文が拙く、上手い方々とは比べるまでもありませんが、定期的に書いて投稿していこうと思います。
プロローグ
小さな明かり、照らされるは文献。
『竜種
竜、もしくは竜を模した魔獣のこと。ドラゴンとも称される。 分類としては幻想種同様「魔獣」「幻獣」「神獣」の全ランクに存在しており、なおかつその中で最優良種と見なされることが常である『幻想種の頂点』である。
個体によって外見は異なるが、概ね巨大な爬虫類の姿と翼を持つ。
性格も個体によって異なるが、種族として黄金や財宝などに対する執着が強い傾向がある─』
パタン、と開かれていた本を閉じれば、先程まで見えていた『竜種』に関する文が見えなくなる。
竜種、要するにドラゴンや、特殊な蛇の事を表すのであるが、そんな文献を今頃読んでいる…現代に読んでいるのは、余程の物好きか、或いは幻想に憧れを持っているか。
そも、ここまで纏められた文書は時計塔くらいにしか無いんじゃないか?
なんて、どうでもいい事。
そんな事も意に介さず、本を閉じた張本人…黒いローブを着た、如何にも悪そうな男は、クスリ、と口角を少し上げて、椅子からその腰を上げる。
男の名前は■■■■■■。
究極の強欲にして、神にさえその名を轟かせる兄弟殺しの異端者。
否、異誕者。
こんな男は本来存在してはならない。
だから、現代(ここ)に居るのはおかしい事だ。
神代より存在している何か。
時代によって朽ち果てない存在であるソレは、地下であるこの場所から、階段を登っていく。
こんな存在が気まぐれで本を読んでいた、というのを聞いて信じるものは少なそうだが、実際この時はこの存在は現代における『竜種』に関する文献を読んでいたのだ。
単純興味、何度赴いても尽きることのない本が溢れかえった工房兼書斎。
さて、次は何を読──
そんな事を考える最初の語り手は、地下から1階に出て、2、3歩歩いた所で、その思考を奪われた。
リン、という何処までも澄んだ鈴のような音が屋内に響けば、そこにあるのは首が無く、その断面より斬られた脊椎、声帯を覗かせ、ドス黒い、そして異常な程までの魔力を含んだ血液を噴射する先程まで読書に浸っていた存在の亡骸。
もう頭部が無い以上勿論動く事は無いのだが、その亡骸にもう一度、綺麗に縦一文字青い線が刻まれれば、立ったままであったその亡骸は左右に別れて、またその断面より血液を溢れさせる。
別れた断面から臓物が溢れ出し、床を瞬く間にどす黒く染めあげれば、室内に満ちるのは濃密な毒気。
そして、そんな事を気にもせずに青い刃を持つ剣を片手に握り、もう片方の手にフードを被ったままの頭部を握る男が、佇んでいた。
さて、さて、最初に死んだバケモノは、英雄によって倒されたのであった、めでたしめでたし、とはいかないのが物語の常。
断ち切られた胴体より光が溢れ出し、その肉体を神代より維持していた神秘の塊──究極の万能機、聖杯が出現する。
佇む男は満足そうな気配を感じさせる、ゆったりとした動きで床に落ちた其れを拾おうとして─それは消滅した。
怒涛の出来事の連続、本を読んでいたバケモノは、地上に上がるなりその首を剣士に絶たれた。
そして現れるのは聖杯と来れば、殺した奴が奪うのが世の常、奪わんと伸ばした手には聖杯は収まらないのだから、こっから始まるのは失われた聖杯を奪い合う、もうこの時点で可笑しな始まり方をした聖杯戦争、という訳だ。
──主0/従0
初めの文章は型月wikiより引用しました。
ここに記させていただきます。