ダース・ヴェイダー異世界を征く!ただし異世界に来てすでに100年!? 作:岡村優
あれよあれよと王都に到着し、ケネスと別れて自身の持つ公爵邸に馬車を向かわせる。
「ここに来るのは久しぶりだな…だいぶ変わっている」
ピシャーン!ブォン!
ライトセイバーを起動し赤いブレードを眺める。
「閣下!着きました。」
「うむ、ご苦労」
そう言って馬車から降りる。
「小隊長、私は少し散歩してくる。ここに来るのも久しぶりであるからな。諸君らも交代で休むと良い」
「は!お心遣い感謝します。」
ヴェイダーは、公爵邸を出て探索を始める。と言ってもどう変わったかを見るだけだ。
貴族街を見回ったあと、庶民街に入る。
「貴族街は全く変わっておらんからつまらんかったぁ…」
そう言いつつも周りを見る。とそこで自身が物凄く物珍しそうに見られていた。
「どなたかしら?」
「貴族様では?」
「あれは鎧だから騎士様か、冒険者だと思うけど…何であんなに黒いのかしら?」
「気味が悪いわ…全身真っ黒で喪服みたい…」
これには苦笑するしかない。まさか誰も気付かないとは予想すらしてなかった。仕方が無いので鞄屋に入りカバンを買いショルダー式に下げ、最近有名になっていると言うけん玉を買い遊びながら歩く。
「シュールだ…シュール過ぎる…」
「なんでその組み合わせなのwwww」
「あの黒い人けん玉で遊んでる〜」
笑われてるのが逆に面白くなってきたらしく、ヴェイダーはけん玉をフォースで空中に浮かせてやり始めた。
「いやどうなってるの!?」
「魔法か!?」
「今度は玉の方ではなくて土台の方でやり始めたぞ!?」
段々と人が集まってくる。するといきなり怒号が聞こえた。
「こらーこんな所で何をやっている!この馬車が見えないのか!?アジール公爵家当主!ラムダ・V・アジール様の馬車だぞ!」
それを聞いた、市民たちは散り散りに散った。
「フン!これだから下賤のものは…」
「そこの騎士様、流石にそれは言いすぎではないか?庶民が居てこその国であるぞ?」
「何だ貴様!楯突くのか!」
「そうは言っておらん、もう少し寛容になれと言っているのだ。寄り添ってこその貴族であろう?」
「何を!」
その騎士は剣を抜き放った。
「ヒイ!」
「それは辞めることをおすすめするぞ?」
たいそうご立腹のようだ
「なにい!」
堪忍袋の尾が切れたのか言うな否や剣を振るい始めた。
「はぁ…沸点が低すぎるぞ。」
ヴェイダーは左腰からフォースで右手にライトセイバーを持ち起動すると即座に剣を切り落とす。
ピシャーン!ブォン!チューン…
「な!」
「貴様相手の技量すら分からんのか?しかもアジール公爵家だと?あの家はもっと寛容だったはずだが?」
ヴェイダーは左手でフォースチョークで持ち上げる。
「ガッ…グ…ガハ…」
「弱すぎる!出直せ!」
そう言って地面に叩きつける
「ガッ!」
「…で?他に掛かってくる物は居るか?」
と、他の騎士に問うが…
「ヴェイダー公相変わらずですな…」
と、馬車から出てきたのはラムダ・V・アジールである。
「貴様は騎士の教育からやり直したほうが良いぞ…何たるザマだこれではまだ盗賊のほうが強いぞ」
そう言いながらライトセイバーをオフにし腰に吊り下げる
シュ〜ン…カチン!
「ヴェイダー公の騎士が強すぎるのです。それに我が家は騎士より魔法師のほうに力を入れてますので。」
「だからといって疎かにしてはならん何なら我が家で訓練を受けさせるのはどうか?」
「…そんなことをした暁には全員潰れてしまいます」
「まあ良い…民を大切に出来ぬ家は滅びるのみ覚えておけ、アジール卿」
「然と胸に刻んでおきます」
そう言ってラモール一行は去っていった。