帝官の方々はお疲れ様でした………。
帝官一同「あざーす………。」
20:帝国警察 VS fox商団
町の東側の開けた場所、片方にはトラックを背に隊列を組む帝国警察、さらにもう片方には五人と一匹のfox商団が立っている、双方緊迫した空気の中、帝国警察の隊長ノエルが声を張り上げて言う。
ノエル「我々帝国警察はお前らの逮捕が目的で来ている!大人しく降参しろ!」
ノエルがそう言い終わると今度はfox商団の団長、フォックスの野郎が喋り始めた。
「残念だがそれは出来ない、つーか普通に商売させろコノヤロー。」
フォックスは相変わらず緊張感の無い口調で言う。あいつには心配とか緊張とかは無いのか?それを聞きたくてつい口に出してしまった。
ゴエル「貴様はこの場で感じる事、思う事は何だ!?」
お互い距離があるので大声で聞くと思った以上に俺の声は大きかった様で双方ビクッと反応する。その後にフォックスの返答がくる。
「あー?感じるのは特に!思う事はトイレ行きてぇ!以上!」
それが終わるとその場がザワっと笑い声が出る、こいつ………どういう状況か分かってるのか?そう思っているとフォックス以外の周りにいる四人のブレイカーが武器を召喚する。
「そろそろそのトラック返してもらうぜ!」
フォックスもそう言って拳銃を取り出すと五人一斉に走り出す。
ノエル「………!全員迎撃体制!生きて捕らえろ!」
こうして双方の緊迫した空気が壊れ武器の音や大声で埋まっていく、その中を俺はフォックスを探す、ノエルには手を出すなと言っておいてあるのでやられてることは無いだろう、いや、奴はそんな奴では無い。そう考えていると皆が戦っている広場より少し離れた六階立ての建物の入り口に奴はいた。
ゴエル「貴様!仲間が戦ってるのをそこから見学か!!」
「なーに言ってんだお前?あんたを待ってたんだよ。」
フォックスが素っ気なく言う。
ゴエル「俺を待ってただと?」
「そうだよ、あんたに卑怯者扱いされたからな、ここでそれを撤回させて貰うぞ!」
そう言うと奴は建物の中に走って入って行く。俺はナイフを出しそれを追いかける。
ゴエル「貴様は卑怯者に変わりない!自分の力を使わずに仲間を使う、これ程の卑怯が他にあるか!?」
「確かにそうかもしれない、けど違う!」
ゴエル「それのどれが違うと言うのだ!」
お互い階段を駆け上がり四階ぐらいに来た瞬間にフォックスがそのフロアで止まり右手をグーにする、その瞬間に右腕が茶色に変わっていく。
ゴエル「それが貴様の力か?なら見させて貰うぞ!」
そう言いナイフを一本投げる、相手はそれに反応し体を斜めにして避ける。大体は当たるか初手で横に避けるのが普通だ、当たったなら良し、避けたならその瞬間を逃がさずに二本目を投げる、これで相手を大体驚かせてきた、しかし今回の相手には俺が驚かされた。奴は奴側かわ見ると右側に避けたから俺から見た左にナイフを投げたが相手の手が地面に着いたと同時に石の壁が出現しナイフを阻む。
ゴエル「………!?何だと………!!?」
驚いている時間はほぼ無かった、ナイフを阻んだ後その壁は蛇の様に形を空中でうねらせながらこっちに飛んできたので横に飛んで避ける。
「………お前はその観察力がお得意か?」
ゴエル「………!よく分かったな。」
「最初に戦った時もそうだった、俺が右手を使って衝撃を防いだのをお前は見逃さなかった、しかもキック後の体制でだ。普通そんな事は出来ない。」
俺が観察力が優れているのは確かだ、しかしこいつもかなり頭がきれるらしい、たった二回の戦闘でここまで推理するとは………が、分かった所で対処が出来なければ意味はない。まだこちらが優勢だ。
ゴエル「中々の推理だ!だが対処出来なければ意味はない!」
「推理と言うよりは観察力に近いかな。」
俺はそう言うと懐からナイフを二本出し両手に持って斬りかかる、フォックスはそれを避けながら距離を取る、そこをこの前の様にキックを入れようとして地面を蹴ろうとした時に『異変』に気付いた。
ゴエル「足が………!?うがっ!!」
地面からまるで意志を持ったかの様な土が俺の足を捕まえるそのせいで足が動かず足元がどうなっているのかとを見た瞬間に後頭部に痛みが走る、どうやら殴られたらしい、後ろを見るが奴はいない、部屋は入った時から暗かった為視界が悪い。急いで足を引き抜き辺りを見回すと背中に寒気が走った、部屋の隅に紅く光る目、獣の黒目の中に白い円………
ゴエル「お前は………転生人かぁぁ!!」
目がある方にナイフを何本も投げる、しかし手応えは無い、と言うよりナイフをが刺さった時の音が『グサッ』ではなく『カキーン』である、これは………。
「俺はこっちだ。」
ゴエル「………!食らえ!」
後ろから声がしたので後ろにナイフの刃を伸ばすがやはり手応えが無い、この視野の悪さが使われてる、俺は今奴の鳥かごの中と言っていいだろう。ナイフを振り回して近寄らせまいとしていると一発の銃声が鳴り響き俺の頬を掠める、忘れてた、奴は銃を持っている、これ程酷い状況があるか?とにかく、何か行動を起こさなければ確実にやられる。
「降参してくれないかな?俺も結構キツイからさ。」
ゴエル「………残念だがそれは却下だ!!」
「………何!?」
壁を殴って破壊し外の光を中に入れる、悪いがこんぐらいの壁を壊すのなんて簡単だからな。
「本当にお前化け物にしか見えないな。」
光が入りフォックスの姿が見える様になるとフォックスが口を歪めていた、どうやら苦笑してる様だな。
ゴエル「さて、年貢の納め時だぞフォックス?」
ニヤリと笑い指を鳴らす。
20話end
作者の部屋
どーも秘幻です!今回もハチャメチャ始めちゃいました、これ終わったら(出来れば)のほほんとした話も入れていきたいです。
それではここら辺で、次の話でまた会いましょう!