「なあ、ルドルフ」
「ルナ」
「……ルナ、一つだけわがままを聞いて欲しいんだがいいか?」
「うん! トレーナーくんのお願いならなんでも聞くよ! 私の……あれがみたいとかでも……///」
ここは生徒会室
副会長女帝エアグルーヴは、企画の関係各所へ調整の話し合いで、シャドーロールの怪物ナリタブライアンは、自らに割り当てられた仕事をさっさとこなしどこかで昼寝でもしているのだろう
この部屋には、生徒会長である皇帝シンボリルドルフと、補佐で呼ばれたトレーナーが二人で話していた
少々ルドルフが掛かり気味な気がするが、すぐにそんなこと全く気にならない発言が飛び出す
「そうか! なら言うんだが……猫吸いさせてくれないか?」
「……トレーナー君、手が止まっているぞ? 早くしたまえ」
「おい待て、いや待ってください? ルドルフさん?」
「なんだい? 今は忙しくてね、申し訳ないが構っている暇はないんだ」
先程までとんでもない発言をしていた彼女は、まるで何もなかったかのように皇帝モードに移行していた
全ての事象から目を逸らすように
「なんでも言ってくれと言ったじゃないか!」
「いやだって……そんな急に言われても、あの……」
「なんだいルドルフ? その目をやめてくれないか?」
「流石にそれは……キモい、と思うぞ?」
「」
ルドルフは自らのトレーナーを、とても信頼しているトレーナーをまるでゴミを見るかのような目で見ていた
だが流石は皇帝のトレーナー、そんな視線を物ともせず、真っ正面からもう一度繰り返した
「だが、俺はそれでもルドルフの後頭部に顔を突っ込みたいんだよ! なんか色々とダメな気がするけど、そんなこと知らねえ!」
「あぁ、もう! そんな恥ずかしいことを叫ばないでくれ! 分かった! 分かったから! 一度だけだぞ!?」
「っしゃぁああ!」
こうして皇帝は臣下との持久戦に負けたのである
「……ルドルフ、いくぞ?」
「うむ……」
「すぅぅぅぅうううううう、はぁぁぁぁぁあああああ」
「っん……く、くすぐったいぞ、やめてくれぇ♡」
「あーヤバい、新しい扉開きそう、というかむしろもう開いてるかもしれない、めっちゃ良い匂いする、あぁぁぁ」
「な、何を言い出すんだい! 恥ずかしいじゃないか……あぁ! もう終わりだ! 仕事をするぞ!」
「あっ……おう! 分かった、これはこうすれば良いか?」
「そうだね、そうしてくれると助かるよ」
2日後
「なあ、ルドルフ」
「なんだい? トレーナー君」
「またお願い出来ないか?」
「……え”」
「ヤバいんだよ、何かが回復するんだ
多分ルドルフの後頭部からしか摂取できない栄養素かなにかが補充される」
「いや、あの……トレーナー君?」
「だから頼む!」
「……分かった、少しだけだぞ?」
今日も今日とて訳の分からないことを言い始めたトレーナーは、ルドルフに心底ヤバいものを見るような目で見られつつ、後頭部に顔を埋めた
「すぅぅぅうう! はぁぁああ、あー本当に良い匂い」
「あの……トレーナー君、そろそろ恥ずかしくて死んでしまうよ……///」
「え、あーすまない……流石にもうやめるよ、ごめんな」
「……あぁ、そうしてくれ
くすぐったいし、恥ずかしくて色々と大変なんだ」
その後軽く仕事を済ませてその日は解散した
恐らくトレーナーは気づいていないのだろう、ルドルフが変な方向に進み始めたことを
ん? なんだい? ボブ、トレーナーはどこで間違えたのか? HAHAHA! そんなの決まっているじゃないか! 最初から色々と間違えてんだよ! つーかボブお前誰だよ!
数日が経ったある日
この日は半日の時程のため、お昼から生徒達は自由時間であり、殆どのウマ娘は自分の担当トレーナーと楽しく昼食を取っている
シンボリルドルフもその例に漏れず、トレーナー室の扉を叩いていた
「トレーナー君、入っても良いかな?」
「ん? 良いぞ! 入ってくれ!」
「失礼する、トレーナー君一緒に昼食はどうかな?」
「ほう、いいなそうしよう!」
カチッ
「あールドルフさん? いや、ルナさん?」
「なに? とれーなーくん」
「間違ってたら申し訳ないし、その時は腹を切る勢いなんですけど」
「もったいぶらず先を言ってくれ」
「俺さぁ耳がおかしくなったのかな? さっきカチッていった気がするんですが? お前絶対鍵閉めたろ!」
「ルナしらない」
「知らねえって言う奴は大体知ってんだよ! うぉぉぉあああ! やめるぉおお! まだ死にたくなぁい!」
目を伏せ少しずつこちらに近づいてくるルドルフと、窓にへばりつく勢いで距離を取るトレーナーの攻防は、はたしてルドルフが抱きしめて終わった
「あぁ、俺はクビになるのか……」
「ねえトレーナーくんやって?」
「まてなにをだ! ピ──とかピ──とかズキュンバキュンとかじゃないだろうな!?」
「なっなにをいきなり言うんだ!」
「隙さえあればド下ネタぶっ込んでくるようなポンコツ生徒会長がそれを言うな! あれか? 性と快調ってか? やかましいわ!」
「違う! なんか上手いこと言っててイラッとしたが、私はただもう一度アレをやって欲しいだけだ!」
「アレ……?」
「あの……吸う奴……」
どんどん尻すぼみになっていくルドルフの言葉に、トレーナーの何かが切れた
「うおお! ルドルフゥ! 幾らでも吸い続けてやるぞぉ! よーしよしよしよし! スゥゥウウウハァァァアアア! あーマジでこれ麻薬か何かだよもう! さいっこうだぜ!」
「あぁ……♡もっとぉ♡」
大型犬か何かのようなルドルフを、飼い慣らすかのように撫でつつ吸うトレーナーというこの地獄絵図……
これを見ているのは読者である我々とあともう一人いた
「カイチョー! 遊ぼ……う、よ?」
「……」
「……」
「ぴぇええ! カイチョーが壊れたぁーーー! 女の顔してるーー!」
「誤解だ! 待つんだテイオー!」
「待ってくださいテイオーくん!? 君に行かれたら私死んじゃうからぁ!」
「何で窓の鍵開いてんだよ!」
「知らないよ! トレーナー君が閉めてないのがいけないんだろう!?」
「とにかくテイオーを捕まえろぉ!」
もちろん二人ともたづなさんにキッチリ叱られました
なんだこれ(なんだこれ)
これを共に生み出した人とコラボ的なことやるので、その人の主戦場のpixivにも同じものあげときます