哲学的ゾンビの横行   作:後菊院

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改稿しました。


第3話 転

    1

 

 

 ワイルドエリアを南北二つに分けるとして、北側に出現するポケモンのほうが強いということは、ガラルのポケモントレーナーなら誰もが知っている。無論、ユウリだって知っている。最低でもジムバッジを三つは手に入れられるくらいの実力がなければ安全に移動できないと、誰かから聞いた覚えがある。

 

 そんなワイルドエリアの、北側。

 

 煉瓦造りの橋脚の下。

 

 ハノシマ原っぱという名前のついただだっ広い原っぱの片隅で、ユウリは一人座って、青空を流れる雲を眺めていた。

 ここに腰を落ち着けたのは昨日の深夜だ。もともとは星を眺めていたのだが、やがて東の空が赤く染まり、朝がやってきて青くなった。

 

 ——朝が来るって、なんと素晴らしいことでしょう。

 

 ユウリは心の中で独白し、ぽっかり開いたままだった口でわずかな笑みを作る。瞳は濁っていて、頬には涙が伝った後があって、まったくもって酷い笑顔だったが、こんな顔をしていたって、誰かに見られる心配はなかった。

 

 ユウリ以外にまともな人間は、このガラルに一人もいない。

 

 あれからユウリはガラル地方中を旅して、さまざまな街を訪ね歩いたが、一人として正常な者には会わなかった。ブラッシータウンではホップにも会ったが、彼もまた、マリィや他の皆と同様に、ただ同じ言葉を繰り返すだけだった。

 

「ガラルスタートーナメント なんて アニキも すごいこと 考えるよな 勉強が 優先だけど やるからには がんばるぞ」

 

 研究所で、ホップがにこやかにそう言った時、もはやユウリは狂ったように笑った。「あっ——アハハハ……。アッハッハッハッハッハッハッハッハッハッハッハッハッハ!」ホップを前にして、ユウリは永いこと抱腹絶倒し、死ぬほど笑って死ぬほど泣いた。もう駄目だと思った。きっと変なのはみんなじゃなくて、自分のほうだと思った。

 

 私の方が、オカシイんだ。

 

 研究所を出てからはハロンタウンの自宅に戻り、母親の様子を確認することもなく自室に戻った(「ただいま」とユウリが言って「おかえり」と返ってこない時点で望みは無かった)。ベッドに倒れ込み、ぼうっと天井を見上げて一日過ごし、それからまた家を出て、ふらふらと当てのない放浪を始めた。

 

 お腹は減らない。

 

 旅をしている途中、ユウリの身体にも変化があるとわかった。ユウリは一切空腹感を感じないし、トイレに行きたくなることもなければ、眠くなりもしなかった。これに気づいた時は、いよいよ自分も他の皆と同じようになってしまうのかと恐怖に襲われたが、今のところユウリの自我は保たれている。

 

 今、ユウリがワイルドエリアにいるのは、ここが天気の変わる場所だということがわかったからだ。

 

 時間の流れを感じていられる。

 

 一月ほど前からずっと、ユウリはワイルドエリアにいる。遠くでのそのそと歩くポケモンたちを観察するか、あとはずっと、空を眺めていた。

 

 ——どうしてこんなことになったんだろう。

 

 薄れた思考で、ユウリはぼんやり考える。散々考えてもわからなかった謎のはずだが、やはりまた考えてしまう。どうして誰も、繰り返し同じことしか言わなくなってしまったのだろう。どうして、何の前触れもなく突然。

 

 ——どうして、私は消えないんだろう。

 

 ユウリは誰にともなく問いかける。

 

 誰もが人形のように成り果ててしまっている今、なぜ、どうしてユウリは自由に動けているのだろう。なぜ、ユウリだけが。

 

 ユウリはガラル地方のポケモンリーグチャンピオンだ。ジムリーダーや手強いライバルたちを倒し、果ては「無敵のダンデ」をも破り、晴れてその座に着いた。ユウリはガラル地方で最強のポケモントレーナーである。それが、何か関係しているのか?

 

 だが、ユウリ自体は普通の人間だ。不思議な力がはたらいて、皆を変えてしまった魔法のような何かにかからなかった、なんてことはない、はず……。ひとよりちょっとポケモン勝負が強いだけで、それ以外の特技は、カレーが作れるぐらいだ。サイキッカーの一族のような超能力も当然持っていない。

 

 ——もしかして、本当は私以外、最初っからこうだったんじゃないか?

 

 壊れかけたユウリの脳味噌は、そんな突飛な答えを弾き出した。

 

 ユウリの周りにはもともと、誰一人として自我ある者はいなかったのではないだろうか。ユウリの行動に合わせて受け答えするプログラムだけ組まれていて、ユウリは自我を持たない人形たちの中で、予定調和の成長を遂げただけなのでは?

