人狼ゲーム BLOOMS《ブルームズ》   作:海老原

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3話 ルール説明

 

 『人狼ゲームの始まりです』

 

 突然、青い光を放ったテレビには、白い文字で、そう表示されていた。

 

「人狼ゲーム?」

 

 円形の椅子の中のもうひとり、私よりテレビ側に立っていたショートカットの女子は、首を傾げる。

 

 『建物の備品の破壊・建物からの脱出・他人への暴力 その他ルール違反を犯した場合、処罰の対象となります。』

 

「その他ってなんだよ?」

「外部との連絡とか、犯人たちに都合の悪い事」

 

 センター分けの男子が呟き、近くにいた細くて顔立ちの良い、長いポニーテールの女子がそう答える。

 

 『各自、椅子の上の封筒から、自分の役職を確認してください。自分の役職カードを他人に見せたり、見られたりしても、処罰の対象になります』

 

「みんな、それぞれ封筒を取って、壁に背を向けて見ろ」

 

 茶髪の大柄の男はそう言うと、自分の名前の書いてある封筒を探し、椅子の上から取って壁側に向かっていく。

 

 次に動いたのは、長いポニーテールの女子。

 その様子を見て、ひとり、またひとりと封筒を取っていく。

 

「岳田さん……?これ」

「あ、ありがとう!」

 

 残りふたつになった時、ショートカットの女子が封筒を取って、手渡ししてくれた。名前も、恐らくその時に見たのだろう。

 

 私・岳田菜穂はテレビの後ろ側に行って、封筒の中身を取り出す。白い厚い紙が折って入っていて、その中に役職のカードが入っていた。

 

 “予言者”

 そう書かれていた。

 

「人狼2人に狂人1人か……じだな」

 

 茶髪の大柄の男は、そう呟く。

 最後の辺りは、小さな声だったから、何を言っているのか聞き取れなかった。

 

「岳田さん、画面変わったよ。見た方がいい」

「へ?あ、うん」

 

 ショートカットの女子に指摘され、カードは急いでスカートのポケットにしまい、封筒を片手に、再びテレビの前に移動する。

 

 『構成 人狼側:人狼2人

 村人側:村人4人・予言者1人・用心棒1人・霊媒師1人

 その他:狂人1人』

 

 自分の役職の文字、予言者が1人と書いてある。

 菜穂は、意味がわからず、じっと画面を見つめていた。

 

 

 

 『予言者は、毎晩1人を選んで、その人が人狼側か村人側かが分かります。狂人は村人側と表示されます』

 

 『用心棒は、毎晩1人を選んで、その人を人狼の襲撃から守る事ができます。ただし自分は守れません』

 

 『霊媒師は、その日の投票で殺された人が、村人側か、人狼側かが分かります。狂人は村人側と表示されます』

 

 『狂人は、人狼の勝利時に勝利します。村人側としてカウントされ、予言者、霊媒師の結果には村人側として表示されます。』

 

 

 

 と、役職の説明が流れていく。

 自分の役職は、どうやら毎晩、誰かひとりの陣営を知る事ができるものらしい。

 

 

 

 『毎晩9時までに、この部屋に集まり、人狼と思う人をひとり、投票で決めてください。最多表を集めた者は、処刑されます。』

 

 『皆さんは、夜10時から朝6時までは、自分の部屋にいてください。』

 

 『ただし人狼は、夜12時から2時までの間に、部屋を出て、村人をひとり、殺してください』

 

 『従わない場合、全員死亡します』

 

 

 

 処刑される。死亡する。

 その文字に、変な重みを感じた。

 

「死なない、よね?」

 

 お嬢様女子は、近くにいた前髪を分けたのロング女子にそう訊ねる。ロング女子は「知らない」と冷たく流す。

 

 

 

 『人狼が全滅した場合、村人側の勝利、』

 

 『人狼と村人側の人数が同数になった場合、人狼の勝利となります。』

 

 『勝利した側には、1億円をお支払いします』

 

 『それでは皆さん、頑張って生き抜いてください』

 

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