ウマ娘怪文書の資材置き場   作:飛行士

3 / 9
(期間空きすぎたので)初投稿です

あけましておめでとうございます(一月遅れ)

ウオッカの解像度低かったかもしれない


単車の夢はどこまでも

「すげえ……かっけえ! アメリカンだ!」

「1996年式 HONDA SC34 ワルキューレ、水平対向の六気筒が出す馬力は驚異の100psだ」

「!? アンタは誰だ?」

「今君が褒めてくれたバイクの持ち主さ

 どうだい、良いバイクだろう?」

「あぁ! スッゲェよ! 跨ってもいいか!?」

「いいぞ、ただ危ないからゆっくりだぞ」

 

 

 そうして革ジャンを着た少女は、不釣り合いなほど大きいバイクに跨るとブルルン! ブルルン! と言い始めた

 それを見かねたのかスカジャンの男は、キーを回すとエンジンをかけた

 

 

「!? 良いのかよ、エンジンかけちまって」

「見てらんなかったんだよ、目の前にあんだから掛けりゃ良いじゃねえかよ」

「だって仕方ねえじゃねえか……」

「まあな、そいや君名前は?」

「オレか? オレはウオッカだ! 宜しくな!」

「あぁ宜しく、俺はトレーナーやってんだ、もしかしたら学園内ですれ違うかもな」

「そうなのか……で、名前はなんて言うんだ?」

「ここで、名乗らねえってのもミステリアスでカッケェだろ?」

「確かにな! オレと気が合うじゃねえかお前! ま、オレのトレーナーほどじゃねえけどな!」

「確かに仲良さそうだな」

「あぁ、オレをもっとカッコ良くしてくれるんだぜ! トレーナーはよ!」

「そうだ、少し待っていてくれるか?」

「んあ? おう!」

「……お、よう! お前んとこの担当30分くれぇ貸してくれよ」

「……誰と電話してんだ?」

「ちと回ってこようと思ってな! あ? 俺の担当? 今日は休みにしてっから大丈夫だって! ……あー、確かにそれは怖いが、目の前で仲間が増えそうなら誘い込むってのが筋だろ! え? 違う? そう……ま、借りてくぞ! おう、ん了解!」

「どうしたんだ? 急に」

「ほれ! これでも被れ!」

 

 

 スカジャンの男は急に電話をし始め、終わったと思ったら眼鏡付き半帽をウオッカと名乗る少女に被せた

 そして少女を後ろに乗せると、スキール音を鳴らしながら大型アメリカンを走らせた

 

 

「おい! 色々と大丈夫かよ!」

「あ? 君んとこのトレーナーには許可取ったよ! 安心しろ! 環状線向かうぞ! ついて来い!」

 

 

 

 そういうとスカジャン男は様々な裏道を駆使し、環状線のICへ疾走する

 環状線に乗った途端最大ギアフルスロットルで回し、1.5Lの大排気量エンジンを唸らせながら180km/hまで加速する

 

 

「どうだ! 速えだろ!?」

「あぁ! スゲェ速え! このエンジン音も最ッ高にイカしてるぜ!」

「ハッハッハ! そうだろ! コイツは俺の自慢のバイクだ! なんならいつでも乗せてやっても良いんだぜ!?」

「ホントか!!」

「あぁ! ホンモンに触ってりゃ、将来乗りてえバイクのイメージも固まんだろ!」

「だけどな! オレはトレーナーともかっ飛ばしてえんだよ! そんときもついてきてくれっか?!」

「お? アイツもこんなカッコ可愛いべっぴんさんに惚れられるなんざァ隅に置けねぇなぁ!」

「ほっ!? 惚れてなんてねぇよ!!」

「いんや! その顔は惚れた女の顔だぜ! そのトマトみてえな顔! 帰るまでに冷やしとけよ!」

 

 

 そういうと男はミラー越しにニヤッと笑いかけた

 自分で赤面させたというのにこの男酷いものである

 

 そのままかっ飛ばし続け、トレセン学園に帰ってくると、そこには一人の眼鏡をかけた男が立っていた

 

 

「お! 出迎えか! 殊勝な心掛けだな! メガネ!」

「うるせえ誰がお前を出迎えるか! ウオッカのために決まってんだろ!」

「ほぅ?」

「んだよ、別にそんなんじゃねえぞ!」

「何も言ってねぇんだがな……」

「ってことでウオッカ、そろそろトレーニングの時間だ、リフレッシュは出来たか?」

「ああ! バッチリだぜ! トレーナー!」

「テメェには今回だけ感謝してやる」

「おう!」

「俺もバイク買うかな……」

「おん? 紹介してやろうか?」

「なんで聞こえてんだよ!」

「そりゃあ俺だからな! んじゃま、二人ともこれから頑張れよ! 応援してるぜ!」

 

 

 そういうと男は人懐っこい笑みを浮かべながら、二人を見送った

 




ウオッカも好きです
  1. 目次
  2. 小説情報
  3. 縦書き
  4. しおりを挟む
  5. お気に入り登録
  6. 評価
  7. 感想
  8. ここすき
  9. 誤字
  10. 閲覧設定

▲ページの一番上に飛ぶ
X(Twitter)で読了報告
感想を書く ※感想一覧
内容
0文字 10~5000文字
感想を書き込む前に 感想を投稿する際のガイドライン に違反していないか確認して下さい。
※展開予想はネタ潰しになるだけですので、感想欄ではご遠慮ください。