五条悟の妹は千里眼を持って呪術廻戦の世界を生き抜く   作:アルトリア・ブラック(Main)

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呪術廻戦の劇場版早く見に行きたい。




第2話『呪術師であること』

〜呪い案件〜

 

夏油に勧誘されてから早速、上からの嫌がらせでやたら任務に入れられることが増えた。

 

(…分かってはいたけど、こういう遠方の仕事頼むかな)

 

零に命令された任務は各地を転々に呪殺を行なっている特級呪霊の案件だった。

 

「で、次は仙台行けば良いの?」

 

電話で話しながら空港に着く

 

電話先の伊知地は申し訳なさそうに、頭を下げてるのがわかるぐらい『はい、そうです!すみません!』と謝っていた。

 

「そう何回も謝らないでくれない?伊知地が悪いわけじゃないんだし。ところで乙骨君達は大丈夫?」

 

『はい。特に変わりはありません』と返して来る。

 

「そ、ありがとう。出発時間だから切るね」

 

そう言って電源を切り、飛行機に乗る。

 

飛行機から降り、着いた場所は寺院だった。

 

「どうも、失礼します」

 

適当に挨拶して入る

 

「五条さん!お待ちしておりました!」

 

70代ぐらいのお坊さんが手を合わせてまで言って来る。

 

「それで、呪殺の対象者は?」

 

「!こちらです!」

 

その言葉にハッとなったお坊さんは事の経緯を歩きながら話していた。

 

呪殺の対象者になったのは肝試しに出かけた20代の男性三人と女性二人のメンバーだった。

 

五人のうち四人が呪霊によって呪殺され、最後の一人である男性が最後の頼みと寺に頼って来たらしい。

 

「幸いにも…私どもは呪術界と繋がりがあり、ある程度、抑え込む事は出来ているのですが…」

 

そう言ってとある部屋の前に立つ。

 

「…あらまぁ」

 

部屋の外からでも感じる濃厚な呪力

 

悟のような六眼はないから詳しくは分からないが、直感的に分かる『これ絶対にヤバいやつ』

 

「幾重にも渡って祓おうとした術師の方々が呪い殺されるという二次被害に遭いました。被害者の男性も憔悴しきっているように見え…」

 

零は話を最後まで聴き終わらずに、ドアを開ける

 

「五条さん!?」

 

中から強烈な程の呪力が襲いかかって来る、

 

住職を無下限内に入れると、目の前に飛んできた呪霊が放った攻撃を刀で消す。

 

「その刀は…!」

 

住職が驚いて言って来る。

 

「特級呪具・首斬り刀。見て分かるっしょ?どっからどう見てもヤバい代物だって」

 

その刀を振り回して、男性の少し上を斬る。

 

『ぎゃっ』と呪霊が悲鳴をあげるのが聞こえる。

 

「うーん。カスイかぁ〜こりゃまあめんどくさい呪霊だなぁ…」

 

特級呪霊『禍垂』

 

山に住む呪霊であり、その正体は人間が生み出した呪霊に他ならない。

 

「カスイですか?!そんなモノがなぜ…!」

 

住職は息を飲み、男性を見ないように目線を離す。

 

「さっき、肝試しして、その過程で取り憑かれたみたいなこと言ってたでしょ?多分、その肝試しの場所が例の山でそのまま連れて来たんでしょ、カスイは完全に見えたら災害レベルの呪いを発するヤツだからねぇ〜大方、死んだ他の人達は目を見ちゃったんでしょ、まぁホント呪いを垂れ流してる」

 

カスイなんていう呪霊はネットの普及と共に出現した呪霊だ。

 

自然に対しての恐れは当然人間は持ってはいるが、それにプラスしてネット上に跋扈するありとあらゆる恐怖譚に肉つきされ、本当にこの世に現れたのだろう。

 

「まぁ、そうなると特級仮想怨霊扱いされるはずなんだけどなぁ〜そこまで有名でもないから微妙に特級止まりなんだろうけど」

 

スライムのように、地面に呪力を垂れ流し、這いずって来る呪霊

 

住職を連れて外に出ると

 

「はい。避難して、それと、あの寺の一部分破損しちゃうけど許してね」

 

その言葉に住職は仕方ありませんと呟き、足早に去って行く

 

サングラスを外し、真っ赤な目でカスイを見る。

 

「さてさて、さっさと仕事終わらせて帰ろう」

 

そう言って呪力を首斬り刀に流すと、カスイがキレる。

 

殴りかかって来た攻撃を避ける。

 

呪霊は呪力の放つモノに対して異常なほど怯えキレることがある。

 

呪霊なりの防御反応みたいなものだろう。

 

空に浮き上がり、思いっきり刀を振るう。

 

 

 

カスイを倒した後、タンッと地面に降りる。

 

「よいしょ、割と肩凝ったなぁ〜」

 

肩を自分で揉みながら歩いて、被害者男性のもとに行く

 

「気絶してるだけかぁ…じゃあ、後は住職に任せて…」

 

背中を向けて帰ろうとした時、倒れている男性から嫌な呪力を感じる。

 

『イッショニ生キテいたい』

 

男性の影から伸びる泥のような異形のような化け物が現れる。

 

まるでしがみつくように現れた化け物が零に攻撃を仕掛けて来る。

 

「………」

 

なんとなく察してしまった。

 

カスイは倒したが、きっと、また復活する。

 

