五条悟の妹は千里眼を持って呪術廻戦の世界を生き抜く 作:アルトリア・ブラック(Main)
第1話『特級呪物』
ー五条家本家ー
悟が当主になってから、親からの婚約話やらなんやらが無くなり、やっと肩の荷が下りた。
「なんでも好きな呪具持ってっていいよ」
五条家の蔵にある呪具を見せて言う零。
「……」
真希はその中に入り、見渡す
日本刀類も多いが、何よりも椅子やら箱ものが多かった。
「…あの箱、すごくあるけど、何?」
目線より上にある並んだ箱を指差す。
「あぁ、あれ?コトリバコ」
「…コトリバコって、ネットで会談話になってたあれ?実在したのかよ…」
「実在したよ、ネット上の情報とほとんどおんなじなんだけど、ロッポウから上しかないんだよ、イッポウだっけ?あそこら辺は持ってても多少こわーい思いするだけで問題ないけど、ロッポウから上はマジで人死出るから五条家で封印してるんだ」
「ふーん…人死にって、渡したら死ぬのか」
刀を見ながら聞くと
「うん。渡したら呪術師関係なく死ぬね、渡すっていう行為に呪いが生まれて相手はそれを受け取らないといけない縛りに強制的になるわけ」
「…タチ悪」
「でしょ?あと、女性や子供が持つと呪い殺されるっていうけど、唯一の例外はあるよ、それは双子であること」
「……」
真希はコトリバコの方を見る。
「双子って呪術関連じゃ微妙な立ち位置なわけで、コトリバコの呪いを解くには双子の呪術師がいれば呪いが解けるわけ、ま、片方が死んだりしたら意味なくなるけど」
そう言って遊雲を持ち上げる真希を見て
「あ、それにする?」
「あぁ」
そう言って外に出る。
「零が持ってる特級呪具は危険じゃねぇのか?」
「あぁ、首斬り刀とかあの弓に関して?まぁ、危険なんじゃない?なるべく素手で持たないようにしてるし、補助監督に預かってもらう時も新聞紙でぐるぐるに巻いてから封印術式を張った袋に入れて持ち歩いてるからね」
「そんな代物なのか」
「うん。ちなみに6億円したらしいよ」
「はっ!?」
「ちなみに遊雲は5億円だけど、前の持ち主が死んだ後のやつだから実質金はかかってないけどね」
遊雲の値段に固まる真希
(…さすが御三家様様だな)
二人で廊下を歩いていると…
「零」
後ろから声をかけられ、零が振り返る。
「なに、おばあちゃん」
零の祖母らしき人が声をかけて来る。
「少し、話をしましょう」
「え?ヤダ、生徒の前だから電話して」
「電話に出ないでしょう」
「…ハァ…ごめん。真希、客間で待ってて」
「おう」
そう言って客間に入り、待っていたが、なかなか帰って来ず気になって少しだけ零たちがいる場所に近づくと…
「いい加減婚約話とか勘弁して欲しいんだけど、女だから結婚して家を持つが幸福って考え古臭いんだけど」
「悟坊ちゃんも婚約話を全部振って、このままじゃ御家は破綻してしまうわ」
幸いにも悟坊ちゃんには身近に女の呪術師がいるから問題はありませんがとか言う人物に真希は『腐っても御三家なんだな』と思っていると…
「従兄弟迎えれば良いじゃん。あっちの方が子供数人いるでしょ?いずれ無下限の子供も生まれるんじゃあない?」
興味なさげな零の言葉
「じゃ、真希を待たせてるから帰るよ、私だって暇じゃないんだ」
そう言ってこっちに来る気配がしたので、離れようとすると…
「いつまであの男のことを引きずっているんですか」
その声に零の足が止まる。
「あの男は呪詛師に落ち、死んでいるのですよ」
(…呪詛師…?)
意外な人間に恋したんだなと思っていると…
「夏油傑はこの世にいません。貴女は少しは前を向いて…」
夏油傑
その名前を聞いて真希はハッとなる。
嫌な思い出しかない男の名前
「前向いてんだよこっちは。なんで過去の男の名前出すわけ?何?
