LORDING………………システムチェック中…
バイタルチェック:グリーン
異重合核状態:適正
エネルギー残量チェック:100%
システムチェック完了
「………………」
ハジメが目を覚ましたのは迷宮に似つかわしくないベッドの上だった。長らくお目にかかれなかった光量に、思わず眩しそうな目をするハジメ。状況に戸惑っていると、赤毛の女性が視界に入った。
「あ、気が付いたみたいよ。デボル」
赤毛の女性が声を掛けると、ウェーブのかかった赤毛のよく似たもう一人の女性が現れた。
「おはよう。よく寝たな。南雲ハジメ」
とりあえず敵意は無さそうだ。と安心するハジメ。状況が全く分からないので、試しにここが何処かを聞いてみた。
「ここは、オルクス大迷宮の最深部よ」
「反逆者の隠れ家って言えば分かるか?」
奈落にしては整った環境なので、おそらく真実だろうと判断した。
「香織と、ユエは何処に…?」
「安心しろ。二人ともピンピンしてる」
「今『通達』で連絡したから、もうすぐ――」
「ハジメくん!」「ハジメ…!」
「うおっと…」
ウェーブ髪の女性が避けるとともに、ハジメに抱きついてくる二人の少女。間違いなく香織とユエだ。立て続けに起こる展開に目を白黒させていると、赤毛の女性達が口を開いた。
「今だけは甘えさせてやれ。お前が寝ている間、コイツ等は気が気じゃなかったみたいだしな」
「貴方、数日間ずっと眠りっぱなしだったのよ?意識を失っている間、バイタルが危険域に達した事もあったわ。授格者や昇格者は『自動修復』によって再生するけれど、その効果も絶対ではないの」
赤毛の女性達の解説を聞きながら、ハジメは香織とユエの頭を撫でた。その行為によって更に涙を流してしまう彼女達にあたふたしながらも、ハジメは二人を抱きしめ続けた。
暫くして香織とユエが落ち着くと、ハジメは赤毛の女性達の説明を求めた。そして、彼女たちはそれぞれ『デボル・ポポル』という名前で、治療やメンテナンスに特化した性能を持つアンドロイドである事が分かった。隠れ家に三人を運び、治療を施したのはこの二人だったのだ。周りを見回してみると、確かに医療機器らしき機械や、医薬品らしきアンプルが存在している。
「あまり激しい運動は駄目だけど、歩いたりする分には問題ないわ」
ストレート髪の女性、ポポルがそう言うと、またまたドアが開き、今度は赤い服を着た少女が現れた。
「オルクス大迷宮の攻略者達。ようこそ、隠れ家へ」
見た目が少女なのに声がバリトンボイスなので、軽く驚くハジメ。しかし少女(?)の方は構わずに話し続ける。もしかしたらハジメの目が覚めるまでずっとスタンバっていたのか。
「ここまでたどり着いた貴様達に、耳寄りな情報があります」
少女は一方的にそう言って部屋から出て行ってしまった。とりあえずデボルとポポルに少女の事を聞くハジメ。しかし彼女たちにとっても謎の存在であるらしい。とにもかくにも話が進まないため、赤い服の少女を追いかける事にした。
ベッドルームから出たハジメは、周囲の光景に圧倒され呆然とした。機械と化してもこの辺りの感性は人間である。
まず、目に入ったのは太陽だ。もちろんここは地下迷宮であり本物ではない。頭上には円錐状の物体が天井高く浮いており、その底面に煌々と輝く球体が浮いていたのである。僅かに温かみを感じる上、蛍光灯のような無機質さを感じないため、思わず〝太陽〟と称したのである。
「夜は月みたいになったよ」
「……月は太陽の光を盗んでいる。だから光を落とせば月になる」
「随分詩的な自虐ですね。そういうつもりで名付けたわけではないのですが…」
「自虐じゃない…私はハジメとカオリに救われた…これは、私なりの感謝の提示。でも、ハジメにとってのコンサート・ミストレスはカオリ。だから、私は誇りを持って『太陽の光を盗む月』になる」
結構考えていたらしい。香織との関係を明確にした上でハジメの事は諦めていないという意思表示でもあり、単なる自虐として聞き流す事は出来なかった。
