「はい、田中ですが」
『……シンジか?』
「っ!?その声は……!!」
思わず目を見開く。間違いない。
何度も耳にした低い声。シンジは電話の相手が一体誰なのかを、直ぐに理解した。
「兄貴!!」
『あぁ』
桐生一馬。
田中シンジが兄貴分と慕いずっとその背中を追ってきた伝説の極道。
そして、今回の事態を引き起こした張本人でもある。
『現状、横浜への移動が完了していないのがシンジだけだと松重から報告を受けてな。電話をかけさせて貰った。今、大丈夫か?』
「えぇ……ですが兄貴、なんで非通知なんです?携帯はお持ちですよね?」
シンジの質問に対する桐生の答えはNOだった。
『いや、今まで使っていた携帯では東城会側にアシがつくんでな。壊して海に捨てた。今は公衆電話からかけている』
「そう、ですか……」
桐生の言葉を聞き、長年桐生の子分を勤めているシンジは確信した。
ここまでの覚悟を決めた桐生はもう、テコでも動く事は無い。
それは即ち、シンジが死んだとしても止まることはしないという事だろう。
これでもう、シンジが取れる手段は本当に無くなった。
どうあっても戦争を止める事は出来ない。
『大丈夫かシンジ?東城会の奴らから何かされていないか?お前も早く横浜に────』
「ねぇ、兄貴」
『なんだ?』
シンジはついに、桐生へと想いをぶつけた。
「兄貴はもう、本当に戦争をする気なんですか……?」
『……あぁ、そうだ』
「それで、今までお世話になってきた風間の親っさんや柏木さん達を敵に回してでもですか!?」
堰を切ったようにシンジは桐生へと言葉をぶつけていく。
「由美さんを殺して、優子さんにもあんな想いをさせた世良会長を憎む気持ちは分かります!でも、だからって兄貴は今まで親っさん達に世話になった恩を仇で返すって言うんですか!?それが兄貴が掲げていた"義理と人情"って奴なんですか!!?」
『シンジ……』
「俺には、どっちかを選ぶなんて出来ません!俺にとって兄貴は兄貴で、親っさんは親っさんなんです!!なのにみんな、どんどん桐生の兄貴の方へ行っちまって……!俺は、もう何をどうしたらいいか分かんないんスよ!!!!」
これまで桐生の行動に対し不満どころか疑問すらも抱いた事が無かったシンジ。
だが風間と桐生の間で揺れ動く今の彼にとっては、こんな事態を引き起こした桐生に対して文句を言わなければ気が済まなかったのだ。
『…………シンジ』
弟分の胸の内を聞いた桐生が、最初に放った言葉。
『…………すまない』
それは謝罪だった。
今回の一件は完全に桐生の独断で行った決断であり、離反者が出る事も桐生は覚悟していた。
もっとも、その離反者が桐生組の中で最も古株であり誰よりも桐生を慕っていたシンジであったのは皮肉という他無いだろう。
「兄貴……」
『──つくづく俺は馬鹿で勝手な男だ。テメェの大事なモンを傷付けられたら最後、絶対にやり返さないと気が済まねぇ。ましてや由美をあんな殺し方しやがった東城会を、俺は一生許す事は出来ねぇだろう。だが……そんな俺の在り方が、一番近くにいたお前をこんなにも苦しめちまってた…………』
電話越しに聞こえる桐生の声が微かに震えているのをシンジは確かに聞いた。
桐生は今、自分を責めているのだ。
『シンジ……お前はどうしたい?』
「どうしたい、って……俺は…………」
言葉に詰まるシンジ。
一日中考えに考えても答えが見つからなかった。
今聞かれたからと言って答えられる訳が無い。
『…………なぁ、シンジ』
そんなシンジに対し、桐生はこんな言葉を投げかけた。
『俺は……お前の意志を尊重したいと思っている』
「意志……ですか……?」
『あぁ。お前が揺れ動いているのは、俺の事を。そして、………風間の、事も大事に想っているからだ。そうだろう?』
「…………はい」
