「何か俺死んだ、復活した、メイが出てきた…散々だ!」
作者「お…落ち着け!」
2:復讐者と被害者…って俺の事か。
「………メイ…?」
何で?何でメイがここに?いや…違う、おそらくこの人はメイじゃない。だってあんな美人じゃなかったもん、行動が違うもん、あいつはもっと騒がしい奴だったはず。
メイ「あなたが私のマスターですね、私の名は桐嶋メイです、よろしくお願いします。」
あれーーー?何か本人っぽい………ってウソだろ!?
サクマ「おお、別嬪さんだな…ってどうしたお前?口開いたままだぞ?」
メイ「あの~…マスター?」
「…あ!ごめんごめん、ついボーーっとしちゃっただけだから!」
慌てて声を低くする、この理由は色々とな…
サクマ「メイの綺麗さにか?」
「いや違うから。」
サクマが笑いながら聞いて来るのを即答する。しかし…まさかメイが出てくるとは、こんな事もあるんだな…。それと俺の頭の中にはある疑問が浮かんでいた。それを確認するためサクマに小声で話しかける。
「…なあサクマ。」
サクマ「ん?どうした?」
「俺が死んでから何年経ってる?」
サクマ「そうだな…軽く10年は経ってるんじゃないか?」
「10年…!?」
なるほど、俺が死んでからもう10年か、ならメイが大きくなっているのにも納得がいく。それに俺の背もでかくなってるし…ってメイの奴、完全にあれ俺の指示待ちだな。
「あ~…まあ今回からお前を雇う事になった者だ、マスターでいい、よろしくな。」
メイ「そうですか、よろしくですマスター。」
サクマ「あれ?まさか名前教えないの?うわ~最悪だ~。」
「お前さりげなくS顔で言うのやめてくんない?怖いから。」
色々と言いながらも物事に一息ついた、今はお互いの信頼を深めるためトラックの中にあるテーブルに座りお互いの話をする事にした。俺は生きてた時の事は伏せる事にした。
「…でメイはしたい事は何かあるの?」
メイ「したい事ですか?」
「そう、出来る限りの事はさせてあげたいし。」
メイ「………復讐…したいです。」
「…………………え?」
サクマ「ふむ、復讐か。」
サクマは置いてあったクッキーをかじりながら聞く、お前そう見ると本当にネズミにしか見えないな…じゃなくて!何かメイの口から恐ろしい言葉が聞こえたんだけど!?何、復讐!?何それ美味しいの!?
テンパっている俺の思考回路を置き去りにするかのようにメイがまた話始める。
メイ「もう10年も経つんですが…昔私をいつも庇ってくれる人がいて、その人がある日トラックに轢かれてしまったんです…。」
そこまでしか聞いていないが俺にはそれが誰だかすぐ分かった。これは俺の話だ。
サクマ「まさかその運転手に復讐したいのか?」
メイ「いえ…その運転手はその後泣きながら謝りにきました、けどその運転手が所属している軍のお偉いさんが「これはこいつのせいであり公務執行妨害だ。」と言ってその人の死体を串刺しにして時計台に吊るしたんです、それが…とても許せなかったんです。」
メイの膝に置いている手に力が入るのが分かった、そして俺は死んだ後そんな事になってたのか、死んだ後もそんな事になってるとかもう最悪だ…泣いていいですか?
サクマ「ふーん、じゃ聞くけどその軍ってどこの軍だ?」
メイ「…ラトス帝国の軍隊でした。」
サクマ・マスター「「ラトス帝国!?」」
ラトス帝国、色々な国があるがここほど名の知れた国はない。ここの軍備は世界一と言われている、そして残虐である事でもだ。そんな国が何故俺の故郷の国にいたかは多分、交通の便で使ってたんだろうな。
サクマ「そのお偉いさんはキラとか言う奴だろ?」
メイ「…!なんで分かったんですか?」
サクマ「何となくだったんだがな、その串刺しと言うのがキラの能力に似ていたからな。」
串刺し…確かにそうだな、志昏 キラ(しぐれ きら)奴はスピア・ブレイカ―(槍)だからな、大量の槍を召喚して戦うと言う戦闘では厄介な奴だ、そして奴はトラス帝国第四部隊の隊長だ、部隊もかなり強い。
「しかしキラはわざわざその国を通ってきて挙句の果て人を殺すと…でお前はそいつに復讐したいと。」
メイ「……はい。」
「…………考えておく…。」
その日の夜、サクマと俺はトラックの上で話をする事にした。
サクマ「なあ、お前何であの時声を変えた?」
俺の肩に乗りながらサクマは俺に聞いてきた。
「何でって、ここでばれる訳にはいかなかったからな。」
素っ気の無い返答をする。それに何かを気付いたのかサクマが肩から顔を覗いて来る。
サクマ「メイの事…知ってたのか?」
「知ってたも何も、あの話に出てきた被害者は俺だし…。」
サクマ「な…………!?」
サクマが肩から落ちかけたのを手で支える。
サクマ「じゃあお前はキラと会っていたって事か。」
「そう言う事になるな、実際には俺はキラが出てくる前に意識が飛んでたがな…。」
サクマ「そうか…と言う事は彼女の復讐に手伝うのか?」
その答えは実際出ていなかった、確かに俺を殺した奴は憎い、やろうと思えばこのデシャピアの力を使えば倒せるかもしれない、けどやる気にはなれない、勝てないとかデシャピア化するのが怖いじゃ無く、もしその戦いをしたらメイを傷つけるかもしれない、ここで人を亡くしたくない、それに俺は商人だ、そんな気持ちが頭の中をぐるぐると回っていた。
「復讐は…気分次第だな…。」
結局その答えしか出なかった。
サクマ「そうか…まあ、焦る事は無いだろうな、この先は長い、ゆっくり考えるのが一番だからな。」
「そうする…。」
星が本当に綺麗な空をただただボーっと眺める事にした、何か考えるのがめんどーになった。
二話end
作者の部屋
どーも秘幻です!いやぁ何というか…やっと進んできました、テストも終わりこれからどんどん出していきたいと思います!
それではまた次の話で会いましょう!