魔法少女リリカルなのは~踏み台に憑依した紅き閃光~ 作:鳴海ゆの
言い訳はありません。サボってました。
最近始めたFGOが面白すぎたのです。
side ゼロ
あの一件の後、俺と八神はやては月村の家に招待を受けていた。
まあ、招待とは名ばかりの自分達の正体を言わないでくれ。っといったものであることはなんとなく察しがついている。
月村の姉である『月村忍』と何故か高町の兄である『高町恭弥』が俺達に対して自分達のことを説明していた。
月村の家はこの辺りを拠点に生活している『夜の一族』と呼ばれる吸血鬼の一族で、『夜の一族』自体は政界の上役にもいるほどこの世界に浸透しているらしい。
『夜の一族』には人間と共存を望む『穏健派』とこの前襲ってきた奴のように人間を支配しようと試みる『過激派』の二種類がいるらしく、月村の家は夜の一族の中でも大きな力を持っているため『過激派』の連中がそちら側に引き込もうとしているそうだ。
「これが私達の秘密の全てよ。これを全て話した上で選択してもらうわ。
『全てを忘れて、元の生活に戻るか』『すずかの眷属になって秘密の共有をするか』」
月村忍は、俺と八神はやてに対して言い放った。
「全てを忘れるってすずかちゃんのことを全部忘れてしまうってことですか!?」
「そういうことになるわね。正確には忘れるというよりは元々出会ってなかったことになる。といった感じの方が近いかしら?
すずかに関する全ての記憶を消させてもらうのだから。」
「そんな…。」
八神はやてはかなり困り顔だ。
それもそうだろう。人間をやめるか友達を捨てるかの選択肢を課せられているのだから。
「巻き込まれた側なのに随分と横暴に言うんだな。これではどっちが過激派かわかったものではないな。」
俺は面と向かってそう言う。
そのとき月村忍の隣いる高町恭弥から殺気が溢れる。
「…貴様!」
「やめて、恭弥。
そうね。君の言う通りね。でも仕方ないの。私達吸血鬼はそうやって先代から生き延びてきているの。
私もこの家の主人として家族を守る義務があるの。」
月村忍は隣にある高町恭弥を宥めながら、強い視線でこちらに言ってくる。
そんな中で突如頭の中でシエルの言葉がフラッシュバックする。
『ねぇ、ゼロ。もし本当に『システマ・シエル』が完成したらレプリロイドと人間は共存できるのかな。
今までこんなにお互いに傷つけあってきてるのに、問題になってるエネルギー問題が解決しただけでお互いの溝はなくなるのかな。
私は人間だから人間には生きて欲しい。でも、科学者としてもこのレジスタンスのみんなのことも好きなことも含めてレプリロイド達にも生きて欲しい。だからこそ共存を願ってる。
これって私のエゴなのかな…。』
みんなの前でも中々弱音を吐かない彼女が月夜の夜に吐いた弱音。
俺だけが知っている彼女の弱い部分、彼女が自分の思いをぶつけてくれたあの日。
俺はこう答えのを今でも覚えている。
「共存なんてものはお互いが手を取り合わなければ成り立たない。当然みんながみんないきなり共存しようと言ってもできないものも多いだろう。だが、手は差し出さなければ取り合う事はできない。」
彼女はエネルギー問題を解決する事で人間側から手を差し出した。
だからこそ!
「変わることを恐れるものたちが、共存を、彼女が望むことを語るな!」
ゼロには許せなかった。
人ならざるものが人と手を取り合う未来を語る姿を汚す彼女たちが。
手も差し出さず、淡々も先代から引き継がれてきていることを行い、時間がたてば解決するだろうという者が、彼女と同じ理想を掲げていることがどうしても許せなかったのだ。
side out
Another side
「共存なんてものはお互いが手を取り合わなければ成り立たない。当然みんながみんないきなり共存しようと言ってもできないものも多いだろう。だが、手は差し出さなければ取り合う事はできない。
変わることを恐れるものたちが、共存を、彼女が望むことを語るな!」
私ー月村忍ーの返答を聞いた衛玖珠君は怒りを浮かべそう言い放った。
変わることを恐れるものが共存を語るなと。
これは夜の一族の穏健派の全てを手に回す一言だ。
もちろん私もこの発言を有耶無耶にする事はできない。
「よくもまあ、そんなことをぬけぬけと言ってくれるわね。
貴方に!私達の何がわかるっていうの!?」
私の言葉にも自然と怒りがこもる。
隣で恭弥が驚いた顔でこちらを見てくるけどもう少し続けるわ。
「両親がいなくなってからこの家を守るためにどれだけのものを犠牲にしてきたと思ってるの!
正体がバレた子達はこぞって掌を返したかのように私を化け物ような目で見るようになったわ!
だから、私は記憶を消した!中には親友とまではいかなくてそれなりに仲の良い子もいたわ!
でも、次の日にはお互いが初対面のような会話をしなくちゃいけないのよ!
その辛さが貴方にわかるの!」
「じゃあ、何故月村に同じことをさせようとする!?
自分の辛さを何故妹にまで味合わせようとするんだ!」
「親しい子達から化け物ように見られる方が辛いからよ!」
「八神はそうはしなかっただろうが!」
「彼女だっていつ裏切るかなんてわからないでしょ!
すずかにだけはそんな思いをさせたくないのよ…。」
売り言葉に買い言葉となっていく。
「だからこそだ。八神を信じてやれよ。俺のことはいい。俺は月村達に対してそれだけのことをしているのだから。
八神は違う。正体を知った後でも月村のことを友達だと言った。八神はお前達に向けて手を差し出したんだ。」
その後の言葉は言わなくてもわかった。
私は…。
★★★★★★★★★★
「よかったのか?忍。」
あの二人が帰った後、恭弥が私に話しかけてきた。
「良いと思ったからそうしたのよ。」
結局2人の記憶を消すことはやめた。
衛玖珠君が言ったように私は2人を信じて見ることにした。
「しかし、あの衛玖珠という少年。不思議な目をしていたな。
なのはから聞く話より幾分イメージが違う。」
「そうね、でも、最近すずかが言うには、かなり変わったらしいわよ?」
「そうなのか?なのはは更に酷くなったと言っていたが…。」
あら?どういうことかしら?
でも、今日聞く感じだとそんな感じ全然しなかったけど…。
それにすずかが彼の話をする時って良く頰を染めるのよね。
そういうことなのかしら?
「しかし、クールな裏腹に随分と熱いハートを持っていたな。
それに自動人形を蹴散らす腕前。是非とも一度戦って見たいものだ。」
あらあら、恭弥の悪い癖が彼に向いちゃったみたいね。
「妹と同い年の子に揶揄されるなんて私もまだまだね。」
「そうだね。でも、それなら成長して行けば良いんだよ。
時間はまだまだあるんだから。僕は何時迄も君のそばにいるよ。」
「お願いね。私の騎士様。」
「任せてくれ。マイロード。」
夕日が照らす中で2人の影がそっと重なった。
ここから、新たな一歩を踏み出すために…。
なんか、最終話っぽくなってるけどまだまだ続きますよ!w
ゼロの性格が熱いのは衛玖珠の影響が強いです。
本編に入るのはあと3話くらいしたらだと思いますので、「あいつまだ投稿しないのかよ」と思いながらお待ちください。
コメントは返信が、なかなかできておりませんが全て見ています。
活力となっているのでたくさんください(切実)
もちろん、批評誤字脱字報告などもお待ちしております。
では、またお会いしましょう。