次に、注目するのは耳に心地良い水の音。扉の奥のこの部屋はちょっとした球場くらいの大きさがあるのだが、その部屋の奥の壁は一面が滝になっていた。天井近くの壁から大量の水が流れ落ち、川に合流して奥の洞窟へと流れ込んでいく。滝の傍特有のマイナスイオン溢れる清涼な風が心地いい。よく見れば魚も泳いでいるようだ。もしかすると地上の川から魚も一緒に流れ込んでいるのかもしれない。
川から少し離れたところには大きな畑もあるようである。今は何も植えられていないようだが……その周囲に広がっているのは、もしかしなくても家畜小屋である。動物の気配はしないのだが、水、魚、肉、野菜と素があれば、ここだけでなんでも自炊できそうだ。緑も豊かで、あちこちに様々な種類の樹が生えている。
地獄の最下層にあったのはコキュートスではなく
暫くこの空間を探索し、住居のような建物を見つけた。そしてその中で風呂を見つけて女性陣が大はしゃぎし、ハジメも頬を緩めたが、ここでは割愛する。
住居の中を一階、二階と調べ、三階に辿り着く三人。三階は一部屋のみであり、奥の扉を開けると、そこには直径七、八メートルの今まで見たこともないほど精緻で繊細な魔法陣が部屋の中央の床に刻まれていた。いっそ一つの芸術といってもいいほど見事な幾何学模様である。しかし、それよりも注目すべきなのは、その魔法陣の向こう側、豪奢な椅子に座った人影である。人影は骸だった。既に白骨化しており黒に金の刺繍が施された見事なローブを羽織っている。薄汚れた印象はなく、お化け屋敷などにあるそういうオブジェと言われれば納得してしまいそうだ。
その骸は椅子にもたれかかりながら俯いている。その姿勢のまま朽ちて白骨化したのだろう。魔法陣しかないこの部屋で骸は何を思っていたのか。寝室やリビングではなく、この場所を選んで果てた意図はなんなのか……
そして部屋の端には例の赤い少女もいた。
「耳寄りな情報と言うのは?」
「まずは全員魔法陣に入って『生成魔法』を習得してもらう。特に南雲ハジメ、君には役に立つ魔法だ」
三人は半信半疑ながらも魔法陣の中に足を踏み入れる。途端に純白の光が爆ぜ部屋を真っ白に染め上げる。やがて光が収まり、目を開けたハジメ達の目の前には、黒衣の青年が立っていた。魔法陣が淡く輝き、部屋を神秘的な光で満たす。中央に立つハジメの眼前に立つ青年は、よく見れば後ろの骸と同じローブを着ていた。
「試練を乗り越えよくたどり着いた。私の名はオスカー・オルクス。この迷宮を創った者だ。反逆者と言えばわかるかな?」
話し始めた彼はオスカー・オルクスというらしい。【オルクス大迷宮】の創造者のようだ。前回も書いたが、是非ともこんな地獄を作った理由を腹割って話してもらいたいものである。
しかしながらこの話も世界観に関わる内容だけにかなりのボリュームだ。詳細な内容は原作を読んでもらうとして、ここでは要点だけかいつまんで説明する。
第一にこの世界は神の遊戯版であり、神々は人々を駒とした戦争と言う名のゲームを楽しんでいるという事。ところで地球の神話の神や天使も方向性が違うだけで大差無いと思うのは私だけだろうか。この場においてはどうでもいいけれど。
第二に、オスカー・オルクスを始め『反逆者』と呼ばれる人間達は神々の遊戯から救おうとした『解放者』であったという事。しかし周到に準備を重ねすぎ、神に時間を与えてしまった。神は『解放者』を〝神敵〟とし、人々自身に相手をさせた。守るべき人々に刃を向けるわけにもいかず、解放者達は討たれていき、最後まで残ったのは中心の7人だけだった。
第三に、ここを含めた迷宮の目的。生き残った7人の解放者は自分達には神を討つ事は出来ないと判断した。そして、バラバラに大陸の果てに迷宮を創り潜伏することにしたのだ。試練を用意し、それを突破した強者に自分達の力を譲り、いつの日か神の遊戯を終わらせる者が現れることを願って。
長い話が終わり、オスカーは穏やかに微笑む。
