ゴミ箱   作:ヘイ!尻!モテる方法教えて!?

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八百長レース

「おーいトレぴっぴ!最近どうよ?」

 

「最近どうとだけ言われてもな、スカーレットの事か?」

 

「そうそう、あいつ優等生のフリしてるけどかなり気難しいからなートレーナーとうまくやれてっかなと思ってよ」

 

「うーん・・・まぁそうだなぁうまくやれてるんじゃないか?」

 

「なーんか歯切れの悪い言葉だなぁ、本当にうまくやれてんのか?」

 

「スカーレットとはうまくやれてると思う、ただトレーニングとかの指導ってなると何も言う事が無くてな」

 

「お~いトレーナー職務放棄かぁ?ただでさえ金無くてヒーヒー言ってんのに理事長あたりにバレたら一発で減給されんぞ」

 

「そうは言っても俺と長くやってるお前さんなら俺のやり方は知ってるだろ?

 

聞かれたら指導もするしとレーニングの仕方も教える

 

自分がどうしたら強くなれるかを俺に聞いて実践するもよし、お前さんみたいに自由にやってもよし

 

トレーニングの仕方を聞いても納得いかないからやらないってヤツもいるし、そもそも関係ねぇ!って将棋を打ってるやつもいる

 

まぁ大半は俺の実力を見ようって指導を受けた後実力の向上を実感してそのまま~って流れが多いだろ?

 

お前さんは例外だがな

 

そんでスカーレットなんだけどな

 

あいつもう自分で完結してるんだよな、走法もトレーニング方法も

 

トレーナーの視点から見て目を皿のようにして改善点を探したけどよ、あれは完全に完成されすぎてて何も声掛けられなかったよ

 

挙句にあんまりにも綺麗なフォームで走るんで見惚れちまったんだ、スカーレットがターフを一周する間俺はアホ面引っ提げてぼーっと見てたわけだ

 

その後すぐ走りはどう思ったか、どういうトレーニングが良いか聞かれたんだ

 

でも俺は走りを見てアドバイスなんて何もできなかった

 

フォームを変える?イデアからそのまま取り出したようなフォームを?

 

トレーニングを指示する?見た事が無い程高い水準で纏まっている身体能力を一体どうやって伸ばすのか?

 

これに手を加えるのは蛇足になると思ってな

手を加えれば加える程理想から遠のくんじゃないかってな

 

今思えばアホな話だ

 

まだ中学1年なんだから伸びしろなんてあるに決まってる、筋力トレーニングをするだけでどんどん伸びて今以上になるだろうに

 

でも質問を受けた時俺はスカーレットが今以上になってる所を想像できなかった、今見た走りが極地で理想で全てのウマ娘が追い求めていた物だって本気で思ったからな

 

だから質問にはこう答えた

 

これ以上ないくらい完璧な走りだった、トレーニングは怪我しないように現状維持すれば誰にだって楽勝だって答えたんだよ

 

そしたらご指導ありがとうございますってさ

 

それからはお前さんが思う通りさ、どうにも微妙な距離感つーかな・・・

 

笑顔で挨拶してくるし、ちゃんと出走予定のレースをどうするかっていう相談はちゃんと受けてるんだ

 

でもそれだけなんだよ、頼られてないんだ

 

やーっぱり最初でやらかしたよな?」

 

「あーそうだろうなぁ

 

あいつは求道者な所があるから今以上にならなくていいって答えは気に入らないだろ、初対面でわかれってのも難しいかもしれないけどもうちょっとなんとかならなかったのか?」

 

「いやぁ本当に返す言葉も無い、現状が不味いんでとりあえず彼女の信用を勝ち取らないといけないが・・・」

 

「それ以前に話しとかないといけないマルゼンスキーの時からあったあの問題がな?

 

お前さんの時はうまくやったが彼女はそういうの嫌がるんじゃないかと思うと中々言い出せなくてな」

 

「そういえばぼっちレース問題まであったなぁ、アタシん時は1位と5位を交互に取って気性難だから~ってフリして疑われたから宝塚で15位取ってなんとか乗り越えたけどよぉ、スカーレットだとその手も通らないだろうし由々しき問題だよなぁ」

 

「そうなんだよ良い意味で意識が高いからそういうの嫌がるだろ?だからどうやって説得したもんかと思ってな」

 

「そこは気にしなくても大丈夫だと思うぞ、アイツは強敵と戦うってより賞金稼ぎに来てるタイプだからな、出走できなけりゃ稼げもしないんだから手抜きも納得するだろ」

 

「そうなのか?本気で走らないと~ってタイプだと思ったが」

 

「あいつはバッチバチに遣り合うの大好きだぞ?でも正直あいつについて来られるヤツがいねーってのもちゃんと理解してるからな、例え栄誉あるG1レースでもイジメにしかならねーって事も相手の面子を立ててやる必要があるって事もあいつなら頭いいから理解してんよ」

 

「いつもならレースを甘くみるな!と言う所だがスカーレットの実力を前にしたら何も言えなくなっちまうな、あいつがそういう風に考えてるんなら油断じゃなくて余裕だよなあ」

 

「だなー、アイツは他の奴が追い付けない程一等頑張って来たからその油断やら余裕を持っていられるわけだしな、アイツ以上に努力したヤツにしか文句は言えねーだろうよ

 

まぁ仲良くなれてもねぇのにこういう話題を振り辛いってのもわかるけどよ、早いうちから対策しとかねーといけねーだろ?間にゴルシ様が入ってやるからさっさと話しに行くぞ!」

 

すまないゴルシ、頼むよ

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