カスイは対象にした人間が生きている限り呪殺を続ける。

 

それこそ、生きている人間と縁が繋がればいくらでもやろうとするだろう。

 

零はため息をつき、刀を肩に乗せ

 

「…けーきょく、こうなるかぁ…」

 

その男性を見て

 

「………ごめん」

 

 

 

 

〜数時間後〜

 

帰りの車内にて、零は無言で窓の外を眺めていた。

 

運転する新田が気遣わしげに見て来る。

 

あの男性はもはや助からなかった。

 

カスイは特級呪霊だ。

 

そんな奴と縁が繋がってしまった以上、最早助からない所まで来ていた。

 

(…そうだとしても、いささかシンドイなぁ)

 

呪術師もとい特級呪術師は高専には二人しかいない。

 

一人は高専の任務を受けないし、もう一人は呪詛師になったため、実質二人しかいない。

 

故に大抵のことがあっても処罰されないのだ。

 

「…五条さん、大丈夫ですか?」

 

新田の気遣わしげな言葉に微笑み

 

「大丈夫だよ、単に疲れただけだから」

 

車から降ろしてもらい、タワマンに入る。

 

ガチャリと扉を開けると、リビングに明かりがついていた。

 

「お疲れサマンサ〜!!」

 

「……お邪魔してます」

 

悟と何故か恵君がいた。

 

恵君が丁寧に『勝手に上がってごめんなさい』と言ってくる。

 

「別に良いよ、どうせ悟が誘ったんでしょ」

 

悟とは生まれた時から一緒だった故に、悟の破天荒な性格に慣れてしまった。

 

「なんか飲む?」と言うと恵がなんでも大丈夫ですと返してくる。

 

「悟は甘いもの控えようね?糖尿病になるよ」

 

そう言って台所に行く

 

「だってさぁ〜甘いのが目につくのが悪いんだよ〜」

 

「己の欲望に忠実すぎるでしょ」

 

そう言って適当に作った野菜炒めを二人に出す。

 

「ありがとうございます」

 

恵は素直にお礼を言って食べ始める。

 

悟も「野菜炒め〜?!」と言うが食べ始めていた。

 

食べていると、携帯にメールが届く

 

「明日の予定…」

 

翌日にある予定が送られてくる。

 

「あ、明日交流会の担当だったわ、忘れてた」

 

京都校との姉妹校交流会があり、京都に行くことになっていた。

 

「…乙骨先輩はもう京都に行ってましたけど…」

 

恵の言葉に「あ、そうだった〜忘れてた」と笑うとなぜかため息をつかれる。

 

「特級案件の任務をしてたから遅れたとか言お、というか歌姫がなんとかしてくれるでしょ」

 

「そうそう、だから休んで行きな〜」

 

「………」

 

恵が「この大人たちは…」といった雰囲気を出す。

 

 

 

 

〜翌日〜

 

「お待た〜!前日まで特級案件の仕事をしてて遅れましたぁ〜!」

 

「遅い!当日に来るヤツがあるか!」

 

歌姫の言葉に笑う。

 

「文句なら上に言って欲しいなぁ、やったらめったら任務を入れるのが悪いんだから」

 

そう言って歌姫の隣に座る。

 

モニターで見えたのは各学生がエリア内に放たれた呪霊を退治していた。

 

秤と星は興味なさげにのんびりと呪霊を退治していた。

 

「なんか、のんびりとしてるねぇ〜京都校はやる気なのに」

 

「アンタの教育のせいなんじゃないの?」

 

「本人の性格でしょ、だって弱いじゃんエリア内に放たれた呪霊。なんなら一級レベルの呪霊でも放ったら?」

 

「…それで対処できるのはアンタん所の乙骨だけだっての!」

 

イライラしながら言ってくる歌姫

 

「……で、あの話ホントなの?」

 

「あの話?どの話?脈絡ないよねぇ〜」

 

ブチっとくる歌姫

 

(なんか楽しいんだよなぁ〜歌姫センパイをからかうの)

 

当分先の未来でも死ぬ未来が見えない歌姫は安心してからかえる存在だからだろうか

 

「夏油傑から勧誘されたって話よ、アンタがあっち側に行く可能性があるんじゃないかって上が騒いでたのよ」

 

「ないない。だってつまんないじゃんあっち。こっちで豪遊してた方が良いよ〜高級旅館とか向こうに行ったらいけないだろうしさぁ」

 

そう言うと湯のみが飛んでくる。

 

無下限に弾かれて床を転がる。

 

「コワッ、ヒスはモテないよ〜」

 

「私で遊ぶのをやめなさい!」

 

 

 

数十分経過した後、乙骨と遭遇した東堂と戦闘になっていた。

 

「ちょっと!?あれ!東堂死んでない?!」

 

「反転術式使ってるから大丈夫でしょ、というか、里香暴走してない?」

 

モニターに映ったのは、爆発的に巨大化する里香。

 

それを見た秤と星が後退して来ていた。

 

「どうすんのよ!あれ!!」

 

「じゃ、私が対処してくるよ、赫である程度削れば引っ込むかな」

 

そう言って外に出ると里香が『憂太ぁぁあ!』と言いながら暴走していた。

 

「自分の思いに忠実なのは良いことだね〜しかし、憂太の迷惑になったらいけないよ、女の子っていうのは大人になったら我慢しないといけなくなるんだからね」

 

サングラスを外して里香の方向に向かって飛んでいく

 

 

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