五条悟の妹は千里眼を持って呪術廻戦の世界を生き抜く 作:アルトリア・ブラック(Main)
理由は簡単、オリ主が出ないから、八十八坂編を軽く書いてから渋谷事変になります。と言ってもまぁ…
今回は交流会後の隙間の話です。
今日夜勤なので明日明後日投稿できないです。ごめんなさい
ー交流会後ー
あれから改造人間に襲われまくり、車に乗ってても襲いかかってくるので、車からわずかに身を乗り出して、弓に術式順天・赫を応用して攻撃に転じたりもした。
夜明けまで戦ったせいで、交流会には間に合わず、着いた頃には終わっていた。
「遅くなりました。何かあったんですか?」
学長二人と庵歌姫、冥冥、五条悟がいた。
「あ、零、お疲れ〜零も来たし、伊知地説明よろしく」
「は、はい!」
悟と隣に座り、説明を聞く
交流会で複数の呪詛師と特級呪霊が襲いかかって来たらしい。
そして、忌庫に侵入した特級呪霊により呪胎九相図と両面宿儺の指が盗まれたらしい。
「呪胎九相図と宿儺の指かぁ…天元サマの結界をすり抜けて行くなんてなぁ…もしかして、その呪霊って継ぎ接ぎ顔の特級呪霊?」
「はい。そうです。その呪霊によって盗まれました」
「零の邪魔をしていたのは、その特級呪霊が作った改造人間か?」
夜娥の言葉に零は『そうだと思います。現場に行かせたくなかったのか、数百体はザラにいましたし、新田の運転テクニックでなんとかなったぐらいですし』
「学生には伝えますか?内通者の件」
歌姫の暗い表情に零は『学生に伝えたら本末転倒。多分逃げられると思うよ、それに…東京校のメンツは大丈夫だよ』
京都校のメンツとは会ったことがないから分からないのだが、少なくとも東京校のメンバーに内通者はいなかった。
内通者特有の未来は見えなかったし、二年生には裏切る必要がない。
三年はどうなのかと言われたら微妙なところだ。
星も秤も停学処分食らってるので、高専内にいないので内通してると言われたら否定もできない。
だが、秤も星も呪詛師側に着くメリットなんて微塵もない。
「つまり、京都校のメンバーの中に内通者がいる可能性が高いということか」
楽巌寺学長の言葉に夜娥学長が頷き、今後の作戦を話し始める。
悟と零は二人で東京校と京都校が集まってる場所に行き、個人戦を野球に変更することになり、各々準備することになった。
「ねぇ、歌姫センパイ、メカ丸くんっていないの?」
そう聞くと『…生徒の前なんだから敬語使いなさいよ』とツッコミを入れてくるが
「体が壊れたから予備の体を作り直してるのよ、アンタところの生徒が派手に壊してくれたからね」
「へー、そうなんだー(棒読み)」
「(イラっ)…もしかして…」
イラッとしていたが、零が聞いてきたことに気づいたのか冷や汗を流していた。
歌姫は辺りを見渡し、零と共に少し離れた場所に行く
「歌姫センパイの思った通り、裏切り者はメカ丸だよ、裏切った末に殺される未来があった」
「っ…メカ丸が…どうして…」
自身の生徒が敵に内通している可能性を信じたくなかったのか、そう聞いてくる。
「さぁ?理由なんて知らない。動き出すのは数日後だから、その時にこっちの人員を手配するからよろしく〜」
そう言って手を振って歩いて行く
野球場に着くと、京都校のメンバーと東京校のメンバーが集まって野球していた。
「東堂ー?!」
東堂の顔面にクリーンヒットする野球ボール。
「ナイス〜!」
茶化しにそう言いながら伏黒たちの方に歩いて行くと
「…零先生、来るの遅かったですね」
声をかけてきたのは伏黒で、交流会で植物呪霊と戦った経緯から、絶対安静と言われていたのか、試合を観戦しているだけだった。
「いろいろ後手に回っちゃってさ、えらく邪魔されたんだよね、改造人間に」
「…そうですか、それと、零先生」
「ん?」
「……改造人間の話は虎杖にしないでください。アイツ、未だに悩んでるみたいですし、これ以上精神的に弱って宿儺に付け入る隙を与えたくないんです」
仲間を思いやる言葉に零は微笑み
「任せなさい。しかし、今後術師を続けて行くなら改造人間とも戦わないといけなくなるよ、それを考えてある程度人を殺める事にも慣れてもらわないとね」
「分かってます。術師の相手が呪霊ばかりとは限らないということも」
伏黒は虎杖の方を見る。
「言っておくけど、両面宿儺の指を飲み込んだ責任は君にはないからね?」
「……」
何か言いたげに零をみてくる。
「君が弱いから虎杖くんにあんな重荷を背負わせたとか、俺がもっと強かったらとか、そう悩む必要もないよ、だって彼自身が選んだ苦行なんだからね?」
「……アンタって、たまに五条先生以上に冷たくなる時ありますよね」
零は首を傾げ
「無論、生徒は大事だよ、でも、大事と守りたいは違うんだよね」
伏黒は顔をフィッとそらす。
〜試合後〜
「久しぶり〜真依ちゃん」
そう声をかけると真依が嫌そうな顔をする。
隣にいた西宮と三輪が「?」と首輪傾げる。
「え?そんな嫌そうな顔しないでよー…」
そう言うと真依が
「なんですか…わざわざ東京校の教師が」
「いや、最近会ってないから元気かなって」
「そうですか、元気ですよ、真希にボコボコにされた以外は」
零は西宮と三輪を見て
「ごめん、真依ちゃんを少し借りていい?」
「え?」「???」
真依の手を握って零がズンズン消えて行く
「ちょっ…」
真依は零の背中を見る
この人は苦手だ。
禪院家に突撃してきて真希に居場所を提供し、生活に困らないぐらいの援助を高専から通してくれた。
