商旅 ~生き返った商人の話~   作:秘幻

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前回のあらすじ・・・

いきなり武装した男たちに追われる事になったリョウだったがそれを何とか振りきる。


9:誘拐と俺俺詐欺には気を付けろコノヤロー!

9:誘拐と俺俺詐欺には注意しろコノヤロー!

 

 

 

俺らは武装集団から逃げ切りベンチに座っていた、いやぁほんとに疲れた……。

 

 

 

サクマ「しかし何だったんだあの集団は、何処かの国の軍隊ではなかったなあれ。」

 

 

 

「そうだな、どちらかと言うとレジスタンスだな。」

 

 

 

サクマ「レジスタンスってことは抵抗運動か、しかし何処に抵抗してるんだろうな?」

 

 

 

「さあな……。」

 

 

 

そう言うと後ろからハキハキした声が返答した。

 

 

 

???「それはラトス帝国に決まってるやろ。」

 

 

 

リョウ・サクマ「「……………!?」」

 

 

 

後ろを向くとハンマーを持った髪の短い女が立っていた。手袋をしていてマントのような物を付けている。

 

 

 

「ラトス帝国か、また随分とデカイ国に抵抗してるな。」

 

 

 

???「だろ?これは誇りに思ってるんや。」

 

 

 

随分と独特なしゃべり方するなこの人……。そう思ってるとサクマがびっくりさせる事を言った。

 

 

 

サクマ「で、あんたはこの男を消しに来たんだろ?」

 

 

 

「え!?そうなの?」

 

 

 

???「そうや。」

 

 

 

「即答!?」

 

 

 

???「それ以外で近寄ったりしないけぇ、そんぐらい分かりな阿呆。」

 

 

 

「俺がアホ!?それは違うな!」

 

 

 

???「違う?じゃあ何や?」

 

 

 

「ラブアンドピースを愛する男だ!」

 

 

 

サクマ「……少なくともこの瞬間に敵に言う言葉ではないな。」

 

 

 

「え?そうか?いい言葉だと思うが……。」

 

 

 

そう言っているとその女は腹を抑え肩を震わせる。

 

 

 

???「ぷっ……くくく……あはははは!面白いのお前!」

 

 

 

「それはどうも。」

 

 

 

笑ったよこの人、まあ幸せそうだからいいけど。

 

 

 

???「しかしなぁ、お前は消さなきゃあかん。」

 

 

 

「それは変わらないのか……。」

 

 

 

その人はハンマーをこちらに構えた、こりゃあほんとにまずい。

 

 

 

???「さよなら。」

 

 

 

「……!?危ねぇ!!」

 

 

 

素早くベンチから離れる、その瞬間にベンチが振り落とされたハンマーに潰される。再びハンマーを持ち上げ俺に向かって振り回す。

 

 

 

「それは女の子が振り回すもんじゃないと思うなぁ!!」

 

 

 

振り回されるハンマーを避けながら言う、だってそう思いませんか皆さん?

 

 

 

???「それはブレイカ―のあたいに言う事じゃないよ。」

 

 

 

「ブレイカ―なのか!?」

 

 

 

バックステップで女との距離を置く。

 

 

 

ハルナ「あたいはハンマーブレイカ―、鼓裡 ハルナ(こうち はるな)や!良かったな、死ぬ前にあたいの正体知れて!!」

 

 

 

「良かったけど最後の言葉は喜べない!!」

 

 

 

こっちに走り出し再びハンマー攻撃してくるのを避ける、つーか結局何で俺は殺されかけてるの!?

 

 

 

ハルナ「いい加減に消えな!」

 

 

 

横に振られたハンマーに当たり吹き飛んで壁に衝突する、なんて馬鹿力だよこいつ!

 

 

 

「がはっ!!」

 

 

 

あまりのダメージにその場に座り込む。クソ、横っ腹が……!