結婚しなきゃ永遠に引き合いに出すわけ?」
「…っ」
どすの利いた声に祖母は黙り込む。
「良い人見つけたらその内結婚するよ、そもそも、当主は悟なんだよ、そっちに催促したら?」
向かって来る音が聞こえ、真希は部屋の真ん中に戻る。
「お待たせ。ごめん、話長引いちゃった」
「おう」
車に乗り込むと、零が運転席に座る。
〜数日後〜
「仙台に両面宿儺の指があるから回収するように?」
任務の帰り、新田が運転する中、悟から連絡が入る。
「あー、伏黒くんに任せるから心配なのね」
そう言うと『別に心配じゃないけど、念のため?』と言ってくる。
「それを心配って言うんだよ、んー…まぁ死にはしないとだけ言っておくよ、これから厄介なものに伏黒くんは守られるはずだから」
『何その匂わせ、なんかあんの?』
「私の未来視って確定された事象はどうやっても変えられないって知ってるでしょ?例えば、某大統領が暗殺される未来だとか」
ピンで止まってしまったいる未来はどうやっても変えられない。
今のところ、ピンで止まっている未来は一つ。
『つまり、決定されてる未来だから変えられないのね、りょーかい!』
電話を切ろうとすると…
『あ、そうだ。零、これから家帰る??』
「うん、帰るけど…何?」
『冷蔵庫に甘いプリンがあるから食べて〜あと、刺身もあるから食べてね』
親のような言葉に笑いながら「ありがとう」と返して電話を切る。
「新田。この後何か用事ある?」
「今日はこれで終わりっすね」
「じゃあ、ウチで刺身食べない?悟が大量に買ってきてるだろうから」
「お邪魔していいんですか?」
「いいよ、空いてたら伊知地も呼ぼうか」
「そうですね、連絡してみます」
〜虎杖悠仁〜
両面宿儺の指を飲み込んだ虎杖悠仁は秘匿死刑になったが、どうせ殺すのなら全ての指を取り込ませてから殺すという判断になり、高専預かりになった。
「これから学長に挨拶に行くから、返答間違えたら入学拒否られるから気をつけてね」
「え?!そうしたら俺死刑!?」
「大丈夫ダイジョーブ。なんとかなるよ」
そう言って学長が待っているであろう部屋に入ると
「遅い。責めるほどでもないが、その遅刻する癖を直せ、悟」
「責めるほどじゃないなら怒らないでくださいよ、どうせ待ってる間もぬいぐるみ作ってたんでしょう?」
虎杖がぬいぐるみを作る学長を見て固まる。
「君が、虎杖悠仁か」
「は、はい!」
そこから問答を繰り広げている虎杖を見て微笑んでいた。
それを眺めていると…
「あ、零。どうしたの?」
携帯に零から電話がかかったくる。
「あぁ、特級呪物を飲み込んだ少年?あぁ、今学長と面接してるよ」
妹からの電話に少しだけ嬉しくなってしまう。
家族からの電話。主に妹以外の電話は基本的に出ない。
流石に親が危篤とか、そう言うのになれば仕方ないのだが、零の未来視曰く、当分両親と祖父母は死なないかられ大丈夫だといわれ、基本的に無視している。
家族からの連絡は嫌だが、妹との電話が心休まるのだ。
お互いの話は共通して楽しい
「まぁ、入学は出来るよ、さすがに秘匿死刑の子をほったらかしにはしないでしょ、ところで零はいつ来れるの?」
『明日、高専に一回寄るよ』と返ってきて微笑む
「じゃあね〜」
電話を切り、ひと段落した悠仁と学長のもとに向かう。
「これで一年生も三人になったかぁ、これであの未来に突き進んでるなぁ」
一年生が三人になったという話は悟から聞き、これから起こりうる未来にため息をつく
瓦礫の上に座り、森の方を見る。
「……どこに雲隠れしてんだか…植物系の呪霊はマジで認識できないから困るんだよなぁ」
千里眼を持って数十年経過したが、この目の盲点に気づいてしまった。
それは、物の未来・植物の未来が見えないことだ。
(…生きていないから見えないのも分かるんだけど、それに付属した呪霊に対しての未来も見えないから少し困った…)
無論、相対すれば対処できるのだが、会わなければその呪霊に対する対処が出来ないのだ。
例えで言うなれば建物に取り憑いた呪霊。
それに関しては本当に何も分からない。
六眼を持っていないので入っても姿を見せてくれなければ対処の仕様がないのだ。
「…まぁ、なんとかするしかないか」
ー???ー
「一名様ですか?」
「はい、一名です」
男は喫茶店に入り、目の前に座る呪霊とその横にいる呪霊たちと話をしていた。
「それほどまでに強いのか、あの五条悟と五条零は」
頭が火山の一つ目の呪霊の問いかけに「強いよ」と返す
「ぶっちゃけてこの場に花御がいなければ会話も筒抜けだろうし」
「ーーー?」
花御の声に笑う男
「そうだよ、彼女はあらゆる未来を見ることが出来る目を持ってる、それと並行世界を見る目もある」
「は、そんな目が人間に備わっていて無事でいられるとは思えんが」
漏瑚のことばに男はウンウンと頷き
「普通は無事でいられないはずなんだよ、生まれた瞬間に自害するはずだったんだけど、五条悟の誕生で彼女はこの世に繋ぎ止められた」
「つまり?」
「五条悟さえ殺せば彼女は寿命で力つきる運命だよ」
【五条家の家系図捏造(妄想)】
禪院家みたいに掲示されてないからわかんないので妄想します。
・本家直系は悟と零のみ
・分家は割とあり、流れに流れて乙骨家に繋がる。
・割と血統が近いのは父親の兄の家庭。
・術式を持った人間はは悟と零と両親と叔父のみ(しかし、叔父は相伝の術式ではないため、ほぼ五条家と関わりがない)
・母親の家は加茂家の分家(側室の子供が集まった家)
・悟と零の従兄弟は八人兄弟姉妹(全員呪力が少ない・呪力はあっても術式がない)