『だが、同時にこうも考えているんじゃないのか?"どちらかを選べばどちらかを裏切る事になる"ってな』
「!!」
自分の心情を言い当てられた事に息を飲むシンジ。
疑問に思うシンジに対し、桐生は得意げに返す。
「どうしてそれを……?」
『フッ……伊達に俺も、お前の兄貴分を長い事やっちゃいない。少しくらいは分かるさ』
「…………」
『シンジ……余計な事は考えなくていい』
その後、桐生はこう続けた。
『俺はお前を尊重する。お前のする決断がどんなものであっても、直ぐに戦争は仕掛けない。そう約束しよう』
「っ!本当ですか……!?」
『あぁ……………………風間は、どうか知らねぇが少なくとも俺達はそうする。ただし……向こうから仕掛けてくるのなら返り討ちにするけどな』
「兄貴……」
『"どっちを選ぶか"なんざ考える必要はねぇ。お前が想う、お前がやりたい事をやるんだ』
兄貴分の言葉に、シンジは躊躇う。
今の彼には、自らを信じる心が失われていた。
「で、でも兄貴…………俺は、こんな時になってまでやりたい事を決めきれない半端者ですよ……?そんな俺が、正しい選択なんて……」
煮え切らない返事に対し、桐生は毅然とした口調でこう告げた。
『間違ってても良い。半端でも良い。そんなもんは関係ねぇ。間違ってんなら、気合と根性で正解にしろ。半端なら、意地と覚悟で貫き通せ』
「!!」
『お前なら出来るさ。何故ならお前は…………俺が認めた唯一無二の弟分。田中シンジなんだからな』
「っ……!!」
桐生からの惜しみないエールに涙が零れるシンジ。
胸の内から熱いものが込み上げ、止められなくなっていく。
「………………兄貴」
『なんだ……?』
一頻り涙を流し終えたシンジは、目元を真っ赤に晴らしたまま答えを告げた。
東城会でも桐生組でもない、田中シンジとしてやるべき事を。
「俺は……この戦争を止める。その為にこの身を尽くします。」
『…………』
「やっぱり俺にとって兄貴はどこまで行っても兄貴だし、親っさんは親っさんです。どっちかを捨てるなんて出来ませんし……そんな二人が争い合うのを認める訳には行きません。だから俺は、田中シンジとしてこの争いに終止符を打ちます。そしていつかまた……兄貴が親っさんを堂々と親っさんって呼べるような、そんな日を必ず実現してみせる。そのために立ちはだかるのなら……たとえ兄貴であっても、容赦はしません」
『…………そうか』
シンジが出した答えは、結局どっちつかずな半端者の答え。
具体的なプランは愚か最初に起こす行動も決まっていない青臭い理想論だ。
しかし、それを聞いた桐生の声音はどこか晴れやかで優しげだった。
『いい答えだな、シンジ』
「……はい!」
『約束通り、俺はお前の意志を尊重する。お前の目的の為に横浜に来るのなら好きにするといい。俺達に合流するも、かかって来るのも自由だ』
「分かりました……!」
『またいつでも連絡して来い。待ってるからな』
「兄貴、ありがとうございました!お疲れ様です!」
『あぁ。じゃあな、シンジ』
電話が切れる音を聞き、シンジは携帯をポケットに突っ込んだ。
その後、目の前の拳銃を懐にしまい込んで先程書いたばかりの遺書を破り捨てる。
(兄貴……俺も貫きますよ。貴方が背中で語ってくれていた……"半端者なりの意地"をね!!)
決意を新たにする男、田中シンジ。
その瞳には、煌々と燃ゆる熱い意志の光が宿っていた。
というわけで田中シンジ回でした。
実は今回、元々考えていた案ではあったのですが、メッセージで偶然同じ内容のリクエストがあったのもあって書くことを決めた次第です。
皆さんもこんなシーン読んでみたいみたいな意見があれば、送ってみてください。今回みたくタイミングや機会はあれば形に出来るかもしれませんので!
次回は本編に戻ります。
それでは〜