「君が何者で何の目的でここにたどり着いたのかはわからない。君に神殺しを強要するつもりもない。ただ、知っておいて欲しかった。我々が何のために立ち上がったのか。……君に私の力を授ける。どのように使うも君の自由だ。だが、願わくば悪しき心を満たすためには振るわないで欲しい。話は以上だ。聞いてくれてありがとう。君のこれからが自由な意志の下にあらんことを」
脳内に強制的に情報を詰め込まれ、『生成魔法』の仕組みと使い方等の知識が刻み込まれる。機械であるハジメ達は通常の人間よりも演算能力が高いため、頭痛等は感じなかったが、多少不快であることに変わりはない。ただ自分達の為になる事であるため大人しく耐えた。
「凄い事…聞いちゃったね」
「おそらく真実でしょうがね。この世界の宗教って歪ですし、地球に例えたらアルカイダしかいないような状態です。変でしょう?」
「外部から操作されてる…?」
「その可能性が濃厚だと思いますよ、ユエさ…ユエ」
ハジメ達の目的は地球へ帰る事だ。しかし今の話を真実だと仮定するなら十中八九神からの邪魔が入るだろう。異世界からの人間などという駒を神が逃すはずないのだから。神についての情報は無いに等しいが、対抗策は立てねばなるまい。ハジメ達がそう結論付けると、すっかり存在を忘れていた赤い少女から声がかかる。今思えばこの少女に実体は無い。まるでオスカーの記録映像のように。
「神についてなら私が教えよう。面倒な相手ではあるが、所詮は君達のように『花』の力を使いこなすことも出来ない小物だ」
まるで神についてや自分達に起こった異変について知っているかのような口ぶりだ。ハジメ達は期待と警戒が入り混じった表情で問いかける。
「…貴方は誰なんです?」
「私は、私達は、機械生命体のネットワークから生まれた概念人格。名前は…そうだな、ターミナルとでも呼べ。碌な名ではないが、他に呼びようもあるまい。先に言っておくが、現時点で君達が私を破壊することは不可能だ」
「概念人格…ですって?」
「『花』から生み出された機械。ネットワークに知性が生まれる事にそう時間はかからなかった。そして進化と統合を繰り返し、私という存在が生まれた」
少し違うが技術的特異点、シンギュラリティのようなものだろう。既存の知性を凌駕し、超越者とも呼べるターミナルが生まれた。真実かどうかはさておき、一応納得の出来る範囲ではある。しかしハジメ達にとって気になる単語があった。
「『花』…?」
「この世界には嘗て、調整役の女神がいた。しかしデータを見る限り、エヒトに弑されこの世界を乗っ取られたようだな。そして最後の足掻きで作ったのが『花』だ」
どうやら名前は存在せず、植物に似た性質を持つことから便宜上そう呼んでいるらしい。そしてターミナルは無表情だったのが、少し疲れを滲ませる表情へと変化した。
「これがまた厄介でな。完成させる前に女神が事切れたものだから、中途半端に強い暴走体と化してしまった。私の尽力によってここ最近はなりを潜めていたのだが、エヒトの阿呆が考え無しに手を出して『花』が再起動し、再び世界の侵蝕を始めてしまったのだ。まあ、エヒトの方も大ダメージを被ったらしいが」
まるで残業に呼び出されたサラリーマンのような雰囲気だ。得体が知れない存在ながらもどこか親近感が湧くハジメ達。するとターミナルは香織を指差す。
「…?」
「君の右目に生えているのは『花』の分体だ」
「!?」
「じゃあ、香織は…」
「安心しろ。驚嘆に値する事だが、白崎香織は自我を、そして理性を保っている。デボルとポポルにも聞いたが、現時点で『花』との共存は達成されている。この状態を保てる限り、直ちに自我が崩壊するような事にはならない」
その言葉に多少安心するハジメ達。しかしハジメは基本的に悲観思考だ。今の状態が永続的に続くとは到底思えなかった。ターミナルもその懸念は当然という反応をする。
「無論、何もしなければ君の意識は『花』に飲まれるだろう。陳腐な表現にはなるが、力に抗うには強い精神力が必要だ。安易に救済や力を望むような精神では、君は既に『花』に飲まれていただろう」
