・南雲ハジメ
原作の主人公であり、今作でも主人公である。身体が機械化していく『パニシング症候群』という病に罹患しており、転移前は数年以内に死ぬ事が確定していた。そのためどこか生きる事に無気力であり、『全ての存在は滅びるようにデザインされている』という間違ってはいないが退廃的に過ぎる哲学を持っている。
宮沢賢治の『よだかの星』を読了後、「よだかのように美しく死にたい」と願い、自らの機転で不良たちから老婆と子供を助けるが、後述する理由によりパニシング症候群の患者は忌避感を持たれており、感謝されるどころか嫌悪の視線と共に逃げるように立ち去られてしまう。また、『美しい死』が難しい事も理解しており、(特に香織という恋人が出来てからは)比較的優先順位は低いようだ。
転移前は『ゼロ』という名前で画家として活動しており、その経緯で原作より知り合いが多い。詳しくは『青イ鳥』を参照してもらうとして、自分の絵を使った合法的なテロ計画を遂行しており、原作以上に頭が回る。また『美しい死』を望む割に性格は悪く、シレっと毒を吐く事が多い。しかも無駄に語彙力が豊富なので、言われた側が意味を汲み取れていない事も。
また、幼少期にパニシング症候群に罹患した時に、一度山奥の病棟に隔離されている。その時に侵蝕された患者が暴れ出したことに起因する『病棟の惨劇』に巻き込まれており、ハジメの知人を含む何人もの人間を生存のために殺害することになった。ハジメが生きる事に無気力になり始めたのもこの事件がきっかけであり、パニシング症候群に対する世間の評価も差別に近いものになってしまった。そして、差別される中での処世術として普段は敬語を使っている。
・白崎香織
原作では色々と不遇だった少女だが、今作ではメインヒロインに抜擢されている。ハジメが老婆と子供を助けている場面に遭遇し、ハジメを『弱くても他人の為に動ける凄い人』だと思い、恋心を抱く。しかし、『血塗られた過去』『人格者とは言えない性格』『避けられない死』といった負の要素を持つハジメは彼女を遠ざけようとするが、全てを知って尚、香織はハジメを愛すると決心し晴れて結ばれる事が出来た。
また原作との相違点として、香織は戯曲や音楽に傾倒しており、天職も『治癒師』ではなく『演奏者』となっている。転移前からチェロを弾いており、短い時期ながらもフェンシングを教わっていた事があるなど多彩な技能を持つ。機械化してからは音楽用語を会話に織り交ぜるなど、香織にとっての『人間性』は音楽に依るようだ。
なお、ヤンデレではあるがストーカーではない。というよりストーカーする必要が無かった。しかし(時々アンチ対象になる理由である)自分の突撃癖は自覚しており、ハジメが害を被るなら学校では話しかけない事を提案するが、二人は今まで通りに過ごす事が最良であると結論付けた。しかし、ベヒモス戦(初遭遇)にて奈落に落ちたハジメを機械の異形『セイレーン』となって追いかけていったため、ストーカー属性自体は残っているとも解釈できる。
余談だが、香織はハジメの事を「コンダクター」と呼ぶことが多く、同時にハジメも香織の事を「コンサート・ミストレス」と呼ぶことが多い。二人にとっては言葉以上の意味が込められており、他のヒロインとの境界線にもなっている。
・清水幸利
原作では裏切って魔王に殺された少年。今作では階音という人物との出会いなどによって原作ほど鬱屈とした感情は抱えていないが、口は悪い。チェスで全国三位に上り詰める実力を持っているが、ハジメに負けたらしい。しかし劣等感を抱く事も無く、良きライバルとして認識しているようだ。
また軽度の女性アレルギーでもあり、ただ一人の例外を除いて積極的に女性と関わろうとはせず、『学園の二大女神』である香織と雫にも興味が無い。トータスでもハニートラップ目的のメイドや令嬢に対して冷めた態度を取っていた。
・中村恵里
ある意味原作で最も可哀想だった僕っ娘。詳しい経緯は原作を読んでもらうとして、裏切りの果てに最終的には死亡している。
