五条悟の妹は千里眼を持って呪術廻戦の世界を生き抜く 作:アルトリア・ブラック(Main)
五条兄妹封印までやります
ー渋谷ー
渋谷にて何かが起こるということは未来視で見た通りだった。
渋谷に一般人だけを閉じ込める帳が完成し、帳の中にいた人間がパニックになり、五条兄妹を連れて来い!と叫び、上層部から至急向かうように言われ派遣された。
「一般人だけを入れる帳か…なかなかに悪趣味な帳だね」
「ホント」
零と悟は帳の外にて、帳を眺めていた。
「GTGの生徒が活躍してるから大丈夫だろうけどね〜!」
悟の自信満々な顔に「一応生徒なんだから守ってあげるんだよ」と言うと「分かってるよ〜」と軽快に返ってくる
「よしっ、行くか!」
「うん、行こう」
ー20:40・渋谷駅近くビルー
逃げ惑う一般人
「えいえーい!」
真人が次々に改造人間に変えていく
それを切り刻む零
「少しは躊躇えよ〜!元人間だったんだよ?そいつら」
真人の言葉に零は冷ややかな目で
「元人間でも、化け物になってしまった以上、殺してあげるのがせめての手向けだよ、それに、人間を化け物に変えてしまうお前を殺せば済む話」
「!」
刀に呪力を纏わせ、飛んでいく
真人が防ぐ構えを見せたが、思いっきり下から上に切り上げる。
真人の腕が千切れて吹き飛ぶ
「まったく、デタラメだよ…」
「零!」
「しゃけ!!」
釘崎と狗巻がやってくる。
「…二人とも大丈夫?」
「もちろん!で、大体の一般人は避難させたけど、アイツのせいで電車に乗ってた一般人みんな改造人間と化してる」
「その対処に当たってるのは、虎杖くん?」
「それと冥冥さんがいるわ」
「そう。了解、狗巻くんは引き続き一般人の避難よろしく」
「しゃけ!」
狗巻が走って離れていく
「あの特級呪霊、そこそこセコイ戦い方するわね」
一般人が邪魔で領域展開が出来ない上に、術式順天・赫や蒼は攻撃範囲的に大きすぎて出来ない。
「近距離でもいけないからどうしようかなぁ…」と真人が困惑していたが、笑みを崩さずスキップしながら背を向ける
「こっちにおいで〜!」
そう言ってビルの方向に向かっていく
「待てよ!!」
そう言って釘崎も走っていく
「釘崎さ…!!」
ビルを見てハッとなる。
あの時に見た光景だった。
あのビルを見た後から未来が見えなくなった。
直感的に行くのはヤバイと認識したが、釘崎が走っていくのを見て、このまま野放しにしてしまえば、真人が釘崎を殺してしまうだろう。
(少しでも倒せる可能性があるのは…!)
パンダだと思い、携帯を勢いよく開き電話を繋げる。
「パンダ!至急渋谷ーーの駅ビルに急行して!」
『は!?なんで、今こっちも…!』
ブチっと携帯を切り、釘崎の方に飛んでいく
〜真人たち〜
「エレベーターを使う術式?」
「正確に言えば異界術式さ、渋谷を中心に建物にのみ限定されている怪異さ、非術師の間ではエレベーターで異界に行くなんていう怪談があるけど、それだよ、五条零は渋谷にある高層ビルに封印する」
「は、そんなビルに封印しては簡単に破られるのが目に見えているだろう」
漏瑚の不機嫌な声に羂索は笑い
「何もビル限定にするわけじゃないさ、エレベーターと壁の間にある異空間に封印する。つまり、高層ビルを破壊したところで意味はないさ、なぜならエレベーターは日本各地…いや、世界にもあるだろう?その異空間はどこにも共通してる」
日本の怪談なのだから世界に通用すると言われたら疑問だが
「異空間ならどこでも良いの?」
「そう、例え、渋谷のビルを破壊しようとも、封印場所が移動するだけさ」
「つまり、封印してしまえばあちらには打つ手なしということか」
「そうだね、まぁ、天元あたりが何かしでかしそうだけど、アレは現世に関与しないから大丈夫だろう。それに、彼女は六眼を持っていない。つまるところ、無下限は五条悟のように貼りっぱなしには出来ないだろう。そして、植物系の呪霊には弱いから彼女を見つけ次第速やかに封印。良いね?花御」
『了解しました』
「出来るなら、致命傷を与えられれば別なんだろうけど、まぁ、無理しない範囲で」
ー渋谷・駅ビルー
釘崎が真人を追って入ったビル内にて、次々と改造人間にされて行く会社員たち。
零は勢いよく斬りつけながら、真人を追っていく
「釘崎さん!!止まって!」
その声に釘崎も足を止める。
「釘崎さんは、このビル内にいる人間の退避!私はあの呪霊を殺る!」
「…!分かった!」
何か言いたげにしていたが、零の言葉に素直に従い、走っていく
「やっぱり元人間を平気で斬り殺す人間でも、生徒の命は大事?」
真人のセリフに表情一つ変えず
「当たり前。人間じゃないのと人間なのじゃ、人間の方が大事に決まってる」
首斬り刀を出して真人に向けて斬りつける。
(あの呪霊は触った人間を改造人間にする術式…一番タチガ悪いから、ここで倒した方が…)
真人の攻撃を避けて後退した際に、階段から植物が勢いよく押し寄せてくる
「!!」
伸びてきた植手を切り落とす
「…!?」
視覚外、真下に身を屈ませた目から枝のようなものが生えている呪霊がいた。
(この近さじゃ、間に合わ…!)
