五条悟の妹は千里眼を持って呪術廻戦の世界を生き抜く   作:アルトリア・ブラック(Main)

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最終回に近づいてます。

なんか飛ばし飛ばしなのは仕方ありません。だって、作者、単行本しか読んでないから…死滅回遊のルールむずい…

後、零がいるため、禪院家の壊滅をズラしてます。ごめんなさい


第6話『全てを終わらすために』

ー新宿駅ビルー

 

結界から出て、いつもよりクリアになった目の前。

 

いろんな世界が見える。

 

いろんな人間の未来、いろんなものの未来が見える。

 

世界の末路まで見えた時は笑ってしまった。

 

(本当に、なんでも出来るって言うのはこう言うこというのかなぁ…)

 

何もかも見えるのに、頭は痛くもない。

 

今までは、何かを変えるたびに熱が上がっていたというのに

 

(…反転術式で回復して、修復か…)

 

脳の行使による疲労やストレスは自動的に反転術式で治してるのを見て笑えてしまう。

 

(…まるでロボットみたい)

 

羂索の未来も、みんなの未来も全部手に取るようにわかってしまう。

 

生きてることがつまらない。

 

「ついに、未来で起こる事象すら今にすることが出来るのか」

 

「えぇ」

 

未来で起こりうることも、良いことならば先にとってしまうことだって出来る。

 

「並行世界も際限なく見えるということか」

 

「えぇ」

 

「天元とは違った形の呪術師のあるべき姿になったか…!」

 

なぜ歓喜しているのか分からない

 

(…こんなものの何処がいいんだろう?)

 

「そうね、でも、これだけは言える」

 

「…?」

 

零は冷たい目で羂索を見下ろす

 

「貴方の未来も世界の未来も、呪術師の未来も非術師の未来も、心底どうでもいい。破滅しようと繁栄しようと知らない」

 

「呪術師が非術師に消費される未来があっても良いのかい?」

 

途端に優しい口調になる羂索

 

「私は貴方なんてどうでもいい。貴方の願いを叶えようと好きにして貰っても構わないわ、でも、どうしてか…貴方の未来なんてどうでも良いのに、こんなにも腹立たしい」

 

後ろにいる灰原と虎杖くんが心配そうに『零先生?』『零さん?』と言って来る。

 

「あぁ、そうだったわね、貴方は私の大切な人たちを傷つけた。それに関しては変わらないわ、私は過去は変えられない。だからこそ、悔やみなさい。私の大切な後輩を殺した罪、死んで償いなさい」

 

「!!」

 

零が足を踏み出した次の瞬間、羂索の目の前に現れる。

 

呪霊操術を使って呪霊を出すが、零に攻撃が当たる前に消滅する。

 

「本当に君はデタラメだ!!」

 

未来で呪霊が消滅する未来があるなら、それを今にして手を下さずに殺した。

 

「この体だって、手に入れるのにかなり苦労したんだよ」

 

「知ってる」

 

呪霊操術の術式を持つ夏油傑の肉体を手に入れようと以前画策したが、その計画は見事に零にくじかれてしまった。

 

「君が恋人の命を犠牲にしてまで渡したくなかったのかい?」

 

「えぇ、脳みその貴方なんかに渡したくはなかったわ、例え犯罪者だとしても」

 

「そんなに嫌だったか、悲しくなるよ」

 

「……」

 

息を吸い、零は目を閉じる

 

「本当は貴方を半殺しにして、お兄ちゃんの居場所を聞き出すつもりだったのだけど、そんなめんどくさいことはしないわ、だって、もう場所は分かったから、貴方なんて要らないわ」

 

「!!」

 

零の刀を避け、窓から飛び出す

 

「!零先生!!」

 

虎杖が隣に走って来る。

 

「大丈夫よ、虎杖くん」

 

「!!」

 

窓に足をかけ、飛び降りる

 

「零さ…!」

 

灰原が駆け寄ってみると、宙に浮いている零が悟がよく使う『虚式・茈』の印を組んでいた。

 

「絶対に殺すから安心して」

 

虚式・茈

 

宙から発射された茈は勢いよく羂索の体に当たる。

 

「五条零…!!」

 

地を這うような声が最後まで届くことなく、消える。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

主犯を殺した後、零は灰原達と共に高専最下層に向かう話になったのだが…

 

「その前に行きたいところがあるからそっちに行くわね」

 

「え?五条さんの解放は…」

 

灰原の不安そうな顔に微笑み

 

「お兄ちゃんのことは大丈夫。だって、あの人のことだから」

 

そう言って地面を蹴ってある場所に向かう

 

「………ホント、人類全体を見てもここまでの醜悪さの塊の家は初めて見たなぁ」

 

禪院家の前に辿り着き、零はこれから起こることに目を瞑る。

 

「…まぁ、別にどうでも良いわよね、どうせ、壊されるのだし」

 

真希に壊滅させられるか、零に壊滅させられるかのどちらかだ。

 

(まぁ、私が壊滅させたら上層部が呪詛師扱いして、秘匿死刑にしそうだけど、まぁその時はその時)

 

零は一人、禪院家に敷地に入ると、まっすぐ忌庫の方に向かう。

 

「真希ちゃん。久しぶり」

 

忌庫の前にいた真希が驚く

 

「零!?封印を解除したのか!?」

 

真希の言葉に零は微笑み「うん、さっきね」と返す

 

「真希ちゃん。時間がないから詳しいことは後で天元から聞いて、それで、真希ちゃんは両親のことが好き?」

 

「何を…」

 

「うん、遠回しに聞くのはやめよう。私も手伝うから一緒に入ろう」

 

「お、おう…」

 

零と共に忌庫の中に入ると…

 