ハジメと鈴にゲームを仕掛けられ、改心……というよりは啓蒙を得て味方サイドについている。転移前は図書委員で、ゲームの前は大人しめの女子生徒だったのだが、ゲームの後は毒舌と黒い感情を撒き散らすようになった。
顔立ちは美人に属するのだが、いかんせん口と性格が悪すぎて男が寄ってこない。しかし本人は人生ソロプレイを満喫しているようで不満は無いようだ。
・谷口鈴
原作キャラだが、今作の地球組では最も謎な人物である。転移前はホワイトハッカーとして活動しており、ハジメのテロ計画の最初の協力者でもある。この二人がどういう経緯で出会ったのかはまだ不明。
梟とルービックキューブが好きなようで、休み時間などによく弄っていた。恵里に仕掛けられたゲームの中にも梟が登場しており、ハジメの他に鈴が協力していたことが早い段階で分かるようになっていたが、当時の恵里は気付かなかった模様。また、家では本物の梟を飼っているらしい。
天職は原作通り『結界師』だが結界の使い方は序盤から多彩で、防御、攻撃、妨害とかなり応用が利く。その上、敵性機械生命体から強奪したチェーンソーで近接戦闘にも対応できるかなりの万能型である。余談だが、笑顔でチェーンソーを振り回す様を見られて『サイコパス』のレッテルを貼られている。
・園部優花
原作キャラ。『魔王の愛人』とか呼ばれており、サブヒロインと言えるほどの存在感は無いが、完全なモブキャラというには語弊がある極めて微妙な立ち位置であった。
今作では原作よりも早くハジメに対して恋心を抱いているが、ハジメには既に香織という恋人がいたため、身を引いている。(とはいえ友人としては接していたようだが)
上記の経緯から、「自分の恋が叶わないなら、せめて二人には幸せになって欲しい」という願望を持っており、二人を奈落に落とした檜山を深く恨んでいる。どれくらいかというと、檜山が糾弾されている場で死刑宣告するくらいには。そして(明確な証拠があるにも関わらず)檜山を庇った光輝も恨んでおり、光輝に自身の武器である戦輪をぶつけ、更に上段回し蹴りを喰らわせている。
また、作者の第一印象により、ジャズピアニストの属性が追加されており、コンクール入賞などの分かりやすい実績こそ無いものの、実家の洋食店『ウィステリア』の人気上昇に一役買っている。
・遠藤浩介
原作キャラであり、影の薄さ万年世界一位の天職『暗殺者』の少年。原作本編ではあまり登場しない印象に残らない(別の意味で印象に残ってる人もいるかもしれない)キャラだったが、今作ではなんと英国国家保安局のエージェントであり、ハジメがパニシングの侵蝕を受けて暴走したときに殺す役割である。
ハジメに対しては情を持っている部分もあるが、公私は分けるタイプなので時が来たら冷徹に殺す。
イギリス人のエミリーという少女と付き合っているが、現在は単身赴任(?)状態である。そもそも遠藤浩介というのも本名かどうか不明なのだ。
・八重樫雫
原作以上に苦労人……というより心がズッタボロな侍ガール。香織がハジメにつきっきりで光輝のフォローを全て一人でやっていたためにこのような状態となった。光輝の事で手を焼きながらも彼女自身も人の闇の部分に対して耐性が無いため、結局ボロボロである。そしてベヒモス戦にて無意識に精神の拠り所にしていた香織を失い、憂鬱が加速している。
・坂上龍太郎
原作キャラで脳筋。光輝の親友で、『拳士』の天職を持つ。熱血や根性と言った少年漫画に出てくるような言葉が大好きで、インドア派で口が回る人間とは相性が悪い。
鈴の助言もあって今の状況のマズさには薄々気づいているが、雫同様、人の闇に対して耐性が無いのと生来の脳筋気質が災いして決定的な打開策は出せていない。更に嘗ての想い人であった鈴の暗黒面を見てしまい、それまでよりも迷走するようになってしまった。
・天之河光輝
皆ご存じ勇者(笑)。『地獄への道は善意で舗装されている』を地で行く人間だが、本人に自覚は無い。幼馴染である香織の恋人のハジメに敵意を抱いているが、その自覚も無く、本人は善意100%の忠告をしていると信じ込んでいる。何というか、『赦しによって征服する』キリスト教を具現化したような人物。無意識なのか意識的なのか現実を曲解するため、その様を見たハジメからは内心で冷笑され、鈴からは『数世代前のAI』『欠陥品のアンドロイド』扱いされている。