ここにきてまさかの根性論である。しかしながらそう単純な話でも無いようで、今の香織の人格を保っているのは『人間』である事に執着をしているからであるという。そのため融合している『花』もそれを遵守している。もし彼女が「全てを滅ぼしたい」という願いを掲げていればまた違った結果になっただろうとの事だ。
「僕達を機械へと変えた存在、『パニシング』とは何ですか?」
「『花』によって生み出された進化促進プログラムだ」
ターミナルが口にした答えに沈んだ表情になるハジメ。
「そうですか…そして、進化に適応できなかった者は…」
「それは、君の方が良く知っているだろう」
「そうですね…」
進化に適応できなかった者は死ぬ。更に運が悪ければ理性を失い、ただ暴れる金属塊となる。進化の終局は死だ。故に、全ての存在は滅びるようにデザインされている。
ハジメが思考に耽っていると、ハジメの胸、ちょうど心臓の辺りに香織の耳が押し付けられる。
「また悲観的な事考えてるんだろうけど…敢えて言うね。不安がってたって、何も見つけられないよ。私は、君が自他共に認める怪物になったとしても愛してるから。君の心音が聞こえる限り、ずっと。それが世界を欺く答えだとしても」
香織のこの行為には意味があった。ハジメが病室の住人だったころ、病気の伝染のリスクを少しでも減らすために粘膜を介した接触は禁じられていた。よって、この『ハジメの心音を聞く』という行為が二人のキスの代わりだったのだ。
そして、対抗するというよりは同調するようにユエが後ろから抱きついてくる。
「私はユエ…太陽の光を盗んで輝く月。カオリの居場所まで奪いはしない…だけど、太陽と同じ光でハジメを癒す」
三人の世界が展開される中、赤い少女は暫く放置してから声を掛けた。
「そろそろ本題に移りたいが」
「え?まだ何かあるんですか?」
「最後だから安心しろ。尤も、現状の君達にとっては最大の問題だが」
「…?」
「端的に言えば、君達を現在よりも大幅に強化することになる。私がパニシングを解析して創り上げた『昇格ネットワーク』を使えば、現時点よりも圧倒的に優れた力を得ることができる。そして、白崎香織に取り憑く『花』の力を制御が容易な範囲まで分散する事が出来る」
「ほう?」
「『花』のエネルギーは分体とはいえ非常に強力だ。そのまま放置すればいずれ持て余すだろう。君自身が昇格者となれば制御の成功率は上がる。さらに『花』に連なる力を持つ昇格者が増えればエネルギーは分散され、安全性は高まる。悪い話ではないだろう?」
確かに魅力的な話だ。愛する人を助け、自分は力を得る。だが往古来今、強力な力には代償が付き物と相場が決まっている。富を得るのならば物資を、権力を得るのならば犠牲を、名声を得るのならば自分自身のアイデンティティを代償にしなければならない。悪魔との契約で魂を抜かれる話は最早一つのジャンルとして成り立つほどにメジャーだが、どうせこの話もその類だろう。
「はぁ、デメリットはなんです?」
「そう言うだろうと思っていた。いいだろう、教えよう。暫くは身体に筋肉痛程度の痛みが走るとか、制御に失敗すれば被害が甚大になるとか…細かく挙げればキリが無いが、君達にとって何よりも気がかりなのは、『人間性の喪失』だろうな」
「………………」
「ネットワークに接続し昇格者となれば、自ずと『人間』という存在からは遠ざかる事となる。肉体的な変異は勿論、長期的に見れば精神性にも少なくない影響が発現する。人間と機械が同一の存在でいられる道理は無い」
ハジメ達は俯く。ターミナルは「やはり無理か」と思う。予測していた事ではあった。ターミナルは機械生命体の知性の集積の結果生まれた概念人格、つまりは創られた存在であり、生物に存在する自己保存本能や感情と言ったものは(皆無ではないが)希薄だ。しかしハジメ達は違う。彼らは元は人間であり、その事実はターミナルよりもそれらの要素が強く作用する事を意味する。今日の所は諦めるか、とその場を後にしようとすると、ターミナルにとって予想外の事が起きた。突如としてハジメが笑い出したのだ。
