ヒカリに元気づけられリョウの元に向かうメイであった。
27:仲直り
「………あれ?マジで何処行った?」
結局あの後ずっと探したが見つからずじまいだった。仕方なくトラックの運転席に戻るとサクマがビビる。
サクマ「………!見つけちまったのか?」
「うんにゃ、見つからんかった。」
サクマ「良かった………。」
「それはどういう意味だ?」
前回を見てくれた人ならサクマの安堵の意味が分かるだろう。
サクマ「そのままの意味だ、最早一般人が知っているグロテスクを超えているだろあれは!!」
「え?そうなの?」
サクマ「いや逆にあれを普通に見てるお前の神経が訳分からん。」
言い合っていると後ろからメイが現れる。
メイ「えっと………マスター、時間貰ってもいいですか………?」
「え………あ、あぁ。それよりさメイ。」
メイ「え?何ですか?」
「俺の箱ビデオ知らない?」
メイ「………し、知りません!」
「………?そうか。」
サクマ(あ〜………見たなこの反応は………。)
サクマはメイに同情の眼差しを送る。
メイ「………サクマさん、席外して貰ってもいいですか?」
サクマ「………!分かった。ゆっくりな〜。」
そう言うとサクマは助手席からピョンと飛び降りるとどっかへ行ってしまった。そして次はメイが助手席に座る。
メイ「………。」
「………。」
………何だこの気まずい雰囲気は………。メイなんか用があるとか言いながら顔をこっちに向けないし、俺は運転してるわけじゃ無いのにずっと前を見る羽目になってるし。しかしそれも長くは続かなかった。メイが口を開くことによって………。
メイ「マスターは………その、転生人………なんですか?」
「………!………………そうだ。」
メイ「そうですか………えっと、じゃ、じゃあマスターは………その………。」
「私の知っている人物………か。」
メイ「………!」
当たり………か。出来れば外れてて欲しかったが。するとメイが半分叫び声かの様な声で言う。
メイ「マスターは………マスターの本当の名前はリョウなんですか?」
メイが顔を近づけながら言う。正直言ってすぐに答えられなかった。それどころか顔をそらせてしまってもいた。どれ程自分がメイに対して申し訳なさを感じていながらも嘘をついていたかが分かる。するとメイは付けていた目隠しを取ると真っ直ぐな視線で俺を見ながら言う。
メイ「実はこの目隠し………言うとあれなんですがこの世界を見ない様にしてたんですよ。卑怯………ですよね。」
メイは笑いながら言い続ける。
メイ「世界から目を背けようとしてたんですよ。あの日から………けどあの時の出来事が私を少しだけ変えたんですよ、だから………。」
メイは持っていた目隠しをギュッと握ると覚悟を決めた様に言う。
メイ「もう目をそらしたく無いんです。この世界からも、マスターからも。」
「………ったく、相変わらずそーいう所は変わんねぇなぁお前は。」
メイ「………!」
俺はいつもの口調から『あの時』の口調に変える。するとメイは安堵する。
メイ「これでやっと、安心出来ました。」
「だがこの面は取らないぞ。」
メイ「………え!?何でですか?」
メイが驚き顔で言う。
「お前は確かにお前だ。けど俺は違う。『二度目の俺』だ。あの時の記憶を持ったままの二度目、これを外す義理は無い。」
メイ「そんな………。」
メイが悲しそうな顔をする。そんな顔されてもなぁ………。
「けどな、この関係は変えないつもりだ。」
メイ「………!」
「確かに俺は二度目、けどあの時の記憶は忘れない、忘れる気はない。それが俺の答えだ。」
メイ「………じゃあ約束して下さい。」
「………約束?」
何か約束する様なことあったか?そう思っているとメイが約束の内容を言った。
メイ「私と二人っきりの時だけ、『リョウ」と呼ばせて下さい。」
「………!分かった。」
メイ「………ふふ、ありがとうございます。」
メイは嬉しそうにそう言うと席を立つ。
メイ「………いつか、そのお面が外れる時を待ってますね。」
「………余計なお世話だ。」
笑いながら言う。すると後ろの方からヒカリが来る。
ヒカリ「マスター!!話があるんだけど。」
突如のヒカリの出現に二人共ビビる。
メイ「へっ!?あ、えっとマスター、それでは。」
「………!?う、ヴヴン!!あー、何だヒカリ?」
ヒカリ「………?どうしたの二人して?」
メイ・リョウ「「………別に?」」
ヒカリ「そ………そう、ならいいわ。」
メイが退出した後ヒカリは本題に移る。
ヒカリ「………えっとマスター。」
「ん?何だ?」
ヒカリはもじもじしながら言う。
ヒカリ「えっと………その、マスター!今度さ、あの………い、一緒に買い物しない!?」
「………へ?」
ヒカリ「だから!その、一緒に買い物してくれない?」
「いや、別にいいけど?」
何故買い物に付き合うぐらいでこうも緊張してるんだこいつは?その後ヒカリは何も言わずにリビングに戻ってしまった。
「………フゥ、なぁサクマ。何か疲れた。」
サクマ「そりゃお疲れだったな。」
隣にはいつ帰って来たかサクマが座っていた。
サクマ「で?どうだったんだ?」
「………仲直りしたさ。」
サクマ「おいおい、出てくる言葉がそれかよ。」
「うるせー、ほっとけ。」
そう言いながら俺は運転をし始める。
サクマ「………ったく、頑固な奴。」
リョウが運転している横でサクマは笑いながらそう呟いたのだった。
27話end
作者の部屋
どーも秘幻です!最近は東方の大コラボ中なので二日出すのは難しいですが続けていこうと思のでよろしくです。