<前日>
〜コクヨウサイド〜
「いよいよ明日だな。新しい村長とルリの夫が決まるのは。」
そう現在の村長であるコクヨウが、御前試合の準備をしている村人や町の様子を見ながらルリに話しかける。その様子は穏やかであり楽しみにしているようでもあったが、周りのものと話しているうちに少しずつ苛立ちが見えるようになってくる。それはコクヨウの娘、コハクが出場することを知ったことがきっかけであった。原因は御前試合に女性が出場することが考えられておらず、それを阻止するルールが無かったことが原因である。しかし次のジャスパーの発言で驚きが勝つ事になる。
「実は村長それが一つ問題が。出場選手が二人増えました。」ギンロウが選手登録した千空と自分で登録に来た七実であった。その事にコクヨウは驚きはしたが、残念ながら出場が決まってしまったために、取り消しは出来なかった。
〜千空サイド〜
「村人以外出場出来ないってルールはないからな〜」とギンロウとゲス要素を発揮させた千空だったが急にギンロウの動きが固まる。いきなりの事で千空も訝しげにギンロウに何があったか聞くと千空以外にもう一人出場選手が増えていた事、その増えた選手が七実だったと話した。千空は七実を知らないため、へーそうなんだーくらいの反応だったが、千空以外のコハク、クロム、キンロウ、スイカ、カセキまでもが驚いていた。千空がとりあえず話を聞いていくと皆次々に話し始めた。まずギンロウが
「七実ちゃんはコハクちゃんと違ってか弱い女の子のはずだよ!村の中ででもトップクラスに可愛いこだよ!」
コハクに説明の一部で反感を買いボコボコにされている中、キンロウが話し始めた
「七実はギンロウのいうようにコハクと同じ女性だ。コハクと違って 体が弱く戦闘の類はできないはずだ。」
千空が体が弱いと言う部分に疑問を覚えるとすぐに答えはクロムによってもたらされた。
「七実はよ、病気なんだよ。歩いたり日常生活はしているがよ、確かルリよりも、もっと重い病気だったはずだ。それこそいつ死んでもおかしくないほどの」
それを聞いた千空はもっとわけが分からなくなった。なぜそんな病弱なはずの奴が御前試合に出て来るのか、まったく考えが分からなかった。しかしすぐに明日になれば、嫌でも分かるだろうと考えを改めた。そして明日マグマに勝つための作戦を考える。御前試合で一番危険な相手はマグマなのは間違いない。七実も説明を聞く限りでは問題ないはずだから。