 

 

 

ハルナ「終わりだ。」

 

 

 

ハルナが前に立ちハンマーを振り上げる、しかしそれが合図だったかのように、同時に爆煙が起きる。

 

 

 

ハルナ「……!何やこれ!?」

 

 

 

「煙幕弾!?誰が?」

 

 

 

さらに銃声が一発、ハルナはそれと同時に即座に反応して振り上げていたハンマーを回転させる、すると金属と金属が当たる鋭い音が出る、つまりハンマーと銃弾が当たったと言う事か……って事は発砲されてる!?そしてさらにもう一発の銃声、その後に目の前で辺りを見回していたハルナが立ってる体制から崩れ落ちる。

 

 

 

「は……ハルナ!?」

 

 

 

撃たれたか!?それすら考えている余裕がないほど素早くハルナは煙の中から出てきた黒いスーツを着て、同じく黒いサングラスと帽子を付けた男に連れ去られる。それと入れ違いにメイが煙の中から現れ、傍に座り俺の肩を揺する。

 

 

 

メイ「マスター!大丈夫ですか!?」

 

 

 

「メイ……!ハルナを連れ去った男を追ってくれ!」

 

 

 

メイ「え?ハルナ?えーと誰ですか?」

 

 

 

そうだった!それ知ってるの俺とサクマだけだった……ってあれ?サクマもいねぇ!?

 

 

 

「と……とにかく!今逃げてったマフィアみたいな男追ってくれ!」

 

 

 

メイ「わ……分かりました!!」

 

 

 

メイは立ちあがり走り出す、その後にヒカリとクレナも走ってくる。

 

 

 

ヒカリ「マスター!大丈夫か!?」

 

 

 

クレナ「マスター……大丈夫……?」

 

 

 

「ああ……ただ気を付けろ!恐らくスナイパーがいる!」

 

 

 

ヒカリ「スナイパーだと?クソ、卑怯な!!」

 

 

 

ヒカリとクレナが周りに警戒する、けど言っておきながら何だがもういない気がする……。もし俺も狙っていたなら……あの時の銃声は連続で二回……今の科学で弾を一丁の銃が連続で出せる訳がない。恐らく二人係でやった筈だ、だったとしたら俺とハルナを同時に狙えたはず。ハルナが一発目を弾いてたのを見た所それなりの実力者とも見える、みずからレジスタンスって名乗ってたようなもんだし、それを恐れてあいつら二人係でやったのか?……………………ああ!!考えてても埒が明かない!!

頭をクシャクシャと掻いていると男を追っていた筈のメイが帰ってきた。

 

 

 

メイ「すいませんマスター……、見失いました……。」

 

 

 

「そうか……まあ大丈夫、よく追ってくれたなメイ。」

 

 

 

メイ「……………………。」

 

 

 

メイがうつむく、そんなに責任感じなくても……。そんな時ある事に気付いた。

 

 

 

「そう言えばサクマは?」

 

 

 

ヒカリ「一緒に行動してたんじゃないの?」

 

 

 

「そうなんだけど途中でいなくなっちまった……。」

 

 

 

ついさっきまで肩の上に居たんだがなあ……。

 

 

 

クレナ「サクマさん……何処?」

 

 

 

メイ「確かに……何処に言ったんでしょうか?」

 

 

 

そう話していると俺のポケットが震える、これは……通信機から?

 

 

 

「……はい、誰ですか?」

 

 

 

???『俺だ俺。』

 

 

 

「……俺俺詐欺は他所でやって下さい。」

 

 

 

サクマ『ちげぇよ!サクマだ!!』

 

 

 

「あー、サクマか、お前何処に居るんだ?」

 

 

 

サクマ『……俺俺詐欺って言ってた割にはすぐに信じたなお前……。』

 

 

 

「え?やっぱ偽物?」

 

 

 

サクマ『本物だ!!……ったく、せっかくハルナの場所を掴んでやったのに……。』

 

 

 

「何!?ハルナの居場所が分かったのか!?」

 

 

 

いきなり大声を出した為メイ達がビクッとする、おお、何か面白かった。

 

 

 

サクマ『ああ、分かったには分かったが……』

 

 

 

そこでサクマが黙る、これはやな予感……。

 

 

 

サクマ『急がないと助けられなくなるぞ。』

 

 

 

「……どういう事だ?」

 

 

 

嫌な予感は的中した。

 

 

 

9話end




作者の部屋

どーも秘幻です!今回はハルナが大変な事になってしまいました、これからどうなる事やら……。後活動報告にこれからキャラの説明を入れようと思います、詳しいのはそちらを見て下さい!
それではここら辺で、次の話でまた会いましょう!
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