禪院家に頼まないでも零に頼めばなんでもしてくれた。
(…わかってる。助けたのは気まぐれなんだって…)
「真依ちゃん、オレンジジュース飲む?」
「……はい」
そう言って受け取る
「真依ちゃんが京都校に行ってから割と心配だったんだよ、真希ちゃんと違って近くにいないから守れないし、それに…」
「……どうして私だけ過保護にしてくるんですか」
大人達は最低限の関わりしか持たないのに
零だけは違った家族のように関わってくれる。
つらくてつらくてたまらない時、思わずメールを出せば速攻でくるぐらいに
「え?んー…なんというか、んー…なんといえば良いのか…同情心から?」
「同情…、私は貴女みたいに呪力も術式も持ってるわけじゃないっ…恵まれてるわけじゃ…」
「うん。そうだね、確かに私はその点、恵まれてたね。それでも、私はこの道しかなかった。悟が術師を選んだからね」
膝に肘を乗せ、隣を叩く
真依が素直に横に座る。
「双子として生まれた事への同情っていうのもあるかな、悟も真希も娥が強いから我先にと進むじゃん?だから妹にはその道しかなかったように、真依ちゃんには出来るだけ平和な生活を送って欲しいんだよね」
なるべく術師の仕事を増やさないようにと上に根回ししている。
故に四級あるいは三級の任務を回すように頼んでいる。
「私たち双子って、変なところで縛りとか作用してないじゃん?悟や真希ちゃんが強くなりたいと思っても、一人じゃ無理なように」
「………」
二卵性の双子なら話は別だったのだろうが
「久しぶりに会った真依ちゃんがだいぶ疲れてそうだったから、思わず声かけちゃった。ごめんね、これからも何かあったら気を使わないで連絡してね」
そう言って手を振って歩いて行く
ー幼少期・五条兄妹ー
五条悟の妹として生まれて、既に人生が決定されてしまったようなものだった。
10歳の時、父親から言われたのは『双子の宿命』だった。
二卵性双生児なら別だが、一卵性双生児でMMツインとして生まれてしまった私は、呪術界で双子がどういう扱いなのか教わった。
「一卵性双生児は呪術界では同一人物として見なされる。縛りなどが正常に作用されないからな、それに、悟が強くなりたいと願っても、お前が強くなりたくないと思い、稽古をしなければ悟は強くならない。わかるな」
「はい」
つまるところ、自分も努力しなければ悟は最強になれない。
結果的に家の人間は自分にも圧力をかけてくる。
(…幸いにも、私は呪力も恵まれてたし…頑張ろう)
まぁ、二級呪霊がいる蔵に入れられた時はマジかお前らとか思ってしまったが、仕方ない
「零、大丈夫か?」
そう首を傾げてくる悟を見て微笑み『大丈夫』と笑う
双子が畜生腹とか言われた理由がなんとなく分かった。
普通の呪術界の家系で双子があまりいない理由は、大した術式を持っていないと判定された場合は間引きされるのだろう。
あるいは、片方が天才であるのならもう片方はいらないという扱いになっているのだろう。
(…まぁ、私は千里眼があるから生かしておこうみたいな感じなんだろうな)
強力な目を持っているなら殺すのは惜しいと断定されたのだろう。
ー八十八坂の怪異ー
一年生達が八十八坂に向かってから数時間後、呪胎九相図を倒したということ、そして、宿儺が指を飲み込んだという報告を受けた。
「これが、呪胎九相図の遺体だよ」
硝子から見せられた遺体を見る。
案の定、祓われても消えないということは人間に受肉していたのだろう。
「相変わらず悪趣味な奴らだよなー…」
悟が遺体をツンツンしながら呟く
「三体高専から取られたはずだから、残り一体がまだ生きてると断定して、上層部も残り一体を倒すために一級以上の術師を派遣したそうだよ」
「まぁ、無駄足に終わりそうだけどね」
「零?どうした?」
先程から話さない零を見る
「…夏油って死んだよね…?」
突然の言葉に悟は首を傾げ、硝子が「お前が殺して燃やしたのは見たよ」と返す。
「………」
「…何?なんか未来でも見えたの?」
「…未来というか、断片しか見えなかったけど、この呪骸の残穢から三体目の未来が見えたの、渋谷で大勢の人間が呪霊に襲われてる未来」
「何その地獄絵図」
「たぶん、何かある。でもそこから何かあるか分からない。なんか大きなビルが見えたら途端に消えた」
「つまるところ、今後何かあるということか…学長に報告しておく」
「よろしく」
九相図二体がやられたという報告を受けた男…羂索は今後の計画に向けて動き始めた。
「おそらく、九相図二体の遺体から張相の辿る未来が見えただろう。そこから高専は動き出すだろうね」
花御達に五条兄妹の封印の流れについて話し始める。
「五条零についての封印は花御、真人、よろしく頼むよ」
「任せてー!」
頷く花御とお気楽な真人
「そうそう。花御、彼女の目は最悪潰しても構わないけど、優先事項は封印だからね、無理にやって近づいて祓われたらいけないよ」
『分かっています』
羂索は嗤い、部屋から一歩足を踏み出す。
「さぁ、渋谷へ狩りに行こう」
【零にとって守りたい人】
・五条悟
・家入硝子
・灰原雄
・真希と真依
・七海健人
【零にとって大事な人】
(優先順位は上記のメンバーよりも低い、守りはすれど、上記のメンバーとどっちを助けるかと問われたら上記のメンバーを助けると選択する)
・東京校の生徒(真希以外)
・京都校の生徒(真依以外)
・補助監督達