 

 皆に入力されたプログラムは、ユウリがガラルスタートーナメントで優勝する時までで終わっていて、長い長い蓄積がとうとうここで切れたんじゃないか。

 

 だからみんな、話しかけても同じ言葉を繰り返し続ける。この世界の——何というか、「物語」が、終わってしまった証として。

 

 そんな風なことを考えて、ユウリの背筋に怖気が走る。だとすれば、これまでのユウリの人生は何だったのだろう。喜びも悲しみも、友達との出会いも、全部予定調和で、機械仕掛けだったのかもしれない。ユウリがガラル地方のチャンピオンになることまでもが、何者かによって描かれたシナリオだった? そんなバカな——でも、もしかするとと思ってしまう。これくらいの大きさの隠された真実でも無ければ、現状を説明できないとも思った。

 

 嫌な想像が消えてくれない。

 

「ああ、ぐぅうう、あああああああぁ——」

 

 ユウリは立ち上がり、空を流れる雲を見つめながら、どうにか精神の安定をはかろうと体を抑える。もう嫌だ、もうここから出してくれ、まともな場所に戻してくれ——空を流れる雲の形が、数時間前に見たものと全く同じではないかという疑念を必死に振り払いながら、ユウリは原っぱを無茶苦茶に駆け回る。ポケモンたちが追いかけてくるが、彼らが規則的な動きしかしないことはとうの昔に検証済みだ。ユウリを慰めてくれる者はいない。

 

「ううぅ、うううううううああああああああああ——」

 

 この世界に出口はない。

 

「あああああああ、ああああああああああああああああああぁ——!」

 

 世界から出ようとすれば、取れる行動はただ一つ——

 

 その時、とうとうユウリに限界が来る。

 

「————死のう」

 

 原っぱの真ん中で、ユウリはつぶやいた。

 

 ユウリ自身、自分はこんなに感情のない声を出せるのかと意外に思った。

 

 亡者のような足取りで、ユウリは歩き始める。目指すのはエンジンシティ入口——ユウリの視線は、ワイルドエリアに聳え立つ高い陸橋に注がれていた。

 

 あそこから落ちれば、きっと死ぬだろう。

 

 陸橋の向こうに光る太陽が眩しく、橋は黒い影の形だけをユウリに見せている。ユウリの口もとが笑顔の形に変わったが、とてもではないが、まともな顔には見えなかった。

 

 エンジンリバーサイドに足を踏み入れると、砂塵が吹いてユウリの歩みを遅らせる。だが、その程度ではユウリを止めることなどできなかった。顔を両腕で守りながら、草むらのポケモンたちを避け、カビゴンの脇を抜けて小さな橋を渡り、ミロカロ湖の北側に到達する。そこにじっとたたずむ山男は、ユウリがそばを通っても何も言わず、何もしなかった。砂塵がおさまり、キバ湖が見えてきた後、すぐ右手に敷かれた階段を昇っていけば、もうそこはエンジンシティだ。踏み締める段数が上がっていけばいくほどに、世界の外に逃げられるような実感が湧く。階段を昇りながら、「ふふふ」とユウリは笑った。

 

「私、これから死のうと思うんですよ」

 

 エンジンシティに入ってすぐ、帽子を被った小太りの老人にそう話しかける。普通ならぎょっとされるだろうが、彼は落ち着いて言う。

 

「ガラルにおいて チャンピオンは まさに 英雄というべき 存在 みなが 彼の 言動を 見守る」

 

「あはは、そうですかー。でも、そういう割には全然驚いてらっしゃらないですね。全然私のいうこと聞いてないし。もしかして、まだダンデさんがチャンプだって思ってます?」ユウリは老人と一緒に立っているガタイの良い男性の方を向いた。「ねえ、あなたはどうですか? 私チャンピオンですけど、これから死ぬんですよ。止めるとか何かしないんですか?」

 

「なんて でっかい 街だ! オレ 絶対に 迷うから こまめに タウンマップを みるよ」

 

「無駄ですよ。どうせあなたここから動かないんですから」

 

 ユウリは彼らから離れ、今度はチラーミィと一緒にいる少女に近づく。

 

「ねえ、お姉さんこれから死ぬんだけど、どう思う?」

 

「ポケモンって たいへん! ちいさくなって ボールに はいったり ダイマックスで おおきくなったり」

 

「うーん、そっかー。その点キミは安心だねー。もう大きくなることもないんだから」

 

 少女の母親らしき女性は、ユウリと少女の会話に一切口を挟まず、そこに立ち続けている。「ねえ、おばさん? 私を遠ざけたりしないんですか? 私、明らかに不審者ですけど」

 

「チラーミィは きれいずき しっぽで ほこりを 取っちゃうのさ」

 

