1:転生したら勇者って言ったの誰だ?
1:転生したら勇者って言ったの誰だ?
俺は守風 リョウ(かみかぜ りょう)、一般人だ。平凡な日、俺は今日もいつも通りに起き、いつも通りに一人で朝ご飯を食べ、いつも通りに仕事場に向かう、そんな何にも変わらない日常を俺は過ごしていた。
「………またお前か?」
煉瓦で造られている家の町並みを見ながらつぶやく、その言葉に後ろから近づいていた人が反応する。
メイ「何だ…気づいてたんだ。」
「当たり前だ、毎日やってんだろうが。」
メイ「そうだったね。」
こいつは桐嶋 メイ(きりしま メイ)、紫色のドレスのような物を着ている。さっきも言った通りいつも俺について来るブレイカ―だ。…そうだな、いきなり言われてもわからないか、ブレイカ―って言うのは簡単に言えば部下みたいな物だ、それぞれが固有の力を持っている、その為奴隷のような扱いをされる事が多い。と言っても俺は別に雇った覚えはないがな…。
子供「やーいやーい!ブレイカ―だ!」
近くにいたガキ共がメイを見るなりそう言った、メイは聞くなり顔をうつむけた。はあ、またか。
「おいガキんちょ、さっさと向こう行け。」
子供「え―――?何で―――?」
「うっせえからに決まってんだろ。」
子供「え―――?いいじゃん別に、それにそのブレイカ―お兄さんのだろ?」
「こんな奴がか?ふざけんなこの野郎!」
メイ「あれ!?酷くない!?」
何が酷いだよ…大体お前は犬か猫か?随分と前に助けただけで付いてきやがって。何が良かったんだお前は?
「とにかくあっち行けガキ!」
子供「うおおおお!?怒ったぁ!」
「あたりめーだ!いいから消えろ!はっ倒すぞ!」
子供「来たあああ!」
持っていたカバンを振り回した瞬間にガキ達が全力ダッシュで逃げていく、ざまぁみろ。
メイ「あ…リョウ!」
「何だ………あ。」
気づいた時には遅かった、巨大なトラックが俺の目の前に……そう気づいた時にはボキボキという音と吹き飛ぶ体の感触だけだった。あ…ああ…意識が…
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ここは…死後の世界か?上も下も横も真っ白な空間にいる、いる感触は立ってるというよりは浮いてると言った感触だ、そんな空間の中に俺ともう一人…女の格好をした光がいた。
神「ようこそリョウさん、私は転生神です。あなたも生きてた時に聞いた事はあるでしょ?」
転生神…確かに聞いた事はある。世界に神なんて腐るほどいるが転生神は存在が確認されている。何故なら実際に転生神によって生き返った人の話は色んな国で言われているからだ、俺の住んでいた国にもその話はあったしな、あまり信じてはいなかったがな…。
神「今回はあなたが生き返る権利を手に入れたわ、喜びなさい。」
「生き返る権利…ねぇ…。」
神「あら、うれしくなさそうね。」
「まあ…な…。」
生き返るっていきなり言われてもな…それに俺は……。
神「とにかく、あなたは私が決めたから生き返らすわね。」
「え、ちょっと待て……ってうわあああああ!」
ヤバい、この落ちる感触ヤバ過ぎる!って気持ち悪くなってきた…おえええ………。
……………気が付いた時には草原にいた。立ち上がり体を見る、何だ生きてた時と変わらない姿だ。ただ…
「何で狐の面なんだ?」
顔には狐の面が付いていた、それを取って表面を見る、白い面に赤いペイントがされている、意外とかっこいいなこれ…。
???「お前がその仮面を使うんだよ。」
「…!誰だ?」
辺りを見回すが誰もいない、あるものと言えばさっきから気になっていた巨大なトラックだけだ。後は草、草、草……ん?