「親父…!!」

 

「…なんで来たのよ、真希…」

 

父親に斬られている真依がいた。

 

「真依!」

 

禪院扇は零を見て舌打ちする。

 

「世の中、いろんな人間はいるけど、こんな間近に実の娘を殺せる人間がいたなんてね、だから呪術師も非術師も変わらないのよ」

 

零は真依に駆け寄りそうになる真希を制する。

 

「…ホント、実の娘を殺すことによって疑いの目を逸らそうとするとか…人間としてどうなの?」

 

「黙れ!!部外者が口出しするな!」

 

そう言って術式を発動した次の瞬間、心臓を何かに貫かれる。

 

「なっ…」

 

「伏黒恵・禪院真希・真依を五条悟解放を企てた謀反人として誅殺し、禪院家を守ろうとするとか…どこまで自己保身の塊だっての」

 

扇の心臓に突き刺さる首斬り刀

 

扇が崩れ落ちた際に、ひとりでに抜け、零の手元に戻って来る。

 

それを掴むと、真依のそばに寄って良いとジェスチャーで伝える。

 

「真依!!」

 

真希が真依を背負った瞬間、あちこちから警報がなる。

 

「真希ちゃん。真依ちゃん、忘れ物はある?」

 

「…!」

 

その言葉に二人はこれから零がしようとしていることに気づき息を呑む

 

「…なんで」

 

「?なんで、関係のない私が禪院家を滅ぼすか?」

 

「!」

 

言おうとしたことを先に言われて驚く真希

 

「…まぁ、なんというか二人が悲しむのは見たくなかったし()()()()()()()()()

 

「は…?」

 

「もう一回聞くけど、忘れ物は?」

 

いつも通りの笑顔になった零の問いに真依は「…何もないわ、真希がいるから大丈夫」と弱々しい声で返ってくる。

 

「よしっ、じゃ、行こうか」

 

「わっ、ちょっ!」

 

真希たちを横抱きにし、天井に穴を開けて外に出る。

 

禪院家が見える高台に来ると

 

「虚式・茈」

 

「!!」

 

最大出力の茈が禪院家に向かっていく

 

けたたましい音と共に爆発が起こる。

 

(悟でもあんな高火力出してなかったぞ…!?)

 

零は一体どうしてしまったのだろう

 

呪力の異常なぐらい跳ね上がり、もはや後先考えずに行動しているように見えた。

 

「さてと、帰ろうか」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

ー高専最下層ー

 

「…ふむ、あそこまで完璧になってしまったか」

 

天元の結界に先に到着していた虎杖と灰原は天元の言葉に首を傾げる。

 

「何があったんですか?」

 

乙骨の言葉に天元が乙骨の方を振り向き

 

「禪院家が滅ぼされた」

 

「!!」

 

「?ぜんいん?」

 

首を傾げる張相を無視して虎杖が『真希さんたちは?』と聞いてくる。

 

「二人は無事さ、どうやら彼女は本格的に動き出したようだ。ここに来る気はなく、自分一人で解決するつもりだよ」

 

「!どうして!」

 

灰原は信頼している先輩である零の暴走に声を荒げる。

 

「彼女は君たちが大事なんだろう。だからこそ、全て自分一人で解決すれば問題ないと確信してる」

 

「…まぁ、千里眼を完全に使いこなせれば向かう所敵なしだな。それに、アンタの話を聞く限り、禪院家を壊滅させる時に使った虚式は、五条くんのそれを遥かに上回っていたんだろう?そう考えれば、五条さんの寿命は残りわずかになるな」

 

「は?!どういうこと?!」

 

零の千里眼にはデメリットが多くあると知らなかった虎杖と乙骨が驚く

 

灰原は唇を噛みしめる。

 

「未来を変えるという行為が何のデメリットもなく行える業じゃないのはそこの二人以外は知っていたようだけど、彼女は今までもかなりの寿命を使って事象を変更してる」

 

天元は指を見せる

 

「一つは幼少期、二つめは灰原雄の生還、三つめは夏油傑を殺す相手、四つめは結界から出るために使った。そう考えれば彼女の寿命は後三年あるかないかだろう」

 

「三年…!」

 

灰原が飛び出そうとするのを黙って見つめる天元と九十九。

 

「お、俺も行く!」

 

虎杖も灰原の後を追うように走って行く。

 

 

 

 

 

 

ー渋谷地下ー

 

零は天の逆鉾を持って歩いていた。

 

「………」

 

これから起こりうること、それらを見ても零は焦ることはなかった。

 

「…ゲホッ」

 

口から血が止まらない。

 

(…誰も死なないということは、それなりにデメリットもあるんだな…)

 

灰原の生還、真依ちゃんの生存、いろんな人の死をなかったことにしたせいか、体にガタがきていた。

 

「……でも…みんなが笑ってくれるから良いかな…」

 

そこに私がいなくても、そこに五条零がいなくても構わない。

 

「……見つけた、お兄ちゃん…」

 

目を閉じている獄門疆の前に行く

 

ドタドタと足音が二、三聴こえてくる。

 

「……起きて、お兄ちゃん」

 

そう呟き、天の逆鉾を突き刺す

 

獄門疆が開門され、中から悟が現れる。

 

零はそのまま崩れ落ちる

 

「…零!?」

 

その声を聞き、目を閉じる。

 

呪力が暴走し始める。

 

(…他は何とかしたから…宿儺のことは任せたよ…お兄ちゃん…)

 

 




次は少し番外編書きます。

最終話書きたいけど、抜けてる話も書こうかなと

また明日夜勤で胃がズキズキしております。感想コメントありがとうございます。休憩時間に読んで元気をもらってます!ありがとうございます(2回め)
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