1-Aの教室を探して入ると、中には色んな人がいた。あ。
「アリスもA組?」
「そー。佑月もなんだ。よろしくねー」
「よろしく」
アリスちゃんもいた。ふっつーにびっくり、いや同中というわけでもないし、そうでもないか。
そうこうしていると、緑色のもじゃもじゃ頭の奴が時間少し手前に、その少し後に茶色い髪の子も来て、学級委員長ーーなんかそれっぽい奴ーーと三人でコントし始めた。
「お友達ごっこしたいなら他所に行け。ここはヒーロー科だぞ」
いつの間にか現れていた人物が寝袋から離れながら言う。
「はい、静かになるまで8秒掛かりました。時間は有限、君達は合理性に欠くねえ」
ボサボサの頭に雑に刈られた無精髭、首に緩く巻かれた帯。思い出した。布の扱いが現役ヒーロートップの人だ。
「担任の相沢消太だ。よろしくね」
ざわつく。まあ、そう言うこともあるよなー、と私は思うけど。何せ私の師匠たちは見た目八歳中身おっさんとか、神爾来とか、色々だったもんだから……。
「んじゃそれ着てグラウンドに出ろ」
「個性把握テスト……?」
グラウンドに出て一発目がそれである。入学式もガイダンスも、ヒーロー目指すならやってる暇ない、との事。小学校高学年も中学校も勉学すら半分投げ捨てた私が言える台詞でもないけど、ナニソレ。というか。
「先生! 無個性の人はどうすれば良いですか?」
「ああ、不瀬沼か。今から説明するから黙って聞いてろ」
「お前たちも中学の時からやってるだろ、個性使用禁止の体力テスト」
文科省がどうの国のお偉方がどうの言われても分かんないけど、個性全盛時代に、個性なしの統一テストがなんの意味を持つのか? ってのはなんか分かる。
「入試実技トップは爆轟だったか。中学の時のボール投げは何mだった?」
「67m」
「んじゃ。個性使ってやってみろ」
ルール自体は同じで、円から出なきゃどう投げても良い。個性も使用可な状況で、と言うわけだ。
「まずは自分のできる限界を知る。これがヒーローの素地を形成する合理的手段」
表示された記録は705m。めちゃくちゃ長い。っていうかやばい。やばいのは知ってたけど、コレあっさりやらかすやつとやりあう必要があるのは怖い。
「なにコレ! 個性を自由に使ってできるのか。さすがヒーロー科!」
「楽しそう!」
テンションが上がってる周りはさておき。私はどこまで記録を伸ばせるか。中三の春と今とではかなり違うけど……。
「あ? 楽しそうつったのどいつだ? そんな気分で三年間ヒーロー科に居るつもりか」
いや楽しそうじゃないけど? 普通にキツいんだけど。
「コレで最下位の奴は除籍処分な」
……あんまりでしょ。私に落ちろというのか、この人は。後私より身体能力の低くて、個性がこういうのに使いにく人どうすんだろ。
◇
50m走4秒42、ボール投げ83.26m、立ち幅跳び4m12cm、1500持久走3分27、握力62kg、上体起こし38回、長座体前屈99.8cm。握力は、まあ伸びないとしても、それぞれ、個性があんまり適していない人らの中ではトップ取れたかな……。
緑のもじゃもじゃ頭……じゃない、緑谷君はボール投げで個性を切った後、どんどん成績がボロボロになって、同じく身体能力が残念なアリスとドベ争いをしていた。
「んじゃ。コレランキングな」
ばーっと空中に、成績順にランキングが投影される。私は4位だった。good。ドベはアリス、下から2番目が緑谷君だった。つーことはアリスは除籍か。どんまい、ぐっばい。後後ろのオールマイトはなんなんだろ。
「あ、除籍は嘘な」
「は?」「え?」「マジ?」
特にアリスと緑谷の顔が明るくなる。
「いえ、当然でしょう……。少し考えれば分かることです」
「君らに全力を出して貰うための合理的虚偽」
嘘でしょ。いや嘘でしょ。アレは本気の目だった。見込みナシの奴は叩き落とす気だったでしょ絶対!
ユウエニウムのシャワーの中からイレイザーが微笑む。
主人公のヒーロー名&必殺技、活動報告にて募集中! どうにか案をください、お願いします。頑張って終わりまで導きますのでどうか!(忘れてた)