下から上に突き上げてくる拳
無下限がタイミング悪く切れ、腹に食う
「がっ…!」
血を吐き、吹き飛んだ際に植物が身体に絡まってくる
『ーーー』
何かの言語が聞こえ、それに答えるように真人が「はーい!」と言ってエレベーターに手を当てる。
壁が変形し、エレベーターが開いた瞬間…
「っ…!?」
異空間が広がっていた。
禍々しい黒がポッカリと口を開いていた。
その異空間目掛けて零を放り込む呪霊
「…!!」
このままでは終われないと直感的に感じとり
術式順天"赫"
強烈な赤い攻撃が呪霊に襲いかかる
「花御!」
その声を最後に、零は暗闇の中に飲み込まれる。
〜羂索〜
五条零の封印完了と花御が祓われてしまった報告は羂索の元に行った。
「ふぅ…君の妹も別のところで封印させてもらったよ、全く兄妹揃って、封印間際にとんでもない爆発起こして封印されるんだから恐ろしい」
夏油に変身していた姿を解く
ガタガタと揺れる獄門疆
夏油の姿で動揺させ、1分止まったのを見て封印を実行した。
五条悟の情報処理が終わらず、その場に座って待っていた。
「良い夢を五条悟」
五条兄妹が封印されたという報告は渋谷全域にいた術師に知らされた。
箱に封印された五条悟と、建物内の異空間に封印された零
「どちらを優先的に封印を解除するとしたら、零さんでしょう。しかし…」
「異空間ってどこか、だよね」
隣で走っている灰原に頷く
「建物内の異空間に封印されたって釘崎さんが逃げながら言ってたけど、どこにでもあるから解呪方法をどうするかだよね」
五条悟が封印された獄門疆は敵が持ち去ってしまっているし、それを解く為の手段を知る零は、この日本各地にある建物に封印されてしまっている。
幸いにも敵の特級呪霊は零と悟が大抵祓っているおかげで、問題ないだろう。
火山頭の特級呪霊は悟が植物を操る特級呪霊は零が祓っている。
問題は継ぎ接ぎの特級呪霊だけは野放しになってしまっていること
「…眠…なんとか出る手段を見つけないと…」
零は真っ暗闇から突然と明るい夕焼けのような空間に投げ出される。
少しだけ赤い景色に目が痛くなる。
「……領域展開が使えないし…外に出る為の出口が見当たらないし、後…すごく眠い」
少しバタついていると…
「…!地面…?」
地に足が付き、試しに歩いてみると…
「!!お母さん…?」
前世の母が泣きながら仏壇の前にいた。
《五条零》として転生する前は普通の、普通の女だった。
普通の女で普通のOLとして過ごしていた記憶が蘇る。
「ーー…どうして…どうして死んでしまったの…」
前世の母が泣きながら私が暮らしていた部屋の中にいた。
あの頃と何も変わらない光景で
「………お母さん」
《五条零》に転生してからの母は既に亡かった
私と悟を生んで命を落としてしまった。
父は他人のような人だったし、家にいる人間は常に取り入ろうとする下心のある人間だけだったし、家族と呼べる存在は悟だけしかいなかった。
でも、前世は物凄く暖かい家庭だった。
転生しても幼い頃ではあるが、少し思い出して泣いてしまったこともあった。
「!!ーーいるの?!そこに、いるの!?」
声が聞こえたのか、母がこちらを向いてくる
(…ありえない。この光景は絶対に…)
ありえないと分かってはいても、母に声が届いた。
「おかえり、なさい」
抱きしめて撫でてくれる。
(……お母さん)
次の瞬間、プツリと意識が途切れ、周囲が真っ暗になる。
夜勤の休憩時間中(二時間)にがっつり打つ私。
明けの日って爆睡しない?爆睡して21時に起きて寝れなくなるんやけど、どうしたらええんや…