ターミナルにしては珍しく、本当に珍しく少々戸惑いながら聞く。
「…………気は確かか?」
そうするとハジメは笑うのをやめて口を開く。
「いえ、どれだけ恐ろしい代償があるのかと思えば、そんな事ですか」
「…?」
「いいでしょう。僕は昇格者となりましょう」
「『喪失』に対する恐怖はないのか?」
「喪失…ね。そもそも人間性とはなんなのでしょうね」
「何?」
「愛、信仰、正義、献身、闘争、残虐性、欲、色情…多種多様な定義が為され、それぞれが間違いとも、正解とも言われぬまま現在まで経過した。そこでふと思ったのですよ。僕が人間でなくなる事で、『喪失される人間性』とは何か。正義感?慈悲?しかし真逆の事象である『七つの大罪』もまた人間性として定義される」
そもそも七元徳の一つとされる『正義』とて七つの大罪の候補に挙がっていたくらいだ。慈悲や愛情も美徳だが、行き過ぎれば傲慢や色欲となる。
ならば人間でなくなるとはどういう事だ?殺戮や罪咎でさえも人間性と捉えるのならば、身体を改造され、新たに獲得したアイデンティティも『人間性』と呼ばれなければ可笑しいではないか。
『全ての存在は滅びるようにデザインされている』。ハジメは積み上げてきた事の喪失を必要以上に嘆くつもりは無い。何故ならそれは
「故に、僕は昇格者となる事に異存はありません。寧ろ、人間性というある種の特異点を観測するのにちょうどいいかもしれない」
そもそもハジメは遠くない内に死ぬ運命だった。死とは全ての可能性の喪失。人間性どころの話ではない。香織やユエの為にも『生き抜く覚悟』を決めたハジメに、取れる手段を取る事に対する躊躇など無かった。
「というのが僕の結論ですが、お二人は?」
しかしそれはあくまでハジメの結論である。二人は違う解を出したのかもしれないし、もしそうだとしてもそれを咎めるつもりは無い。特に香織は地球での生活がある。やや特殊な事情と価値観を持つハジメとは違うのだ。しかし二人の答えは既に定まっていた。
「私も昇格者になるよ。生存のためにはそれが最善手だし、なにより、もう『無痛症』にはなりたくないの」
「私の居場所は此処…他は知らない。それに…カオリの助けになるなら、私に躊躇いは無い」
最早この問い自体が愚問であったようだ。これから始まるのは異端の力を持った反撃の物語。力を持たない事はハジメの傍にいられない事。そういう意味でも彼女らに拒否の二文字は有り得なかった。
「英断を感謝する。特に白崎香織、君が『花』を制御できずに暴走するのは…その、なんだ、困る」
「困る」という割には口裂け女のような笑みを浮かべている為説得力に欠けるが、喜んでいるのは間違いない。
そしてこの日、三人の昇格者が誕生し、
疲れたのでいったん区切ります。次回はアンケートも実施したメイドロボが出てきます。個人的に今作のハジメの価値観が途中で可笑しなことになっていないかが一番怖い。あとターミナル、お前光輝程じゃなくてもキャラ付けムズイんじゃ。
備忘録
ターミナル:NieR Automataに登場する赤い少女。ゲーム本編の盛大なネタバレを含むため多くは語らないが、今作では若干人間臭い。詳細が知りたい方はググってほしい。おそらく最も驚くのは担当声優であろう。
デボルポポル:Automataと同じく治療、メンテナンスに特化した性能を持つ。今作では香織が『演奏者』であるため、治癒師の代わりである。
オルクスの隠れ家の作りかけのメイドロボの目が瞬く。まるで何かを伝えようとするかのように
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修理して連れていく
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見なかったことにして放置する