ダース・ヴェイダー異世界を征く!ただし異世界に来てすでに100年!? 作:岡村優
3週間かかる道のりを馬車で移動するヴェイダー一行、黒い馬車の中にてヴェイダーは何かをしていた。
ガチャ…チャキン…
「ふむ…本来は使わないのだが…何があるか分からんから作って放置していたのだが…まあやはり劣化するか…」
ガチャガチャ…
と、馬車の中でヴェイダーはブラスターの整備をしていた。実はヴェイダー。冒険者をやっていた頃に念の為ブラスターを作って置いたのだが全く使わずに放置していたのだ。
ジェダイやシスでは全く使わないこの武器をなぜ整備しているのかと言うと…
「距離が遠いとどうしても対応が遅れるからな…助けられる命も助けられん…」
という訳で持ってきていた。因みに王都に行くのは15年ぶりでありそれまでずっと引きこもっていたのだ。理由は単純でマスクをつけて夜会に行くと何も飲めないし食べれないからである。
フォースで見た未来を回避できるかは神のみぞ知るがヴェイダーにとっては結構重要であったりする。その内容はまだ伏せておく。
今のヴェイダーは、ヴェイダーとアナキンが同時に存在しているような状態の為に戦闘時は全く容赦せず、反乱や失敗などは即座に切り捨て、普段はアナキンのように人を思う気持ちがあるというとてもややこしい状態である。知ってる人が見ればほぼ別人と口を揃えて言うであろう。
「む?」
フォースを通じて進行方向に暗黒面に落ちた者と清いフォースを持つものを感じた。すぐさま窓を開ける。
「小隊長。」
「ハッ!何でしょう!」
実は今回の護衛全員訓練を終えたばかりのひよっこである。故に小隊長の声が怯えを帯びているのは当然である。
「この先で何かあるようだ。馬を一頭借りれまいか?それか後ろに乗せてもらえれば良い。」
「ハッ!では私の馬にお乗りください!」
「すまぬな」
「隊を2つに分ける!ジョセフ!ローグ!付いて来い!他は馬車の護衛だ!」
「「「「「「ハッ!」」」」」
ヴェイダーは、小隊長の馬の後ろにフォースを使って飛び乗り乗りそれを確認した小隊長は思いっきり馬に駈けさせる。しばらくしてその現場が見えてきた。
「不味いな…馬車が盗賊連中に襲われている。」
と言う小隊長の言葉にヴェイダーはありえないことを言った。
「小隊長、肩慣らしをしたい。良いか?」
「ハッ!仰せのままに!」
その言葉を聞いたヴェイダーはいきなり馬から飛び降り魔法で転移。盗賊やらの中にいきなり転移した。
「何だお前?グァァァァァ!!」
いきなりフォースチョークを盗賊の一人に決めライトセイバーを起動した。
ブウン…チューン…
そして切った。
ブゥン…ブゥン…
くるくる回しながら盗賊に問う
「面白そうだな…混ぜてもらおう。」
「ひ…怯むな放てェ!」
盗賊たちはその号令で矢を放つが
ブゥン…ブゥン…ブゥン…ブゥン…
すべての弓矢を撃ち落としていく。もちろんライトセイバーを回しながらフォースチョークを決めていく。
「グァァァァァァ!!」
「助けてくれぇ!!」
「嫌だァァァァァ!!!」
歩く度に一人また一人とフォースチョークとライトセイバーで死んでいく。
ブゥン…ブゥン…ブゥン…ブゥン…
「全く…弱すぎて話にならんぞ…少し可哀想になってきたではないか…」
と言いながら右腰のホルスターからブラスターを抜きトリガーを引く
ピュン!ピュン!ピュン!
「…つまらん…」
と言いながらブラスターをホルスターにしまい最後の一人をライトセイバーで斬り伏せる。
「何者だ!名を名乗れ!」
と、馬車を守っていた騎士が叫ぶ。
「そんな事は後でいいはずだ。死んだ騎士は居るのか?」
と、ヴェイダーはライトセイバーを展開した状態で問う
「いや、貴殿のおかげで死んだ者はおらん」
「ならば良い…自己紹介がまだであったな…ダース・ヴェイダー公爵である。」
「こ!これは失礼しました!ヴェイダー公!貴方様とは知らず無礼な…」
「よい、久し振りに夜会に出る上に最後に王都に行ったのは15年前だ。覚えて無くて当然だ。」
「閣下!ご無事ですか!?」
と、ここで騎士たちが追いついた。
「心配せずとも良いこの通りピンピンしている。」
「やはり貴方でしたかヴェイダー公」
と、馬車から出てきたのは…
「久しぶりだな…ケネス・マクミラン・V・ラモール殿?」
「フルネームで呼ぶのは勘弁してください師匠。」
実はケネス、ヴェイダーが直接剣術をたたき込んだのである。もちろん普通の剣術でだが。
「おとうさま…この人はだーれ?」
と中から出てきたのは10歳ぐらいの姫君だ。
「ん?この方はね私の剣術を教えてくれた先生でダース・ヴェイダー公だよ?ミリーご挨拶。」
「はい、おとうさま!わたくしは、ミリアリア・マクミラン・V・ラモールともうします」
「ダース・ヴェイダー公爵である。…所でケネス、奥方は?」
「すみません…現在体調を崩してしまいまして…」
「そうであったか…」
「所でヴェイダーさま…それはなんですか?」
と、ミリアリアが指差すのは赤く光るライトセイバーだ。
「これか?光る剣だ。」
と、適当に答えた。まあ、間違ってはいない。
「みせてください。」
「駄目だよミリーあれはヴェイダー卿にのみ許された剣なんだ。」
流石にこれには苦笑するしかないライトセイバーは、誰でも扱えるものだ。
「ふむ…これは駄目だが同じような物がある。」
空間収納から箱を取り出し渡した
「これをやろう」
「ありがとうございます。」
中を開けると円筒形の筒…ライトセイバーが出てきた。
「ここを押してみたまえ、勿論筒の先に手をかざしてはならん。」
と、ヴェイダーが自身の持っているライトセイバーのスイッチを指差し、促す。それを見たミリアリアはその通りにする。
ブゥン…
すると青い光の刃が展開された。
「きれい…」
と、ミリアリアは魅入られていた。
カイバークリスタルが無いと作れないはずのものが何故あるのかというと。ヴェイダーの屋敷の地下はダンジョンになっておりその一番最下層にカイバークリスタルがあるのだ。因みにヴェイダーの誇る騎士団と使用人たちは全員このダンジョンに潜りライトセイバーを制作している。その一環でヴェイダーは沢山自身のライトセイバーを作っていたのだ。もちろん色んなライトセイバーを。
因みに今ヴェイダーが使ってるのはデュアル=フェイズ・ライトセイバーの一種だがヒルトの金属部分がこの星の最高金属アダマンタイトでてきている。元のやつは家に飾っている(カイバークリスタルを外して保管)
「それは姫君に差し上げる。大切にな。」
「はい!」
と満面の笑みを浮かべた。
「ケネス、とりあえず一緒に王都に向かわぬか?」
「折角ですしそうしましょう」
王都迄の道のりは長い。