原作において彼の被害者側の事情が強調されるのもあって、原作及び二次創作の読者からは著しく好感度が低い。他の二次では散々な末路を迎える事もあるが、果たして今作ではどうなのか……
・ユエ
奈落の底に封印されていた吸血鬼。外見は12歳前後だが、実年齢は300歳を超えている。数百年封印されるのに加えて、(封印した人物にとっては完全な想定外だが)パニシングの侵蝕も受けるという二重苦に晒されていた。そのためハジメ達に助けを乞い、それが不可能なら殺してほしいと願った。
その後、紆余曲折あってハジメの二人目の恋人となる。原作では香織とキャットファイトを繰り広げていたが、今作でそれが起きる可能性は低い。タグで事前に告知しているからだいぶ少数派だとは思うけど、ユエのメインヒロイン展開or香織とユエのキャットファイトを期待していた方がいたらスマン。そういった人は速やかに別の作品の閲覧を推奨する。
また作者はハーレム展開を書くのが苦手であり、恋人が二人になった時点でだいぶ七面倒くさいと思っている。地味に扱いに困っているキャラであり、終着点がどこなのかは作者にも分からない。
・ミュオソティス
オスカーが作ったメイドロボ。原作では破壊されたが、今作では修理され仲間に加わっている。パニシングの影響なのかオスカーがそのように設定したのか不明だが、自我を持ち会話が可能である。しかし彼女の本質は『道具』であり、受け答えはどこか無機質で機械的だ。
ミュオソティスという名前は『勿忘草』という意味であり、花言葉の『私を忘れないで』が由来。
・ターミナル
NieR: Automataから参戦した赤い少女。クロス先ではN2とも呼ばれていた。機械生命体のネットワークから生まれた概念人格であり、その存在は既存の知性を超越していると言っても過言ではない。トータスを管理していた女神によって生み出されてしまった『花』を封印しようと尽力していたが、エヒトが余計な事をしたせいで『花』が再起動してしまう。そのため、まずはエヒトを抹殺する目的で戦力を増やしている。
NieR: Automataの方では主人公及びプレイヤーの神経を逆なでする言動が多かったが、今作では苦労人枠かもしれない。
・デボル&ポポル
NieR: シリーズより参戦した双子のアンドロイド。初登場はReplicantだが、今作ではAutomataの方で登場した彼女達に寄せている。
治療やメンテナンスに特化した性能をしており、戦闘能力はあまり無い。本来治癒師である香織が転職しているので、ハジメパーティーの中ではヒーラーの役割を務めている。
ターミナルの内在データから再現した存在らしいのだが、出処が全くもって不明である。
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原作では色々とネジが飛んでいた竜人族の姫。将来的にどうなるかは不明だが、現時点ではマトモである。竜人族の繁栄の立役者であり、その甲斐あって原作よりも高い文明レベルを誇っている。
漢字表記に疑問を覚えた人もいるかもしれないが、今作のトータスでは日本でいう漢字に相当する文字も存在する、と認識してほしい。
とりあえず簡単な主要人物の紹介です。もっと詳しく知りたい方は今作の本編か原作を閲覧ください。後、ハジメ君のイラストを描いてみたので宜しければ概要欄からご覧ください。
オルクスの隠れ家の作りかけのメイドロボの目が瞬く。まるで何かを伝えようとするかのように
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修理して連れていく
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見なかったことにして放置する