ゴミ箱 作:ヘイ!尻!モテる方法教えて!?
退屈な学園生活だけど少しだけよかった事もある
「おーい!スカーレット!お前も焼きそば食ってかねぇか~?」
このなんとも言えない愉快犯な先輩を監視できる事だ
何となくだけど昔っからいっつも見張っていないと気が済まない
この先輩はアイツを匿ってくれるのは良いんだけど、明らかにそれだけじゃないのよね・・・獲物を狙う視線というか、狩人の冷徹さが垣間見えるというか
というか学園の廊下で鉄板焼きしてるのは大丈夫なの?明らかに駄目よね?またこの先輩がやらかしたの事への謝罪に生徒会へ付き添うの?
普通に嫌だし気付かなかったフリをしときましょう
「ゴールドシップ先輩!私今食事制限してるのでご遠慮しときますね、お気遣いありがとうございます」
「お前ま~た猫被ってんのか?優等生はこれだからなー!かっー!まったくこんな姿をアイツが見たらどう思うかな~?動画に撮ってやんよ!」
ゴルシ先輩はそう言って携帯で私の事を撮影し始める、それを見て携帯を奪おうとするがよけられた
「あっちょっと!それはずるいですよゴールドシップ先輩!ちょ・・・だから止めなさいって言ってるでしょ!?」
そう言ってなんとか携帯を奪い取って動画を消そうとしたら撮影なんてされてなかった
怒りながらゴールドシップの方を見れば余裕そうに笑ってこう言った
「いつもの調子が出てきたじゃねーの、やっぱりお前はそうでなくちゃな!いやぁギラギラしてないスカーレットとか鳥肌立つから止めてくれよなー」
はぁ、やっぱりこの先輩は苦手だわ、でも苦手だからってちょっと目を離すとアイツと凄い事になってたりするから油断できない
この前なんて海で勝負とか言って何故か海辺へ行ったと思ったらフンギャロフンギャロ!言っていたウマ娘の横で二人して一緒にフンギャロフンギャロ!言い出してそのうち三人で何かをわかりあったみたいで円陣を組んでた
意味がわからなすぎて頭を抱えたわ
「はぁ、まったく今度はどうしたんですか?また何処かから電波でも受けたんですか?ゴルゴル星にでも行くんですか?見送りはしませんよ先輩」
「いやーそのな、今回はそういうんじゃないんだわ。
この学園に来てつえーヤツがいないから落ち込んでるんじゃないかと思ってな・・・アタシだって気を遣う事くらいあるんだぞ?」
やっぱりゴールドシップ先輩にはトレセン学園に失望した事に気づかれてしまってたみたい
「トレセン学園がこんなに学ぶ事の無い場所だったっていうのはハッキリ言ってかなりショックを受けてます、これならアイツと走ってたほうが速くなれたなぁと思ってました」
「だから言ったじゃねーか、アイツより速いヤツなんて見た事ないって、こっちに来てもあんまり良い事ねーぞってさぁ」
「アイツより速いヤツがいないっていうのは男の中での事だと思ってたんですよ、後はこっちに来ても良い事が無いっていうのは男に負けるくらいの実力じゃ辛い思いをするって事かと勘違いしてました」
「ええー、アタシの言った事がすれ違いでまったく違う意味に聞こえてたって事かよ・・・結構ショックだぞそれ」
アタシだってGⅠを10勝以上してるウマ娘だし、それが勝てないってあたりで察せなかったのかよ・・・と先輩はボヤいてた
というか先輩GⅠレースそんなに勝ってたんですねと言いそうになったが咄嗟に黙れた私は偉いと思う
正直アイツに勝つ事しか考えてなかった私はそういう天上のレースの事は別世界の事と考えてほとんど参考にすらした事が無かったわ
だからレースも見てないし、ましてや先輩が10勝も上げてるなんていうのは本当に初耳だったの
ただ、トレセン学園に来るような子がGⅠ10勝してる人を知らないとかありえない事くらい私もわかるわ、流石にバレたら恥ずかしいから違う話題を投げときましょう
「まぁ過ぎた事はいいじゃないですか先輩、それより今週末は地元に戻りませんか?アイツと一回走っておきたいんですよね」
「こっちに来たばっかだろ?もう地元に戻るのか?流石に毎週戻るってわけでもないだろ?」
「1月も見なかったらアイツはどうせまた速くなってますよ、今回はその走りを目に焼き付けておきたいんです。
この後ちょっとして7月になったらメイクデビューがあるじゃないですか。
その後にレースで土日を使うようになればそれこそ暇が無くて会えなくなりますからね、その前にあって走っておきたいんです」
「暇のあるうちにアイツの走りを脳裏に焼き付けて今度こそ勝ってやろうって話か、そうだなぁ・・・アタシも随分こっちに居てアイツに会ってなかったし久々にぶちかましてやるかぁ!」
よっしゃー!とテンション上げて騒ぎ出した先輩から巻き込まれないように逃げた
とりあえず週末が楽しみね、今度こそ勝ってやるんだから!