ゴミ箱   作:ヘイ!尻!モテる方法教えて!?

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心配

絶滅危惧種たる幼馴染のダイワスカーレットがついにメイクデビューという話を聞いた

 

本人が教えてくれなかったけど小学校の時から一緒の友達がウマ娘ファンで偶然ダスカのメイクデビューを見つけて教えてくれたのだ

 

はっはーん?なんか知り合いに見られると恥ずかしいってやつだな?わかるぞー?

 

ま、でも俺に付いてこられる時点で負けるわけないし?

 

メイクデビューに勝ったらライブまで全部見たぞってのと勝利のお祝いを一声掛けてやろうじゃん?

 

アンタ何見てんのよ!恥ずかしいから止めなさいよね!って言って来そうだけどそれもまたよし!

 

お兄さんそういうの嫌いじゃないわ!嫌いじゃないわ!

 

早速有料のウマ娘チャンネルに入ってデビュー戦を生放送でチェックした

 

パドックの映像を見るにウオッカという子とダスカが有力みたいだ、しかしダスカはあんまりやる気無さげというか・・・

 

けどまぁチョット調子悪かったとしても俺と走ってタメ張れるような化け物に勝てるヤツとかおらんやろ!がはは勝ったな!

 

そうこうしてる間にゲートインが完了して・・・スタート!

 

おーダスカはいつも通りハナを取って行くけど今日は加速が鈍いなぁ・・・

 

先頭を4バ身くらい離してトップだけどペースは大分遅い

 

そのまま非常に緩いペースでレースは進行して最終局面

 

先頭で進み最終コーナーに入ったダスカは逃げ差しで加速するのかと思ったらペースを維持したまんま全然状況が動かなかった

 

あー!後ろからさっき言ってたウオッカって子が来てるじゃん!

 

流石に手抜きしすぎだって!まぁでもここから末脚出して逃げ切れるでしょ

 

え?残り200も無いのにまーだ本気出してないのか!?

 

あー、これは・・・ギリギリ・・・で・・・差し切られましたねぇ!?

 

えぇ・・・レース終了です・・・半バ身差でウオッカちゃんが勝ちました

 

マジかー・・・パドックからちょっと様子おかしいと思ってはいたけどまさか負けるとは思わないじゃん

 

発走直前で怪我でもしたんか?あいつそういうの無理する所あるからな、なんか段々不安になって来たわ

 

電話するか?いやしかし流石に負けた直後に電話して敗北を意識させる死体蹴りは俺でも躊躇する

 

そっとしておいてほしい事もあるだろうしなぁ、でも人と話すと安心するみたいな時もあるし・・・ええいどっちなんだい!?

 

こんな感じでぐだぐだ悩んだが怪我とか心配だし電話をしてみる事にした

 

掛けると決めても緊張するなやっぱり・・・ええい、ままよ!

 

スマホからコールすると3コールくらいでダスカが出た

 

「はいこちらスカーレットです・・・アンタから掛けてくるなんて珍しいわね、何か用でもあるの?」

 

「うん、今日のメイクデビューな、実は見てたんよ」

 

「あーアンタもアレ見てたのね」

 

「そうそう、で~・・・その、残念だったなって」

 

「はいはい、ママもアンタも心配性ね!アタシが落ち込んでると思ったんでしょ?」

 

「まぁなぁ・・・スカーレットは1番に拘るタイプだからさ、気にしてると思ったんだけどそーでもないのか?」

 

「レースではアンタに散々ボコボコにされてるんだからそこまで拘りは無いわよ」

 

良かった、落ち込んではいなさそうだ、強がってるだけかと思ったけど声からそんな感じはしなかったし大丈夫そうだ

 

「しかし今日のレースは調子でも悪かったのか?パドックでも調子が良さそうじゃなかったし、レース中だってもっと・・・」

 

スカーレットなら速く走れたはずだと言おうとして遮られた

 

「アタシ今試してる事があるの、何がとは言えないけど、必要な事よ」

 

ふぅん・・・もしやレースの秘策的な物を仕込んでいる?油断させてG1で本当の走りをするとか、そういうだまし討ちを狙ってるとか?

 

アイツの走りなら必要なさそうだけど、もしそうだとしたら人に言えないってのもわかる、そういう事だったのかな?

 

「じゃあ特に怪我したとかそういうんじゃないんだな?」

 

「ええ、そういうのじゃないから安心していいわよ」

 

落ち着いた感じで断言したし間違いなさそうだ、これが何かの作戦であるなら流石にこれ以上聞くのは邪魔になっちゃうかな

 

「だったらいいんだわー!もう心配させんなよー!!

 

俺お前があんまり遅いから怪我でもしたのかと思ってさー・・・それにメイクデビューで負けちゃってたからどう声を掛けようかとか、いや落ち込んでるし追撃になるから声掛けないほうがいいのかとかすげぇ考えちゃったよ!」

 

まったく、作戦なら心配させんなよ!とプリプリ怒っているとにやにやしてそうな声で

 

あれ?心配しちゃった~?とからかってきたのでお返しにマジトーンで

 

「ああ、凄い心配した・・・お前が突然あんな走りをするから怪我でもしたんじゃないかって・・・!

 

でも・・・なんでも無さそうで良かった!」

 

と返しておいた

 

そしたらなんだか嬉しそうな声で

「まったくもう!・・・あんたは心配しすぎなのよ、こっちはうまくやってるから大丈夫よ!話はそれだけ?じゃあね!」

 

とだけ言って切られてしまった

 

あー、言いたい事だけ言って切りやがったな

 

まぁええんだけどさ

 

その2週間後に未勝利戦を走ったスカーレットは見事1バ身差で1位になってライブでセンターを踊っていた

 

そのライブ映像に合わせて部屋でオタ芸を完璧に合わせてる動画を送ってやったらアンタ馬鹿じゃないの!?と電話が来たのは秘密だ

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