ダース・ヴェイダー異世界を征く!ただし異世界に来てすでに100年!? 作:岡村優
シュコー…シュコー…シュコー…
広い庭で黒い服とマスクを着た男が座禅を組み空中に浮いていた。周りには石などが浮遊し、フォースを操っていた。この男こそダース・ヴェイダーである。
「旦那様…王宮から招待状が届いておりますが…今回もいつも道理断りますか?」
後ろからこの屋敷の執事アイバッハがやって来た。
「いや、今回は行くとしよう。聞けばこの前まで赤子であった王子が王太子になったと言うではないか。祝わねばなるまい。」
「ハイ、では準備をしておきます」
「うむ、頼むぞアイバッハ、下がって良い。」
「承りました」
「しかし妙なものを見たな…杞憂に終われば良いが…」
今回、いつもならば蹴っていた招待状を受ける事にしたのは修行中にフォースで未来が見えたからである。
暫くして修行を終え、自室に戻りマスクを外す。実はこの屋敷の人間以外は知らないがこのマスクとスーツは外せるのだ。外の方々には呪いで外せないと言う事にしている。…そしてスーツも脱ぐと。アナキン・スカイウォーカー時代の体と顔を維持していた。
「ふむ、機械式で無い分随分楽だな。それにマスクを外せるのはいい事だ。」
実はスーツとマスクをいまだ使っているのは気に入ってるからである。そして部屋着に着替えベッドの横にあるテーブルにライトセイバーを置く。
ここでこの国の事を説明しておく。この国は300年前に建国された国で名をアトランテ王国と言い。現在5つの公爵家がある。
一つは軍事力に精通しているオルデラン公爵家。
2つ目が魔法に特化したアジール公爵家。
3つ目が商業を得意とし、現在の当主が宰相を務めるラモール家。
4つ目が先祖が東国の島国出身で数々の有名な騎士を排出している北條家
最後に数々の国と貴族を滅ぼしまくった、ヴェイダー家。
その初代こそがこのダース・ヴェイダーである。因みに100年前にこの世界?惑星?に来たのだが功績を上げすぎて公爵家にまでなってしまったが…実は後継者がいないのだ。もちろん縁談の話はあったのだが、ヴェイダー自身パドメの事でまだ整理がついていないのだ。
しばらく過去に思いを馳せていたが不意にドアがノックされる。
「旦那様騎士団長をお連れしました。」
「入れ。」
すると黒い鎧を着た男性…顔の見てくれはオビワンケノービに似ている。が入室した。
「閣下!護衛について話をしたく参りました。」
「うむ、それに関してはサイラス騎士団長に任せよう。」
「ハッ!分かりました!直ちに!」
そう言うとサイラスは去っていった。ここでヴェイダー家の騎士団について説明しておく。ヴェイダー家の騎士団は2つある。
一つは黒色槍騎兵(シュヴァルツ・ランツェンライター)主にヴェイダー家の護衛であり、精鋭である。全身黒いので畏怖の象徴でありアトランテ帝国で最も強い騎士たちである。
もう一つは薔薇の騎士(ローゼンリッター)これは元々黒色槍騎兵に至らなかった者たちで構成された騎士団で主に治安維持を主任務とし、白い鎧を纏うので白亜の騎士団とも呼ばれる。もちろん戦争でも十分強いのだが、見劣りするぐらいであまり変わらないとヴェイダーは思っている。
それらを指揮するのがこのダース・ヴェイダー。殺戮の黒騎士と称される人物である。なぜそんな呼ばれ方をするのかと言うと、自家だけで無く国の貴族たちまでも沢山粛清してきたのだ。もちろん敵にも慈悲はない。失敗をしたらすぐに処刑し、自領の罪人もすべからく処刑してきたのだ。もちろん罪状は様々だがすべて処刑するため治安は良い。
「今回の夜会は楽しめそうだな…」そう言いながらライトセイバーを持って眺めるダース・ヴェイダーであった。