???「やっとこっち向いたか、おせーんだよ気づくの。」
「え…………。」
いや…無理だろそれは…だってお前…
「ネズミィ!?」
???「そうだよ!悪いか!」
「いや見えねーよ普通!下だとか言え!」
???「てめえ!それは俺が小せぇってことか!」
「当たりめ―だろ!見えねぇよ!」
???「ムガーー!」
「ああ!?やんのか!…ってうごお?!」
怒ったと思ったらいきなりその体格に合わないジャンプをして俺の溝にヘッドして来やがった。
???「どうだ?もう文句は無いだろ?」
「あ…ありません…はい…。」
ネズミが腹を抑えて倒れてる俺に向かって言ってくる、もう散々だ…。
サクマ「そうだ!自己紹介忘れてたな、俺はサクマだ…って聞いてるか?」
「聞いてるよ…。」
さっきの格好のまま返答する、つーかこうなったのはお前のせいだろうが。そんな事を考えながら立ち上がる。
サクマ「とにかく、今回からお前と行動を共にするからな、よろしく。」
「ネズミとか?」
サクマ「ムガーー!」
入れられた…もう一発ヘッド食らわされた…。そんなこんなでサクマから色々と聞いた、あのトラックは俺が商人として生きるために転生神がくれたものらしい、外の外見とは一変、中はとても広かった。どうやら魔法の力で広くしているらしい、と言うかこの生き返ったパターンは普通勇者じゃないの?と聞いてみると「誰がそんなことを言った?」と一言…ですよね~…。色々とびっくりしたが特に驚いたのはサクマが転生神の使いと言うことだ。ネズミが?と言うとまたヘッドを食らいそうなので思うだけにしておく。他にも俺には人間の体だけではなく、右手にはデシァピアの意思が入っているらしい、デシャピアとはブレイカ―が悪魔化したものである、とにかく破壊をしようとする。俺の右手に封印されているデシャピアはオプション・ブレイカ―(選択ブレイカー)だったものらしい。つまり物質などの物の(権利)を(選択)するブレイカ―だったらしい、簡単に言うとそのものなどの体質や存在などを変える能力らしい、その能力は俺も使える。しかし長時間使ってしまうと俺自身もデシャピアになってしまうから使う時は注意が必要だ。
サクマ「さてと…大体の大まかな話はしたから作業に入るか。」
「作業?」
トラックの中の物を整頓し終わって出てきた俺にサクマが言ってきた。
サクマ「お前は旅商人として生きるんだ、いつ襲われるか分からないだろ?だからブレイカ―を雇うんだよ。」
「…雇う…か…。」
今の言葉を聞いた瞬間にメイの顔が頭をよぎった。
サクマ「ん?どうした、浮かない顔だな?」
「あ…ああ、ちょいと昔の事を思い出した。」
サクマ「昔の事…?」
サクマが俺の肩に乗って俺の顔を見る。
「生きてた時によく俺について来たブレイカ―だ、元気でな、正直言うと大変だった。」
笑いながら言うとサクマが気が付いたように言う。
サクマ「つまり…そういう過去があるから気が進まないと。」
「そういう事になってしまうな、けど俺自身が闘う訳にはいかないから結局は雇う羽目になるか…。」
サクマ「そういうことだな…。まあそんな気持ちも何とかなるさ。」
そうして結局ブレイカ―を雇うと言う方針になった、仕方ないことだよな…。サクマの指示通りに魔法陣を地面に展開する、え、何で魔法を使えるかって?サクマにみっちりと教えられたからだよ、しかもこの短時間に…これは拷問ですか?
サクマ「ほら、早く呼べよ。」
「わかったよ、呼ぶっての。」
とにかく、呼びださなければ事も始まらない、地面で青く光っている魔法陣に念を込めブレイカ―を呼びだす。青い魔法陣が光り一人の女性が姿を現す、紫のドレス姿だがその所々に鎧の一部を装備している。髪は銀色でポニーテール、腰には少し大きめの刀をさしていて目はマークのついた布で覆っているため見えない、と言うか見えてるのかあれ…?…………………ってあれは?
サクマ「どうした?そんな顔して?」
「………メイ…?」
まさか…そんな………
一話end
作者の部屋
どーん!どうも秘幻です!今回は始まりだけです、実はテストも近いから投稿は少し遅くなります。それでもいいならありがとです!
それではまた次の話で会いましょう!