「へえ、そうなんですか。さっきからぐふぐふ言ってるだけで、そんなことする素振り一切ないですけど」

 

 ユウリはチラーミィを一瞥し、そこから離れる。

 

 エンジンシティの大通りを歩きながら、ユウリは大声で「私これから死にます! 陸橋から飛び降りて死にまーす!」と喧伝する。だが止めるものはおろか、何かしらの反応を示す者も一人としていなかった。皆、ユウリを無視し、規則的な動作を続ける。蒸気式の昇降機を超え、ジムの前まで来て、ユウリを知っていて然るべきリーグスタッフたちの鼻先を通り過ぎても、誰にも止められることはなかった。

 

 この時、ユウリはある種の全能感に包まれていた。常識が壊れて感覚が麻痺し、倫理観も消えて、ふわふわとした心地よさだけがユウリの脳内を満たす。普通ならこんな常識外れなことできない。なのに、今はできる。ユウリだけができる。

 

 ——私だけが、世界でただ一人の人間だ。

 

 ついにユウリはエンジンシティのはずれに到達する。橋を渡り始めてすぐ、キラリと地面で何かが光った。拾ってみると、それは「きれいなハネ」だった。

 

「あはは、いいもの拾っちゃったー!」

 

 きれいなだけで なんの 効果もない ごくごく 普通の ハネ。

 

 まるで自分のようだとユウリは思った。ただ一人の自我ある人間。私にだけ許された自由で、今、私は何でもできる。無意味なことが、なんだって。

 

 こんなもの、持っていたって仕方ありません。さっさと売り払ってしまいましょう。

 

 陸橋の真ん中まで来て、ユウリは北側の手すりに近寄る。鉄製の手すりの無い、煉瓦造りの台の上に立って下を見る。よし。遥かに見える地上は水場でもなんでもない、固い地面だ。これならちゃんと死ねるでしょう。

 

 ユウリは至極満悦げに笑い、そのまま躊躇なく、軽い足取りで身を投げようとして——体が、こわばる。

 

 一歩が出ない。

 

「…………」

 

 できなかった。

 

 やはり、身投げなんてユウリには無理だった。

 

 台から降りて、その場にへたり込む。ぐるぐると平衡感覚が動転していた——高所からの景色の記憶と、今この目の前の地面が重なって見えて、汗が噴き出る。

 

 ドクンドクンという鼓動の高鳴りは、自分がまだ生きていることを教えてくれた。

 

「……誰か……」

 

 膝を抱え、頭を俯かせながら、つぶやく。

 

 誰かに止めてほしかった。

 

 誰かに慰めてもらいたかった。

 

 

    2

 

 

 ユウリはしばらくそうして蹲っていたが——やがて立ち上がり、エンジンシティの方へ歩き出す。

 

 雨が降ってきたのだ。

 

 こんな状態になっても、ワイルドエリア上空だけは、なぜか天気の変動が起こる。ぽつりぽつりと降り出した雨はすぐに豪雨に変わり、雨粒がユウリの体を無茶苦茶に叩いた。

 

 ユウリはホテルスボミーインに入る。慌てて駆け込むような真似はしなかった。ユウリがぐしょぐしょの格好でホテルに入ったとして、それを笑う者も、心配する者もいないのだ。

 

 ロビーを抜け、エレベーターに乗る。適当な空き部屋に入って、服を干す間、部屋着でも羽織ろうと思っていた。いくつかの部屋を見てまわり、誰もいない部屋を見つけた。

 

 確かここは、マリィが借りていた部屋だ。マリィがモルペコを相手に笑顔の練習をしていて、そこに乱入してしまったのを覚えている。「ふ……」と、ユウリの頬に微かな笑みが浮かんだ。

 

 誰もいなかったが、誰にも借りられていない部屋、というわけではなさそうだった。テレビ棚の端に、誰かの私物らしきタウンマップが置いてある。今時珍しい、紙の本タイプの地図だった。だが、この地図の持ち主が帰ってくる可能性はほぼゼロだ。

 

 クローゼットから部屋着を取り出し、着替える。濡れた服は窓際のへりに干したが、乾くのは明日になるだろう。

 

 今日はここに泊まろう。

 

 ユウリはドサリとベッドに倒れ込んだ。ふかふかのベッドだ。野宿よりはずっと良く寝られる——今のユウリは、そもそも眠くなどならないのだが。

 

 室内はほとんど無音だった。外の雨音だけが微かに響くが、意識しなければ聞こえないほど遠い。このホテルの防音設備は優秀らしい。

 

「……」

 

 何の変哲もない白い天井を眺めながら、ユウリは先ほどの自分を思い起こす。

 

 死にたかった。

 

 狂気に取り憑かれていて、まともじゃなかった状態の衝動だ。しかし、死にたいというあの気持ちは、一時の気の迷いでもなかったと思う。なぜならあの自殺願望は、今でも、ユウリの中から拭い去れていないからだ。

 

 孤独であることは、ユウリにとって死の恐怖よりも辛い。

 

 誰も彼も、皆、停まってしまった。自我無き人形のようになってしまった。原因は皆目わからない。ここには絶望しかない。死ぬしかないと思って、ユウリは身投げを試みたのだ。

 

「……でも、死ねなかった……」

 

 足が竦んだ。

 

 ユウリの体は、この期に及んでも生きたいと望んでいる。

 

 理屈ではなく、それ以前の、ユウリの体の奥底に存在する何かが、「死にたくない」と叫んでいた。たとえユウリを取り巻く世界の全てがまやかしであろうとも、この衝動は——命の炎とでも言うべき何かは、消えなかった。

 

「私は……少なくとも私だけは、ここにいる……」

 

 震える声で、自分自身に言い聞かせるようにつぶやく。ユウリはかの偉大なる思想家の言葉をこの段階で知らなかったが、この異常な現象に見舞われた世界の中で、似たような結論にたどり着いた。

 

「……私は、ユウリ……ハロンタウンのユウリ……」

 

 ユウリは己の存在を確認する。

 

「私は……トレーナー……、ジムチャレンジに挑んだ……ポケモントレーナー……」

 

 時間は無限にある。

 

 ゆっくりと、ユウリは自分を建て直す作業を続ける。

 

 出会ったポケモンや、トレーナーたちを想起して、自分の原点を確認する。

 

「ホップ……、マリィ……ビート……。みんな、友達で、ライバル……」

 

 ジムチャレンジの旅をなぞる。

 

 あの3人のみならず、切磋琢磨した同期のトレーナーたちを順々に思い出す。

 

「8つのジム……8個のジムバッジ……」

 

 関門として立ち塞がった、メジャーリーグのジムリーダーたち。

 

「最後の、トーナメント……。ブラックナイト……」

 

 遥かな時を経て現代によみがえった、厄災。

 

 キョダイポケモン・ムゲンダイナ。

 

 当初それに対峙したのは「無敵のダンデ」——しかし彼は他ならぬユウリを庇い、負傷する。

 

 その後にムゲンダイナと戦ったのは、ホップ、ザシアン、ザマゼンタ——そしてユウリだった。

 

「……決勝……」

 

 復帰したチャンピオン・ダンデとの決戦。

 

 あの時の興奮も、熱狂も、ユウリは全身で覚えている。忘れたことなどない。あれは確かに存在した。

 

 冒険は、たしかにそこにあった。

 

 今もそれはユウリの胸の中にあって、ユウリを形作るものの一部になっている。

 

「私は……チャンピオン」

 

 ガラル地方のポケモンリーグ・チャンピオン。

 

 ガラル地方で、最強のポケモントレーナー。

 

 かつてマスタードやピオニー、ダンデが背負っていた称号が、今、ユウリの元にある。

 

「私は、チャンピオン……。チャンピオンだから……みんなを、助けないと」

 

 ユウリはムゲンダイナとの戦いを思い出す。

 

 ダンデに庇われたあの瞬間を。

 

 ユウリは、ダンデに助けてもらった。

 

 ダンデだけではない。キバナに、ヤローに、ルリナに、カブに——試練として立ちはだかったジムリーダー、共にジムチャレンジを駆け上がったライバルたち、ジムチャレンジを運営するリーグスタッフ、応援してくれたサポーター。両親。ユウリを支えてくれたポケモンたち。全てに助けられ、支えられて、今のユウリができている。

 

 この恩を返そう。

 

 ガラルを救えるのは、私だ——と、ユウリが心に決めた時。

 

 部屋のドアが勢いよく開いた。

 

 

 

「——忘れ物!」

 

 

 

 バァンと扉を開け放ち、見知らぬ青年がズカズカズカッと部屋に入ってくる。彼はベッドで横になったまま呆気に取られるユウリにはとんと気づく様子もなく、テレビ棚に駆け寄ると、そこに置いてあったタウンマップを取り上げた。

 

「ったく、なんだってんだよー。GPSが使えないとか。こっちはただでさえポケッチ非対応でひいこら言ってるっつーのにさぁ。まじで罰金モノだぜ」

 

 ああでもこの場合は誰から取り立てればいいんだ? とかなんとか、よくわからないことをぶつくさ言いながら、青年は入ってきた道をそのまま戻り、部屋から出ていく。バタァンとドアが閉められ、部屋には再び静寂が戻った。

 

「……え?」

 

 この時、まずユウリの脳内を埋め尽くしたのは感激の思いでも驚愕の衝撃でもなく、大量のはてなマークだった。

 

 

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